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本編
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「え!?何!?」
「お前が死にかけたあの事件で、セオドシアは真の巫女を目の当たりにした。それで悟ったらしい。巫女自身が俺を選んだのだから、これ以上のアニエステの策謀は無意味であると」
「待って!グレンがシアさんのその意向を知ったのはいつなの?」
グレンはきゅっと苦しそうに眉根を寄せた。
「お前が意識を失った翌日、セオドシアが俺の元に来たんだ。罠かもしれなかったが……セオドシアはアニエステを止めるため協力して欲しいと言ってきた。セオドシア自身誓約に縛られて真っ向から逆らうことが出来なかったからな」
あまりのことに頭真っ白になる。私がグレンの役に立つ為に頑張るぞー!ってやってた事全部、二人の掌の上だったってこと!?
「そんな顔しないでくれアンリ。お前の存在がセオドシアを動かしたんだ」
私がシアさんを?どういうこと?
「セオドシアは幼い頃から呪詛のように刷り込まれた為か、巫女という存在に心酔していた。そんな男が真の巫女を目の当たりにして平気でいられると思うか?」
ええええ!?心酔されてる感じはしなかった……と思う……いやどうなんだろう。
「心から焦がれた巫女は自分を選ばなかった。セオドシアはその事実を受け入れたんだ。相当苦しんだだろうがな」
グレンを選んだのは桜木杏梨。真の巫女は私。ならシアさんを動かしたのは私と桜木杏梨の二人でだ。杏梨ありがとう……
「それじゃ私がシアさんの所に行くのも、その後のことも二人で……いやアズもかな?全部打ち合わせ済み想定内だったってこと?」
私の半眼にグレンは珍しく目を泳がせる。
「まあ……その、悪りぃ……」
語尾が小声でかなりバツ悪そう。んーもういいや!私の行動も含めて結果全部グレンの思う通りになったんならさ!これできっと少しは借りも返せたってもんだ!
「その件はまあ、多少ムカつくけどもういいよ!それよりグレン、王太子にはならなくて良かったの?」
「は?お前、王太子妃になりたかったのか?」
「それはない!絶対ない!王子妃も嫌なのに!ふがっ!」
いきなり鼻摘まれた!こんな時に何だよ!
「だろ?平和な今の時代に俺が王になる必要はない。温厚な二の兄上──レイルディングこそが相応しいんだ」
お母様が平民出身で影の薄かった第二王子レイルディング様が次の王太子に決まったんだ。
レイルディング殿下は物凄い渋ってたんだけど、グレンが支えるからってゴリ押しして強引に首を縦に振らせたらしい……なんて男だ……
「政治になんてかまけてたらお前喜んで俺から逃げ出すだろ?そんな事許すかよ」
いやああ!魔王スマイルやめて!その目ガチ狩猟モードじゃないっすか!?
「お、落ち着いてグレン!そして鼻を解放しろ!」
「なあ、約束忘れてないよな?」
「ふぁっ!?やくそく!?」
ググッと顔覗き込んでくるグレン。何だよ怖いよ!
「サリー・ヒートンの件が解決したら1日イエスマンになるって約束だ」
あー!すっかり忘れてたー!嫌だって顔にモロ出てたんだね、グレン思いっきり顔顰めると容赦なくデコピンした。痛い!
「1時間で許してやる。寛大な俺に感謝しろ」
ま、まあ1日よりはマシか……私渋々頷いた。
「お前が死にかけたあの事件で、セオドシアは真の巫女を目の当たりにした。それで悟ったらしい。巫女自身が俺を選んだのだから、これ以上のアニエステの策謀は無意味であると」
「待って!グレンがシアさんのその意向を知ったのはいつなの?」
グレンはきゅっと苦しそうに眉根を寄せた。
「お前が意識を失った翌日、セオドシアが俺の元に来たんだ。罠かもしれなかったが……セオドシアはアニエステを止めるため協力して欲しいと言ってきた。セオドシア自身誓約に縛られて真っ向から逆らうことが出来なかったからな」
あまりのことに頭真っ白になる。私がグレンの役に立つ為に頑張るぞー!ってやってた事全部、二人の掌の上だったってこと!?
「そんな顔しないでくれアンリ。お前の存在がセオドシアを動かしたんだ」
私がシアさんを?どういうこと?
「セオドシアは幼い頃から呪詛のように刷り込まれた為か、巫女という存在に心酔していた。そんな男が真の巫女を目の当たりにして平気でいられると思うか?」
ええええ!?心酔されてる感じはしなかった……と思う……いやどうなんだろう。
「心から焦がれた巫女は自分を選ばなかった。セオドシアはその事実を受け入れたんだ。相当苦しんだだろうがな」
グレンを選んだのは桜木杏梨。真の巫女は私。ならシアさんを動かしたのは私と桜木杏梨の二人でだ。杏梨ありがとう……
「それじゃ私がシアさんの所に行くのも、その後のことも二人で……いやアズもかな?全部打ち合わせ済み想定内だったってこと?」
私の半眼にグレンは珍しく目を泳がせる。
「まあ……その、悪りぃ……」
語尾が小声でかなりバツ悪そう。んーもういいや!私の行動も含めて結果全部グレンの思う通りになったんならさ!これできっと少しは借りも返せたってもんだ!
「その件はまあ、多少ムカつくけどもういいよ!それよりグレン、王太子にはならなくて良かったの?」
「は?お前、王太子妃になりたかったのか?」
「それはない!絶対ない!王子妃も嫌なのに!ふがっ!」
いきなり鼻摘まれた!こんな時に何だよ!
「だろ?平和な今の時代に俺が王になる必要はない。温厚な二の兄上──レイルディングこそが相応しいんだ」
お母様が平民出身で影の薄かった第二王子レイルディング様が次の王太子に決まったんだ。
レイルディング殿下は物凄い渋ってたんだけど、グレンが支えるからってゴリ押しして強引に首を縦に振らせたらしい……なんて男だ……
「政治になんてかまけてたらお前喜んで俺から逃げ出すだろ?そんな事許すかよ」
いやああ!魔王スマイルやめて!その目ガチ狩猟モードじゃないっすか!?
「お、落ち着いてグレン!そして鼻を解放しろ!」
「なあ、約束忘れてないよな?」
「ふぁっ!?やくそく!?」
ググッと顔覗き込んでくるグレン。何だよ怖いよ!
「サリー・ヒートンの件が解決したら1日イエスマンになるって約束だ」
あー!すっかり忘れてたー!嫌だって顔にモロ出てたんだね、グレン思いっきり顔顰めると容赦なくデコピンした。痛い!
「1時間で許してやる。寛大な俺に感謝しろ」
ま、まあ1日よりはマシか……私渋々頷いた。
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