39 / 97
第三十八話 レナート
しおりを挟む
掃除はいい。
掃除は、頑張れば頑張った分キレイになるから。
どんなに散らかった部屋だって、一つゴミを捨てればその分だけ片付くし。
一拭きすれば、その分だけ綺麗になるし。
デッキブラシを引きずって、玄関に向かう。何か忘れている気がしたけど、それを考えるのすら面倒で。表で水を汲もうと、玄関の扉を押して――、私は激しくバランスを崩した。押した瞬間、扉が開いたからだ。それは、表から誰かが開けたからだと気が付いたのは、倒れかけた体を支えられてから。
慌ててバッと体を引く。
「ごめんなさい。あの……、お客様?」
「この屋敷には死人ばかりと聞いていたが。お前は人間だな」
私の問いを綺麗に無視して、ぶっきらぼうな声が返ってくる。ちょっとした既視感を覚えながら、改めて私は目の前に立つ人物を見た。
白い、ゆったりとしたローブのような服。目深に被ったフードから、緩く束ねたブロンドが零れている。酷く中性的な顔をしているけど、声や体つきから判別するに男性。けどまだ大人と呼ぶには幼い。十五、六歳というところだろうか。
「貴方は?」
「レナート。退魔士だ。とにかくここは危険だ、行くぞ」
「ちょっと……」
力任せに腕を引かれる。いくら年下とは言え、もう私より背も高いし力も強い。成すすべなく引きずられ、助けを求めて周りを見ると、玄関にあった燭台が突如ふわりと浮き上がった。
「ミオをどこに連れていくのよ!」
「出たな、死霊め!」
少年――レナートが、憎々しげに叫んで手をかざす。するとその途端、レイラの周りを銀色の光が囲った。
「何よこれ!?」
レイラが驚愕の声を上げる。だけどその声はさっきより遠い。何か壁に隔たれているように籠った声だ。それからレイラは小さな両手を持ち上げて、宙を叩きつける素振りを何度もした。まるで見えない壁がそこにあるように。実際にある壁も扉も天井も、彼女は通り抜けられるのに。
一体彼が何をしたのかわからず呆然としている間に、レナートがローブの中からペンダントのようなものを取り出す。水晶のような、とても透き通った綺麗な石が付いている。
次の瞬間には、その石に吸い込まれるようにレイラの姿は消え去っていた。
「レイラ……!? あなた、レイラに何をしたの!」
「来い」
「ちょっと待って。話を聞いて」
「お前には見えていないかもしれないが、ここは危険なんだ」
人の話を聞かない人だな。ちゃんと見えてる。
……ためらっている場合じゃない。このままじゃ、レイラが危ない。
「ミハイルさん!」
名前を呼ぶ。だけど、いつも来てくれる彼が、こんなときに限って現れない。
焦って指輪を見ても、何も起きない。
――どうして。もう一度名を呼ぶ。でもやっぱり何も起きない。
私に、もう呼ぶ資格はないからか。それとも、彼の意志で来てくれないのか。……今、そんなことを考えている暇なんかない。
「……っ、レイラを返して!」
「何を言っている。死霊に憑かれて正気じゃないのか?」
「私は正気よ!」
「正気じゃない者は大体そう言う」
じゃあどう言えばいいのだ。とにかく、力尽くで私を引っ張って行こうとする彼に、力尽くで対抗していると。ふわりと体が浮いた。
「放して!!」
「暴れるな、ただでさえ重いのに」
私を肩に担ぎあげ、レナートが失礼極まりない台詞を吐く。まぁいくら私が小柄といえど、人ひとり分の体重はそりゃ、軽くはない……、あの人は何かと私を軽々抱え上げるけど……、とにかく、このままじゃ連れ去られてしまう。
手足をめちゃくちゃにばたつかせて何とか逃れようとしていると、ふと、何か甘い香りがした。その途端、体から力が抜ける。視界の端に、小瓶のようなものを持つレナートの手が見える。
まずい。何か嗅がされた――、抵抗する力を失った私を担ぎ直し、スタスタとレナートは門まで歩くと、ドサリと私を馬に乗せる。
う、馬はやめて……欲しい……
「お待ちなさい」
有無を言わさぬ声が走り抜け、レナートの目つきが変わる。重い頭を動かして声の方を見ると、リエーフさんがレナートに殴りかかったところだった。
「当家の花嫁に何をなさいますか。無礼でございましょう」
口調こそ丁寧だが、リエーフさんの声には殺意と呼んで差し支えないほどの鋭利さがある。
瞬時に構えたレナートが右腕一本でリエーフさんの拳を受け、懐に入ってきたリエーフさんの足を払おうとする。それを飛び退って交わし、態勢を低くして再びリエーフさんが間合いを詰める。
とても戦えそうには見えないけれど、リエーフさんの動きは何の心得もない私が見ても、素人のそれではない。そしてそれはレナートも同じだった。暫く二人は攻防を続けていたが、やや、リエーフさんが押され始める。
「……ミオ様! ご主人様をお呼び下さい!」
「ごめんなさい……、呼んだけど駄目で……」
「なんですって!? もしかしてケンカでもなさいました!?」
「したかも……ごめ……さ……い」
だめだ、呂律もまわらなくなってきた。
喧嘩したら、呼べなくなるものなの?? そもそも、あれは喧嘩なのだろうか。
ミハイルさんの、哀しそうな目と、悲痛な声が……頭に残ってる。謝らなきゃ。だけど……ミハイルさんだって、ずっと本当のことを隠してた。それも、あんな。
謝って、謝られて、それで元に戻れるなら、ただの喧嘩だろうけど。もうそれじゃ済まない気がする。私が……済ませられない。
レナートに蹴り飛ばされて、リエーフさんの体が吹き飛び、門に激突する。ガシャンと大きな音がした。
リエーフさんと。
叫んだつもりが、もう声も出ない。すかさずレナートは馬に飛び乗ると、脇腹を蹴った。素晴らしいスピードで馬が走り出す。
……嫌だ。乗り物は苦手だ。
今更になって思う。フェリニまでの道中、あんな長時間馬に乗っていて平気だったのは……後ろに、彼がいたからなんだって。
突然生活が奪われても、知らない世界でも、風邪を引いて寝込んでも、死霊たちに襲われても。いつもいつも、あの人がいたから平気でいられたんだって。
だめだ、もう意識が……遠い。
……嘘でもいいから。否定して欲しかった。
掃除は、頑張れば頑張った分キレイになるから。
どんなに散らかった部屋だって、一つゴミを捨てればその分だけ片付くし。
一拭きすれば、その分だけ綺麗になるし。
デッキブラシを引きずって、玄関に向かう。何か忘れている気がしたけど、それを考えるのすら面倒で。表で水を汲もうと、玄関の扉を押して――、私は激しくバランスを崩した。押した瞬間、扉が開いたからだ。それは、表から誰かが開けたからだと気が付いたのは、倒れかけた体を支えられてから。
慌ててバッと体を引く。
「ごめんなさい。あの……、お客様?」
「この屋敷には死人ばかりと聞いていたが。お前は人間だな」
私の問いを綺麗に無視して、ぶっきらぼうな声が返ってくる。ちょっとした既視感を覚えながら、改めて私は目の前に立つ人物を見た。
白い、ゆったりとしたローブのような服。目深に被ったフードから、緩く束ねたブロンドが零れている。酷く中性的な顔をしているけど、声や体つきから判別するに男性。けどまだ大人と呼ぶには幼い。十五、六歳というところだろうか。
「貴方は?」
「レナート。退魔士だ。とにかくここは危険だ、行くぞ」
「ちょっと……」
力任せに腕を引かれる。いくら年下とは言え、もう私より背も高いし力も強い。成すすべなく引きずられ、助けを求めて周りを見ると、玄関にあった燭台が突如ふわりと浮き上がった。
「ミオをどこに連れていくのよ!」
「出たな、死霊め!」
少年――レナートが、憎々しげに叫んで手をかざす。するとその途端、レイラの周りを銀色の光が囲った。
「何よこれ!?」
レイラが驚愕の声を上げる。だけどその声はさっきより遠い。何か壁に隔たれているように籠った声だ。それからレイラは小さな両手を持ち上げて、宙を叩きつける素振りを何度もした。まるで見えない壁がそこにあるように。実際にある壁も扉も天井も、彼女は通り抜けられるのに。
一体彼が何をしたのかわからず呆然としている間に、レナートがローブの中からペンダントのようなものを取り出す。水晶のような、とても透き通った綺麗な石が付いている。
次の瞬間には、その石に吸い込まれるようにレイラの姿は消え去っていた。
「レイラ……!? あなた、レイラに何をしたの!」
「来い」
「ちょっと待って。話を聞いて」
「お前には見えていないかもしれないが、ここは危険なんだ」
人の話を聞かない人だな。ちゃんと見えてる。
……ためらっている場合じゃない。このままじゃ、レイラが危ない。
「ミハイルさん!」
名前を呼ぶ。だけど、いつも来てくれる彼が、こんなときに限って現れない。
焦って指輪を見ても、何も起きない。
――どうして。もう一度名を呼ぶ。でもやっぱり何も起きない。
私に、もう呼ぶ資格はないからか。それとも、彼の意志で来てくれないのか。……今、そんなことを考えている暇なんかない。
「……っ、レイラを返して!」
「何を言っている。死霊に憑かれて正気じゃないのか?」
「私は正気よ!」
「正気じゃない者は大体そう言う」
じゃあどう言えばいいのだ。とにかく、力尽くで私を引っ張って行こうとする彼に、力尽くで対抗していると。ふわりと体が浮いた。
「放して!!」
「暴れるな、ただでさえ重いのに」
私を肩に担ぎあげ、レナートが失礼極まりない台詞を吐く。まぁいくら私が小柄といえど、人ひとり分の体重はそりゃ、軽くはない……、あの人は何かと私を軽々抱え上げるけど……、とにかく、このままじゃ連れ去られてしまう。
手足をめちゃくちゃにばたつかせて何とか逃れようとしていると、ふと、何か甘い香りがした。その途端、体から力が抜ける。視界の端に、小瓶のようなものを持つレナートの手が見える。
まずい。何か嗅がされた――、抵抗する力を失った私を担ぎ直し、スタスタとレナートは門まで歩くと、ドサリと私を馬に乗せる。
う、馬はやめて……欲しい……
「お待ちなさい」
有無を言わさぬ声が走り抜け、レナートの目つきが変わる。重い頭を動かして声の方を見ると、リエーフさんがレナートに殴りかかったところだった。
「当家の花嫁に何をなさいますか。無礼でございましょう」
口調こそ丁寧だが、リエーフさんの声には殺意と呼んで差し支えないほどの鋭利さがある。
瞬時に構えたレナートが右腕一本でリエーフさんの拳を受け、懐に入ってきたリエーフさんの足を払おうとする。それを飛び退って交わし、態勢を低くして再びリエーフさんが間合いを詰める。
とても戦えそうには見えないけれど、リエーフさんの動きは何の心得もない私が見ても、素人のそれではない。そしてそれはレナートも同じだった。暫く二人は攻防を続けていたが、やや、リエーフさんが押され始める。
「……ミオ様! ご主人様をお呼び下さい!」
「ごめんなさい……、呼んだけど駄目で……」
「なんですって!? もしかしてケンカでもなさいました!?」
「したかも……ごめ……さ……い」
だめだ、呂律もまわらなくなってきた。
喧嘩したら、呼べなくなるものなの?? そもそも、あれは喧嘩なのだろうか。
ミハイルさんの、哀しそうな目と、悲痛な声が……頭に残ってる。謝らなきゃ。だけど……ミハイルさんだって、ずっと本当のことを隠してた。それも、あんな。
謝って、謝られて、それで元に戻れるなら、ただの喧嘩だろうけど。もうそれじゃ済まない気がする。私が……済ませられない。
レナートに蹴り飛ばされて、リエーフさんの体が吹き飛び、門に激突する。ガシャンと大きな音がした。
リエーフさんと。
叫んだつもりが、もう声も出ない。すかさずレナートは馬に飛び乗ると、脇腹を蹴った。素晴らしいスピードで馬が走り出す。
……嫌だ。乗り物は苦手だ。
今更になって思う。フェリニまでの道中、あんな長時間馬に乗っていて平気だったのは……後ろに、彼がいたからなんだって。
突然生活が奪われても、知らない世界でも、風邪を引いて寝込んでも、死霊たちに襲われても。いつもいつも、あの人がいたから平気でいられたんだって。
だめだ、もう意識が……遠い。
……嘘でもいいから。否定して欲しかった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
記憶を失くして転生しました…転生先は悪役令嬢?
ねこママ
恋愛
「いいかげんにしないかっ!」
バシッ!!
わたくしは咄嗟に、フリード様の腕に抱き付くメリンダ様を引き離さなければと手を伸ばしてしまい…頬を叩かれてバランスを崩し倒れこみ、壁に頭を強く打ち付け意識を失いました。
目が覚めると知らない部屋、豪華な寝台に…近付いてくるのはメイド? 何故髪が緑なの?
最後の記憶は私に向かって来る車のライト…交通事故?
ここは何処? 家族? 友人? 誰も思い出せない……
前世を思い出したセレンディアだが、事故の衝撃で記憶を失くしていた……
前世の自分を含む人物の記憶だけが消えているようです。
転生した先の記憶すら全く無く、頭に浮かぶものと違い過ぎる世界観に戸惑っていると……?
【完結】憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」
イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。
ある日、夢をみた。
この国の未来を。
それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。
彼は言う。
愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる