18 / 28
テン様
しおりを挟む
まさか本当に地下室があったなんて。
でも、最初から違和感は感じてたんだよね。この1階しかないのなら皆どこにいるのかなって。部屋とかあればわかりやすいんだけど…全然なかったんだよね。
いくらここが入り組んでいるからってそれはおかしいと思ったんだ。
……まぁ、あんだけ大きい音を出したんだから、人が集まってくるのは必須だよね。めんどくさいんだけど、やるかぁ。検証も兼ねて。
「【偽りの覚醒の兆し】【怒りの導き】」
これで一旦は大丈夫だよね。
私は穴に飛び降り、探索をすることにした。
【覚醒の兆し】に偽りを使うとどうなるのか気になってたんだよね。効果時間が半減するのか、ステータス増加が1.5倍になるのか。はたまた両方なのか───まぁ、結果は両方だった。効果時間もステータス増加も半減してた。
特に深く考えずに探索してたがあることに気づいた。
敵が来たら怒りの鉄槌で倒したり、壁にぴったりくっついてやり過ごしてたけど……迷ったっくね?
はぁ……本当やだなぁ。なんでこんなに入り組んでるのよ。おまけに暗いし。
………もういいや、最終手段を使おう。
えーっと、さっき会った人に声を似せてっと……
「テン様ー!!!道に迷いました!助けてくださーい!!」
ふふふ、このテン様とか言うのが仲間思いならばここに来てくれるだろうし、じゃなければ仲間をなーんにも思わない屑ってことだ。
「なんだ、仕方の無いやつだな。案内してやる、ついてこい」
………テン様、釣れた~~!?
ちなみに言及しておくと、テン様はすっごいロリだ。うん、ロリロリ。身長は120cmぐらいで星が煌めく星空みたいな髪色。瞳の色も同じく。そしておでこにちょこんと小さな角が生えている。
「って、なんだ!?全然違う…!お前は誰だ!?」
「……私?私はリリ。あなたたちが奪った私のテイムモンスター達を取り戻しにきた」
「その割には落ち着いているようだが?」
「知ってる?人間って怒りが1周回るとね、逆に冷静になるんだよ。そんなことも知らないの?その脳みそは一体何のためにあるのかにゃー?」
しっかり煽っておくことも忘れない。ここの人たち、なんかむかつくのだ。
うん、私は自分の感情に従っただけ。何の問題もない!
「貴様……我を愚弄しやがって……後悔するといい!その身に恐怖を刻み込んでやろう!!」
こめかみに青筋を浮かべながら言うロリっ子。
ここで戦いかぁ……大丈夫?壊れない?ここ。
私はそこが心配なのだ。しかもミル達がどこにいるかわからないのに戦闘は悪手だなぁ。煽らなきゃよかった。
今度から煽りは控えよう。
「さぁ、そちらから来るとよい。我はそれをひねり潰すのが趣味なのだ。」
悪趣味だなぁ。
ほんとーに悪趣味。だけど、この感じだと普通の攻撃は通じなさそう……ならば、最初っから全力で行けばいいのかな?
そうすれば多少なりとも攻撃は通じるでしょう。
受け止められても怒りの鉄槌は大槌だから結構な余波が生じるはず。なら、大丈夫そう?
けど、出し惜しみなんてしてられない!
「【覚醒の兆し】×2!【怒りの導き】!」
怒りの導きトールで雷を落ち、煙が上がる。雷によって発生した電気を足にまとわりつかせ、速度をあげ、煙の中に隠れながらテンの顔面を狙う。
だけれど、勘づいたのかこっちに向けて攻撃をはなってくる。
そこで私はすかさず【ステップウェポン】を発動させ、身体を捻る。
そこから、怒りの鉄槌をぶつける!
すると、テンは勢いよく壁に吹っ飛んで行った。
「まだ…まだ我は行ける…!」
「!?まだあるっていうの…?」
「当たり前だろう!」
額から血をどばとば流しながらそう伝えてくる。
まさかその状態で戦うの!?
さすがに危ない…!生かしておかないとミル達がどこにいるかとかの情報が引き出せない!
うー、なにか策はないかな!?
でも、最初から違和感は感じてたんだよね。この1階しかないのなら皆どこにいるのかなって。部屋とかあればわかりやすいんだけど…全然なかったんだよね。
いくらここが入り組んでいるからってそれはおかしいと思ったんだ。
……まぁ、あんだけ大きい音を出したんだから、人が集まってくるのは必須だよね。めんどくさいんだけど、やるかぁ。検証も兼ねて。
「【偽りの覚醒の兆し】【怒りの導き】」
これで一旦は大丈夫だよね。
私は穴に飛び降り、探索をすることにした。
【覚醒の兆し】に偽りを使うとどうなるのか気になってたんだよね。効果時間が半減するのか、ステータス増加が1.5倍になるのか。はたまた両方なのか───まぁ、結果は両方だった。効果時間もステータス増加も半減してた。
特に深く考えずに探索してたがあることに気づいた。
敵が来たら怒りの鉄槌で倒したり、壁にぴったりくっついてやり過ごしてたけど……迷ったっくね?
はぁ……本当やだなぁ。なんでこんなに入り組んでるのよ。おまけに暗いし。
………もういいや、最終手段を使おう。
えーっと、さっき会った人に声を似せてっと……
「テン様ー!!!道に迷いました!助けてくださーい!!」
ふふふ、このテン様とか言うのが仲間思いならばここに来てくれるだろうし、じゃなければ仲間をなーんにも思わない屑ってことだ。
「なんだ、仕方の無いやつだな。案内してやる、ついてこい」
………テン様、釣れた~~!?
ちなみに言及しておくと、テン様はすっごいロリだ。うん、ロリロリ。身長は120cmぐらいで星が煌めく星空みたいな髪色。瞳の色も同じく。そしておでこにちょこんと小さな角が生えている。
「って、なんだ!?全然違う…!お前は誰だ!?」
「……私?私はリリ。あなたたちが奪った私のテイムモンスター達を取り戻しにきた」
「その割には落ち着いているようだが?」
「知ってる?人間って怒りが1周回るとね、逆に冷静になるんだよ。そんなことも知らないの?その脳みそは一体何のためにあるのかにゃー?」
しっかり煽っておくことも忘れない。ここの人たち、なんかむかつくのだ。
うん、私は自分の感情に従っただけ。何の問題もない!
「貴様……我を愚弄しやがって……後悔するといい!その身に恐怖を刻み込んでやろう!!」
こめかみに青筋を浮かべながら言うロリっ子。
ここで戦いかぁ……大丈夫?壊れない?ここ。
私はそこが心配なのだ。しかもミル達がどこにいるかわからないのに戦闘は悪手だなぁ。煽らなきゃよかった。
今度から煽りは控えよう。
「さぁ、そちらから来るとよい。我はそれをひねり潰すのが趣味なのだ。」
悪趣味だなぁ。
ほんとーに悪趣味。だけど、この感じだと普通の攻撃は通じなさそう……ならば、最初っから全力で行けばいいのかな?
そうすれば多少なりとも攻撃は通じるでしょう。
受け止められても怒りの鉄槌は大槌だから結構な余波が生じるはず。なら、大丈夫そう?
けど、出し惜しみなんてしてられない!
「【覚醒の兆し】×2!【怒りの導き】!」
怒りの導きトールで雷を落ち、煙が上がる。雷によって発生した電気を足にまとわりつかせ、速度をあげ、煙の中に隠れながらテンの顔面を狙う。
だけれど、勘づいたのかこっちに向けて攻撃をはなってくる。
そこで私はすかさず【ステップウェポン】を発動させ、身体を捻る。
そこから、怒りの鉄槌をぶつける!
すると、テンは勢いよく壁に吹っ飛んで行った。
「まだ…まだ我は行ける…!」
「!?まだあるっていうの…?」
「当たり前だろう!」
額から血をどばとば流しながらそう伝えてくる。
まさかその状態で戦うの!?
さすがに危ない…!生かしておかないとミル達がどこにいるかとかの情報が引き出せない!
うー、なにか策はないかな!?
0
あなたにおすすめの小説
ハイエルフの幼女に転生しました。
レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは
神様に転生させてもらって新しい世界で
たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく
死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。
ゆっくり書いて行きます。
感想も待っています。
はげみになります。
地味令嬢を見下した元婚約者へ──あなたの国、今日滅びますわよ
タマ マコト
ファンタジー
王都の片隅にある古びた礼拝堂で、静かに祈りと針仕事を続ける地味な令嬢イザベラ・レーン。
灰色の瞳、色褪せたドレス、目立たない声――誰もが彼女を“無害な聖女気取り”と笑った。
だが彼女の指先は、ただ布を縫っていたのではない。祈りの糸に、前世の記憶と古代詠唱を縫い込んでいた。
ある夜、王都の大広間で開かれた舞踏会。
婚約者アルトゥールは、人々の前で冷たく告げる――「君には何の価値もない」。
嘲笑の中で、イザベラはただ微笑んでいた。
その瞳の奥で、何かが静かに目覚めたことを、誰も気づかないまま。
翌朝、追放の命が下る。
砂埃舞う道を進みながら、彼女は古びた巻物の一節を指でなぞる。
――“真実を映す者、偽りを滅ぼす”
彼女は祈る。けれど、その祈りはもう神へのものではなかった。
地味令嬢と呼ばれた女が、国そのものに裁きを下す最初の一歩を踏み出す。
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
ヒロインは敗北しました
東稔 雨紗霧
ファンタジー
王子と懇ろになり、王妃になる玉の輿作戦が失敗して証拠を捏造して嵌めようとしたら公爵令嬢に逆に断罪されたルミナス。
ショックのあまり床にへたり込んでいると聞いた事の無い音と共に『ヒロインは敗北しました』と謎の文字が目の前に浮かび上がる。
どうやらこの文字、彼女にしか見えていないようで謎の現象に混乱するルミナスを置いてきぼりに断罪はどんどん進んでいき、公爵令嬢を国外追放しようとしたルミナスは逆に自分が国外追放される事になる。
「さっき、『私は優しいから処刑じゃなくて国外追放にしてあげます』って言っていたわよね?ならわたくしも優しさを出して国外追放にしてさしあげるわ」
そう言って嘲笑う公爵令嬢の頭上にさっきと同じ音と共に『国外追放ルートが解放されました』と新たな文字が現れた。
豊穣の巫女から追放されたただの村娘。しかし彼女の正体が予想外のものだったため、村は彼女が知らないうちに崩壊する。
下菊みこと
ファンタジー
豊穣の巫女に追い出された少女のお話。
豊穣の巫女に追い出された村娘、アンナ。彼女は村人達の善意で生かされていた孤児だったため、むしろお礼を言って笑顔で村を離れた。その感謝は本物だった。なにも持たない彼女は、果たしてどこに向かうのか…。
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる