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第二章 浄化の旅
ドラゴンうるせぇ!!
レオニスは
「どうやってあの塔までいくつもりだ?」
と首を傾げる。
土魔法で足場を作って行っても良いけど…あ。
『ミコォォォォォーーーー!!』
「ぎゃぁ!こっち来た!!」
突風で吹き飛ばされそうになる俺をレオニスが抱き止め、上空を睨み付けた。
「向こうを助ける前にお前がやられるぞ」
「確かに…あの爪食い込んだら死にそう…」
ヘルクロウの爪ですら結構な傷が出来たんだ。ドラゴンの爪なんか食い込んだら体が真っ二つになっちゃう。
しかも俺を狙ってずっと上空を旋回してるから下の皆はドラゴンに攻撃したくても出来ないみたいだ。
「…レオニス、あそこにいるのこの国の王子達とその伴侶達なんだよ」
「そのようだな」
「俺は下でドラゴンを引き付けるからその間にあの人達助けられない?」
何言ってんだこいつ、みたいな顔された。
だけどドラゴンが俺を狙ってるのなら俺が下に行けばドラゴンも下に来るはず。そしたら騎士団やナフィーリア軍も攻撃の手立てがあるだろうし、その間に階段が崩落して動けないみんなを助けられるんじゃないかな、って。
それに今は俺しか目に入ってないドラゴンが逃げ場のないみんなを見つけたら何をするかわからない。早くあそこから助けなきゃ。
「あの人達はこの国にいなきゃいけない人達なんだ」
「死ぬつもりか?」
えっ、この人何怖いこと言ってるの?俺だって死ぬつもりさらさらないですけど!ちょっと下に降りて引き付けて、パーピュア達が助かったら全速力で逃げるつもりでいますけど!
「俺が死んだらねぇ…ディアが…俺の番が他の番二人に殺されちゃうらしいから死なない」
「何だ、お前番持ちか」
また頭の上を通過していくドラゴンから俺を庇って残念そうに言ってくるレオニスを見上げる。
「ナフィーリアに拐って帰ろうかと思ったが、残念だ」
「…国際問題になるんじゃないの」
いや、でも俺もちょっとモフモフの国は気になるけどね!今度遊びに行かせてね。
『ミコォォォォォーーーー!!コノクニモ、スベテハヨノモノゾォォォォーーーーーーー!!』
とりあえずドラゴンうるせぇ!!
「…それで、あっちの救助任せても良い?」
「貸し一つだな」
ぐしゃぐしゃと頭を撫でたレオニスのモフモフをどさくさ紛れに触って、よろしく、って言って塔から飛び降りる。向こうの方からメイディの、スナオ様!って悲鳴みたいな声が聞こえてきたけど、大丈夫。俺だってこの3ヶ月馬車でダラダラしてばっかりだったわけじゃないよ。
「えいっ!」
ヘルクロウに落とされた時に使ったぽよぽよ水風船、いつでも出せるようになったんだ。それに乗ってぽよん、ぽよん、と下まで降りる。
みんなの事もこれで下まで降ろしてあげられたら良いんだけど、あんまり長く出せないし万が一ぽよらなくて落ちちゃったりしたら大変だしな。
あっちはレオニスに任せよう。ほんのちょっとしか話してないけど、あの人は何か信頼できそうな雰囲気だったし。
スタッ、と着地した途端に物凄い地響きを立ててドラゴンが地面に降りてきた。しかも爛々と光る金の瞳がもう背後にまで迫ってて、目の前でがばりと鋭い牙の並んだ口が開く。
「あっち行けー!!」
火は嫌いだ。一番最初に丸焼きにされそうになった記憶が甦るから。だけど一番攻撃力が高いのも火。毎日ロウソクくらいの炎から克服して、最近やっと出来るようになった。イメージは火炎放射器。俺の手の平から勢い良く噴射した火炎に
『ギャァァァァァ!!!!』
っとたまらず仰け反るドラゴンから走って逃げる。
確かドラゴンは魔法耐性も高いって言ってたから、熱々のお茶でちょっと火傷したわぁ、程度のダメージにしかなってないだろう。とにかくここから引き離さないと!
でも普通に走ったってドラゴンの一歩は俺の何百歩分?ってくらい。だから今度は複合魔法。水で作ったボードを風の魔法で浮かせてジェット噴射がついたスケボーみたいなイメージでその場を急いで離れる。これバランス取るの大変だけど慣れたら走るより断然早くていいんだよな。
案の定ドラゴンは直ぐ様復活して俺を追ってきた。とりあえずパーピュア達の側からは離れたからレオニス、今のうちに頼んだよー!!
「スナオ!」
「ディア!」
水のスケボーは便利な反面2属性の魔法を使うから集中力も乱れやすいしすぐくたびれるのが難点だ。
とりあえず皆がいるところまで誘導してみたけど、誘導しても良かったのか?
「ごめん、連れてきちゃったけど良かった!?」
「構わん。飛ばれるよりはいい」
「でもあれどうやって倒すの!?」
前も第一騎士団はほぼ壊滅状態になった。それはナスダルドラゴンじゃない、別のドラゴンだったらしいけどーーーなんて思った背後から。
『グギャァアァァァァーーーー!!!』
「えぇぇぇぇ!!!?もう一匹ーーー!!?」
真っ赤な鱗、碧い瞳のドラゴンが長い尾を振って周りの兵を薙ぎ払っている。そのドラゴンの向こうに。
「クソ眼鏡!!!」
遠目で良く見えないけど間違いない。
「どうやってあの塔までいくつもりだ?」
と首を傾げる。
土魔法で足場を作って行っても良いけど…あ。
『ミコォォォォォーーーー!!』
「ぎゃぁ!こっち来た!!」
突風で吹き飛ばされそうになる俺をレオニスが抱き止め、上空を睨み付けた。
「向こうを助ける前にお前がやられるぞ」
「確かに…あの爪食い込んだら死にそう…」
ヘルクロウの爪ですら結構な傷が出来たんだ。ドラゴンの爪なんか食い込んだら体が真っ二つになっちゃう。
しかも俺を狙ってずっと上空を旋回してるから下の皆はドラゴンに攻撃したくても出来ないみたいだ。
「…レオニス、あそこにいるのこの国の王子達とその伴侶達なんだよ」
「そのようだな」
「俺は下でドラゴンを引き付けるからその間にあの人達助けられない?」
何言ってんだこいつ、みたいな顔された。
だけどドラゴンが俺を狙ってるのなら俺が下に行けばドラゴンも下に来るはず。そしたら騎士団やナフィーリア軍も攻撃の手立てがあるだろうし、その間に階段が崩落して動けないみんなを助けられるんじゃないかな、って。
それに今は俺しか目に入ってないドラゴンが逃げ場のないみんなを見つけたら何をするかわからない。早くあそこから助けなきゃ。
「あの人達はこの国にいなきゃいけない人達なんだ」
「死ぬつもりか?」
えっ、この人何怖いこと言ってるの?俺だって死ぬつもりさらさらないですけど!ちょっと下に降りて引き付けて、パーピュア達が助かったら全速力で逃げるつもりでいますけど!
「俺が死んだらねぇ…ディアが…俺の番が他の番二人に殺されちゃうらしいから死なない」
「何だ、お前番持ちか」
また頭の上を通過していくドラゴンから俺を庇って残念そうに言ってくるレオニスを見上げる。
「ナフィーリアに拐って帰ろうかと思ったが、残念だ」
「…国際問題になるんじゃないの」
いや、でも俺もちょっとモフモフの国は気になるけどね!今度遊びに行かせてね。
『ミコォォォォォーーーー!!コノクニモ、スベテハヨノモノゾォォォォーーーーーーー!!』
とりあえずドラゴンうるせぇ!!
「…それで、あっちの救助任せても良い?」
「貸し一つだな」
ぐしゃぐしゃと頭を撫でたレオニスのモフモフをどさくさ紛れに触って、よろしく、って言って塔から飛び降りる。向こうの方からメイディの、スナオ様!って悲鳴みたいな声が聞こえてきたけど、大丈夫。俺だってこの3ヶ月馬車でダラダラしてばっかりだったわけじゃないよ。
「えいっ!」
ヘルクロウに落とされた時に使ったぽよぽよ水風船、いつでも出せるようになったんだ。それに乗ってぽよん、ぽよん、と下まで降りる。
みんなの事もこれで下まで降ろしてあげられたら良いんだけど、あんまり長く出せないし万が一ぽよらなくて落ちちゃったりしたら大変だしな。
あっちはレオニスに任せよう。ほんのちょっとしか話してないけど、あの人は何か信頼できそうな雰囲気だったし。
スタッ、と着地した途端に物凄い地響きを立ててドラゴンが地面に降りてきた。しかも爛々と光る金の瞳がもう背後にまで迫ってて、目の前でがばりと鋭い牙の並んだ口が開く。
「あっち行けー!!」
火は嫌いだ。一番最初に丸焼きにされそうになった記憶が甦るから。だけど一番攻撃力が高いのも火。毎日ロウソクくらいの炎から克服して、最近やっと出来るようになった。イメージは火炎放射器。俺の手の平から勢い良く噴射した火炎に
『ギャァァァァァ!!!!』
っとたまらず仰け反るドラゴンから走って逃げる。
確かドラゴンは魔法耐性も高いって言ってたから、熱々のお茶でちょっと火傷したわぁ、程度のダメージにしかなってないだろう。とにかくここから引き離さないと!
でも普通に走ったってドラゴンの一歩は俺の何百歩分?ってくらい。だから今度は複合魔法。水で作ったボードを風の魔法で浮かせてジェット噴射がついたスケボーみたいなイメージでその場を急いで離れる。これバランス取るの大変だけど慣れたら走るより断然早くていいんだよな。
案の定ドラゴンは直ぐ様復活して俺を追ってきた。とりあえずパーピュア達の側からは離れたからレオニス、今のうちに頼んだよー!!
「スナオ!」
「ディア!」
水のスケボーは便利な反面2属性の魔法を使うから集中力も乱れやすいしすぐくたびれるのが難点だ。
とりあえず皆がいるところまで誘導してみたけど、誘導しても良かったのか?
「ごめん、連れてきちゃったけど良かった!?」
「構わん。飛ばれるよりはいい」
「でもあれどうやって倒すの!?」
前も第一騎士団はほぼ壊滅状態になった。それはナスダルドラゴンじゃない、別のドラゴンだったらしいけどーーーなんて思った背後から。
『グギャァアァァァァーーーー!!!』
「えぇぇぇぇ!!!?もう一匹ーーー!!?」
真っ赤な鱗、碧い瞳のドラゴンが長い尾を振って周りの兵を薙ぎ払っている。そのドラゴンの向こうに。
「クソ眼鏡!!!」
遠目で良く見えないけど間違いない。
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