106 / 195
第二幕
どこに魅力を感じればいいんだ?って話だよ
しおりを挟む
ゲーム雑誌の取材も何とか無難にこなせて、フォルテに向かう。
「いらっしゃいませ~♡ 一名様、ごあんな~い♡」
「こんにちは」
舞美さんに出迎えられていつものカウンター席に向かう。
今日は時間も早かったから、客もまだいっぱいで、
「……」
「……」
明らかに俺を睨み付けてるのが何人か。芙美目当ての連中なんだろうな。
だけどいちいち気にしても仕方ないから、スルー。
「マスター、いつもの」
席に着きながら注文を。
「芙美ちゃんは休憩中だよ」
コーヒーを入れながらマスターが応えてくれる。
「はい」
俺も、まあそうだろうなと思ってたから待つだけだ。すると、
「涼くんも今日は撮影だったんだね。お疲れ様♡」
店のキッチンでくるくると忙しそうに料理をしてる里香さんが、笑顔で話し掛けてくる。
「はい、ありがとうございます」
って応えるけど、また視線を感じる。今度は里香さん目当ての客だろうな。正直、そんな風に妬まれたって俺には関係ないよ。俺が望んで里香さん達に好かれたわけじゃない。
だけど、これももう慣れた。モデルとしてやっていくなら、きっとこれから先、もっとこういう視線を浴びることになるだろうし、本音を言うなら他人を妬んでる暇があるならそれを他の時間に活かせばいいのにと思う。
面と向かっては言わないけど。
北条だって鈴木だって、自分がやろうとしてることにすごく集中してる。
……まあ、北条は芙美にちょっかい掛けようとかしてたけどな……でも今は、社長業と学校ですっげえ忙しいみたいだ。特に、ネットイジメに対応するサービスがハマって、急成長してるって噂だ。
今時なサービスだよな。もしかしたら俺も、何かのはずみで炎上したりした時にお世話になったりもするかもしれない。
素直な気持ちとしてはなりたくないけどさ。北条のことは好きじゃないし。
でも、好きじゃないけど、あいつも頑張ってるんだってのは感じるんだ。それは認めなきゃと思う。自分の好き嫌いだけで他人の頑張りを貶すのとか、そんなことやってる奴が、普通にしてて好かれるわけないじゃん。
北条があんな性格でもついてく奴がいるのは、北条自身がイケメンだってことと実家が金持ちだってことがあってのことだろうし。しかも今じゃ会社社長だもんな。そういう部分で人を引き付けることはできるんだろうなとは思う。
そういうのもないのに他人を貶すだけの奴なんて、どこに魅力を感じればいいんだ?って話だよ。
俺はどっちも勘弁してほしいけどな。
「いらっしゃいませ~♡ 一名様、ごあんな~い♡」
「こんにちは」
舞美さんに出迎えられていつものカウンター席に向かう。
今日は時間も早かったから、客もまだいっぱいで、
「……」
「……」
明らかに俺を睨み付けてるのが何人か。芙美目当ての連中なんだろうな。
だけどいちいち気にしても仕方ないから、スルー。
「マスター、いつもの」
席に着きながら注文を。
「芙美ちゃんは休憩中だよ」
コーヒーを入れながらマスターが応えてくれる。
「はい」
俺も、まあそうだろうなと思ってたから待つだけだ。すると、
「涼くんも今日は撮影だったんだね。お疲れ様♡」
店のキッチンでくるくると忙しそうに料理をしてる里香さんが、笑顔で話し掛けてくる。
「はい、ありがとうございます」
って応えるけど、また視線を感じる。今度は里香さん目当ての客だろうな。正直、そんな風に妬まれたって俺には関係ないよ。俺が望んで里香さん達に好かれたわけじゃない。
だけど、これももう慣れた。モデルとしてやっていくなら、きっとこれから先、もっとこういう視線を浴びることになるだろうし、本音を言うなら他人を妬んでる暇があるならそれを他の時間に活かせばいいのにと思う。
面と向かっては言わないけど。
北条だって鈴木だって、自分がやろうとしてることにすごく集中してる。
……まあ、北条は芙美にちょっかい掛けようとかしてたけどな……でも今は、社長業と学校ですっげえ忙しいみたいだ。特に、ネットイジメに対応するサービスがハマって、急成長してるって噂だ。
今時なサービスだよな。もしかしたら俺も、何かのはずみで炎上したりした時にお世話になったりもするかもしれない。
素直な気持ちとしてはなりたくないけどさ。北条のことは好きじゃないし。
でも、好きじゃないけど、あいつも頑張ってるんだってのは感じるんだ。それは認めなきゃと思う。自分の好き嫌いだけで他人の頑張りを貶すのとか、そんなことやってる奴が、普通にしてて好かれるわけないじゃん。
北条があんな性格でもついてく奴がいるのは、北条自身がイケメンだってことと実家が金持ちだってことがあってのことだろうし。しかも今じゃ会社社長だもんな。そういう部分で人を引き付けることはできるんだろうなとは思う。
そういうのもないのに他人を貶すだけの奴なんて、どこに魅力を感じればいいんだ?って話だよ。
俺はどっちも勘弁してほしいけどな。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ヤクザのお嬢は25人の婚約者に迫られてるけど若頭が好き!
タタミ
恋愛
関東最大の極道組織・大蛇組組長の一人娘である大蛇姫子は、18歳の誕生日に父から「今年中に必ず結婚しろ」と命じられる。
姫子の抵抗虚しく、次から次へと夫候補の婚約者(仮)が現れては姫子と見合いをしていくことに。
しかし、姫子には子どもの頃からお目付け役として世話をしてくれている組員・望月大和に淡い恋心を抱き続けていて──?
全25人の婚約者から真実の愛を見つけることはできるのか!?今、抗争より熱い戦いの幕が上がる……!!
俺をフッた幼馴染が、トップアイドルになって「もう一度やり直したい」と言ってきた
夏見ナイ
恋愛
平凡な大学生・藤堂蓮には忘れられない過去がある。高校時代、告白した幼馴染の星宮瑠奈に「アイドルになるから」とこっ酷くフラれたことだ。
数年後、瑠奈は国民的アイドル『LUNA』として輝いていた。遠い世界の住人になった彼女との再会なんて、あるはずもなかった――そう、変装した彼女が俺の前に現れ、「もう一度やり直したい」と泣きつくまでは。
トップアイドルの立場を使い強引に迫る元幼馴染と、過去の傷。揺れ動く俺の日常を照らしてくれたのは、俺の才能を信じてくれる後輩・朝霧陽葵の存在だった。
俺をフッた幼馴染か、俺を支える後輩か。過去の清算と未来の選択を描く、ほろ苦くも甘い、逆転ラブコメディ、開幕。
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
借りてきたカレ
しじましろ
恋愛
都合の良い存在であるはずのレンタル彼氏に振り回されて……
あらすじ
システムエンジニアの萩野みさをは、仕事中毒でゾンビのような見た目になるほど働いている。
人の良さにつけ込まれ、面倒な仕事を押しつけられたり、必要のない物を買わされたり、損ばかりしているが、本人は好きでやっていることとあまり気にしていない。
人並みに結婚願望はあるものの、三十歳過ぎても男性経験はゼロ。
しかし、レンタル彼氏・キキとの出会いが、そんな色の無いみさをの日常を大きく変えていく。
基本的にはカラッと明るいラブコメですが、生き馬の目を抜くIT企業のお仕事ものでもあるので、癖のあるサブキャラや意外な展開もお楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる