転生したし死にたくないし

第1章 準備は万端に

そして私は目覚めた

目覚めた私はまず状況を確認することにした。

確認終了

まず分かったことは、自分の死に様とその過程。
資料集のような書物に書いてあったからたぶんこれがイカサマの正体。
そして、転生する際に言われたこと以外に転生前の記憶はないということ。
つまり私は私のまま、この未来を回避しないといけない。
転生したのは事実だろうし、なにより死にたくないし。
そのためには何よりも情報！
まずは私がどうやって死ぬのかそこから整理しよう。

まず結末は、私は処刑されるみたい。
理由は国内での反乱、私は多分ついでで殺される。
私はこの国の姫だけど、私は王位継承権第4位 正直おまけで姫になってる程度の姫。
それでも、血族だから殺されるのだと思う。
問題は、なぜ反乱が起こるのか。
キーになるのは、財政の圧迫。
お金がなければ当然不満がでる。
そこに食糧難などが重なればあっという間に不満は爆発するだろう。
あとは民衆に認められたリーダーでもいれば反乱軍は完成だ。
どんなに屈強な兵がいようとも、覚悟を決めた大数の前には無力。
ましてや、傾いた国の王族に味方した所で何も残らない。
資料によれば国を裏切り、反乱軍側に着くものもたくさんいたようだ。
さて、ここまでくれば当面のやる事が決まる。
まずは、財政をしっかりと管理できる者をつけ、反乱が起きた際に逃げるためにも1人でも多くの味方をつけておく。
こんなところだろう。
そうと決まれば早速行動だ。
ただ、ひとつだけ問題がある。
それはーーー
｢わたくし、まだ8歳なのだわ……｣