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たねをまく
いちの花 ひとつ、
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14の冬。私は高校進学を前にたちどまっていた。沢山の高校が集まる説明会や、中学校への勧誘が行われ受験生を惑わせる。只でさえ自分の実力を考え思考を回らせて、どこが一番いいのかわかりもしないなか、そこからひとつ選べと言われても皆、困るものだろう。
しかし私は違う。小学校も中学校もまともに通ったことなどない。いじめがあったわけではない。嫌いな人がいたわけでもない。ただ、めんどうくさかった。
つまり、私は頭がよくないのだ。言い訳するならば、よくない以前に勉強をしたことがないからしてみたら、いいのかもしれない。しかし今さら頑張ろうなどと思えなかった。
姉はまあまあの高校に入った。決して頭がいいとは言えないが、まぁ、悪くはない。そんなレベル。頑張ることを放棄した私に姉の道と同じものを歩むつもりはなかった。いや、歩むことはできないのだ。なんせ問題がとけない。
そもそも、ここまで学校に通わず今さら行ったところで、とも考えた。しかしこの世の中、高校をでないことには何もできないのである。だから私はどんなに底辺だとしても高校に行く以外の道はなかった。
決して裕福ではない。この年齢から仕事、なんてのは絶対にいやだった。
だから私はひとつ、自分で探した。誰がなんと言おうと私は自分の行く先は自分で見つけたいと、だだをこねた。
行く先は、定時制の高校。始まる時間は5時から。普通は仕事をしながら通うため夜からだった。
とても、不安だ。自分で選んだはずの道は先が暗く見える。親はうるさく言わない。むしろ少し同情を感じた。誰にも泣き言など言えない。
定時制は4年。その間に、私はきっと何もできない。そう、感じる。
しかし私は違う。小学校も中学校もまともに通ったことなどない。いじめがあったわけではない。嫌いな人がいたわけでもない。ただ、めんどうくさかった。
つまり、私は頭がよくないのだ。言い訳するならば、よくない以前に勉強をしたことがないからしてみたら、いいのかもしれない。しかし今さら頑張ろうなどと思えなかった。
姉はまあまあの高校に入った。決して頭がいいとは言えないが、まぁ、悪くはない。そんなレベル。頑張ることを放棄した私に姉の道と同じものを歩むつもりはなかった。いや、歩むことはできないのだ。なんせ問題がとけない。
そもそも、ここまで学校に通わず今さら行ったところで、とも考えた。しかしこの世の中、高校をでないことには何もできないのである。だから私はどんなに底辺だとしても高校に行く以外の道はなかった。
決して裕福ではない。この年齢から仕事、なんてのは絶対にいやだった。
だから私はひとつ、自分で探した。誰がなんと言おうと私は自分の行く先は自分で見つけたいと、だだをこねた。
行く先は、定時制の高校。始まる時間は5時から。普通は仕事をしながら通うため夜からだった。
とても、不安だ。自分で選んだはずの道は先が暗く見える。親はうるさく言わない。むしろ少し同情を感じた。誰にも泣き言など言えない。
定時制は4年。その間に、私はきっと何もできない。そう、感じる。
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