YOU BECAME SO…

せんのあすむ

文字の大きさ
75 / 195
飛躍の章

やっぱお前! 人生二周目だろ!?

しおりを挟む
 こん時、俺が言ったことについては、

『なに綺麗事言ってんの? クセ~クセ~』

『はいはいワロスワロス』

『努力してる人に謝れ!』

『私の周りで親ガチャ言ってるヤツに悲惨な境遇のヤツなんかいねーよ』

『フツーのクセにちょっと不満あるからってガチャガチャ言ってるヤツばっかだよな』

 とかの批判的なコメントも少なくなかったのは事実だ。でも、トールは、

「だよな。涼ちゃんが頑張るのはこれからだってオレも思う。彼女さんのためにも頑張れよ。オレも協力すっからよ」

 って言ってくれた。数ヶ月前まで小学校通ってたヤツのセリフとは思えなかったけど、

『やっぱお前! 人生二周目だろ!?』

 みたいには思ったけど、口にはしなかった。

 確かに、コメントにあったみたいに、俺の学校ガッコでも普通そうな奴が、

「俺の親、マジハズレだわ~、親ガチャ失敗だよな~」

 みたいなことを言ってたりもした。そういうのはやっぱおかしいと俺も思う。でも、だからって何でもかんでも努力努力言っとけばいいってもんじゃないだろ。俺が大して努力なんかしてこなかったのに普通の暮らしできてたのは、間違いなく『親ガチャに当たった』からだと思うし。

『何でも努力で解決できる』って考えてんのも、親ガチャって言葉で逃げてんのと同じだと俺は感じた。『努力は報われないこともある』って現実から目を背けてるって思うんだ。てか、『努力の方向性を間違ってることもある』って言った方がいいかな。

 俺が芙美の気持ちを大事にしたいばっかりに行きたくもない興味もない薬学部を目指してそれで落ちたらそれこそ何のための努力か分からないよな。

 川崎先生の言う『生徒の可能性を狭めないで!』ってのも確かにそうかもしんないけど、氷山ひやまの言ってたことも、

『自分の適性を見極める努力もしないで何が努力だ』

 って意味なのかもしれないって今は感じる。川崎先生が言ってたことも氷山ひやまが言ってることも、どっちも間違っちゃいないと思うんだ。大事なのは、俺が自分でどうするか決めること。そんで、自分が決めたことに責任を持つこと。

 結局はそういうことだと思う。

 親ガチャって言葉で逃げてそういうのから目を背けてる奴はダセェけど、だからって俺がそいつに何か言ったって押し付けにしかならねーと思うんだ。

 俺自身がまだ、他人に偉そうに言えるほど何者にもなれてねーし。

 だから俺は、モデルとしてやってくことを目指す。そのために努力する。芙美には少し寂しい思いさせるかもしれねーけど、受験に失敗したら一緒に行けないのは同じだもんな。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ヤクザのお嬢は25人の婚約者に迫られてるけど若頭が好き!

タタミ
恋愛
関東最大の極道組織・大蛇組組長の一人娘である大蛇姫子は、18歳の誕生日に父から「今年中に必ず結婚しろ」と命じられる。 姫子の抵抗虚しく、次から次へと夫候補の婚約者(仮)が現れては姫子と見合いをしていくことに。 しかし、姫子には子どもの頃からお目付け役として世話をしてくれている組員・望月大和に淡い恋心を抱き続けていて──? 全25人の婚約者から真実の愛を見つけることはできるのか!?今、抗争より熱い戦いの幕が上がる……!!

俺をフッた幼馴染が、トップアイドルになって「もう一度やり直したい」と言ってきた

夏見ナイ
恋愛
平凡な大学生・藤堂蓮には忘れられない過去がある。高校時代、告白した幼馴染の星宮瑠奈に「アイドルになるから」とこっ酷くフラれたことだ。 数年後、瑠奈は国民的アイドル『LUNA』として輝いていた。遠い世界の住人になった彼女との再会なんて、あるはずもなかった――そう、変装した彼女が俺の前に現れ、「もう一度やり直したい」と泣きつくまでは。 トップアイドルの立場を使い強引に迫る元幼馴染と、過去の傷。揺れ動く俺の日常を照らしてくれたのは、俺の才能を信じてくれる後輩・朝霧陽葵の存在だった。 俺をフッた幼馴染か、俺を支える後輩か。過去の清算と未来の選択を描く、ほろ苦くも甘い、逆転ラブコメディ、開幕。

罪悪と愛情

暦海
恋愛
 地元の家電メーカー・天の香具山に勤務する20代後半の男性・古城真織は幼い頃に両親を亡くし、それ以降は父方の祖父母に預けられ日々を過ごしてきた。  だけど、祖父母は両親の残した遺産を目当てに真織を引き取ったに過ぎず、真織のことは最低限の衣食を与えるだけでそれ以外は基本的に放置。祖父母が自身を疎ましく思っていることを知っていた真織は、高校卒業と共に就職し祖父母の元を離れる。業務上などの必要なやり取り以外では基本的に人と関わらないので友人のような存在もいない真織だったが、どうしてかそんな彼に積極的に接する後輩が一人。その後輩とは、頗る優秀かつ息を呑むほどの美少女である降宮蒔乃で――

借りてきたカレ

しじましろ
恋愛
都合の良い存在であるはずのレンタル彼氏に振り回されて…… あらすじ システムエンジニアの萩野みさをは、仕事中毒でゾンビのような見た目になるほど働いている。 人の良さにつけ込まれ、面倒な仕事を押しつけられたり、必要のない物を買わされたり、損ばかりしているが、本人は好きでやっていることとあまり気にしていない。 人並みに結婚願望はあるものの、三十歳過ぎても男性経験はゼロ。 しかし、レンタル彼氏・キキとの出会いが、そんな色の無いみさをの日常を大きく変えていく。 基本的にはカラッと明るいラブコメですが、生き馬の目を抜くIT企業のお仕事ものでもあるので、癖のあるサブキャラや意外な展開もお楽しみください!

思い出さなければ良かったのに

田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。 大事なことを忘れたまま。 *本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

処理中です...