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二章 復讐のその後
56 番外編1 休日のデート
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私が高校二年生だった頃の話。
岸谷君とカラオケに行ってしまったせいで春夜君とぎくしゃくしていた時期があった。一緒に過ごす時間がめっきり減って「もしかして避けられている?」と不安だった。そんな中、久々に春夜君と会う約束をした。
十一月下旬の休日、私たちの住んでいる地区と学校のある地区の中間くらいに位置するショッピングモールへ赴いた。大通りに面した結構大きな建物には人や車の行き来が多い。出入り口付近で待ち合わせていた。
程なく、壁を背にして立つ春夜君を発見した。彼が身に付けているのはフードの付いたカーキ色のジャンパーで、その内側には温かそうな薄茶色のセーターと白いシャツの襟が見えている。ジャンパーとセーターの丈は長め。黒っぽい細身のズボンを穿いている。肩から斜めに掛けているのはボディバッグのようだ。
いつも見ていた制服も似合っている……だが。今日の春夜君は一際かっこいい気がして直視し過ぎると心臓に負担がかかりそう。
それにしても。熱心に本を読んでいるなぁと思った。私がまあまあ近くまで来ているのにも気付かない様子で本に視線を落としている。左手に持つ本のページを右手でめくっている姿を眺めるのもとても素敵な時間だけど。二人で会える機会は貴重だ。今日を目一杯味わいたかった。なので早々に声を掛けた。
「春夜君お待たせ!」
春夜君が顔を上げてくれた。
「あっ、明。えっ? 今日……何か……えっと髪……」
「あ、うん。今日は変えてみたんだけど、どうかな?」
昨日の学校帰り……晴菜ちゃんのお母さんの美容室で朔菜ちゃんに教えてもらったヘアアレンジを今朝、自分でやってみた。普段は後ろで一つの三つ編みにしているところを、今回は三つ編みにせず大半を垂らしたままにくるくると緩めのハーフアップにしてリボンの付いたヘアゴムで留めた。
いつもの三つ編みの名残で髪が波打っている。真っ直ぐにしたいと思う時期もあった。でもこれはこれで結構好きだし。このままでもいい。
春夜君が自身の口元を押さえている。言われた。
「凄くいいです。かわ……何でもないです」
目を逸らされた。彼は何か言い掛けていた気がする。よく聞き取れなかった。だけどよかった。「凄くいい」って言ってもらえた。
今日は春夜君に「可愛い」と思ってもらえるように頑張って準備してきたんだよ。最近中々一緒に過ごせなかったし。今日会えるのをずっと楽しみにしていたんだよ。
「行こう?」
微笑んで促した。建物の中へ入ろうとした。自動ドアを通ろうとして呼び止められた。
「明」
腕を引っ張られて春夜君の側へ寄った。振り返るとほかのお客さんが自動ドアから建物内へ足早に入って行くところだった。さっき春夜君の方を見て歩いていたのでそのまま進んでいたら今通り過ぎたお客さんとぶつかっていたかもしれない。
「ごめんね。ありがとう」
「気を付けてくださいよ」
呆れている風なジトッとした眼差しを寄越してくる。彼との距離が近くてドキドキしている。俯いて離れようとした。
「っ?」
その場から動けずびっくりした。春夜君に腕を掴まれたままだった。
「明? 何で離れようとするんです?」
静かな筈の彼の声は重たく、雑踏の中であっても耳に届いた。
「えっと? あの……」
「明はぼやっとしているから危なっかしくて色々心配です。今日はオレに掴まっていてください」
更にびっくりして相手の顔を見つめた。
「嫌ですか?」
どこか昏い目をして聞いてくる。
「知り合いに見られたくないとか考えてます? 例えば……岸谷先輩とか」
「岸谷君?」
「…………何でもないです」
春夜君の言動で思い当たった。やっぱりこの間のカラオケの件が尾を引いているんだ!
「あの、私、違うから」
私が好きなのは春夜君だけだよと伝えたかった。けれどカラオケに行ったのは事実なので説得力のない言い訳の体になるだろうという思考が浮かび、我ながらげんなりした。口にしそうだった想いを呑み込んだ。
言い掛けてやめたので怪しく見えたかもしれない。下へ向けていた顔を覗かれた。
「すみません、つい言い過ぎてしまって。『もう気にしてないです』って言っておきながら……。この話はもうしません。最近疲れていて暗く考えがちでした。今日、明と会えるのを励みにしていました。凄く楽しみだったんです。もし明が嫌じゃなければオレと……イチャイチャしてほしいです」
責められると思っていたのに。春夜君の教えてくれた望みは私の願望と似ている。ただ……多分少し違う部分もある。私はもっと邪なんだよ。
春夜君に嫌われたくない。今日が終わったら、また会えない日が続くんだろうなと予想していた。春夜君もお家の用事で中々会える時間を作れないらしいし。私も私で日々を忙しく過ごしていたので、次にいつ二人の予定が合うのか定かではない。
春夜君をドキドキさせたい。今日一日だけでも、私の事で頭をいっぱいにしてほしい。
そして誤解を解きたかった。こんなにどうしようもないくらい春夜君の事ばかり考えているのに。何とか想いを伝えられないものだろうか。
先程、春夜君が『明はぼやっとしているから危なっかしくて色々心配です。今日はオレに掴まっていてください』と提案してくれたので、とても嬉しく思った。
『もしかして春夜君は私を喜ばせようとしているのでは?』と疑ってしまう程に。私が願望を口に出さなくても彼はそれを知っているかの如く振る舞う事がある。
春夜君の優しさに溺れているだけじゃだめだ。
彼は『今日、明と会えるのを励みにしていました。凄く楽しみだったんです。もし明が嫌じゃなければオレと……イチャイチャしてほしいです』と打ち明けてくれた。それが私の望みを先回りして言ってくれたのか本物の春夜君の欲求なのかは分からない。でも。
できるか分からないけど、期待を上回るイチャイチャで応えたい。
岸谷君とカラオケに行ってしまったせいで春夜君とぎくしゃくしていた時期があった。一緒に過ごす時間がめっきり減って「もしかして避けられている?」と不安だった。そんな中、久々に春夜君と会う約束をした。
十一月下旬の休日、私たちの住んでいる地区と学校のある地区の中間くらいに位置するショッピングモールへ赴いた。大通りに面した結構大きな建物には人や車の行き来が多い。出入り口付近で待ち合わせていた。
程なく、壁を背にして立つ春夜君を発見した。彼が身に付けているのはフードの付いたカーキ色のジャンパーで、その内側には温かそうな薄茶色のセーターと白いシャツの襟が見えている。ジャンパーとセーターの丈は長め。黒っぽい細身のズボンを穿いている。肩から斜めに掛けているのはボディバッグのようだ。
いつも見ていた制服も似合っている……だが。今日の春夜君は一際かっこいい気がして直視し過ぎると心臓に負担がかかりそう。
それにしても。熱心に本を読んでいるなぁと思った。私がまあまあ近くまで来ているのにも気付かない様子で本に視線を落としている。左手に持つ本のページを右手でめくっている姿を眺めるのもとても素敵な時間だけど。二人で会える機会は貴重だ。今日を目一杯味わいたかった。なので早々に声を掛けた。
「春夜君お待たせ!」
春夜君が顔を上げてくれた。
「あっ、明。えっ? 今日……何か……えっと髪……」
「あ、うん。今日は変えてみたんだけど、どうかな?」
昨日の学校帰り……晴菜ちゃんのお母さんの美容室で朔菜ちゃんに教えてもらったヘアアレンジを今朝、自分でやってみた。普段は後ろで一つの三つ編みにしているところを、今回は三つ編みにせず大半を垂らしたままにくるくると緩めのハーフアップにしてリボンの付いたヘアゴムで留めた。
いつもの三つ編みの名残で髪が波打っている。真っ直ぐにしたいと思う時期もあった。でもこれはこれで結構好きだし。このままでもいい。
春夜君が自身の口元を押さえている。言われた。
「凄くいいです。かわ……何でもないです」
目を逸らされた。彼は何か言い掛けていた気がする。よく聞き取れなかった。だけどよかった。「凄くいい」って言ってもらえた。
今日は春夜君に「可愛い」と思ってもらえるように頑張って準備してきたんだよ。最近中々一緒に過ごせなかったし。今日会えるのをずっと楽しみにしていたんだよ。
「行こう?」
微笑んで促した。建物の中へ入ろうとした。自動ドアを通ろうとして呼び止められた。
「明」
腕を引っ張られて春夜君の側へ寄った。振り返るとほかのお客さんが自動ドアから建物内へ足早に入って行くところだった。さっき春夜君の方を見て歩いていたのでそのまま進んでいたら今通り過ぎたお客さんとぶつかっていたかもしれない。
「ごめんね。ありがとう」
「気を付けてくださいよ」
呆れている風なジトッとした眼差しを寄越してくる。彼との距離が近くてドキドキしている。俯いて離れようとした。
「っ?」
その場から動けずびっくりした。春夜君に腕を掴まれたままだった。
「明? 何で離れようとするんです?」
静かな筈の彼の声は重たく、雑踏の中であっても耳に届いた。
「えっと? あの……」
「明はぼやっとしているから危なっかしくて色々心配です。今日はオレに掴まっていてください」
更にびっくりして相手の顔を見つめた。
「嫌ですか?」
どこか昏い目をして聞いてくる。
「知り合いに見られたくないとか考えてます? 例えば……岸谷先輩とか」
「岸谷君?」
「…………何でもないです」
春夜君の言動で思い当たった。やっぱりこの間のカラオケの件が尾を引いているんだ!
「あの、私、違うから」
私が好きなのは春夜君だけだよと伝えたかった。けれどカラオケに行ったのは事実なので説得力のない言い訳の体になるだろうという思考が浮かび、我ながらげんなりした。口にしそうだった想いを呑み込んだ。
言い掛けてやめたので怪しく見えたかもしれない。下へ向けていた顔を覗かれた。
「すみません、つい言い過ぎてしまって。『もう気にしてないです』って言っておきながら……。この話はもうしません。最近疲れていて暗く考えがちでした。今日、明と会えるのを励みにしていました。凄く楽しみだったんです。もし明が嫌じゃなければオレと……イチャイチャしてほしいです」
責められると思っていたのに。春夜君の教えてくれた望みは私の願望と似ている。ただ……多分少し違う部分もある。私はもっと邪なんだよ。
春夜君に嫌われたくない。今日が終わったら、また会えない日が続くんだろうなと予想していた。春夜君もお家の用事で中々会える時間を作れないらしいし。私も私で日々を忙しく過ごしていたので、次にいつ二人の予定が合うのか定かではない。
春夜君をドキドキさせたい。今日一日だけでも、私の事で頭をいっぱいにしてほしい。
そして誤解を解きたかった。こんなにどうしようもないくらい春夜君の事ばかり考えているのに。何とか想いを伝えられないものだろうか。
先程、春夜君が『明はぼやっとしているから危なっかしくて色々心配です。今日はオレに掴まっていてください』と提案してくれたので、とても嬉しく思った。
『もしかして春夜君は私を喜ばせようとしているのでは?』と疑ってしまう程に。私が願望を口に出さなくても彼はそれを知っているかの如く振る舞う事がある。
春夜君の優しさに溺れているだけじゃだめだ。
彼は『今日、明と会えるのを励みにしていました。凄く楽しみだったんです。もし明が嫌じゃなければオレと……イチャイチャしてほしいです』と打ち明けてくれた。それが私の望みを先回りして言ってくれたのか本物の春夜君の欲求なのかは分からない。でも。
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