職業:テイマーの私はテイムモンスターの妖精とVRゲームを満喫する

らる

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謎の声

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 そこで私は気付いた。
 どうやって出ればいいんだろ…?
 考えてもわからなそうだし、ええぃ!思い切って聞いてみよう!

「どうやってここ出ればいいの?」

「…あ」

 この反応はもしかしてわかんないやーつ?
 最終手段をやるしかないのか?

「……倒しても、いーい?」

「そうしてもらうとしようかのう…頼んだ」

 そうして許可をもらった私は、ごりごりHPを削り、ついでに私の心も削られながら倒したのだった。

 こんなのってないよ…攻撃するたびに「ぐへぇ!」
「がぁぁああ!!」って言うんだもの。心が削れないはずがない。

 うーん、教えてもらった所に行く前に1回ミル達のところに帰るとしよう。

 1回草原を抜けるために敵を倒すか。
 …えっ、夜になるとモンスターこわ…さっきは全然気にしてなかったのに。
 ほっとんど意識ない状態ってある意味最強だね。
 恐怖心が吹っ飛ぶんだもの。



 突然、今までとは違う攻撃をされた。
 これは…銃弾?っていうことは銃?
 一瞬新しいモンスターかと思ったけれど、その考えを即座に打ち消す。
 モンスターが銃なんて使えるはずがない。
 ということは必然的にプレイヤーになるわけだ。
 なんでなんだろ…プレイヤーとの関わりはフィアしかないよ…?

 まぁ、突撃してみましょ。
 近づく度に銃で攻撃される。そりゃそうよね。
 ここで死ぬ訳には行かないので気合いで避ける。
 相手の攻撃力がわからないので当たる訳には行かない。
 さっきの攻撃は咄嗟に避けれたとはいえ、一撃で防御を貫かれたらどうしようもないのだ。

 ここは見渡しがいいので隠れられそうな場所は茂みしかない。
 ただ暗いから見ずらいのだ。

 一旦集中してみる。
 どこから銃弾は出されているんだ?
 …っ!!
 銃弾が出てきた。
 一瞬、キラリと月の光を反射する銃弾。
 その出ている所は…!

 フィールドボスの近くの茂みだ。

 わかった途端に怒りが滲んでくる。
 今、ここにはミル達はいないけれど、居たらどうするつもりだったんだ?
 ――――もちろん、殺されただろう。

 殺されそうになったならば、私は…!
 ――――怒りに身を任せるだろう。

 …さっきから誰?
 頭の中にがんがん響いてくる声。
 ミルみたいな声で、威厳を感じさせる声。
 あなたは、だれ?

 ――――まだ知るべきではない。
 1つ、聞きたいことがある。

 なに?とりあえず聞かせて。

 ――――お前の仲間を殺す可能性がある者を、どうするつもりだ?

 …!
 その質問に対する答えは、一択だ。



 ――――――ゆるさない。
 殺してやる。何度も、何度も。
 あの子達を傷つけないと、誓ってくれるまで。
 その“誓い“で、嘘をついたのならば。
 その時は、精神を病むまで、追い詰めてやる。

 それが、私の答えだ。

 ――――そうか。怒りに身を任せるか。
 くくくっ、面白い。
 正に、怒りの化身だ。我が力を授けるに値するほどの怒り。賞賛に値する。
 さぁ、受け取れ。新たなる怒りの化身よ! 
 我が授けた力を上手く活用出来たのならば。
 さらに力を授けることもやぶさかではない。
 その怒りによってもたらされる結末を、この世界の終焉を――――見せておくれ。


『スキル【神からの餞別ルアリク】を取得しました!』

『未確定スキル【????】を取得しました!』

『未覚醒スキル【心の中に燻る怒り】を取得しました!』

『スキル【覚醒の兆しサクセス】を取得しました!』

『スキル【怒りの導きトール】を取得しました!』

『スキル【終焉へ導ク者アンハッピーエンド】を取得しました!』


『装備【怒りの鉄槌】【悪魔の輪】【悪魔のリボン】【悪魔のネックレス】【悪魔のロリィタドレス(赤)】【悪魔のパンプス】を取得しました!』

『称号【神の祝福を授かりし者】を取得しました!』

『称号【怒りの化身】を取得しました!』

『称号【悪魔に認められし者】を取得しました!』

『称号【??????】を取得しました!』

 通知音がうるさい!
 …まぁ、今はどーでもいーや、さっきの人を…って逃げられた!?

 今の頭の中に響く声のせいだ…!
 くそっ!!!
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