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【28】休息
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その日は、なかなか寝つけなかった。
祝宴を抜けて屋敷に戻っても、アレックスが姿を現すことはなかった。
グレンドルフはずっと傍にいてくれたし、そうしている間に、他の英雄たちも戻ってきた。
さらに、《賢者》と《聖女》のいる場で、夢渡りをしてくる命知らずな魔族はいないとヴェルゼが断言してくれたので、安心して眠れるはずなのに。
近くにアレクが来たというだけで、眠れなかった。
少し顔を出しただけで、すぐに去ったとエルドが教えてくれたけれど、だからといって気が休まることもなかった。
寝つけなかったのは、アレックスが怖いからではなかった。
あいつが来たら、どうしようという気持ちより、あいつは何故追って来ないんだろうと、どこか落胆している気持ちのほうが、大きくて。
そう思っている自分が、なんだか惨めに思えた。
結局、うとうとし始めたのは、明け方近くで。
翌日は、昼まで眠ってしまった。
――目を覚ますと、家の中に微かな香りが満ちていた。
焦げた匂いではない。油の強さもない。湯気と一緒に立ちのぼる、柔らかい匂いだ。
料理なんて、誰が出来たっけ? と思いながら、ゆっくりを瞼を開く。
旅の間はずっとヒューが食事係だった。グレンドルフだけは料理を覚えようとしていけれど、鍋の柄を掴んだだけで壊してしまうので、ヒューが調理器具を触ることを禁止したのだ。
寝台を抜けて、階下に降りる。居間に向かうと、卓の上に食事が並んでいた。
白身魚と根菜の澄んだスープ、焼き色のついた丸パン、ふわりと盛られた卵料理。
どれも派手ではないが、ヒューの好きなメニューばかりだ。
「……お、おはようございます」
控えめな声に顔を上げると、ヴェルゼが少し緊張した様子で立っていた。
手にした小鍋の蓋を押さえる指先に、無駄な力が入っている。
「ええと、胃に負担の少ないものを、と思ってたら……色々、作り過ぎてしまいまして……。味、薄かったら言ってくださいね……」
「いや……ちょうどいい匂いだ」
起きるタイミングに合わせて、温かいものを用意してくれたのかと、ヒューは少し感動した。
「ごめん、昼まで寝てて……」
「いえ、なんとなく、そろそろ起きられるかと……」
「これ全部、ヴェルが作ったのか?」
「グレンドルフ様も手伝ってくれようとしたんですが、あの方すぐ物を壊してしまうので、丁重にお断りしました……殺されませんかね?」
「そういうタイプじゃないから大丈夫」
椅子に腰を下ろすと、スープの湯気が頬に当たった。
静かに祈りを済ませると、さっきから良い香りをさせているスープを、一口すくって口に運んだ。塩気は控えめで、喉の奥にすっと落ちていく。
「……ありがとう、すげえ美味い」
その一言で、ヴェルゼの肩が目に見えて緩んだ。
「よ、良かったです……」
パンをちぎってスープに浸す。
腹の奥が、じんわり温まっていくのが分かった。
「なんか、ちゃんと食うと生きてるってかんじするな」
「パーティーで美味しいもの食べました?」
「あんま入んなかったよ、料理も酒も」
贅を尽くした食事より、魔族の青年が作ってくれた素朴なご馳走のほうが、いまは体にも心にも染みた。
「あの、まだお疲れでしょうから、無理は、しないでくださいね」
ヴェルゼの声は静かだったが、強かった。
ヒューは頷いて、もう一口、スープを飲んだ。
食事を終えて、片づけをしようとしたら、ヴェルゼに止められた。
「私がやりますので。お部屋でごゆっくりと」
そう言われ、それなら出かけるかと、再び階段を上がった。
半月寝ていた間に更新されたであろう情報や、冒険者ギルドの依頼書を確認したい。アーディナは世界の中心だ。ここにいるだけで、世界全体がなんとなく見えてくる。そんな土地にいて、じっとしているわけにはいかない。
しかしそんなヒューを見透かしていたかのように、戻った自室にエルドヴァルドがいた。
扉を開けて顔をしかめたヒューに、にこりと笑いかける。
「やあ」
「なんで勝手に人の部屋にいるんだよ」
ヒューにあてがわれている部屋は、特に鍵もかけていないが、かと言って勝手に入って良いわけではないだろう。まして、まだ整えてもいないベッドに、平然と腰かけている。
「どいてくれ。布団直すから」
「よく眠れた?」
「眠れたけど、その話はしてねえよ」
「今日のスケジュールを言い渡そうと思って」
「スケジュール?」
「夕飯の前に、魔素を供給しに行こう。君の中の“竜”のためにね。それまでは、自由に過ごすといい。あ、パーティーの招待状がいくつか来ているから、行きたいなら行ってもいいけど」
「行かねえ」
パーティーという言葉だけで、ほんのわずかに肩が強張った。気づいているのかいないのか、エルドが薄く微笑む。
「――で、自由に過ごしていいんだが、君のことだから情報収集でも行く気だろう?」
「まあ……」
「一人での行動は避けてほしいんだ。君はアレクだけじゃなく、魔族にも狙われてることを、お忘れなく」
エルドの言葉に、胸がちくりと痛む。一人になるなと言われた、それだけで、みんなに迷惑をかけていると思ってしまう。もっと頼れと、グレンやリオネルは言ってくれたのに。
「……じゃあ、今日は家にいるわ」
「ありゃ、珍しくあっさりしてるね」
エルドが意外そうに、目をしばたたかせる。
「体力も、そんな戻ってねーし……」
「なんかパズル持って来てあげようか? 知恵の環がいい?」
「……いや、いい。今日は」
立体パズルや知恵の環も、普段なら大好きだが、今はそういう気分でもない。
「じゃあ、見てるだけでいい娯楽を教えようか?」
「芝居も今は別に……」
アディーナの王都シュヴァリアには大きな劇場がある。別の国だが、初めて芝居を観たとき、娯楽に触れてこなかったぶん、かなり感動してしまった。それから立ち寄った街に劇場や芝居小屋があると、観に行くこともあった。密かな愉しみだが、今はそれほど惹かれない。心が弱っているときにもし悲劇なんか観たら、死にたくなりそうだ。
「いや、もっと単純なやつ。庭に行ってごらん。面白いものが見れるから」
「庭いじりしてるグレンなら、もう見たけど?」
「それはそんなに面白くないよ。庭の一角にさ、訓練所があるんだよ」
「訓練……?」
「君の可愛い子が、頑張ってるから」
「……はあ」
よく分からず、適当に頷いた。
庭の一角に設けられた訓練場には、訪れたときにはすでに、熱い空気と汗の匂いが流れていた。
鎧ではなく簡素な訓練着に、木製の槍を構えたリオネルが、短く息を整えると、正面に立つ相手を見据えている。
「――お願いします」
覚悟を決めた、真っ直ぐな声だった。
グレンドルフは頷き、手にした木剣を静かに構える。重心は低く、無駄がない。
その時点で、ヒューの目から見ても、力量差ははっきりしていた。
「来い」
合図と同時に、リオネルが踏み込む。
槍は鋭く、正確だった。並みの戦士なら、俊敏な踏み込みも、素早い突きも、躱しきれないだろう。
だが――乾いた音が弾けた。
木剣が槍の軌道を弾き、次の瞬間には、リオネルの脇腹に軽く押し当てられていた。
「――っ、……くそっ」
「かなり良い。だが、踏み込みが浅い」
グレンドルフはすぐに剣を引き、距離を取る。
リオネルは唇を噛み、もう一度構え直す。
二度、三度と打ち合いが続く。
そのたびに、リオネルは弾かれ、崩され、地面に膝をついた。
「遅いな」
ヒューから見れば、全く遅くはない。目で追えはするが、ヒューならあの素早さに体は反応出来ないだろう。
何度となく攻撃を防がれても、リオネルは槍を手放さなかった。
「休むか?」
「……いや。やる」
視線は逸らさず、リオネルは小さく首を横に振った。
どれだけの時間、こうしているのだろう。リオネルの息は荒く、額には汗が滲んでいる。
グレンドルフの得意武器は、剣ではない。まして軽い木剣では、彼の真価は発揮できない。それなのに、一撃がしっかり重い。
彼はアレックスともまともに打ち合えるのだ。英雄とはいえ、竜の力を使わない子供のリオネルに敵うわけがない。
それでも、グレンドルフは真っ直ぐにリオネルに対峙している。
「いい覚悟だ」
次の瞬間、容赦なく木剣が振るわれる。
リオネルは、それを待っていたかのように踏み込んだ。
「だから――軽い」
木剣が槍を弾く。――が、今度はわずかに体勢が崩れただけだ。
「――あ。ヒュー、来てたんだ」
「え?」
リオネルがグレンの真後ろを指さす。そこにヒューが立っていたのに、今頃気づいたのか、グレンははっと視線を向けた。それより素早く、リオネルが素早く地を蹴り、グレンの懐に槍先を運んだ。一瞬早く、木剣が防ぐ。
「――ちぇっ。隙ありと思ったのに」
残念そうにリオネルが舌打ちする。小賢しい真似に、ヒューはつい笑ってしまった。その様子に、グレンも苦笑した。
「グレンも、修行足りてないね?」
「ヒューは、気配消すの上手いからな……」
ばつ悪そうに言ってから、グレンはリオネルの頭をくしゃっと撫でた。
「……勝ってないのに、勝ち誇った顔するな」
祝宴を抜けて屋敷に戻っても、アレックスが姿を現すことはなかった。
グレンドルフはずっと傍にいてくれたし、そうしている間に、他の英雄たちも戻ってきた。
さらに、《賢者》と《聖女》のいる場で、夢渡りをしてくる命知らずな魔族はいないとヴェルゼが断言してくれたので、安心して眠れるはずなのに。
近くにアレクが来たというだけで、眠れなかった。
少し顔を出しただけで、すぐに去ったとエルドが教えてくれたけれど、だからといって気が休まることもなかった。
寝つけなかったのは、アレックスが怖いからではなかった。
あいつが来たら、どうしようという気持ちより、あいつは何故追って来ないんだろうと、どこか落胆している気持ちのほうが、大きくて。
そう思っている自分が、なんだか惨めに思えた。
結局、うとうとし始めたのは、明け方近くで。
翌日は、昼まで眠ってしまった。
――目を覚ますと、家の中に微かな香りが満ちていた。
焦げた匂いではない。油の強さもない。湯気と一緒に立ちのぼる、柔らかい匂いだ。
料理なんて、誰が出来たっけ? と思いながら、ゆっくりを瞼を開く。
旅の間はずっとヒューが食事係だった。グレンドルフだけは料理を覚えようとしていけれど、鍋の柄を掴んだだけで壊してしまうので、ヒューが調理器具を触ることを禁止したのだ。
寝台を抜けて、階下に降りる。居間に向かうと、卓の上に食事が並んでいた。
白身魚と根菜の澄んだスープ、焼き色のついた丸パン、ふわりと盛られた卵料理。
どれも派手ではないが、ヒューの好きなメニューばかりだ。
「……お、おはようございます」
控えめな声に顔を上げると、ヴェルゼが少し緊張した様子で立っていた。
手にした小鍋の蓋を押さえる指先に、無駄な力が入っている。
「ええと、胃に負担の少ないものを、と思ってたら……色々、作り過ぎてしまいまして……。味、薄かったら言ってくださいね……」
「いや……ちょうどいい匂いだ」
起きるタイミングに合わせて、温かいものを用意してくれたのかと、ヒューは少し感動した。
「ごめん、昼まで寝てて……」
「いえ、なんとなく、そろそろ起きられるかと……」
「これ全部、ヴェルが作ったのか?」
「グレンドルフ様も手伝ってくれようとしたんですが、あの方すぐ物を壊してしまうので、丁重にお断りしました……殺されませんかね?」
「そういうタイプじゃないから大丈夫」
椅子に腰を下ろすと、スープの湯気が頬に当たった。
静かに祈りを済ませると、さっきから良い香りをさせているスープを、一口すくって口に運んだ。塩気は控えめで、喉の奥にすっと落ちていく。
「……ありがとう、すげえ美味い」
その一言で、ヴェルゼの肩が目に見えて緩んだ。
「よ、良かったです……」
パンをちぎってスープに浸す。
腹の奥が、じんわり温まっていくのが分かった。
「なんか、ちゃんと食うと生きてるってかんじするな」
「パーティーで美味しいもの食べました?」
「あんま入んなかったよ、料理も酒も」
贅を尽くした食事より、魔族の青年が作ってくれた素朴なご馳走のほうが、いまは体にも心にも染みた。
「あの、まだお疲れでしょうから、無理は、しないでくださいね」
ヴェルゼの声は静かだったが、強かった。
ヒューは頷いて、もう一口、スープを飲んだ。
食事を終えて、片づけをしようとしたら、ヴェルゼに止められた。
「私がやりますので。お部屋でごゆっくりと」
そう言われ、それなら出かけるかと、再び階段を上がった。
半月寝ていた間に更新されたであろう情報や、冒険者ギルドの依頼書を確認したい。アーディナは世界の中心だ。ここにいるだけで、世界全体がなんとなく見えてくる。そんな土地にいて、じっとしているわけにはいかない。
しかしそんなヒューを見透かしていたかのように、戻った自室にエルドヴァルドがいた。
扉を開けて顔をしかめたヒューに、にこりと笑いかける。
「やあ」
「なんで勝手に人の部屋にいるんだよ」
ヒューにあてがわれている部屋は、特に鍵もかけていないが、かと言って勝手に入って良いわけではないだろう。まして、まだ整えてもいないベッドに、平然と腰かけている。
「どいてくれ。布団直すから」
「よく眠れた?」
「眠れたけど、その話はしてねえよ」
「今日のスケジュールを言い渡そうと思って」
「スケジュール?」
「夕飯の前に、魔素を供給しに行こう。君の中の“竜”のためにね。それまでは、自由に過ごすといい。あ、パーティーの招待状がいくつか来ているから、行きたいなら行ってもいいけど」
「行かねえ」
パーティーという言葉だけで、ほんのわずかに肩が強張った。気づいているのかいないのか、エルドが薄く微笑む。
「――で、自由に過ごしていいんだが、君のことだから情報収集でも行く気だろう?」
「まあ……」
「一人での行動は避けてほしいんだ。君はアレクだけじゃなく、魔族にも狙われてることを、お忘れなく」
エルドの言葉に、胸がちくりと痛む。一人になるなと言われた、それだけで、みんなに迷惑をかけていると思ってしまう。もっと頼れと、グレンやリオネルは言ってくれたのに。
「……じゃあ、今日は家にいるわ」
「ありゃ、珍しくあっさりしてるね」
エルドが意外そうに、目をしばたたかせる。
「体力も、そんな戻ってねーし……」
「なんかパズル持って来てあげようか? 知恵の環がいい?」
「……いや、いい。今日は」
立体パズルや知恵の環も、普段なら大好きだが、今はそういう気分でもない。
「じゃあ、見てるだけでいい娯楽を教えようか?」
「芝居も今は別に……」
アディーナの王都シュヴァリアには大きな劇場がある。別の国だが、初めて芝居を観たとき、娯楽に触れてこなかったぶん、かなり感動してしまった。それから立ち寄った街に劇場や芝居小屋があると、観に行くこともあった。密かな愉しみだが、今はそれほど惹かれない。心が弱っているときにもし悲劇なんか観たら、死にたくなりそうだ。
「いや、もっと単純なやつ。庭に行ってごらん。面白いものが見れるから」
「庭いじりしてるグレンなら、もう見たけど?」
「それはそんなに面白くないよ。庭の一角にさ、訓練所があるんだよ」
「訓練……?」
「君の可愛い子が、頑張ってるから」
「……はあ」
よく分からず、適当に頷いた。
庭の一角に設けられた訓練場には、訪れたときにはすでに、熱い空気と汗の匂いが流れていた。
鎧ではなく簡素な訓練着に、木製の槍を構えたリオネルが、短く息を整えると、正面に立つ相手を見据えている。
「――お願いします」
覚悟を決めた、真っ直ぐな声だった。
グレンドルフは頷き、手にした木剣を静かに構える。重心は低く、無駄がない。
その時点で、ヒューの目から見ても、力量差ははっきりしていた。
「来い」
合図と同時に、リオネルが踏み込む。
槍は鋭く、正確だった。並みの戦士なら、俊敏な踏み込みも、素早い突きも、躱しきれないだろう。
だが――乾いた音が弾けた。
木剣が槍の軌道を弾き、次の瞬間には、リオネルの脇腹に軽く押し当てられていた。
「――っ、……くそっ」
「かなり良い。だが、踏み込みが浅い」
グレンドルフはすぐに剣を引き、距離を取る。
リオネルは唇を噛み、もう一度構え直す。
二度、三度と打ち合いが続く。
そのたびに、リオネルは弾かれ、崩され、地面に膝をついた。
「遅いな」
ヒューから見れば、全く遅くはない。目で追えはするが、ヒューならあの素早さに体は反応出来ないだろう。
何度となく攻撃を防がれても、リオネルは槍を手放さなかった。
「休むか?」
「……いや。やる」
視線は逸らさず、リオネルは小さく首を横に振った。
どれだけの時間、こうしているのだろう。リオネルの息は荒く、額には汗が滲んでいる。
グレンドルフの得意武器は、剣ではない。まして軽い木剣では、彼の真価は発揮できない。それなのに、一撃がしっかり重い。
彼はアレックスともまともに打ち合えるのだ。英雄とはいえ、竜の力を使わない子供のリオネルに敵うわけがない。
それでも、グレンドルフは真っ直ぐにリオネルに対峙している。
「いい覚悟だ」
次の瞬間、容赦なく木剣が振るわれる。
リオネルは、それを待っていたかのように踏み込んだ。
「だから――軽い」
木剣が槍を弾く。――が、今度はわずかに体勢が崩れただけだ。
「――あ。ヒュー、来てたんだ」
「え?」
リオネルがグレンの真後ろを指さす。そこにヒューが立っていたのに、今頃気づいたのか、グレンははっと視線を向けた。それより素早く、リオネルが素早く地を蹴り、グレンの懐に槍先を運んだ。一瞬早く、木剣が防ぐ。
「――ちぇっ。隙ありと思ったのに」
残念そうにリオネルが舌打ちする。小賢しい真似に、ヒューはつい笑ってしまった。その様子に、グレンも苦笑した。
「グレンも、修行足りてないね?」
「ヒューは、気配消すの上手いからな……」
ばつ悪そうに言ってから、グレンはリオネルの頭をくしゃっと撫でた。
「……勝ってないのに、勝ち誇った顔するな」
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