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第一幕 子猫は勝手気ままに散歩に出かける
将軍亀宗の幼名は松千代
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「どうした余三郎。わしは今おまえの相手をしている暇はないのだが」
ドスドスと畳を踏み鳴らして筋骨隆々な青年が謁見の間に現れた。
まるで人里に降りてきた熊のように身体の厚みがあって、眼光に鋭い野性味を帯びた偉丈夫。|平凡とはかけ離れたこの青年こそが現将軍の徳川亀宗である。
余三郎たちの兄弟の中で最年長の亀宗は幼い頃から武芸が好きで、暇さえあれば片袖を剥いて庭の置き石を上げ下げして体を鍛えていた。
彼のその嗜好は将軍職に就いた現在でも変わらず、長年鍛え続けている鋼の身体はさながら仁王像のようで、その頑健さは袖口から零れて見える手首の太さからでも窺い知れる。
ちなみに成人して亀宗と名乗る前の幼名は松千代である。
『……コレ、本当にわしの兄なのか?』
余三郎はあまりに体格の違うこの男が本当に自分の兄弟だとは思えなかったが、亡き父の血を色濃く受け継いでいる証拠として亀宗の頭皮もかなり涼やかな感じになっている。
「母者からの伝言を預かったとの事だが」
亀宗が言うように余三郎はここに来る前に尼寺に立ち寄り、そこで生母の多児院に会っている。
いかに兄弟とはいえ将軍と貧乏旗本とでは家格が違いすぎて本来なら謁見すら叶わないところを、母に事情を話して面会の渡りをつけてもらったのだ。
「で? 母者がわしに何の用だ。早う申せ」
亀宗の頭部には青々とした血管が浮いていて、とてもじゃないがご機嫌は麗しくない。
「では手短に。兄上、愛姫が大奥から居なくなった事についてなのですが……」
亀宗は座る事もせずに、まるで檻に閉じ込められた熊のように上座で右往左往していたが、愛姫の名が出たとたんに足を止めた。
「もう母者の耳に入ったのか?」
ゴリゴリと奥歯を鳴らす亀宗。……その鬼のような形相が怖い。
「えぇ、まぁ……」
それを多児院に知らせたのが他ならぬ自分なのだから間違いはない。
「ちっ! どこのどいつだ、余計な事を!」
亀宗が手に持っていた扇子を思いっきり畳に叩きつけると、竹ひごと紙だけで作られているはずの扇子がまるで鋭利な匕首のようにドスッと畳に突き刺さった。
『へ? なんでそんなことが簡単にできんの!? 怖っ! わしの兄怖っ!?』
「それで、愛姫の安否を気遣って母者がおぬしを使わしたわけか……」
「あ、いえ。その事なのですが」
恐れながら自分の家臣が勝手に連れ出したのだと言いかけたその時――、
「余三郎、母者には心配するなと伝えろ。むやみに数を多くする事は出来ぬが、南北の町奉行には腕利きを選抜して探させている。お庭番衆も全員城下に放った。直に愛は見つかるであろう」
「そ、その事なのですが兄上」
「わしもな、今から楽しみにしておる」
「……楽しみ?」
「楽しみだとも、犯人を折檻するのがなぁ……。どこのどいつか知らぬが、ようもわしの娘を攫ってくれたものじゃ。その罪は一族郎党に至るまで償ってもらう事にする。特に首謀者はわしが直々にこの拳で殴り殺してくれるわっ!」
「その拳で……ですか?」
余三郎は亀宗の鋼のような拳を見て冷や汗を流した。
ちなみに『一族郎党』の中に兄上自身も含まれているのですが……。と思ったものの、さすがにこれは言えない。
「応よ。痛みを感じるうちは何度も何度も何度も何度もしつこくしつこく殴りまわして、全身の痛覚が麻痺した頃にはこうして……」
亀宗は余三郎の目の前で手を広げると、
「ふんっ!」
蓮根のように節くれだった太い指をグッと握り込んで思いっきりねじり上げた。
「そやつの首骨を我が腕力だけで折り砕いてくれようぞ……。ついでに生きたまま体から背骨を引き抜いてくれるわ。ふしゅるるる……」
熊をも噛み殺してしまいそうな犬歯の間から、妖怪のような唸り声と漆黒の呼気を漏らす兄を見て余三郎はぞわりと背筋が寒くなり、触れられてもいない首が痛くなってきた。
「い、痛そうでござるな」
「あぁ、痛かろうな。じゃが、そうでなくては罰とは言えぬ。今後のための見せしめとして、民にも痛さが想像できるようなやり方が良い。例えば首謀者の目ん玉を指でくり抜いてクルミを割るように、こう……」
人差し指で目玉を抉り出すような仕草をして、ゆっくりと握り込んだ。
「ぱちゅっと目玉を握り潰してくれるわ……。ん? どうした余三郎そんなに顔を青ざめさせて。なぜ手で目を被っておるのじゃ?」
「い、いえ。実は少々風邪気味でして……目玉がぱちゅっと、痛ぉなってきました」
「目玉が? 風邪でそんな症状が出るとは初耳じゃが……それはいかんな、養生せいよ。ではそのような状況でわしは今忙しい。母者には心配するなと伝えておけ。よいな?」
亀宗は畳に刺さった扇子をズブリと引き抜いてドスドス足音を鳴らし、足早に去っていってしまった。
へたり……。
謁見の間で一人取り残された余三郎は片目を押さえたまま体を斜めにへたらせた。
「い、言えぬ。ああなってしまった兄者には、とてもじゃないが本当の事など言えぬ」
本当の事を言えば、次の瞬間余三郎の目に亀宗の太い指が突き刺さっている事だろう。
余三郎の脳裏でその光景がありありと浮かんで危うく失禁しそうになった。
兄の前で失禁しなかっただけでもよく堪えたものだと自分で自分を褒めたくなった。
『いかん、こうしちゃおれん。このままじゃ実の兄に生きたまま腑分けされてしまう!』
怒ればたとえ弟であろうが容赦はしないのが亀宗だ。
『こうなったからにはなんとか愛姫を誰にも見つからないよう大奥へ戻すしかない。こっそり帰して、あとは知らぬ存ぜぬで素っ惚けよう!』
余三郎はそう考えた。
『……だが、誰にも見つからずに愛姫を帰すなんて事が出来るのであろうか?』
あの鬼神のような武力を誇る兄が将軍であるからこそ城内の警戒意識は低く、昼間は百合丸と霧が易々と大奥にまで忍び込めるほど警備の甘かった。
だが、余三郎が再び登城してみると子ネズミ一匹すら入り込めないほど厳重な警備態勢に変貌していた。
余三郎はこっそり愛姫を帰すこの案が今の警備態勢で成功するか吟味してみたが……、
『だめじゃ。この作戦、信長公が桶狭間で勝利した時よりも遙かに状況が厳しい。辞世の句を考えた方が早そうじゃ……』
ドスドスと畳を踏み鳴らして筋骨隆々な青年が謁見の間に現れた。
まるで人里に降りてきた熊のように身体の厚みがあって、眼光に鋭い野性味を帯びた偉丈夫。|平凡とはかけ離れたこの青年こそが現将軍の徳川亀宗である。
余三郎たちの兄弟の中で最年長の亀宗は幼い頃から武芸が好きで、暇さえあれば片袖を剥いて庭の置き石を上げ下げして体を鍛えていた。
彼のその嗜好は将軍職に就いた現在でも変わらず、長年鍛え続けている鋼の身体はさながら仁王像のようで、その頑健さは袖口から零れて見える手首の太さからでも窺い知れる。
ちなみに成人して亀宗と名乗る前の幼名は松千代である。
『……コレ、本当にわしの兄なのか?』
余三郎はあまりに体格の違うこの男が本当に自分の兄弟だとは思えなかったが、亡き父の血を色濃く受け継いでいる証拠として亀宗の頭皮もかなり涼やかな感じになっている。
「母者からの伝言を預かったとの事だが」
亀宗が言うように余三郎はここに来る前に尼寺に立ち寄り、そこで生母の多児院に会っている。
いかに兄弟とはいえ将軍と貧乏旗本とでは家格が違いすぎて本来なら謁見すら叶わないところを、母に事情を話して面会の渡りをつけてもらったのだ。
「で? 母者がわしに何の用だ。早う申せ」
亀宗の頭部には青々とした血管が浮いていて、とてもじゃないがご機嫌は麗しくない。
「では手短に。兄上、愛姫が大奥から居なくなった事についてなのですが……」
亀宗は座る事もせずに、まるで檻に閉じ込められた熊のように上座で右往左往していたが、愛姫の名が出たとたんに足を止めた。
「もう母者の耳に入ったのか?」
ゴリゴリと奥歯を鳴らす亀宗。……その鬼のような形相が怖い。
「えぇ、まぁ……」
それを多児院に知らせたのが他ならぬ自分なのだから間違いはない。
「ちっ! どこのどいつだ、余計な事を!」
亀宗が手に持っていた扇子を思いっきり畳に叩きつけると、竹ひごと紙だけで作られているはずの扇子がまるで鋭利な匕首のようにドスッと畳に突き刺さった。
『へ? なんでそんなことが簡単にできんの!? 怖っ! わしの兄怖っ!?』
「それで、愛姫の安否を気遣って母者がおぬしを使わしたわけか……」
「あ、いえ。その事なのですが」
恐れながら自分の家臣が勝手に連れ出したのだと言いかけたその時――、
「余三郎、母者には心配するなと伝えろ。むやみに数を多くする事は出来ぬが、南北の町奉行には腕利きを選抜して探させている。お庭番衆も全員城下に放った。直に愛は見つかるであろう」
「そ、その事なのですが兄上」
「わしもな、今から楽しみにしておる」
「……楽しみ?」
「楽しみだとも、犯人を折檻するのがなぁ……。どこのどいつか知らぬが、ようもわしの娘を攫ってくれたものじゃ。その罪は一族郎党に至るまで償ってもらう事にする。特に首謀者はわしが直々にこの拳で殴り殺してくれるわっ!」
「その拳で……ですか?」
余三郎は亀宗の鋼のような拳を見て冷や汗を流した。
ちなみに『一族郎党』の中に兄上自身も含まれているのですが……。と思ったものの、さすがにこれは言えない。
「応よ。痛みを感じるうちは何度も何度も何度も何度もしつこくしつこく殴りまわして、全身の痛覚が麻痺した頃にはこうして……」
亀宗は余三郎の目の前で手を広げると、
「ふんっ!」
蓮根のように節くれだった太い指をグッと握り込んで思いっきりねじり上げた。
「そやつの首骨を我が腕力だけで折り砕いてくれようぞ……。ついでに生きたまま体から背骨を引き抜いてくれるわ。ふしゅるるる……」
熊をも噛み殺してしまいそうな犬歯の間から、妖怪のような唸り声と漆黒の呼気を漏らす兄を見て余三郎はぞわりと背筋が寒くなり、触れられてもいない首が痛くなってきた。
「い、痛そうでござるな」
「あぁ、痛かろうな。じゃが、そうでなくては罰とは言えぬ。今後のための見せしめとして、民にも痛さが想像できるようなやり方が良い。例えば首謀者の目ん玉を指でくり抜いてクルミを割るように、こう……」
人差し指で目玉を抉り出すような仕草をして、ゆっくりと握り込んだ。
「ぱちゅっと目玉を握り潰してくれるわ……。ん? どうした余三郎そんなに顔を青ざめさせて。なぜ手で目を被っておるのじゃ?」
「い、いえ。実は少々風邪気味でして……目玉がぱちゅっと、痛ぉなってきました」
「目玉が? 風邪でそんな症状が出るとは初耳じゃが……それはいかんな、養生せいよ。ではそのような状況でわしは今忙しい。母者には心配するなと伝えておけ。よいな?」
亀宗は畳に刺さった扇子をズブリと引き抜いてドスドス足音を鳴らし、足早に去っていってしまった。
へたり……。
謁見の間で一人取り残された余三郎は片目を押さえたまま体を斜めにへたらせた。
「い、言えぬ。ああなってしまった兄者には、とてもじゃないが本当の事など言えぬ」
本当の事を言えば、次の瞬間余三郎の目に亀宗の太い指が突き刺さっている事だろう。
余三郎の脳裏でその光景がありありと浮かんで危うく失禁しそうになった。
兄の前で失禁しなかっただけでもよく堪えたものだと自分で自分を褒めたくなった。
『いかん、こうしちゃおれん。このままじゃ実の兄に生きたまま腑分けされてしまう!』
怒ればたとえ弟であろうが容赦はしないのが亀宗だ。
『こうなったからにはなんとか愛姫を誰にも見つからないよう大奥へ戻すしかない。こっそり帰して、あとは知らぬ存ぜぬで素っ惚けよう!』
余三郎はそう考えた。
『……だが、誰にも見つからずに愛姫を帰すなんて事が出来るのであろうか?』
あの鬼神のような武力を誇る兄が将軍であるからこそ城内の警戒意識は低く、昼間は百合丸と霧が易々と大奥にまで忍び込めるほど警備の甘かった。
だが、余三郎が再び登城してみると子ネズミ一匹すら入り込めないほど厳重な警備態勢に変貌していた。
余三郎はこっそり愛姫を帰すこの案が今の警備態勢で成功するか吟味してみたが……、
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