205 / 268
2部3章
畑のある異世界
拠点キャンプにより明るかったダンジョンの底は再び暗くなっていく。拠点を畳み、出発の時が迫っていた。キャンプの片付けはエリカ大尉たちがやってくれている。やれと言われても慣れない道具の片付けは出来ないのだが。
俺はダンジョンの入り口を見て、その暗さに怯えつつ、シナモン(魔力なし)をコーヒーへと掛けていた。今は手が震えることはない。これだけの仲間がいるからか落ち着いてコーヒーを飲める。奇跡の破片探しで敵対するんだけどな。
「そう言えば畑ってどんな世界だろう?」
「畑だからのどかそうね。田舎でたくさん植物のある感じかな?」
隣で一緒にコーヒーを飲んでいるセレスト。ちょうどキャンプ用品などを運ぶ手伝いを終えた俺たちの休憩時。ソフィーナやエルドラス。コピーの凛音とリュセラたちが交代で働いてくれている。
「悠人ー! 世界もらったんだって? 行こうよ!」
近くにやってきたのは凛音だ。ソフィーナに聞いたのだろう。
「でも、ある程度警戒したいから後で……」
「先に確認したいじゃん! ほら、安全かどうかも!」
「それはそうだけど、せっかくだからエリカ大尉達にも協力してもらった方がいいだろ」
「ううー! でもでも、異世界だからまだ見ぬ調味料とかあるかも?」
「それはちょっと行きたい気も……」
すると俺の体から光が溢れ出した。
「悠人。転移魔法始まってる!」
「転移の条件軽すぎだろ!」
俺は行きたいと思っただけなのに。もしかして今後も暴発するってこと?
発光している俺の肩に誰かが触れた。セレストだ。走り込んできた凛音と、瞬間移動してきたリュセラが俺に触った。光が強まり視界が真っ白になった。
光が収まり、目に入ってきたのは大きな山脈を背景に広がるのどかな村だ。農道沿いに流れる川、柵に囲まれた広大な畑もある。カカシに農具に、鋭い槍。
鋭い槍?
村の建物の影から現れたのは屈強で上半身剥き出しの筋肉ムキムキの男達。女性もいるが弓をつがえている。こちらに向けて。
「あの、皆さんなぜ武器を?」
俺は問いかける。出てきた男の中で際も大きい男が前に出た。
「貴様が天理火さまの仰った神だな?」
「そうです」
「では貴様を倒し、我々が神になる!」
のどかな人々を期待したが、思ったより野蛮!
急に神様になったやつを信じられないのは分かるけど。
俺はダンジョンの入り口を見て、その暗さに怯えつつ、シナモン(魔力なし)をコーヒーへと掛けていた。今は手が震えることはない。これだけの仲間がいるからか落ち着いてコーヒーを飲める。奇跡の破片探しで敵対するんだけどな。
「そう言えば畑ってどんな世界だろう?」
「畑だからのどかそうね。田舎でたくさん植物のある感じかな?」
隣で一緒にコーヒーを飲んでいるセレスト。ちょうどキャンプ用品などを運ぶ手伝いを終えた俺たちの休憩時。ソフィーナやエルドラス。コピーの凛音とリュセラたちが交代で働いてくれている。
「悠人ー! 世界もらったんだって? 行こうよ!」
近くにやってきたのは凛音だ。ソフィーナに聞いたのだろう。
「でも、ある程度警戒したいから後で……」
「先に確認したいじゃん! ほら、安全かどうかも!」
「それはそうだけど、せっかくだからエリカ大尉達にも協力してもらった方がいいだろ」
「ううー! でもでも、異世界だからまだ見ぬ調味料とかあるかも?」
「それはちょっと行きたい気も……」
すると俺の体から光が溢れ出した。
「悠人。転移魔法始まってる!」
「転移の条件軽すぎだろ!」
俺は行きたいと思っただけなのに。もしかして今後も暴発するってこと?
発光している俺の肩に誰かが触れた。セレストだ。走り込んできた凛音と、瞬間移動してきたリュセラが俺に触った。光が強まり視界が真っ白になった。
光が収まり、目に入ってきたのは大きな山脈を背景に広がるのどかな村だ。農道沿いに流れる川、柵に囲まれた広大な畑もある。カカシに農具に、鋭い槍。
鋭い槍?
村の建物の影から現れたのは屈強で上半身剥き出しの筋肉ムキムキの男達。女性もいるが弓をつがえている。こちらに向けて。
「あの、皆さんなぜ武器を?」
俺は問いかける。出てきた男の中で際も大きい男が前に出た。
「貴様が天理火さまの仰った神だな?」
「そうです」
「では貴様を倒し、我々が神になる!」
のどかな人々を期待したが、思ったより野蛮!
急に神様になったやつを信じられないのは分かるけど。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・