勇者置き去りの案内人

雪蟻

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第4章

唐突な終わりと始まり

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バハムートが行ってしまったので、のんびりと刻まれる刻印を眺めます。
やたら細かいですね。
リリアに施されていた加護に匹敵するのではないでしょうか。

ふむ、終わりましたね。
全身びっしりと刻印が刻まれました。
はい、大丈夫なのか不安になりますね。
私の魔力足りますかね?

結論から言いましょう。
足りませんでした。
私でなければ消滅の危機でしたね。
バハムートは1回殴ります。

遅いですね。
体感3日は経ちましたが?

ふむ、あれから2年ですね。
ふふふ、私正確に日数を数えるの好きなのです。

いつまで待たせる気ですかね?

こちらから向かいましょうか。

「神滅魔法 アルティ──」
「待て、待つのだ、さすがに死んでしまう!」
「待ってこれには深いわけが」
私の番どうしが私を放置して子作りに励んでいるのです、まずは処刑からの裁判でしょう。
幸いに、龍の刻印のおかげで多種多様の魔法を使えるようになりました。
刑の執行になんら問題はありません。
「逆、逆!」

「つまり、私の隣を争っていたが、いっそ同化して2人で隣に立つほうが効率的だと考えが一致したために致していただけであると」
「だから」
その2年の間に、私を放置して、ダンジョンを制覇し、これからも共にと勝手に願い、1つになろうと交わる。
「神滅魔法」
「すみませんでした!」

この世界で冒険がもう出来ませんね。
と言うよりですね、隣に立つためとかなんとか言って実の所同化したいだけでしょう?

ということで、三位一体です。
私が2人とも従えます。
神のようなものですからね、私が1番立場が上なのです。

「何をしておるのだ」
「番合体、リリィです」
ゲンコツされました。
なんですか、事実ですよ。
「幼児退行するでない」
「私がと言うより、番側に引っ張られている形ですね。私自身所詮、スキルですから使い手に引きずられるものです」
私が引きずってますがね。
「しかし、見事に龍に寄ったな」
「まぁ、半龍と龍のキメラ状態ですからね」
今の私の見た目は、片方の目が龍の目でもう片方が人間の目になり、銀のサラサラなストレートの髪が腰まであり、色白な肌でとても幻想的な少女と言ったところです。
顔立ちですか? 美形ですよ。
龍は美しいものを好みますからね。
ただし、翼としっぽがありますが。
まぁ、必要ない時はしまっておきますが。
「それよりも、あの世界は外から中へと干渉するのは難しいはずなんですけど」
あっさりとここに連れ戻したので、世界が滅んだのかと思いましたよ。
「お主が置いていった循環があるからな、輪を崩しつつ拾っただけだ」
「私の循環、随分と高性能ですね」
知ってましたが。
というか、本来の私ですし。
「それはそうと、新たな冒険でも出来る世界はないんですか? 次こそ案内人と冒険者を両立したいのですが」
「ふむ、では女神を救うために勇者が召喚されすぎて困っている世界があるのだが」
「なんですか、その面白空間みたいな世界! 行きます行きます!」
溢れかえる勇者達の世界ですね。
ふふふ、龍の刻印を存分に使いませんと。
「それでは、飽きたら戻ってきますね」
「好きにするといい」
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