ズルいチート勇者なんか好きになってあげないんだから!

せんのあすむ

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アリスリスとリリナ

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 せっかく助けた女の子達をすぐまた戦場に連れ戻すとか、本当に酷いことをしてるって私も思う。だけど私達にはそれ以外の選択がないんだ。
 王都に戻った私達は、ドゥケとポメリアのことももちろん心配だったけど、今の時点ではできることもないから、宿舎で神妖精しんようせい族の巫女達の回復を待つことになった。
 だけどその子達は不思議なことに、みんなすごく雰囲気が似てた。名前は一人一人違うし顔立ちも微妙に違うけど、でも、双子とか三つ子とか、本当にそういう感じを受けるほどに似てるんだ。
 だからって、ポメリアも含めて十二人もっていうのはどこか不自然な気さえする。そもそも神妖精族がそういう特徴を持ってるってことなのかな。
「ごめん、お邪魔してもいいかな」
 私は、アリスリスとリリナの為に用意された部屋のドアをノックして、中を覗き込んだ。開けっ放しだったから大丈夫と思ったんだけど、私の視界に飛び込んできたのは、ベッドの上で抱き合ってるアリスリスとリリナの姿だった。
「あ! ご、ごめん!」
 慌てて目を逸らしたけど、でも、ドアを開けっぱなしでそんなことしてるって誰も思わないし。
 と思ったら、
「いいよ。ちょっと落ち着かせてもらってただけだし」
 とアリスリスが言った。
 二人でベッドに腰かけて、私を見る。
 まあ落ち着いて考えたら、アリスリスはまだ十一歳だし、リリナも、聞いたところによれば十七歳ってことだけど、どう見てもアリスリスよりちょっとだけお姉さんって感じしかしないから、子供同士のスキンシップってことなのか。
「それで、何の用?」
 相変わらずぶっきらぼうな感じのアリスリスに訊かれて、私は、
「うん、大した用じゃないんだけど、ちょっと話がしたくて」
 と、ドアの近くに置かれてた椅子に腰かけた。その私に、ポメリアそっくりのおっとりとした感じのリリナも穏やかな視線を向けてくる。
「実は、二人はどうやって知り合ったのかなって思ってさ」
 そう。<勇者>と<神妖精族の巫女>の組み合わせがどうやってできるのか、ふと気になったんだ。
 ドゥケは勇者として部隊に参加した時には既にポメリアを連れてたって聞いた。ということは、先に出会って、その上でってことだよね。
「どうって……」
「……」
 私の質問に二人は顔を見合わせて戸惑った感じだった。
「私は、リリナとは姉妹みたいにして育ったから」
「姉妹?」
「うん。気が付いたら一緒にいたんだ。父さんと母さんは、家の前に捨てられてたリリナを拾って育てたって言ってた」
「捨てられてた? リリナが?」

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