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ミコナ
あくまで今回に限り
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ティーさんは言います。
『サンギータはんが正しい……』
と。
『法律を守らないでいいのならそんなものがなぜあるのか分からない』
と考えるサンギータこそが正しいとティーさんは言うのです。けれど、人間は、正しいだけでは生きられない。正しさだけでは存在できないのも事実なんです。
だけどそれは、
『だから法律を守らなくていい』
という意味でも、
『だから法律を無視しても罰せられたりするのはおかしい』
という意味でもありません。あくまで今回に限り、ガーが許してる以上はおそらく法的手続きを踏んでも起訴されることはないとティーさん達には分かってしまうから、
『警察が呼ばれたことでこの家庭の問題が余計に拗れることを懸念した』
というのが実際のところでした。
これがもし、ガーじゃなくて他所の子供が誘拐されていて、しかもその子供が怪我をしていたりしたら、恐怖を訴えていたりしたら、それはもう見過ごすことはできなかったでしょう。今回はあくまでガーだったから、人間の力では傷付けることさえままならない<かぷせるあにまる>だったから、そして何より、ガー自身がもう許しているから、という事情があればこそのこの判断です。
「サンギータはん……サンギータはんの言いたいことは、ワイがすべて聞いたる。だから一緒に部屋に行きまひょ。お母さんのことは、ウル達に任せたらええ」
「……」
サンギータは悔しさのあまり体を震わせながらも、ティーさんの言葉に従って、一緒に自分の部屋へと向かっていきました。
そして後に残されたのは、ガーとヴァドヤとウルとオウ。
「ふん。じゃあ、ゆっくりと事情を聞かせてもらうぞ」
それまで黙っていたオウが、ガーとヴァドヤを睥睨し、言ったのでした。
『サンギータはんが正しい……』
と。
『法律を守らないでいいのならそんなものがなぜあるのか分からない』
と考えるサンギータこそが正しいとティーさんは言うのです。けれど、人間は、正しいだけでは生きられない。正しさだけでは存在できないのも事実なんです。
だけどそれは、
『だから法律を守らなくていい』
という意味でも、
『だから法律を無視しても罰せられたりするのはおかしい』
という意味でもありません。あくまで今回に限り、ガーが許してる以上はおそらく法的手続きを踏んでも起訴されることはないとティーさん達には分かってしまうから、
『警察が呼ばれたことでこの家庭の問題が余計に拗れることを懸念した』
というのが実際のところでした。
これがもし、ガーじゃなくて他所の子供が誘拐されていて、しかもその子供が怪我をしていたりしたら、恐怖を訴えていたりしたら、それはもう見過ごすことはできなかったでしょう。今回はあくまでガーだったから、人間の力では傷付けることさえままならない<かぷせるあにまる>だったから、そして何より、ガー自身がもう許しているから、という事情があればこそのこの判断です。
「サンギータはん……サンギータはんの言いたいことは、ワイがすべて聞いたる。だから一緒に部屋に行きまひょ。お母さんのことは、ウル達に任せたらええ」
「……」
サンギータは悔しさのあまり体を震わせながらも、ティーさんの言葉に従って、一緒に自分の部屋へと向かっていきました。
そして後に残されたのは、ガーとヴァドヤとウルとオウ。
「ふん。じゃあ、ゆっくりと事情を聞かせてもらうぞ」
それまで黙っていたオウが、ガーとヴァドヤを睥睨し、言ったのでした。
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