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第一章 召喚編
第56話 ジャイナス国第一王子の憂鬱② ヘンドリック視点
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馬車から降りると、ターマス国の国王を筆頭に重臣達が勢揃いをして出迎えてくれた。
「ジャイナス国、第一王子、ヘンドリック・マース・ジャイナスです。この度は我が国にご尽力いただきありがとうございます。こちらが我が国の聖女です。サーヤ、ご挨拶を」
俺は聖女のサーヤに挨拶を促した。
「サーヤ・バルレアです。よろしくお願いします」
とりあえず、無難に挨拶をしたことに安堵した。
ターマス国の重臣に次々に声をかけられてサーヤは気分が良いようだ。
この場にいるターマス国の要人達はいずれも男女ともに美形揃いだ。
獣人族は一般に魔力量の少ない者は種族の特徴が色濃く姿態に出る。
それはケモ耳だったり尻尾だったりするが、そのことで特に差別をする事は無い。
だが、異世界から召喚されたサーヤには理解の範疇を超えていたらしい。
猫族のケモ耳のある侍女を見たとたん嫌悪の表情で追い出したという。
そんな事もあり、サーヤはこの人族の国に行くことを二つ返事で了承したのだ。
一通り挨拶をしたところでターマス国側が一斉に声を上げた。
「「「アヤカ!」」」
な、なんだ?! その声に驚きターマスの要人一同が見つめる先に視線を向けると、なんと黒髪の少女がジャイローの首に抱きついているではないか。
これはまずい!
俺はとっさに念話でジャイローに言った。
『ジャイロー! その少女に噛みつくなよ!』
するとジャイローからの返事が返ってきた。
『失礼だな、ヘンドリック。我は気に入った者には噛みついたりせんぞ。我が噛みつくのは気に入らない者だけだ』
ん? どういうことだ? ジャイローがこの少女を気に入ったと言うことか?
すると、ジャイローに抱きついていた少女が驚いた顔でこちらを見た。
その顔を見た瞬間、はっとした。なんてことだ、ターマス国の守護神、マリアベート・ティナ様にそっくりではないか。
驚きで声も出ない俺と同様に後ろに控えているルドルフとエミリオも固まっているようだ。
そんな中、自分から注意が逸れたことに苛立ったらしいサーヤが口を開いた。
「ちょっと!いつまで待たせるのよ。お尻が痛いんだから、早く部屋に案内してちょうだい。」
「サーヤ、今挨拶している途中だ。少しおとなしくしていてくれ」
「お言葉ですが、ヘンドリック王子、私はとっても疲れているんです。あの子は黒豹と遊んでいるだけじゃない。ああ、なるほど、あの子は黒豹のお世話係ね。なら私の侍女にしてあげるわ。飼育員から昇格よ。喜びなさい。さあ、今すぐ部屋まで案内しなさい」
あまりにも失礼なサーヤの言葉に口を開きかけたところ、ジャイローの行動の方が早かった。
「小娘、それ以上アヤカに無礼を働くと許さんぞ」
なんと、自分の愛し子以外守護する事はないと言われている守護獣が少女の名を呼び守るように立ちはだかった。
少女はジャイローを愛おしげに撫でると俺に向かって淑女の礼をした。
「ジャイナス国第一王子のヘンドリック殿下、ご挨拶が遅くなり申し訳ございません。私はアヤカ・レミリン・ティナドールと申します。アヤカとお呼びください。聖女様、遠いところお疲れ様でした。勇者様と私のお披露目会が控えておりますので多忙につきあなたの侍女になることはお断りいたします」
そう言って眩しいほどの笑顔を向けた。
それでは、この少女が勇者と共に召喚された名付けの愛し子様ということか。
それにしても女神様に似ている。黒曜石のような綺麗な瞳、透明感のある白い肌、艶のある小さな唇から発せられた言葉は可憐な見た目とは裏腹に毅然としていて小気味良い。
俺は自然と声を上げて笑っていた。
「いや、笑ってすまない。では、遠慮なくアヤカと呼ばせてもらおう。俺はヘンドリック・マース・ジャイナスだ。ヘンドリックと呼んでくれ。さすが女神様と聖霊様の愛し子だ。ジャイローが女性に心を許すなんて、初めてだよ。サーヤ、こちらの女性は勇者と共に召喚された名付けの愛し子様だ。先ほどの無礼をお詫びしなさい」
俺にそう言われたサーヤは面白くないようだった。
「ヘンドリック様、もう良いです。私がちゃんとご挨拶の場に居なかったのがいけないのですから」
「そうよ。この子が最初から名乗らないのが悪いのよ。それに愛し子って何のことよ。所詮は勇者のおまけでくっついて来たんでしょう?」
せっかく、アヤカが一歩引いて事を穏便に済ませようとしてくれたのにもかかわらず、サーヤのその一言でターマス国の重臣達が殺気立った。
俺は慌ててサーヤに向けて声を荒げた。
「サーヤ、いい加減にしてくれ!」
その後、ターマス国の宰相殿の号令により、滞在用に用意してもらった離宮へと案内された。
用意された自分の部屋でくつろいでいると早速、ルドルフとエミリオがやってきた。
離宮付きの侍女が我々3人分のお茶を入れて早々に部屋を後にした。
どうやら、同じ部屋にいるジャイローが怖いらしく、一刻も早く退散したいようだった。
屋内用に体をふた周り程小さく変幻しているがそれでも威圧感は変わらないらしい。
まあ、一般的にジャイローに対する反応はこれが普通だ。
あのアヤカのような反応は獣人族でもしない。
ソファに座るなり、ルドルフが言った。
「それにしても我が国の聖女様には困りましたね。名付けの愛し子様にずいぶん失礼な事を言ってくれましたよね。後で守護神の加護について説明が必要ですね」
「あれで、僕の寿命は10年縮んだよ。それにしても愛し子様は女神様にそっくりだったね」と、エミリオ。
2人の言葉に俺も深く頷いた。
「アヤカの容姿については報告書に無かったからな。あの子がジャイローに抱きついているのを見たときは心臓が止まるかと思った。ジャイロー、お前、隠密術で姿を隠してたんじゃないのか?」
俺の問いかけにソファの横で寝そべっていたジャイローが顔を上げた。
「我は隠密術で姿をちゃんと隠していたぞ。だが、アヤカは我が空からお主の元へ舞い降りるときから我の姿が見えていたようだ。アヤカが我に触れたのを期に隠密術を解いたのだ。我の羽根を素敵だと言ってくれたぞ」
そう言ってジャイローは目を細めた。
なんだ? この表情は? もしかしてこれは喜んでいるのか?
「わああ、ジャイローがデレてる。そんな顔、ヘンドリックにもしたこと無いよね。僕、初めて見たよ」と、エミリオが言うと、ルドルフも頷きながら口を開いた。
「本当ですね。デレてるジャイローを見るのも、自分の主以外を守る守護獣も私は初めてみましたよ。それにしてもジャイローの隠密術が効かないなんて愛し子様はよほどジャイローと魔力の質が似ているのでしょう」
ルドルフのその言葉を聞いてジャイローは少し考えるような仕草をした。
「なるほど、どうりでアヤカに撫でられると心地が良い訳だな。我の魔力と似ているのか」
心なしかウキウキとした感じだ。
「おい、ジャイロー、お前は俺の守護獣なんだからな」と俺が言うとエミリオが、「うわーなんだか、妻の浮気を心配する旦那みたいだね」と言った。
誰がだ!
「さあ、そろそろ晩餐会のために着替えることにしましょう。私は聖女様の侍女達にもそう指示して来ます」とルドルフが部屋を後にした。
「じゃあ、僕も自分の部屋にもどるよ。また後で」
エミリオも出て行き部屋には俺とジャイローが残された。
さて、俺も支度をするか。
ベットサイドにあるクローゼットに行こうとしたらジャイローがついて来ながら口を開いた。
「ヘンドリック、やはり晩餐会では我は隠密術で姿を隠したほうが良いのか?」
「へ? ジャイロー、晩餐会に出席する気なのか? お前、食事なんて必要ないだろ?」
ジャイローは普通の動物ではない。守護する主の魔力を糧としている。
「食事は必要ないが、別に食物を食べることが出来ないわけではない」
「いや、必要ないなら留守番していても良いぞ。お前も疲れているだろう」
「我は疲れてなどいない。アヤカ会いたいので我も行くぞ」
なるほど、そう言うことか。
なんだか複雑な気持ちだ。
「そうか、じゃあ、混乱を防ぐため隠密術と結界の合わせ技にしたほうが無難だな」
そう俺が言うとジャイローが満足そうに頷いた。
お前、誇り高い守護獣なんだよな?
「ジャイナス国、第一王子、ヘンドリック・マース・ジャイナスです。この度は我が国にご尽力いただきありがとうございます。こちらが我が国の聖女です。サーヤ、ご挨拶を」
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「サーヤ・バルレアです。よろしくお願いします」
とりあえず、無難に挨拶をしたことに安堵した。
ターマス国の重臣に次々に声をかけられてサーヤは気分が良いようだ。
この場にいるターマス国の要人達はいずれも男女ともに美形揃いだ。
獣人族は一般に魔力量の少ない者は種族の特徴が色濃く姿態に出る。
それはケモ耳だったり尻尾だったりするが、そのことで特に差別をする事は無い。
だが、異世界から召喚されたサーヤには理解の範疇を超えていたらしい。
猫族のケモ耳のある侍女を見たとたん嫌悪の表情で追い出したという。
そんな事もあり、サーヤはこの人族の国に行くことを二つ返事で了承したのだ。
一通り挨拶をしたところでターマス国側が一斉に声を上げた。
「「「アヤカ!」」」
な、なんだ?! その声に驚きターマスの要人一同が見つめる先に視線を向けると、なんと黒髪の少女がジャイローの首に抱きついているではないか。
これはまずい!
俺はとっさに念話でジャイローに言った。
『ジャイロー! その少女に噛みつくなよ!』
するとジャイローからの返事が返ってきた。
『失礼だな、ヘンドリック。我は気に入った者には噛みついたりせんぞ。我が噛みつくのは気に入らない者だけだ』
ん? どういうことだ? ジャイローがこの少女を気に入ったと言うことか?
すると、ジャイローに抱きついていた少女が驚いた顔でこちらを見た。
その顔を見た瞬間、はっとした。なんてことだ、ターマス国の守護神、マリアベート・ティナ様にそっくりではないか。
驚きで声も出ない俺と同様に後ろに控えているルドルフとエミリオも固まっているようだ。
そんな中、自分から注意が逸れたことに苛立ったらしいサーヤが口を開いた。
「ちょっと!いつまで待たせるのよ。お尻が痛いんだから、早く部屋に案内してちょうだい。」
「サーヤ、今挨拶している途中だ。少しおとなしくしていてくれ」
「お言葉ですが、ヘンドリック王子、私はとっても疲れているんです。あの子は黒豹と遊んでいるだけじゃない。ああ、なるほど、あの子は黒豹のお世話係ね。なら私の侍女にしてあげるわ。飼育員から昇格よ。喜びなさい。さあ、今すぐ部屋まで案内しなさい」
あまりにも失礼なサーヤの言葉に口を開きかけたところ、ジャイローの行動の方が早かった。
「小娘、それ以上アヤカに無礼を働くと許さんぞ」
なんと、自分の愛し子以外守護する事はないと言われている守護獣が少女の名を呼び守るように立ちはだかった。
少女はジャイローを愛おしげに撫でると俺に向かって淑女の礼をした。
「ジャイナス国第一王子のヘンドリック殿下、ご挨拶が遅くなり申し訳ございません。私はアヤカ・レミリン・ティナドールと申します。アヤカとお呼びください。聖女様、遠いところお疲れ様でした。勇者様と私のお披露目会が控えておりますので多忙につきあなたの侍女になることはお断りいたします」
そう言って眩しいほどの笑顔を向けた。
それでは、この少女が勇者と共に召喚された名付けの愛し子様ということか。
それにしても女神様に似ている。黒曜石のような綺麗な瞳、透明感のある白い肌、艶のある小さな唇から発せられた言葉は可憐な見た目とは裏腹に毅然としていて小気味良い。
俺は自然と声を上げて笑っていた。
「いや、笑ってすまない。では、遠慮なくアヤカと呼ばせてもらおう。俺はヘンドリック・マース・ジャイナスだ。ヘンドリックと呼んでくれ。さすが女神様と聖霊様の愛し子だ。ジャイローが女性に心を許すなんて、初めてだよ。サーヤ、こちらの女性は勇者と共に召喚された名付けの愛し子様だ。先ほどの無礼をお詫びしなさい」
俺にそう言われたサーヤは面白くないようだった。
「ヘンドリック様、もう良いです。私がちゃんとご挨拶の場に居なかったのがいけないのですから」
「そうよ。この子が最初から名乗らないのが悪いのよ。それに愛し子って何のことよ。所詮は勇者のおまけでくっついて来たんでしょう?」
せっかく、アヤカが一歩引いて事を穏便に済ませようとしてくれたのにもかかわらず、サーヤのその一言でターマス国の重臣達が殺気立った。
俺は慌ててサーヤに向けて声を荒げた。
「サーヤ、いい加減にしてくれ!」
その後、ターマス国の宰相殿の号令により、滞在用に用意してもらった離宮へと案内された。
用意された自分の部屋でくつろいでいると早速、ルドルフとエミリオがやってきた。
離宮付きの侍女が我々3人分のお茶を入れて早々に部屋を後にした。
どうやら、同じ部屋にいるジャイローが怖いらしく、一刻も早く退散したいようだった。
屋内用に体をふた周り程小さく変幻しているがそれでも威圧感は変わらないらしい。
まあ、一般的にジャイローに対する反応はこれが普通だ。
あのアヤカのような反応は獣人族でもしない。
ソファに座るなり、ルドルフが言った。
「それにしても我が国の聖女様には困りましたね。名付けの愛し子様にずいぶん失礼な事を言ってくれましたよね。後で守護神の加護について説明が必要ですね」
「あれで、僕の寿命は10年縮んだよ。それにしても愛し子様は女神様にそっくりだったね」と、エミリオ。
2人の言葉に俺も深く頷いた。
「アヤカの容姿については報告書に無かったからな。あの子がジャイローに抱きついているのを見たときは心臓が止まるかと思った。ジャイロー、お前、隠密術で姿を隠してたんじゃないのか?」
俺の問いかけにソファの横で寝そべっていたジャイローが顔を上げた。
「我は隠密術で姿をちゃんと隠していたぞ。だが、アヤカは我が空からお主の元へ舞い降りるときから我の姿が見えていたようだ。アヤカが我に触れたのを期に隠密術を解いたのだ。我の羽根を素敵だと言ってくれたぞ」
そう言ってジャイローは目を細めた。
なんだ? この表情は? もしかしてこれは喜んでいるのか?
「わああ、ジャイローがデレてる。そんな顔、ヘンドリックにもしたこと無いよね。僕、初めて見たよ」と、エミリオが言うと、ルドルフも頷きながら口を開いた。
「本当ですね。デレてるジャイローを見るのも、自分の主以外を守る守護獣も私は初めてみましたよ。それにしてもジャイローの隠密術が効かないなんて愛し子様はよほどジャイローと魔力の質が似ているのでしょう」
ルドルフのその言葉を聞いてジャイローは少し考えるような仕草をした。
「なるほど、どうりでアヤカに撫でられると心地が良い訳だな。我の魔力と似ているのか」
心なしかウキウキとした感じだ。
「おい、ジャイロー、お前は俺の守護獣なんだからな」と俺が言うとエミリオが、「うわーなんだか、妻の浮気を心配する旦那みたいだね」と言った。
誰がだ!
「さあ、そろそろ晩餐会のために着替えることにしましょう。私は聖女様の侍女達にもそう指示して来ます」とルドルフが部屋を後にした。
「じゃあ、僕も自分の部屋にもどるよ。また後で」
エミリオも出て行き部屋には俺とジャイローが残された。
さて、俺も支度をするか。
ベットサイドにあるクローゼットに行こうとしたらジャイローがついて来ながら口を開いた。
「ヘンドリック、やはり晩餐会では我は隠密術で姿を隠したほうが良いのか?」
「へ? ジャイロー、晩餐会に出席する気なのか? お前、食事なんて必要ないだろ?」
ジャイローは普通の動物ではない。守護する主の魔力を糧としている。
「食事は必要ないが、別に食物を食べることが出来ないわけではない」
「いや、必要ないなら留守番していても良いぞ。お前も疲れているだろう」
「我は疲れてなどいない。アヤカ会いたいので我も行くぞ」
なるほど、そう言うことか。
なんだか複雑な気持ちだ。
「そうか、じゃあ、混乱を防ぐため隠密術と結界の合わせ技にしたほうが無難だな」
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お前、誇り高い守護獣なんだよな?
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