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ポメリア発見
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ドゥケが提案した、作戦とも言えない作戦はすぐさま実行に移された。
ドゥケとアリスリスが、それこそ何の策もなく正面から城砦へと突っ込んでいく。当然、魔族がそれを迎え撃つために集まってくる。しかし、ドゥケにとっては魔族なんて、いくら集まっても物の数じゃなかった。
アリスリスが本当にただの子供に見える。私達はその様子を遠目に見ながら城砦を回り込んで右側の塔の下に辿り着く。本当に、ドゥケとアリスリスが囮になってくれたおかげでここまで魔族と遭遇することさえなかった。
それでももちろん油断はしない。いくら何でも塔の中には捕らえたポメリアやリリナを監視する為の見張りくらいはいるだろう。
団員で肩を組んでそれを踏み台にして城壁に取り付き、浸入する。さすがに下の方はきつかったけど、先に上がった者がロープを降ろして引き上げてくれて私達も侵入を果たした。するとそこでようやく見張りのオオトカゲと遭遇。すぐに倒したけど他の見張りにも気付かれてしまった。
そこからはドゥケとアリスリスの方に向かってた魔族の一部が戻ってきて、戦いになる。
「ここは私達が抑える! ポメリアとリリナの救出を急げ!」
ライアーネ様が三つの小隊を引き連れバリケードになる。
私達は躊躇うことなく塔に入り込んでポメリアとリリナの姿を求めた。
「どけどけ~っ!!」
わらわらと出てくるオオトカゲを薙ぎ払い、先を目指す。
ここまで誰も、致命傷を負うことなく進めたけど、さすがに何人かが大きな傷を負って動けなくなった。ヒールが使える者がすぐさま回復に当たる。でも、ポメリアほどのヒーラーじゃないから時間もかかる。だけど『誰も死ぬな』というドゥケの言葉を思い出し、誰一人諦めることなく戦った。
いかにもな鉄格子のつけられた部屋を見付け、中を確認すると、
「ポメリア発見!」
の声が。それと同時に、
「リリナか!?」
と、誰かが部屋の中に向かって声を掛けた。
私も駆けつけて中を見ると、でもそこにあったのは、想像もしてなかった光景だった。
何人もの女の子が、まるで牢屋の壁に体半分を塗りこめられたみたいになって、上半身だけが壁の外に出てる状態だった。
「ポメリア!」
その中にポメリアの姿も見付けて、私は叫んだ。
鉄格子には閂が掛けられていただけですぐに開けられたけど、私達は異様な光景を前にどうしていいのか戸惑っていた。
「くそっ!!」
団員の一人が、女の子の体の近くの壁に剣で切り付ける。するとそれは、固そうな壁に見えながら、何かの生き物の体のように弾力があるものだった。
「まさか…?」
そのまさかだった。その塔そのものが巨大な魔族で、ポメリアたちはその体の中に囚われていたのだった。
ドゥケとアリスリスが、それこそ何の策もなく正面から城砦へと突っ込んでいく。当然、魔族がそれを迎え撃つために集まってくる。しかし、ドゥケにとっては魔族なんて、いくら集まっても物の数じゃなかった。
アリスリスが本当にただの子供に見える。私達はその様子を遠目に見ながら城砦を回り込んで右側の塔の下に辿り着く。本当に、ドゥケとアリスリスが囮になってくれたおかげでここまで魔族と遭遇することさえなかった。
それでももちろん油断はしない。いくら何でも塔の中には捕らえたポメリアやリリナを監視する為の見張りくらいはいるだろう。
団員で肩を組んでそれを踏み台にして城壁に取り付き、浸入する。さすがに下の方はきつかったけど、先に上がった者がロープを降ろして引き上げてくれて私達も侵入を果たした。するとそこでようやく見張りのオオトカゲと遭遇。すぐに倒したけど他の見張りにも気付かれてしまった。
そこからはドゥケとアリスリスの方に向かってた魔族の一部が戻ってきて、戦いになる。
「ここは私達が抑える! ポメリアとリリナの救出を急げ!」
ライアーネ様が三つの小隊を引き連れバリケードになる。
私達は躊躇うことなく塔に入り込んでポメリアとリリナの姿を求めた。
「どけどけ~っ!!」
わらわらと出てくるオオトカゲを薙ぎ払い、先を目指す。
ここまで誰も、致命傷を負うことなく進めたけど、さすがに何人かが大きな傷を負って動けなくなった。ヒールが使える者がすぐさま回復に当たる。でも、ポメリアほどのヒーラーじゃないから時間もかかる。だけど『誰も死ぬな』というドゥケの言葉を思い出し、誰一人諦めることなく戦った。
いかにもな鉄格子のつけられた部屋を見付け、中を確認すると、
「ポメリア発見!」
の声が。それと同時に、
「リリナか!?」
と、誰かが部屋の中に向かって声を掛けた。
私も駆けつけて中を見ると、でもそこにあったのは、想像もしてなかった光景だった。
何人もの女の子が、まるで牢屋の壁に体半分を塗りこめられたみたいになって、上半身だけが壁の外に出てる状態だった。
「ポメリア!」
その中にポメリアの姿も見付けて、私は叫んだ。
鉄格子には閂が掛けられていただけですぐに開けられたけど、私達は異様な光景を前にどうしていいのか戸惑っていた。
「くそっ!!」
団員の一人が、女の子の体の近くの壁に剣で切り付ける。するとそれは、固そうな壁に見えながら、何かの生き物の体のように弾力があるものだった。
「まさか…?」
そのまさかだった。その塔そのものが巨大な魔族で、ポメリアたちはその体の中に囚われていたのだった。
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