乙女ゲーに転生!?ある日公爵令嬢になった私の物語

ゆーかり

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本編

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「うわっ!?」

いきなりベットの上にグレンが落ちてきた。流石のグレンも突然の事にビックリしてるみたいだ。暫く私を見ながら呆然としてた。まさか本人丸ごと転移させると思わなかったから私も相当ビックリしてるけどね!
ん?よく見ると、グレン上半身裸で頭がびしょ濡れ状態やん!まさかお風呂上がりとか!?

私慌てて浴室に駆け込んで目についたバスタオルを持ってくると、頭からグレンに被せた。

「何だこれは……時と場合も選ばず強制転移か?」

わー久々憤怒のグレン見た!ま、まあこれは私が悪いよね。

「ごめん!ちょっと私一人では手に負えなかったから急ぎでグレンに相談したくて……」

チラった上目遣いで様子を伺うと、グレンはバスタオルで頭拭きながらふうってため息ついた。
一先ずこれまでのことを全部グレンに報告する。グレンはベットに腰掛けて髪の毛タオルドライしながら黙って聞いてた。

「……何で精神干渉?が解けたのか分かんないけど、このまま私操られてるフリして──」

「ダメだ」

「いやこのままじゃ流石にこの国まずいでしょ?私にしか出来ないことあるよね?」

「アンリ」

グレンの冷えた声にビクってなる。未だかつてないほどに怒ってらっしゃる?

「嘘でも演技でも、お前が他の男に気のある様を見せ付けられるのは許せない」

淡々とグレンは爆弾を投げた。ええとそれって……やきもちですか?
うわああああ!何かマズい!ブスッとしてるグレンが堪らなく可愛くて思えてしまった……頼むから今そういうのは見せないで!今は有事ですから!

「そ、そっか……ごめん」

「分かればいい」

なんか気まずい空気が流れる。イヤ今こんな甘酸っぱい空気感出してる場合じゃないからね!

「……とはいえお前、無茶するなって条件破ってここまできたんだ。大人しく退く気ないよな?」

「と、当然でしょ!」

グレンの静かな怒りにちょっと怯む。でもわざわざ敵陣に乗り込んできたんだ、私にできることがあるなら何でもやる所存!
グレンは呆れたのか諦めたのか、はあってため息ついた。
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