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はじまり16
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~紋章~
「その時計、壊れてるんです」
「壊れてる?」
シキがクローディアのもとへと歩んでいきます。
財布を懐に入れたソウもシキの後をついていきました。
シキは、クローディアの隣に立つと時計を持ち上げます。
「僕が生まれてから、一度もこの時計が動いているところを見たことが
ないんだ」
ずいぶん昔に止まってしまってから、何度か修理に出しましたが、
針が二時の方向から動くことはありませんでした。
「なぜ、捨ててしまわないの?」
「これは、預かり物なんだ」
「他に持ち主がいるんですか?」
ソウの言葉にうなづいて、いたずらっぽく笑うと
時計の裏側をひっくり返しました。
そこに彫られている紋章を指差します。
「王様から直々に預かったそうだよ」
木でできた時計の裏には、金の模様で描かれたこの国の
鳥の姿でした。
火の鳥と呼ばれ、不死鳥と呼ばれ、復活と再生を象徴する鳥です。
本当かどうかはわからないけどね、と笑うシキに対して、
二人は真剣な表情を浮かべていました。
つづく
「その時計、壊れてるんです」
「壊れてる?」
シキがクローディアのもとへと歩んでいきます。
財布を懐に入れたソウもシキの後をついていきました。
シキは、クローディアの隣に立つと時計を持ち上げます。
「僕が生まれてから、一度もこの時計が動いているところを見たことが
ないんだ」
ずいぶん昔に止まってしまってから、何度か修理に出しましたが、
針が二時の方向から動くことはありませんでした。
「なぜ、捨ててしまわないの?」
「これは、預かり物なんだ」
「他に持ち主がいるんですか?」
ソウの言葉にうなづいて、いたずらっぽく笑うと
時計の裏側をひっくり返しました。
そこに彫られている紋章を指差します。
「王様から直々に預かったそうだよ」
木でできた時計の裏には、金の模様で描かれたこの国の
鳥の姿でした。
火の鳥と呼ばれ、不死鳥と呼ばれ、復活と再生を象徴する鳥です。
本当かどうかはわからないけどね、と笑うシキに対して、
二人は真剣な表情を浮かべていました。
つづく
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