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【34】神殺しの勇者
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「サイン、ありがとうございます。――彫り物師を読んで、このサインを彫刻してもらってください」
バルチスタンが嬉しそうに侍祭に告げる。
本当に、神殿の柱に全員名前を書かされてしまった。
「私のサインは、何故……」
ヴェルゼがフードの下から、恐れ多そうに呟く。
「は、敗者側代表とかですかね……?」
「まさか……」
とヒューは笑ったが、バルチスタンの意図は分からない。
「ここは、祝福の神殿――誰もが未来に希望を願う場所です。いずれ、魔族の青年が英雄様たちと行動を共にしていたことが、意味を持つと私は思うのです。そうなったとき……」
「し、司祭様……」
優しく両手を取られたヴェルゼが感動しかけていると、バルチスタンはにこりと微笑んだ。
「この神殿は、また儲かります」
屋敷に戻ってからも、ヴェルゼはまだ祝福の話をしていた。
「面白かったですね、祝福の神殿」
「ヒューんときはマジで面白かったわ」
「殺すぞ」
笑うガインの背を、ヒューが殴る。
「エルドヴァルド様とセシィリア様の祝福も拝見したかったです」
「……わたくしは、神の御心のままに、務めるのみですから……」
馬車の中でずっと寝ていたセシィリアが、グレンドルフに抱えられ、むにゃむにゃと呟いた。
「どうせ知れきった結果だぜ。聞いてる間にセシィが寝ちまうわ。そんでエルドは昔から人にやらせるわりに、てめえはやりやがらねえしな」
「祝福は自分のステータスだ。知っていたほうが良いだろう? 僕は祝福が無くなっても、務められるようにしてるしね」
「秘密主義過ぎんだよ」
「それだけ魔術を極めてきたんだよ」
と、手の中に大杖を召喚すると、とん、とその先で地面を叩く。一瞬にして消えてしまった。
「ほーら、都合悪くなるとすぐあれだぜ」
ガインが呆れた顔をする。
「そういえば、エルドヴァルド様は、どちらのご出身なのですか?」
「ガインの幼馴染でしょ?」
ヴェルドの疑問に、リオネルが答える。
「南だっけ?」
「俺は南のスヴァラの民だ。エルドはスヴァラに流れてきたが、出身は知らねえ」
「長いこと一緒にいて、気にならないんだね、ガイン」
「たしかに、全然気にしたことねーわ。俺より年上なのは確かだぜ」
「ガイン様はお幾つなんですか?」
「あー、四十歳……ぐらい?」
「四十二だろ。とうとう自分の年齢忘れてんじゃねーよ」
ヒューが訂正する。
「魔公を超える魔力量、魔術の理解の深さ、普通の出自ではないのかもしれませんね……賢者様と呼ばれるだけはありますね」
「初めて会った頃は、今よりはもうちょい若かったな。俺もまだ可愛い少年だったぜ」
「そうなんですか……月日は残酷なんですね……」
「なんか気がついたら、ずっと老けねえんだよな、あいつこそ、《子供》の祝福あるんじゃねーの?」
「たしか、《子供》の祝福は無いと言っていたぞ」
ぐうぐう寝息を立てているセシィリアを抱え、屋敷の中に入りながら、グレンが言った。
「いいじゃないか、エルドは俺たちを助け、導いてくれる。彼を信頼して、間違えたことはなかったじゃないか」
「いやー、あいつのああいうとこが、アレク怒らせたんだろ。さ、疲れたし酒飲もうぜ、酒。ヴェルちゃん、つまみ用意してくれや」
「ガイン、《酒》の祝福はあるのに《健康》の祝福が無かったから、絶対早く死んじゃうよ」
さっさと中に入って行くガインの後を、リオネルがついて行く。ヴェルゼも慌てて屋敷に入って行った。
階段を上がろうとしたヒューに、グレンドルフが声をかけた。
「ヒューは休むのか?」
「うん。疲れたし。でもその前に、セシィリア寝かすだろ?」
「ああ、そうだな」
セシィリアを部屋に連れて行って、法衣のままベッドに横たえる。グレンが離れると、ヒューは彼女に掛け布をかけてやった。
「しばらく起きないかもな、セシィ」
「たしかに、今日はかなり頑張って起きていたな」
「寝てる間は、ケレスに会えるんだってさ。夢の神様の祝福のお陰かな」
「そうか」
「俺にも夢の祝福があると良かったな。俺の仲間や、ダン爺は、夢にも出て来てくれない」
「ダン爺さんは、そういうタイプじゃなさそうだな」
「そうだな。悔いなく逝ったんだろう」
ダンは族長の息子であるグレンの教育係だったドルグネの老戦士だ。一時期旅を共にしていたこともある。一度は退いたが、一番激しかった魔境線の戦いに駆けつけてくれて、そこで戦死した。
ここまで、平坦な旅ではなかった。
ケレスも、ダンも、リオネルの父のアルベリクも――他にも、かつて旅を共にした仲間を何人も失った。
その彼らすら、必要無かったとアレックスに言われたみたいで、いままでの彼らしくない物言いに、腹が立った。
でも自分は、アレックスの表面的な言葉ばかりに、憤っている。
「――俺も、もう休むわ」
「ああ、ゆっくり休め」
「おやすみ」
グレンにそう告げ、ヒューは自室に戻った。
扉を閉めてすぐ、声をかけた。
「エルド――来てくれ」
しばらく待って、空間が歪んだ。ヒューに呼ばれることを分かっていたかのように、白髪の青年がそこに現れた。
「この前の、話の続きをしたいんだ。俺はお前に、色々聞きたいことがある」
「そうだね。僕も整理したい」
「あのときの――俺の短剣が光ってたやつ。あの刃は、ミストがやったんだろ? それがアレクの鎧に、傷をつけた」
「だろうね。だが、あの力は僕も知らなかった」
「アレクの鎧は、光の神の祝福そのものだろ。そこに傷をつけられるのは、まったく違う属性の力じゃないのか」
「そうだと思う。確信したよ。その霧竜は、旧神の遺産で間違いない」
ヒューは自分の腹に手を当て、目を落とした。
「……霧であって、霧じゃない、すべてのもの……」
「旧神のことは知られていないことが多い。魔族のヴェルゼでさえ、詳しくないようだったからね」
「アレクは、旧神の遺跡を調べてるんじゃないのか。水神の祭壇も、あの火の遺跡も、簡単に転移出来たのは、アレクが先に転移の準備を済ませてたからか?」
「その通りだよ。彼は旧神の名残を捜して、その座標を記録し、僕に渡してくれた」
「それは、俺に魔素を供給させるためにか」
「そうだろうね。君の中で育っているその“竜”は、君の魔毒をいまも引き受けている。アレクからしたら引き剥がすことも出来ないだろう」
触れた下腹部の、ずっと奥で、異質な鼓動を感じる。それをヒューは愛しいと思うが、それが自分の意思なのか、もう曖昧だ。アレックスが危惧するのもそういうことだろう。
「けど、魔素のためだけに旧神の遺跡を回ってるようには思えない。世界を保ちながら、あいつは別のことをやろうとしてる。あいつは、何にキレてんだ?」
「彼が、世界を守るのは、一貫して君のためだろう」
「それは、もう分かってる……」
ヒューが視線を横に向けると、ベッド脇に置いたバッグと、愛用の短剣が目に入った。少しの祝福を受けた短剣は、盗賊の道具と同様に、ケレスの形見だ。
盗賊はいつも冷静に、仲間のことさえも、少し離れて、いつでも遠くからみないといけない。そうじゃなきゃ、正しい選択肢を取れなくなる。斥候も、索敵も、罠の解除も、摘んだ草の選別さえ、盗賊の仕事に失敗は一つもあってはいけないから。
そう教えてもらった。そのことを、ずっと忘れていた気がする。
ケレスのことを思い出すと同時に、セシィリアの言葉が、頭の中に蘇った。
――魔王をようやく倒したら、愛する人も死にますなんて、許せないでしょうね。
誰を?
引っかかりが、すとんと落ちた。
「……神だ。アレクが許せないのは、世界じゃない。……神様?」
「多分ね。君に加護を与えなかった――意図的に、君を葬ろうとした神がいるんだろう」
エルドが小さく頷く。
「君の祝福がほぼ無くなっていたことで、僕も確信した」
「あいつは……《勇者》は、現神の側に属している。反する存在は、旧神の側で……じゃあ、あいつがしたいのは……」
――神殺し。
口にするのも憚られて、ヒューは言葉を失った。
「そんなこと……」
《勇者》とはいえ、一人の人間を失いかけたくらいで、許されるわけがない。
セシィリアも、リオネルも、グレンも、近しい人を失くした。そんな人間はたくさんいる。そしてそれは、神にとっては気に留めるほどのことでもなく、ただ世界という箱庭の中で流れる日常でしかない。
箱庭の人間は、それを享受し、生きている。
それを――ヒューたった一人のために、《勇者》が《箱庭の主》に反旗を翻すなど、あってはならないことだ。
「あの馬鹿……」
もし神が、ヒューに死の運命を授けたのなら、それも仕方が無い。割り切れなくても、諦められる。逆らうとか憤るとか、そういう次元の話ではないから。
けれど、アレックスはそうじゃなかった。
「馬鹿過ぎるだろ……」
呆然と呟きながら、胸が酷く痛くなった。痛いのに、それだけ想われていることに、喜んでしまっている自分もいる。あまりの痛みに、胸を押さえる。間違いなく自分の鼓動が、激しく脈打っている。嬉しい、と言っているみたいだ。
これが勇者の伴侶なら、最悪の伴侶だ。
バルチスタンが嬉しそうに侍祭に告げる。
本当に、神殿の柱に全員名前を書かされてしまった。
「私のサインは、何故……」
ヴェルゼがフードの下から、恐れ多そうに呟く。
「は、敗者側代表とかですかね……?」
「まさか……」
とヒューは笑ったが、バルチスタンの意図は分からない。
「ここは、祝福の神殿――誰もが未来に希望を願う場所です。いずれ、魔族の青年が英雄様たちと行動を共にしていたことが、意味を持つと私は思うのです。そうなったとき……」
「し、司祭様……」
優しく両手を取られたヴェルゼが感動しかけていると、バルチスタンはにこりと微笑んだ。
「この神殿は、また儲かります」
屋敷に戻ってからも、ヴェルゼはまだ祝福の話をしていた。
「面白かったですね、祝福の神殿」
「ヒューんときはマジで面白かったわ」
「殺すぞ」
笑うガインの背を、ヒューが殴る。
「エルドヴァルド様とセシィリア様の祝福も拝見したかったです」
「……わたくしは、神の御心のままに、務めるのみですから……」
馬車の中でずっと寝ていたセシィリアが、グレンドルフに抱えられ、むにゃむにゃと呟いた。
「どうせ知れきった結果だぜ。聞いてる間にセシィが寝ちまうわ。そんでエルドは昔から人にやらせるわりに、てめえはやりやがらねえしな」
「祝福は自分のステータスだ。知っていたほうが良いだろう? 僕は祝福が無くなっても、務められるようにしてるしね」
「秘密主義過ぎんだよ」
「それだけ魔術を極めてきたんだよ」
と、手の中に大杖を召喚すると、とん、とその先で地面を叩く。一瞬にして消えてしまった。
「ほーら、都合悪くなるとすぐあれだぜ」
ガインが呆れた顔をする。
「そういえば、エルドヴァルド様は、どちらのご出身なのですか?」
「ガインの幼馴染でしょ?」
ヴェルドの疑問に、リオネルが答える。
「南だっけ?」
「俺は南のスヴァラの民だ。エルドはスヴァラに流れてきたが、出身は知らねえ」
「長いこと一緒にいて、気にならないんだね、ガイン」
「たしかに、全然気にしたことねーわ。俺より年上なのは確かだぜ」
「ガイン様はお幾つなんですか?」
「あー、四十歳……ぐらい?」
「四十二だろ。とうとう自分の年齢忘れてんじゃねーよ」
ヒューが訂正する。
「魔公を超える魔力量、魔術の理解の深さ、普通の出自ではないのかもしれませんね……賢者様と呼ばれるだけはありますね」
「初めて会った頃は、今よりはもうちょい若かったな。俺もまだ可愛い少年だったぜ」
「そうなんですか……月日は残酷なんですね……」
「なんか気がついたら、ずっと老けねえんだよな、あいつこそ、《子供》の祝福あるんじゃねーの?」
「たしか、《子供》の祝福は無いと言っていたぞ」
ぐうぐう寝息を立てているセシィリアを抱え、屋敷の中に入りながら、グレンが言った。
「いいじゃないか、エルドは俺たちを助け、導いてくれる。彼を信頼して、間違えたことはなかったじゃないか」
「いやー、あいつのああいうとこが、アレク怒らせたんだろ。さ、疲れたし酒飲もうぜ、酒。ヴェルちゃん、つまみ用意してくれや」
「ガイン、《酒》の祝福はあるのに《健康》の祝福が無かったから、絶対早く死んじゃうよ」
さっさと中に入って行くガインの後を、リオネルがついて行く。ヴェルゼも慌てて屋敷に入って行った。
階段を上がろうとしたヒューに、グレンドルフが声をかけた。
「ヒューは休むのか?」
「うん。疲れたし。でもその前に、セシィリア寝かすだろ?」
「ああ、そうだな」
セシィリアを部屋に連れて行って、法衣のままベッドに横たえる。グレンが離れると、ヒューは彼女に掛け布をかけてやった。
「しばらく起きないかもな、セシィ」
「たしかに、今日はかなり頑張って起きていたな」
「寝てる間は、ケレスに会えるんだってさ。夢の神様の祝福のお陰かな」
「そうか」
「俺にも夢の祝福があると良かったな。俺の仲間や、ダン爺は、夢にも出て来てくれない」
「ダン爺さんは、そういうタイプじゃなさそうだな」
「そうだな。悔いなく逝ったんだろう」
ダンは族長の息子であるグレンの教育係だったドルグネの老戦士だ。一時期旅を共にしていたこともある。一度は退いたが、一番激しかった魔境線の戦いに駆けつけてくれて、そこで戦死した。
ここまで、平坦な旅ではなかった。
ケレスも、ダンも、リオネルの父のアルベリクも――他にも、かつて旅を共にした仲間を何人も失った。
その彼らすら、必要無かったとアレックスに言われたみたいで、いままでの彼らしくない物言いに、腹が立った。
でも自分は、アレックスの表面的な言葉ばかりに、憤っている。
「――俺も、もう休むわ」
「ああ、ゆっくり休め」
「おやすみ」
グレンにそう告げ、ヒューは自室に戻った。
扉を閉めてすぐ、声をかけた。
「エルド――来てくれ」
しばらく待って、空間が歪んだ。ヒューに呼ばれることを分かっていたかのように、白髪の青年がそこに現れた。
「この前の、話の続きをしたいんだ。俺はお前に、色々聞きたいことがある」
「そうだね。僕も整理したい」
「あのときの――俺の短剣が光ってたやつ。あの刃は、ミストがやったんだろ? それがアレクの鎧に、傷をつけた」
「だろうね。だが、あの力は僕も知らなかった」
「アレクの鎧は、光の神の祝福そのものだろ。そこに傷をつけられるのは、まったく違う属性の力じゃないのか」
「そうだと思う。確信したよ。その霧竜は、旧神の遺産で間違いない」
ヒューは自分の腹に手を当て、目を落とした。
「……霧であって、霧じゃない、すべてのもの……」
「旧神のことは知られていないことが多い。魔族のヴェルゼでさえ、詳しくないようだったからね」
「アレクは、旧神の遺跡を調べてるんじゃないのか。水神の祭壇も、あの火の遺跡も、簡単に転移出来たのは、アレクが先に転移の準備を済ませてたからか?」
「その通りだよ。彼は旧神の名残を捜して、その座標を記録し、僕に渡してくれた」
「それは、俺に魔素を供給させるためにか」
「そうだろうね。君の中で育っているその“竜”は、君の魔毒をいまも引き受けている。アレクからしたら引き剥がすことも出来ないだろう」
触れた下腹部の、ずっと奥で、異質な鼓動を感じる。それをヒューは愛しいと思うが、それが自分の意思なのか、もう曖昧だ。アレックスが危惧するのもそういうことだろう。
「けど、魔素のためだけに旧神の遺跡を回ってるようには思えない。世界を保ちながら、あいつは別のことをやろうとしてる。あいつは、何にキレてんだ?」
「彼が、世界を守るのは、一貫して君のためだろう」
「それは、もう分かってる……」
ヒューが視線を横に向けると、ベッド脇に置いたバッグと、愛用の短剣が目に入った。少しの祝福を受けた短剣は、盗賊の道具と同様に、ケレスの形見だ。
盗賊はいつも冷静に、仲間のことさえも、少し離れて、いつでも遠くからみないといけない。そうじゃなきゃ、正しい選択肢を取れなくなる。斥候も、索敵も、罠の解除も、摘んだ草の選別さえ、盗賊の仕事に失敗は一つもあってはいけないから。
そう教えてもらった。そのことを、ずっと忘れていた気がする。
ケレスのことを思い出すと同時に、セシィリアの言葉が、頭の中に蘇った。
――魔王をようやく倒したら、愛する人も死にますなんて、許せないでしょうね。
誰を?
引っかかりが、すとんと落ちた。
「……神だ。アレクが許せないのは、世界じゃない。……神様?」
「多分ね。君に加護を与えなかった――意図的に、君を葬ろうとした神がいるんだろう」
エルドが小さく頷く。
「君の祝福がほぼ無くなっていたことで、僕も確信した」
「あいつは……《勇者》は、現神の側に属している。反する存在は、旧神の側で……じゃあ、あいつがしたいのは……」
――神殺し。
口にするのも憚られて、ヒューは言葉を失った。
「そんなこと……」
《勇者》とはいえ、一人の人間を失いかけたくらいで、許されるわけがない。
セシィリアも、リオネルも、グレンも、近しい人を失くした。そんな人間はたくさんいる。そしてそれは、神にとっては気に留めるほどのことでもなく、ただ世界という箱庭の中で流れる日常でしかない。
箱庭の人間は、それを享受し、生きている。
それを――ヒューたった一人のために、《勇者》が《箱庭の主》に反旗を翻すなど、あってはならないことだ。
「あの馬鹿……」
もし神が、ヒューに死の運命を授けたのなら、それも仕方が無い。割り切れなくても、諦められる。逆らうとか憤るとか、そういう次元の話ではないから。
けれど、アレックスはそうじゃなかった。
「馬鹿過ぎるだろ……」
呆然と呟きながら、胸が酷く痛くなった。痛いのに、それだけ想われていることに、喜んでしまっている自分もいる。あまりの痛みに、胸を押さえる。間違いなく自分の鼓動が、激しく脈打っている。嬉しい、と言っているみたいだ。
これが勇者の伴侶なら、最悪の伴侶だ。
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