32 / 35
二章 日常編
32話 防犯対策をしよう
しおりを挟む
「アルテナ、防犯対策をするわよ」
「防犯対策?」
先日命を落としかけた私は、まだ異世界を甘く見ていた事に気づいた。その為、日常からしっかりと対策をとる事にしたのである。
「防犯って言ってもあたしに勝てる奴なんていないし、家もお金の大半はギルド銀行に預けてるじゃない。取るもの無くない?」
「そういって油断してたら痛い目見るわよ。知らぬ間に変態が自分の部屋に忍び込んでたらどうするの?」
「……そうね、防犯対策は必要ね!」
少しの沈黙の後、アルテナがそう言う。どうやら一瞬想像してしまった様だ。
「ところで防犯って何をするの? 監視カメラでも設置するの?」
「そんなの無理に決まってるでしょう? 地球じゃないんだから」
「あんたからそんなセリフを聞けるとは思わなかったわ……」
「事実を言っただけよ」
そんな魔道具もあるかもしれない。だが間違いなく高価で、手に入れるのは難しいと思う。
「ひとまず四つ対策を考えたわ」
「へぇ、四つもあるのね。あたしは三つだと思っていたわ」
「じゃあその三つって何?」
「……それよりもエレンの考えを聞かせなさい」
「絶対何も考えてなかったでしょ」
まあそんな事はどうでも良い。
私は一つ目の案をアルテナに話す。
「まず基本中の基本だけど、戸締りを徹底する事ね」
「なんだ、普通じゃない」
「何を期待してたのよ? そういう訳だから、家のドアと窓に鍵をつけるわよ」
早速私は魔法でドアと窓に簡単な鍵を付けていく。
この世界にも鍵はあるが、牢屋や金庫など重要なもの以外は、基本内側から開かないよう押さえるくらいしか無かった。なので、この世界基準では立派な防犯対策と言える。
「じゃあこれ鍵ね。言っておくけど失くさないでよ?」
「心配しなくても大丈夫よ。で、二つ目は何?」
私は続いて二つ目の案を話す。
「次は人気の無い場所で襲われた時の対策ね」
「異世界定番のやつね!」
「別に異世界に限った事じゃ無いでしょ。これも基本だけど、防犯ブザーを作ろうと思うのよ」
「もっとワクワクする様な案はないわけ?」
「だから何を期待してるのよ? 試しに今作ってみるわね」
防犯ブザーといっても仕組みは簡単だ。要は何かをすれば大きな音が鳴る様にすればいい。
私は土魔法で外見を作り、中に小さな炎魔法を仕込む。
「出来たわ、どっちかというとクラッカーみたいになっちゃったけど。使い捨てだし」
「へぇ、これどうやって使うの?」
「魔力を流せば使えるわね」
「どれどれ?」
「!」
私は咄嗟に耳を塞ぐ。
パァァァァン!!
その直後、家に爆音が響いた。アルテナがあまりの音に気絶してしまう。
「室内とはいえこの破壊力……仕込む量を間違えたわね……」
結局仕込む量を半分にし、自作の防犯ブザーは完成した。
アルテナは目覚めた後文句を言ってきたが、いきなり使う方が悪い。
「三つ目なんだけど、家に侵入された時の為に罠を仕掛けようと思うわ」
「さっきの防犯ブザーみたいなのを仕掛ければ良いんじゃない?」
「私もそれは考えたわ。でもそれだと弱い気がするのよね」
この家は町外れにあるため、例えブザーが鳴っても効果は少ないかもしれない。その為もっと効果的な何かが必要だ。
「いっそ侵入者を倒すくらいにしないとダメね」
「え? 流石にそれはやりすぎじゃないの?」
「敵に情けをかけてどうするのよ? やるなら徹底的にやらないと」
「でもそんなの仕掛けたらあたし達も危なくない? うっかり引っ掛かったらどうするの?」
「大丈夫。侵入者は思わず触れたくなって、私達は間違っても触れたくない。そんな罠を仕掛ければいいのよ」
「はぁ? そんな都合の良い罠、あるわけないでしょ?」
アルテナの言う事は最もだ。普通はそんな物あるはず無いが、都合良く私には当てがあった。そして、すでに用意してある。
「よいしょっと。これよ」
私はテーブルの上に何かが入った袋を乗せる。
「随分重そうだけど何が入ってるの?」
「これは……」
……数分後。
「ふう、仕掛け終わったわね」
「本当にこれ効果あるの?」
「試してみる価値はあるでしょ?」
「まあそうだけど。で、四つ目は?」
「これは簡単よ。あるものを準備するだけで良いわ。今から買いに行くから付き合って」
……
…………
………………
エレンとアルテナが買い物に行った後、不審な人物が二人の家に近付いていた。
「アイツらめ……俺を酷い目に合わせやがって……ぜってぇ許さねぇからな……!」
彼はアサルトボア討伐の時、エレンとアルテナに絡んだ冒険者である。酷い目に遭わされた彼は、二人に復讐しに来たのだった。
「オラァ! 出てきやがれガキども!」
ドン! ドン! ドン!
ドアを破ろうと乱暴に蹴りを入れる冒険者。 しかし、以前マテツに破られた事もあり頑丈に作られたドアはびくともしない。
「チッ! だったら窓から侵入するまでだ!」
ガシャーーン!!
窓ガラスを破り、リビングに侵入する冒険者。
「静かだな……まさか留守か? へ、だったら家を荒らしまくってやる……ん?」
二人がいない事がわかり、家を荒らそうとする冒険者。その時、リビングの高い位置に飾ってある一つの ”剣“が目に入る。貴族の屋敷にあっても不思議ではない、美しい竜が彫られた紫色の剣。彼は一目でそれが値打ちものだと確信した。
「まさかこんなお宝があるとはな……こいつを盗めばアイツら、どれだけ悔しがるだろうな」
こんな目立つ場所にお宝がある事に、なんの疑いもなく冒険者は飾られた剣に手を伸ばす。その直後……
ビリビリビリ!!
「あばばばばば!?」
冒険者の全身に雷が走り、黒焦げになった彼はそのまま気絶した。
……しばらくして、私とアルテナが買い物から帰ると、割られた窓ガラスと、黒焦げになった侵入者を 発見。
そのままロープで縛り、街の兵士に引き渡した。
「仕掛けた罠、早速役に立ったわね」
「凄いわね……”欠陥親父の武器“……」
そう、私が罠として仕掛けたのは、以前マテツさんが持ってきた『魔剣カラドボルグ』。見た目が美しいマテツさんが作った武器を飾れば、侵入者はお宝と思い手を伸ばすと思ったのである。そして、大半のものが使いこなせないその剣に触れれば、結果はご覧の通りだ。
「こんな使い方するなんて、欠陥親父はよく許可したわね?」
「秘密に決まってるでしょ。流石に怒られるわ」
こうして、考えた防犯対策は早速効果を現し、私は満足したのであった。
……因みに、四つ目の対策は何だったかというと。
「アルテナ、”解毒ポーション“はこの棚に入れておくから。マリンが来たら、これを事前に飲んどいてね」
そう、マリンの毒殺から逃れるための用意である。
「防犯対策?」
先日命を落としかけた私は、まだ異世界を甘く見ていた事に気づいた。その為、日常からしっかりと対策をとる事にしたのである。
「防犯って言ってもあたしに勝てる奴なんていないし、家もお金の大半はギルド銀行に預けてるじゃない。取るもの無くない?」
「そういって油断してたら痛い目見るわよ。知らぬ間に変態が自分の部屋に忍び込んでたらどうするの?」
「……そうね、防犯対策は必要ね!」
少しの沈黙の後、アルテナがそう言う。どうやら一瞬想像してしまった様だ。
「ところで防犯って何をするの? 監視カメラでも設置するの?」
「そんなの無理に決まってるでしょう? 地球じゃないんだから」
「あんたからそんなセリフを聞けるとは思わなかったわ……」
「事実を言っただけよ」
そんな魔道具もあるかもしれない。だが間違いなく高価で、手に入れるのは難しいと思う。
「ひとまず四つ対策を考えたわ」
「へぇ、四つもあるのね。あたしは三つだと思っていたわ」
「じゃあその三つって何?」
「……それよりもエレンの考えを聞かせなさい」
「絶対何も考えてなかったでしょ」
まあそんな事はどうでも良い。
私は一つ目の案をアルテナに話す。
「まず基本中の基本だけど、戸締りを徹底する事ね」
「なんだ、普通じゃない」
「何を期待してたのよ? そういう訳だから、家のドアと窓に鍵をつけるわよ」
早速私は魔法でドアと窓に簡単な鍵を付けていく。
この世界にも鍵はあるが、牢屋や金庫など重要なもの以外は、基本内側から開かないよう押さえるくらいしか無かった。なので、この世界基準では立派な防犯対策と言える。
「じゃあこれ鍵ね。言っておくけど失くさないでよ?」
「心配しなくても大丈夫よ。で、二つ目は何?」
私は続いて二つ目の案を話す。
「次は人気の無い場所で襲われた時の対策ね」
「異世界定番のやつね!」
「別に異世界に限った事じゃ無いでしょ。これも基本だけど、防犯ブザーを作ろうと思うのよ」
「もっとワクワクする様な案はないわけ?」
「だから何を期待してるのよ? 試しに今作ってみるわね」
防犯ブザーといっても仕組みは簡単だ。要は何かをすれば大きな音が鳴る様にすればいい。
私は土魔法で外見を作り、中に小さな炎魔法を仕込む。
「出来たわ、どっちかというとクラッカーみたいになっちゃったけど。使い捨てだし」
「へぇ、これどうやって使うの?」
「魔力を流せば使えるわね」
「どれどれ?」
「!」
私は咄嗟に耳を塞ぐ。
パァァァァン!!
その直後、家に爆音が響いた。アルテナがあまりの音に気絶してしまう。
「室内とはいえこの破壊力……仕込む量を間違えたわね……」
結局仕込む量を半分にし、自作の防犯ブザーは完成した。
アルテナは目覚めた後文句を言ってきたが、いきなり使う方が悪い。
「三つ目なんだけど、家に侵入された時の為に罠を仕掛けようと思うわ」
「さっきの防犯ブザーみたいなのを仕掛ければ良いんじゃない?」
「私もそれは考えたわ。でもそれだと弱い気がするのよね」
この家は町外れにあるため、例えブザーが鳴っても効果は少ないかもしれない。その為もっと効果的な何かが必要だ。
「いっそ侵入者を倒すくらいにしないとダメね」
「え? 流石にそれはやりすぎじゃないの?」
「敵に情けをかけてどうするのよ? やるなら徹底的にやらないと」
「でもそんなの仕掛けたらあたし達も危なくない? うっかり引っ掛かったらどうするの?」
「大丈夫。侵入者は思わず触れたくなって、私達は間違っても触れたくない。そんな罠を仕掛ければいいのよ」
「はぁ? そんな都合の良い罠、あるわけないでしょ?」
アルテナの言う事は最もだ。普通はそんな物あるはず無いが、都合良く私には当てがあった。そして、すでに用意してある。
「よいしょっと。これよ」
私はテーブルの上に何かが入った袋を乗せる。
「随分重そうだけど何が入ってるの?」
「これは……」
……数分後。
「ふう、仕掛け終わったわね」
「本当にこれ効果あるの?」
「試してみる価値はあるでしょ?」
「まあそうだけど。で、四つ目は?」
「これは簡単よ。あるものを準備するだけで良いわ。今から買いに行くから付き合って」
……
…………
………………
エレンとアルテナが買い物に行った後、不審な人物が二人の家に近付いていた。
「アイツらめ……俺を酷い目に合わせやがって……ぜってぇ許さねぇからな……!」
彼はアサルトボア討伐の時、エレンとアルテナに絡んだ冒険者である。酷い目に遭わされた彼は、二人に復讐しに来たのだった。
「オラァ! 出てきやがれガキども!」
ドン! ドン! ドン!
ドアを破ろうと乱暴に蹴りを入れる冒険者。 しかし、以前マテツに破られた事もあり頑丈に作られたドアはびくともしない。
「チッ! だったら窓から侵入するまでだ!」
ガシャーーン!!
窓ガラスを破り、リビングに侵入する冒険者。
「静かだな……まさか留守か? へ、だったら家を荒らしまくってやる……ん?」
二人がいない事がわかり、家を荒らそうとする冒険者。その時、リビングの高い位置に飾ってある一つの ”剣“が目に入る。貴族の屋敷にあっても不思議ではない、美しい竜が彫られた紫色の剣。彼は一目でそれが値打ちものだと確信した。
「まさかこんなお宝があるとはな……こいつを盗めばアイツら、どれだけ悔しがるだろうな」
こんな目立つ場所にお宝がある事に、なんの疑いもなく冒険者は飾られた剣に手を伸ばす。その直後……
ビリビリビリ!!
「あばばばばば!?」
冒険者の全身に雷が走り、黒焦げになった彼はそのまま気絶した。
……しばらくして、私とアルテナが買い物から帰ると、割られた窓ガラスと、黒焦げになった侵入者を 発見。
そのままロープで縛り、街の兵士に引き渡した。
「仕掛けた罠、早速役に立ったわね」
「凄いわね……”欠陥親父の武器“……」
そう、私が罠として仕掛けたのは、以前マテツさんが持ってきた『魔剣カラドボルグ』。見た目が美しいマテツさんが作った武器を飾れば、侵入者はお宝と思い手を伸ばすと思ったのである。そして、大半のものが使いこなせないその剣に触れれば、結果はご覧の通りだ。
「こんな使い方するなんて、欠陥親父はよく許可したわね?」
「秘密に決まってるでしょ。流石に怒られるわ」
こうして、考えた防犯対策は早速効果を現し、私は満足したのであった。
……因みに、四つ目の対策は何だったかというと。
「アルテナ、”解毒ポーション“はこの棚に入れておくから。マリンが来たら、これを事前に飲んどいてね」
そう、マリンの毒殺から逃れるための用意である。
6
あなたにおすすめの小説
異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 番外編『旅日記』
アーエル
ファンタジー
カクヨムさん→小説家になろうさんで連載(完結済)していた
【 異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 】の番外編です。
カクヨム版の
分割投稿となりますので
一話が長かったり短かったりしています。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
5人の勇者を「500人」と報告したら、魔王様が和平の準備を始めました
miko.m
ファンタジー
※最終話までプロット作成済み。
※毎日19時に更新予定(たまに12時にも更新します)。
「勇者が500人!? 無理無理、勝てるわけないだろ! 和平だ、今すぐ娘を嫁に出せ!!」
魔王軍第一軍団長・ゴルドーは困っていた。たった5人の勇者に惨敗したなど、出世欲の塊である魔王ゼノンに言えるわけがない。保身のために彼がついた嘘。それは「勇者が500人いた」という、あまりにも適当な虚偽報告だった。
しかし、小心者の魔王様はそれを真に受けてパニックに! 「500人の勇者と全面戦争なんてしたら魔王軍が破産する!」と、威厳をかなぐり捨ててまさかの「終戦準備」を開始してしまう。
一方、真実を知った魔王家の三姉妹は、父の弱腰を逆手に取ってとんでもない作戦を企てる。
「500人は嘘? ちょうどいいわ。お父様を売って、あのハイスペックな勇者様たちを婿にしましょう!」
嘘を塗り重ねる軍団長、絶望する魔王、そして勇者を「逆スカウト」して実家脱出を目論む肉食系姫君たち。人間界のブラックな王様に使い潰される勇者たちを、魔王軍が「厚遇」で囲い込む!? 嘘から始まる、勘違いだらけの経営再建ファンタジーコメディ、開幕!
姫様、国を買う〜亡国の姫は己の拳で金を稼ぐ〜
アジカンナイト
ファンタジー
魔物の襲撃で滅んだベルタ王国。
襲撃から生き延びたベルタ王国の姫カリーナが選んだ祖国再興の手段は、「なんでも屋」の開業だった!
旅の途中で出会った、ギャンブル狂いの元騎士の盗賊、人語を話すオーク、龍人族の剣士という一癖も二癖もある野郎共を従えて、亡国の姫による祖国再建の物語が始まる。
「報酬は、国一つ分くらい弾んでもらうわよ?」
カリーナは今日も依頼に奔走する。
完結まで書き切っています。
カクヨム様でも投稿しております。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ダンジョン・イーツ! ~戦闘力ゼロの俺、スキル【絶対配送】でS級冒険者に「揚げたてコロッケ」を届けたら、世界中の英雄から崇拝されはじめた件~
たくみさん
ファンタジー
「攻撃力ゼロのポーターなんて、配信の邪魔なんだよ!」
3年尽くしたパーティから、手切れ金の1万円と共に追放された探索者・天野蓮(アマノ・レン)。
絶望する彼が目にしたのは、ダンジョン深層で孤立し、「お腹すいた……」と涙を流すS級美少女『氷姫』カグヤの緊急生放送だった。
その瞬間、レンの死にスキルが真の姿を見せる。
目的地と受取人さえあれば、壁も魔物も最短距離でブチ抜く神速の移動スキル――【絶対配送(デリバリー・ロード)】。
「お待たせしました! ご注文の揚げたてコロッケ(22,500円)お届けです!」
地獄の戦場にママチャリで乱入し、絶品グルメを届けるレンの姿は、50万人の視聴者に衝撃を与え、瞬く間に世界ランク1位へバズり散らかしていく!
一方、彼を捨てた元パーティは補給不足でボロボロ。
「戻ってきてくれ!」と泣きつかれても、もう知らん。俺は、高ランク冒険者の依頼で忙しいんだ!
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる