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第3章 独立領土 小国ティアラ
復讐の果ては
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「勝利の報告用の狼煙ですね」
「返事用の狼煙を上げておきましょう」
思ったよりも早く、我が領土は侵入者相手に勝利したらしい。
有り得ないが。
「これで呑気に領土を荒らすことでしょう」
「さて、この2年でもう使いこなせるようになったのですから、さっさと終わらせましょう」
同化。
契約の最終段階。
生きる時も死ぬ時も一緒。
片方だけ死ぬことを許さず、片方だけ生きることを許さない。
「あの国に生きる全ての人を殺し尽くしましょう」
その日、魔導騎士の国に住む全ての人は例外なく、殺された。
1人の少女とその従者の魔獣によって──
作戦はこうだ。
まず魔導騎士の国は確実に小国ティアラを直接落としに来る。
これをわたくしとフィアを除く領民のみで迎え撃つ。
当然勝てない、すぐさま占領されるだろう。
そして、既に出立しているわたくし達に向けて吉報の合図を送らせ、戻ってきたわたくし達に無残に殺された領民を見せつけようと画策するはずだ。
残酷な殺し方を散々してきたわたくしに意趣返ししたがる連中なのは、2年間でよく把握している。
もし、そこまでしてこないならそれはそれで無視して、直接魔導騎士の国を潰しに行く。
そのために用意したのは、固有魔法─ゲート─
予め用意した印の場所へ瞬時に移動を可能とする魔法。
なんとこの魔法、道具に発動の為の鍵としての機能を付与できる。
これにより、誰でもこのゲートを移動するだけなら使用可能なのだ。
これで、本来なら到着に何日もかかる魔導騎士の国へ一瞬で到達することが出来る。
後は、ただただ国へと攻撃を仕掛けるだけだ。
同化状態のわたくしの魔法はフィアの魔法を全て使える。
デメリットはない。
お互いに本気で信頼し合わないと、どちらかに統合され、消えるだけ。
片方が生きていれば死ぬことは無い。
特攻し放題だ。
圧倒的な火力で国を蹂躙した後、帰還のためにもう一度ゲートを発動、領土へと戻り、殲滅する。
これにて、散々世界を悩ませた1つの国は滅びた。
後はわたくし達が消えるだけ。
帰るべき場所も、守るべき者もいない。
姿を変える魔法はフィアのお陰で使いたい放題だ。
誰にも気づかれない。
好きに生きるだけだ。
魔獣達はまだ小競り合いを続けるかもしれないが、あの国の兵器群比べれば大した強さはない。
苦戦はするだろうが……
「フィア、行きますわよ」
「共通の最強がいなくなれば、平和というわけではないでしょうに」
「あら? 勘違いしてますわよ?」
もともと死にたくなかっただけだ、それに復讐という目的が追加されただけ。
もうどちらも解決した。
「わたくし、わがままですの。気に入らなかったから、国を1つゴミ箱に入れただけですわ」
「返事用の狼煙を上げておきましょう」
思ったよりも早く、我が領土は侵入者相手に勝利したらしい。
有り得ないが。
「これで呑気に領土を荒らすことでしょう」
「さて、この2年でもう使いこなせるようになったのですから、さっさと終わらせましょう」
同化。
契約の最終段階。
生きる時も死ぬ時も一緒。
片方だけ死ぬことを許さず、片方だけ生きることを許さない。
「あの国に生きる全ての人を殺し尽くしましょう」
その日、魔導騎士の国に住む全ての人は例外なく、殺された。
1人の少女とその従者の魔獣によって──
作戦はこうだ。
まず魔導騎士の国は確実に小国ティアラを直接落としに来る。
これをわたくしとフィアを除く領民のみで迎え撃つ。
当然勝てない、すぐさま占領されるだろう。
そして、既に出立しているわたくし達に向けて吉報の合図を送らせ、戻ってきたわたくし達に無残に殺された領民を見せつけようと画策するはずだ。
残酷な殺し方を散々してきたわたくしに意趣返ししたがる連中なのは、2年間でよく把握している。
もし、そこまでしてこないならそれはそれで無視して、直接魔導騎士の国を潰しに行く。
そのために用意したのは、固有魔法─ゲート─
予め用意した印の場所へ瞬時に移動を可能とする魔法。
なんとこの魔法、道具に発動の為の鍵としての機能を付与できる。
これにより、誰でもこのゲートを移動するだけなら使用可能なのだ。
これで、本来なら到着に何日もかかる魔導騎士の国へ一瞬で到達することが出来る。
後は、ただただ国へと攻撃を仕掛けるだけだ。
同化状態のわたくしの魔法はフィアの魔法を全て使える。
デメリットはない。
お互いに本気で信頼し合わないと、どちらかに統合され、消えるだけ。
片方が生きていれば死ぬことは無い。
特攻し放題だ。
圧倒的な火力で国を蹂躙した後、帰還のためにもう一度ゲートを発動、領土へと戻り、殲滅する。
これにて、散々世界を悩ませた1つの国は滅びた。
後はわたくし達が消えるだけ。
帰るべき場所も、守るべき者もいない。
姿を変える魔法はフィアのお陰で使いたい放題だ。
誰にも気づかれない。
好きに生きるだけだ。
魔獣達はまだ小競り合いを続けるかもしれないが、あの国の兵器群比べれば大した強さはない。
苦戦はするだろうが……
「フィア、行きますわよ」
「共通の最強がいなくなれば、平和というわけではないでしょうに」
「あら? 勘違いしてますわよ?」
もともと死にたくなかっただけだ、それに復讐という目的が追加されただけ。
もうどちらも解決した。
「わたくし、わがままですの。気に入らなかったから、国を1つゴミ箱に入れただけですわ」
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