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84.火花※若干R18です
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「………そんな事をしたって、憎しみしか生まないわ」
私は恐怖心に負けそうになりながら、何とか言葉を紡ぎ出す。
でも、ラーシュにはその言葉は届かない。
「それが何だ?」
嘲るように、ラーシュは吐き捨てた。
「俺は、あいつを苦しめてやりたい。その為なら、手段など選ばない」
ラーシュの手に握られた氷の刃が、私の顔の真横に突き立てられた。
そして、ラーシュが私のワンピースの胸元を掴むと、力任せに引き裂いた。
「いやあっ!」
私は、思わず悲鳴を上げた。
その時だった。
バチン、と何かが弾けるような音がして、ラーシュと私の間に火花が散った。
「っ!」
途端に、ラーシュが飛び退いた。
私は驚いて目を瞬かせた。
「な、なに………?」
先程の火花の名残のようなものが、微かに私の体の周りでパチパチと弾けている。
気がつくと、私の手足を拘束していた紐が、弾け飛んで、微かに燻っていた。
私はゆっくりと辺りを見渡す。
特に、周囲に異変はなさそうだ。
では、今のは一体誰が………?
「………っ、お前、何をした?」
低く、呻くような声で、ラーシュが呟いた。
そのラーシュの方に、恐る恐る視線を向ける。
「………!その火傷………まさか、今ので………?」
先程、私に触れていたラーシュの右手が火傷を負ったかの様に、赤く爛れていた。
でも、私が見たのは火花であって、あんな火傷を負うようなものではなかったはずなのに………。
「………っ、忌々しい、アデルバートの力か………」
傷が痛むのか、ラーシュは顔を顰めながら呟く。
「………アデルバート様の、力?」
私は破かれたワンピースから肌が見えないように隠しながら上半身を起こした。
「………どこまでも小賢しい………」
ラーシュが歯を食いしばると、アイスブルーの瞳の色が、濃くなったような気がした。
「おい、誰か!誰かいないか!」
ラーシュが大声で叫ぶと、アルヴァが姿を現した。
「お呼びですか?」
「その女を、閉じ込めておけ」
「はい」
ラーシュは顔を顰めたまま、立ち上がると部屋から出ていった。
「シャトレーヌ様、どうぞこちらへ」
アルヴァが自分の上着を脱いで、私にかけてくれた。
「後で、着替えをお持ちします」
「あ、ありがとう………」
こんな目に遭わされておいて、お礼を言うのは変なのかもしれないけれど、アルヴァの振る舞いは紳士的だった。
………私はこれから、どうなってしまうのかしら………。
とりあえず危機的状況は免れたのだろうけれど、私の胸は、絶望と不安で一杯だった。
私は恐怖心に負けそうになりながら、何とか言葉を紡ぎ出す。
でも、ラーシュにはその言葉は届かない。
「それが何だ?」
嘲るように、ラーシュは吐き捨てた。
「俺は、あいつを苦しめてやりたい。その為なら、手段など選ばない」
ラーシュの手に握られた氷の刃が、私の顔の真横に突き立てられた。
そして、ラーシュが私のワンピースの胸元を掴むと、力任せに引き裂いた。
「いやあっ!」
私は、思わず悲鳴を上げた。
その時だった。
バチン、と何かが弾けるような音がして、ラーシュと私の間に火花が散った。
「っ!」
途端に、ラーシュが飛び退いた。
私は驚いて目を瞬かせた。
「な、なに………?」
先程の火花の名残のようなものが、微かに私の体の周りでパチパチと弾けている。
気がつくと、私の手足を拘束していた紐が、弾け飛んで、微かに燻っていた。
私はゆっくりと辺りを見渡す。
特に、周囲に異変はなさそうだ。
では、今のは一体誰が………?
「………っ、お前、何をした?」
低く、呻くような声で、ラーシュが呟いた。
そのラーシュの方に、恐る恐る視線を向ける。
「………!その火傷………まさか、今ので………?」
先程、私に触れていたラーシュの右手が火傷を負ったかの様に、赤く爛れていた。
でも、私が見たのは火花であって、あんな火傷を負うようなものではなかったはずなのに………。
「………っ、忌々しい、アデルバートの力か………」
傷が痛むのか、ラーシュは顔を顰めながら呟く。
「………アデルバート様の、力?」
私は破かれたワンピースから肌が見えないように隠しながら上半身を起こした。
「………どこまでも小賢しい………」
ラーシュが歯を食いしばると、アイスブルーの瞳の色が、濃くなったような気がした。
「おい、誰か!誰かいないか!」
ラーシュが大声で叫ぶと、アルヴァが姿を現した。
「お呼びですか?」
「その女を、閉じ込めておけ」
「はい」
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「後で、着替えをお持ちします」
「あ、ありがとう………」
こんな目に遭わされておいて、お礼を言うのは変なのかもしれないけれど、アルヴァの振る舞いは紳士的だった。
………私はこれから、どうなってしまうのかしら………。
とりあえず危機的状況は免れたのだろうけれど、私の胸は、絶望と不安で一杯だった。
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