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第一章
セイトの占い
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町民にとって待望の占いの店は、朝からやっているにも関わらず、昼を過ぎた今でも行列を成していた。
露店の外で、列を整え、案内しているのはミラだ。
「順番にご案内しておりますので、こちらに並んでお待ちくださーい。」
「ねぇ、ミラさん、あとどれくらいかかるかしら?
これから用事があって、今日はもうここに来れないのよ。
明日も開店してくれる?」
列に並んでいた若いお姉さんがミラに声をかけた。
「あ、えーと、それは私にはちょっと分からなくて…。
少々、待っていてください。
今、セイト様に聞いてきますね。」
そう言い残すと、ミラは露店の入り口の布をそっとまくって中に入った。
露店の中は、テントのようになっていて、少し薄暗く、ランプの明かりが居心地のよい空間を作っていた。
上からぶら下げたランプの下に、丸い机があり、その机でセイトが占いをしていた。
セイトの占いは星占い。
星占いとは、"星屑"を使った占いで、これにより、依頼主が占ってほしいものを占う。
"星屑"を使って占いをする人は、『星術師』と呼ばれる。
星術師が行なう占いの方法は基本的に、皆、同じである。
セイトも例外ではない。
まず、たらいに水をはる。
その水には、星術師が自ら作る"星屑"がちりばめられている。
そこに、依頼主の血液を少量垂らすと、その血液は不自然な動きで拡散し、粒となって点々と浮かび上がる。
それはまるで、夜空で輝く星々のように。
それを、星術師が読み取り、依頼主に、占い結果を報告する、というやり方だ。
たった今、セイトが読み取り終わったようだ。
「西の方角には要注意です。
あなたにとって良くないものがあるようです。
西といえば、首都がある方角ですね。
これから一週間程は、この町から出ないことをオススメします。」
そう言われた客の女性は、「分かりました、ありがとうございます!」と言うと、お辞儀をしてテントから出ていった。
「それで?
ミラ、どうした、何か用があったんだろ?」
セイトに声をかけられて、ハッと我に帰ったミラは、セイトに近寄って、先ほど並んでいた客に言われたことを伝えた。
「んー、なるほど…。
明日もかぁ…。
まあ、金はないからなー。
…うん、いいよ、明日もやるって伝えてきて。」
「分かりました。」と返事をして、ミラもテントから出ていった。
それと同時に、「次の方、どうぞ。」とセイトが次の客を呼んだのだった。
露店の外で、列を整え、案内しているのはミラだ。
「順番にご案内しておりますので、こちらに並んでお待ちくださーい。」
「ねぇ、ミラさん、あとどれくらいかかるかしら?
これから用事があって、今日はもうここに来れないのよ。
明日も開店してくれる?」
列に並んでいた若いお姉さんがミラに声をかけた。
「あ、えーと、それは私にはちょっと分からなくて…。
少々、待っていてください。
今、セイト様に聞いてきますね。」
そう言い残すと、ミラは露店の入り口の布をそっとまくって中に入った。
露店の中は、テントのようになっていて、少し薄暗く、ランプの明かりが居心地のよい空間を作っていた。
上からぶら下げたランプの下に、丸い机があり、その机でセイトが占いをしていた。
セイトの占いは星占い。
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"星屑"を使って占いをする人は、『星術師』と呼ばれる。
星術師が行なう占いの方法は基本的に、皆、同じである。
セイトも例外ではない。
まず、たらいに水をはる。
その水には、星術師が自ら作る"星屑"がちりばめられている。
そこに、依頼主の血液を少量垂らすと、その血液は不自然な動きで拡散し、粒となって点々と浮かび上がる。
それはまるで、夜空で輝く星々のように。
それを、星術師が読み取り、依頼主に、占い結果を報告する、というやり方だ。
たった今、セイトが読み取り終わったようだ。
「西の方角には要注意です。
あなたにとって良くないものがあるようです。
西といえば、首都がある方角ですね。
これから一週間程は、この町から出ないことをオススメします。」
そう言われた客の女性は、「分かりました、ありがとうございます!」と言うと、お辞儀をしてテントから出ていった。
「それで?
ミラ、どうした、何か用があったんだろ?」
セイトに声をかけられて、ハッと我に帰ったミラは、セイトに近寄って、先ほど並んでいた客に言われたことを伝えた。
「んー、なるほど…。
明日もかぁ…。
まあ、金はないからなー。
…うん、いいよ、明日もやるって伝えてきて。」
「分かりました。」と返事をして、ミラもテントから出ていった。
それと同時に、「次の方、どうぞ。」とセイトが次の客を呼んだのだった。
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