転生したし死にたくないし

雪蟻

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第2章 学院の中でも準備です

思い立ったが吉日?

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魔獣からの説明はこうだ。
唯一、魔法に関して知識を得ようとしている存在として、わたくしが目をつけられた。
当然だ、本来なら思考の誘導により、わたくしも魔法に関しての認識は歪められていたはずなのだから。
そして、この誘導は少しでも正しい知識を得られてしまうと、上手くは行かない。
人の思考はそれほどまで脆弱なものでは無いのだ。
だが、わたくしが認識を歪められなかったのは転生というイレギュラーがあったから。
生まれ変わっているのだから、今までの思考誘導がリセットされたとしても不思議ではない。
それはさておき、魔法に関して正しい知識を国の姫に得られてしまうのは非常にまずい。
そう思った首謀者は、わたくしが学院にいる間にわたくしを排除する準備をしていたのだろう。
本来の流れは、わたくしが弟殺しの犯人とされ、極刑に処されるというつもりだったのだろう。
意図せず、わたくしはその企てを逸らしたのだ。
強烈な思考誘導により、わたくしが犯人と認識させ極刑にしようとしていたのだろうが、わたくしが魔力を散らしたせいで、中途半端な効果になったのだろう。
結果、ちぐはぐな処置になってしまい、刺客を送らざるをえなかった。
幸い、わたくしがどの程度魔法に精通しているかまでは気づかれていなかったようで殺されることは、なかったわけだが。
こうなってくると、イカサマの資料集はもう役に立たないということだろう。
なんせ、もうわたくしは姫ではないのだ。
つまり、姫として処刑されるわたくしの運命はとうに回避されていたということ。
もう資料集はお役御免ということだ。
後で燃やしておこう。
「つまり、殺し損ねたことが伝われば、またここに刺客が送られるわけですわね。今度は油断のない者達ですから先程のように圧倒はできませんわ」
「ええ、ですので私たちも協力しましょう。私たちとしても、あれらは共通の敵ですので」
「そうとなれば、鍛え上げないといけませんわね」
現状戦えるのは、わたくし、アリア、魔獣達だけだ。
向こうも魔獣が協力している以上、実質わたくしとアリアの2人だけとなる。
これでは心もとない。
どうせすぐには、刺客を送るのは無理だ。
事実確認、どの程度の力を持つ刺客を使うか、人数はどうするか、手段は何を選ぶか様々なことを検討しないといけない。
ただただ最高戦力をぶつけるなど、無駄なコストは使いたくないのだから。
その間に、魔法の飛び交う戦闘を行えるように、鍛えなくてはいけない。
出来なければ、ただの的でしかないのだ。
幸い騎士なら、魔法に関してはすぐに取得できるはずだ。
戦闘用だけでいいのだから。
「皆様、覚悟はよろしくて?」
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