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第2話
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よしえが借りパクのトラブルを起こすようになった元凶は、家庭内の人間関係が極力悪化していたことにあった。
いつ頃だったかさだかではないが、よしえが中学に入る前によしえに弟が生まれて来て、ゆとりがなかった時にあったと思う。
よしえは、井の頭通りの近くにある小さな借家で両親と12歳違いの弟と4人で暮らしていた。
よしえが中学3年の時であった。
母親が3歳の弟を学習院に入れるためにお受験モードに入っていたことが原因で、よしえが借りパクのトラブルを起こした。
母親は『父親が高校中退で資格特技がないので、工場で段ボール箱の折りたたみの仕事しかできない…段ボール箱の折りたたみしかできないから、超安月給しかもらえない…』と言うて父親の悪口を言いまくっていた。
母親は、3歳の弟に『お父さんは高校中退だから段ボールの折りたたみの仕事しかできないのよ!!お父さんのようなクソバカになりたくないのであれば、学習院を卒業して、国家公務員になりなさい…そうすれば安定した収入が一生得られるし、終身雇用で老後の年金も充実しているのよ…学習院を合格すれば、高校受験も大学受験もしなくてもいいのよ…大学院までエスカレーター式なのよ…学習院へ行けば、いい特典がたくさんあるのよ…』と言うて、父親をブベツしていた。
その時から、母親は3歳の弟のお受験対策に入っていた。
母親は、父親をより低いランクで見るようになっていたので、しょっちゅう大ゲンカが繰り返していた。
だから、よしえの気持ちはさらにすさんでいた。
弟のお受験が原因で、よしえは高校受験を受ける気になれなかった。
借りパクのトラブルは、1986年の10月末に発生した。
よしえは、同じクラスのなおこから少女マンガの単行本7冊を借りていたのに、まだ返していなかった。
ホームルームの前のことであった。
なおこは、深刻な表情でよしえに単行本を返してほしいとサイソクしていた。
「よしえ…」
「おはようなおこ…」
「何なのよあんたは一体…」
「どうしたのよなおこ…朝から深刻な表情になっているわよ。」
「よしえ!!あんたね!!忘れたとは言わさないわよ!!あんたさ、4ヶ月前にアタシからマンガの単行本を借りていたわよね…」
「ああ、そうだったわ…思い出したわ…」
「いつになったら返してくれるのかしら!?」
「ごめーん…まだ…1巻から読んでいなかったのよ…」
「あんた、このまま借りパクをする気でいるのかしら…」
「借りパク…アタシ、悪気があって返すの忘れていたわけじゃないのよ…宿題とかテスト勉強とか…見たいテレビ番組…」
「よしえのいいわけなんか、もう聞きたくもないわよ…あんたはそうやっていいわけを作って借りパクをしていることを隠しているみたいね…」
「なおこ…」
「よしえ…早いうちにマンガの単行本を返してよ!!」
「返すわよぉ…今日中に全部読んでなおこに返すから…」
よしえは、なおこに今日中に全部読んで返すからと言うてその場をしのいだ。
しかし、よしえの気持ちは落ち着いてマンガを読む時間やゆとりは全くなかった。
家に帰れば母親が3歳の弟に対してのお受験対策が行われていたので、家に居場所はない。
よしえの母親は、3歳の弟に計算問題を20問出して、全問正解するまでは計算問題を出し続けて勉強時間を延長していた。
1問でも不正解があれば、全問正解するまで計算問題が続くと言う地獄を3歳の弟に与えていた母親をみて、よしえは父親の悪い面ばかりをせめるようになっていた。
よしえの母親は、晩ごはんの時間が来ても、弟が計算問題を全問正解するまでは晩ごはんはなしと言うていた。
なので、家で晩ごはんを食べることができない。
よしえは、JR吉祥寺駅の中にあるマクドへ行って、ビッグマックのセットで夕食を摂ることが多くなっていた。
母親がお受験に熱心になっていたことが原因で、食生活の乱れが深刻になっていた。
よしえの父親は、工場で段ボール箱の折りたたみと折り畳んだ段ボール箱に完成した製品を詰め込むだけの繰り返しのお仕事で、毎月14万円のお給料をもらって家族4人分の生活費を稼いでいた。
不足分は、越ヶ谷で暮らしている父親の親類の家から毎月11万円の援助を受けていた。
父親は、毎晩仕事が終わった後に若い従業員さんたちを連れて晩ごはんのお世話だと言うて、武蔵野市内にあるマージャン店に行ってかけマージャンをしていた。
大量にたばこをくゆらせ、大量にビールをのんで、脂分がこってりしている丼ものを食べながら、深夜1時過ぎまでマージャン店にいるよしえの父親と工場に若い従業員さんたちは、時間を忘れてかけマージャンに夢中になっていた。
よしえの父親は、深夜3時過ぎに帰宅をした。
よしえの父親は、帰宅をするなり母親とひどい大ゲンカをしょっちゅう起こしていた。
「あなた!!こんな遅い時間までどこまで遊びに行っていたのよ!!晩ごはんのことがあるから早く帰って来てと言っているのに、またマージャン屋さんに行っていたみたいね!!」
「そんなに怒るなよ…オレは…工場の若い従業員さんたち…独り暮しをしている若い従業員さんたちが晩ごはんを作ることができないので、晩ごはんのお世話をしてあげただけなのだよぉ…」
「何なのよあんたは一体!!若い従業員さんたちに晩ごはんを食べさせるために、アタシの実家から受け取っている援助のおカネまで使っていると言うことに気がついていないみたいね!!」
「そんなに怒るなよぉ…若い従業員さんたちは、経済的な理由でお嫁さんがいないのだよ…お嫁さんがいないのにどうやって晩ごはんを作るのだよぉ…若い従業員さんたちは、小さいときに親から『男子チュウボウに入るべからず』と言われていて、料理ができないので、晩ごはんをお世話をしないといけないのだよ…」
「なーにが男子チュウボウ入るべからずよ…なさけないわね!!あんたの職場の若い従業員さんたちは!!」
「情けないだと(キレてしまった)…今さっき、情けないと言ったな!!うちの工場の若い従業員さんたちのどういうところがなさけないのだ!!」
「大きな声を出さないでよ!!」
「オラオドレ!!オドレこそオレのことをグロウするだけグロウしておいて、(3歳の弟)に学習院を強要しておいて何がしたいのだ!!」
「グロウなんかしていないわよぉ…」
「やかましいのだよオドレは!!オドレはオレのことを高校中退で資格特技がないから段ボール箱の折りたたみしかできないクソバカものと言うて、(3歳の弟)にお受験を押し付けている!!オレのどこがクソバカなのだ!!」
「大きな声を出さないでよ!!」
「何やオドレ!!オレのことをクソバカと言うてグロウしているけど、オドレはオレ以上にクソバカ以下だと言うことに気がつけよ!!なーにが学習院だ…なーにが学習院だ!!学習院へ行ったら、いい特典がたくさんあると言うのか!!学習院へ行ったら、就職や結婚がぐっと有利になると言いたいのか!!何やオドレ!!恐ろしいからテイシュに反論できないのか!!ふざけるなよ…ふざけるな!!」
父親は、母親に3歳の弟のお受験のことを激しい口調なじった後、つばをはいてその場から立ち去った。
よしえは、毎晩のように両親が激しい口調で大声を張り上げて大ゲンカをしているのを聞いていたので、ふとんの中に隠れて震えているより他はなかった。
そう言うことで、とてもとは言えないが高校受験の準備ができる状態ではなかった。
よしえはの心は、大きく壊れていた。
だから、借りパクのトラブルを起こすようになった。
なおこから借りていた少女マンガの単行本を読むことができない原因は、深夜に両親が激しい口調で張り上げている両親の大声が部屋に及んでいたので、落ち着いて読むことができなかった…と言うわけではなかった。
(ホンネは、なおこから借りた少女マンガなんぞキョーミなかった…)
なおこに早く単行本を返さないといけない…
なのに、両親が大声を張り上げて大ゲンカをしているので、落ち着いて読むことができない…
どうしよう…
よしえは、再三にわたってなおこから少女マンガの単行本を返してほしいとサイソクされているのに、返すことができない…
どうしよう…
よしえのいらだちは、日増しに高まっていた。
そんな時に、学校で深刻な事件が発生した。
10月31日の朝のホームルームの時であった。
なおこが学校に来ていなかったので、よしえの気持ちが落ち着かなくなっていた。
この時、担任の先生が思いきり怒っていた。
担任の先生は、この間の中間テストでカンニングがあったと怒っていたので、生徒たちに持ち物検査をすることをつげた。
(ガラガラガラガラ…)
この時であったが、学年主任の男性の先生がなおこを連れて教室に入って来た。
なおこは、クリーム色のコートを着て悲しい表情をしていた。
学年主任の男性の先生は、担任の先生にこう言うた。
「すみません…ちょっとよろしいでしょうか?」
「あとにしてくれ!!」
「あとにはできません!!」
「やかましいオドレ!!今は持ち物検査をしているところだ!!あとにしてくれ!!」
「(担任の先生)!!あとにはできません!!」
「やかましいオドレ!!何で来たのだ!!」
「あんたカタのクラスの女子生徒がレイプの被害を受けたのだよ!!とにかく入りますよ!!」
学年主任の先生は、なおこを前に出してからみんなにこう言うた。
「おーいみんな!!ちょっと注目してくれ!!昨日の夕方のことなんだけど…(なおこ)さんが…複数の男のグループに集団でレイプされて…大ケガを負ってしまったのだよ…とにかく、コートの中をよーくみておくのだ!!」
なおこは、クリーム色のコートをとったあとくすんくすんと泣き出した。
なおこが着ていた制服は、ボロボロに汚れていた。
ブラウスがビリビリに破れて、ブラジャーを引きちぎられて、ショーツが左足に引っかかっている。
両方のほほが大きく腫れている上に、身体中がアザだらけになっていた。
「おまえら!!同じクラスのコがボロボロに傷ついているのに何とも思わないのか!!」
学年主任の先生の怒鳴り声を聞いた担任の先生は、気に入らない男子生徒のもとへ行って力を込めてグーで顔を殴った。
(ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!)
「オラオドレか!!」
「何なのだよクソ先公!!」
「やかましいオドレ!!口答えをするな!!オドレの知人の中にレイプ魔がいるのだから殴ったのだ!!」
「何だと!!オドレクソ先公!!」
(ガツーン!!)
担任の先生は、殴りかかって来た男子生徒をシツヨウに殴った後、より強烈な力でけとばしていた。
「(担任の先生)!!やめてください!!」
「やかましい!!レイプ魔にチョウバツを加えるために殴っているのだ!!ワーッ!!ワーッ!!」
担任の先生は、倒れてしまった男子生徒をシツヨウにけとばして大ケガを負わせた。
よしえたちがいるクラスは、担任の先生が起こした暴力事件で授業が出来なくなったので、プリント学習で対応を取ることにした。
次の日の朝のことであった。
10月31日の事件が原因で、担任の先生はケーサツに逮捕されたので、学年主任の男性の先生が担任を代行することになった。
なおこは、10月30日に発生したレイプ事件が原因で東京都外の病院へ入院することになったので、学校に来ることが出来なくなった。
よしえは、より重苦しい表情で教室に入った。
よしえは、前の席に座っている女のコからこう言われた。
「よしえ…」
「おはよう…」
「あんたね…教室が重苦しい雰囲気になっていると言うのに、ヘーゼンとしていられるわね!!」
「どういうわけなの?」
「あんたね…なおこから少女マンガの単行本を借りたまま返さずに借りパクをして悪いことをしたと思っていないみたいね…」
「アタシが…借りパク…」
「今ごろになって気がついたわけなの…サイテーねあんたは!!」
「サイテー…」
「あんたね…自分の乳房(むね)の奥をよーくみておきなさいよ…あんたの悪い心が原因で…なおこが学校に来ることができなくなったのよ…あんたの借りパクが原因で友達をなくしていると言うことに気がつきなさいよ!!借りパク女!!」
この時、よしえはクラスに居場所をなくしていた。
アタシの借りパクが原因で…
友達をなくしているって…
アタシ…
どうしよう…
どうすればいいのよ…
いつ頃だったかさだかではないが、よしえが中学に入る前によしえに弟が生まれて来て、ゆとりがなかった時にあったと思う。
よしえは、井の頭通りの近くにある小さな借家で両親と12歳違いの弟と4人で暮らしていた。
よしえが中学3年の時であった。
母親が3歳の弟を学習院に入れるためにお受験モードに入っていたことが原因で、よしえが借りパクのトラブルを起こした。
母親は『父親が高校中退で資格特技がないので、工場で段ボール箱の折りたたみの仕事しかできない…段ボール箱の折りたたみしかできないから、超安月給しかもらえない…』と言うて父親の悪口を言いまくっていた。
母親は、3歳の弟に『お父さんは高校中退だから段ボールの折りたたみの仕事しかできないのよ!!お父さんのようなクソバカになりたくないのであれば、学習院を卒業して、国家公務員になりなさい…そうすれば安定した収入が一生得られるし、終身雇用で老後の年金も充実しているのよ…学習院を合格すれば、高校受験も大学受験もしなくてもいいのよ…大学院までエスカレーター式なのよ…学習院へ行けば、いい特典がたくさんあるのよ…』と言うて、父親をブベツしていた。
その時から、母親は3歳の弟のお受験対策に入っていた。
母親は、父親をより低いランクで見るようになっていたので、しょっちゅう大ゲンカが繰り返していた。
だから、よしえの気持ちはさらにすさんでいた。
弟のお受験が原因で、よしえは高校受験を受ける気になれなかった。
借りパクのトラブルは、1986年の10月末に発生した。
よしえは、同じクラスのなおこから少女マンガの単行本7冊を借りていたのに、まだ返していなかった。
ホームルームの前のことであった。
なおこは、深刻な表情でよしえに単行本を返してほしいとサイソクしていた。
「よしえ…」
「おはようなおこ…」
「何なのよあんたは一体…」
「どうしたのよなおこ…朝から深刻な表情になっているわよ。」
「よしえ!!あんたね!!忘れたとは言わさないわよ!!あんたさ、4ヶ月前にアタシからマンガの単行本を借りていたわよね…」
「ああ、そうだったわ…思い出したわ…」
「いつになったら返してくれるのかしら!?」
「ごめーん…まだ…1巻から読んでいなかったのよ…」
「あんた、このまま借りパクをする気でいるのかしら…」
「借りパク…アタシ、悪気があって返すの忘れていたわけじゃないのよ…宿題とかテスト勉強とか…見たいテレビ番組…」
「よしえのいいわけなんか、もう聞きたくもないわよ…あんたはそうやっていいわけを作って借りパクをしていることを隠しているみたいね…」
「なおこ…」
「よしえ…早いうちにマンガの単行本を返してよ!!」
「返すわよぉ…今日中に全部読んでなおこに返すから…」
よしえは、なおこに今日中に全部読んで返すからと言うてその場をしのいだ。
しかし、よしえの気持ちは落ち着いてマンガを読む時間やゆとりは全くなかった。
家に帰れば母親が3歳の弟に対してのお受験対策が行われていたので、家に居場所はない。
よしえの母親は、3歳の弟に計算問題を20問出して、全問正解するまでは計算問題を出し続けて勉強時間を延長していた。
1問でも不正解があれば、全問正解するまで計算問題が続くと言う地獄を3歳の弟に与えていた母親をみて、よしえは父親の悪い面ばかりをせめるようになっていた。
よしえの母親は、晩ごはんの時間が来ても、弟が計算問題を全問正解するまでは晩ごはんはなしと言うていた。
なので、家で晩ごはんを食べることができない。
よしえは、JR吉祥寺駅の中にあるマクドへ行って、ビッグマックのセットで夕食を摂ることが多くなっていた。
母親がお受験に熱心になっていたことが原因で、食生活の乱れが深刻になっていた。
よしえの父親は、工場で段ボール箱の折りたたみと折り畳んだ段ボール箱に完成した製品を詰め込むだけの繰り返しのお仕事で、毎月14万円のお給料をもらって家族4人分の生活費を稼いでいた。
不足分は、越ヶ谷で暮らしている父親の親類の家から毎月11万円の援助を受けていた。
父親は、毎晩仕事が終わった後に若い従業員さんたちを連れて晩ごはんのお世話だと言うて、武蔵野市内にあるマージャン店に行ってかけマージャンをしていた。
大量にたばこをくゆらせ、大量にビールをのんで、脂分がこってりしている丼ものを食べながら、深夜1時過ぎまでマージャン店にいるよしえの父親と工場に若い従業員さんたちは、時間を忘れてかけマージャンに夢中になっていた。
よしえの父親は、深夜3時過ぎに帰宅をした。
よしえの父親は、帰宅をするなり母親とひどい大ゲンカをしょっちゅう起こしていた。
「あなた!!こんな遅い時間までどこまで遊びに行っていたのよ!!晩ごはんのことがあるから早く帰って来てと言っているのに、またマージャン屋さんに行っていたみたいね!!」
「そんなに怒るなよ…オレは…工場の若い従業員さんたち…独り暮しをしている若い従業員さんたちが晩ごはんを作ることができないので、晩ごはんのお世話をしてあげただけなのだよぉ…」
「何なのよあんたは一体!!若い従業員さんたちに晩ごはんを食べさせるために、アタシの実家から受け取っている援助のおカネまで使っていると言うことに気がついていないみたいね!!」
「そんなに怒るなよぉ…若い従業員さんたちは、経済的な理由でお嫁さんがいないのだよ…お嫁さんがいないのにどうやって晩ごはんを作るのだよぉ…若い従業員さんたちは、小さいときに親から『男子チュウボウに入るべからず』と言われていて、料理ができないので、晩ごはんをお世話をしないといけないのだよ…」
「なーにが男子チュウボウ入るべからずよ…なさけないわね!!あんたの職場の若い従業員さんたちは!!」
「情けないだと(キレてしまった)…今さっき、情けないと言ったな!!うちの工場の若い従業員さんたちのどういうところがなさけないのだ!!」
「大きな声を出さないでよ!!」
「オラオドレ!!オドレこそオレのことをグロウするだけグロウしておいて、(3歳の弟)に学習院を強要しておいて何がしたいのだ!!」
「グロウなんかしていないわよぉ…」
「やかましいのだよオドレは!!オドレはオレのことを高校中退で資格特技がないから段ボール箱の折りたたみしかできないクソバカものと言うて、(3歳の弟)にお受験を押し付けている!!オレのどこがクソバカなのだ!!」
「大きな声を出さないでよ!!」
「何やオドレ!!オレのことをクソバカと言うてグロウしているけど、オドレはオレ以上にクソバカ以下だと言うことに気がつけよ!!なーにが学習院だ…なーにが学習院だ!!学習院へ行ったら、いい特典がたくさんあると言うのか!!学習院へ行ったら、就職や結婚がぐっと有利になると言いたいのか!!何やオドレ!!恐ろしいからテイシュに反論できないのか!!ふざけるなよ…ふざけるな!!」
父親は、母親に3歳の弟のお受験のことを激しい口調なじった後、つばをはいてその場から立ち去った。
よしえは、毎晩のように両親が激しい口調で大声を張り上げて大ゲンカをしているのを聞いていたので、ふとんの中に隠れて震えているより他はなかった。
そう言うことで、とてもとは言えないが高校受験の準備ができる状態ではなかった。
よしえはの心は、大きく壊れていた。
だから、借りパクのトラブルを起こすようになった。
なおこから借りていた少女マンガの単行本を読むことができない原因は、深夜に両親が激しい口調で張り上げている両親の大声が部屋に及んでいたので、落ち着いて読むことができなかった…と言うわけではなかった。
(ホンネは、なおこから借りた少女マンガなんぞキョーミなかった…)
なおこに早く単行本を返さないといけない…
なのに、両親が大声を張り上げて大ゲンカをしているので、落ち着いて読むことができない…
どうしよう…
よしえは、再三にわたってなおこから少女マンガの単行本を返してほしいとサイソクされているのに、返すことができない…
どうしよう…
よしえのいらだちは、日増しに高まっていた。
そんな時に、学校で深刻な事件が発生した。
10月31日の朝のホームルームの時であった。
なおこが学校に来ていなかったので、よしえの気持ちが落ち着かなくなっていた。
この時、担任の先生が思いきり怒っていた。
担任の先生は、この間の中間テストでカンニングがあったと怒っていたので、生徒たちに持ち物検査をすることをつげた。
(ガラガラガラガラ…)
この時であったが、学年主任の男性の先生がなおこを連れて教室に入って来た。
なおこは、クリーム色のコートを着て悲しい表情をしていた。
学年主任の男性の先生は、担任の先生にこう言うた。
「すみません…ちょっとよろしいでしょうか?」
「あとにしてくれ!!」
「あとにはできません!!」
「やかましいオドレ!!今は持ち物検査をしているところだ!!あとにしてくれ!!」
「(担任の先生)!!あとにはできません!!」
「やかましいオドレ!!何で来たのだ!!」
「あんたカタのクラスの女子生徒がレイプの被害を受けたのだよ!!とにかく入りますよ!!」
学年主任の先生は、なおこを前に出してからみんなにこう言うた。
「おーいみんな!!ちょっと注目してくれ!!昨日の夕方のことなんだけど…(なおこ)さんが…複数の男のグループに集団でレイプされて…大ケガを負ってしまったのだよ…とにかく、コートの中をよーくみておくのだ!!」
なおこは、クリーム色のコートをとったあとくすんくすんと泣き出した。
なおこが着ていた制服は、ボロボロに汚れていた。
ブラウスがビリビリに破れて、ブラジャーを引きちぎられて、ショーツが左足に引っかかっている。
両方のほほが大きく腫れている上に、身体中がアザだらけになっていた。
「おまえら!!同じクラスのコがボロボロに傷ついているのに何とも思わないのか!!」
学年主任の先生の怒鳴り声を聞いた担任の先生は、気に入らない男子生徒のもとへ行って力を込めてグーで顔を殴った。
(ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!)
「オラオドレか!!」
「何なのだよクソ先公!!」
「やかましいオドレ!!口答えをするな!!オドレの知人の中にレイプ魔がいるのだから殴ったのだ!!」
「何だと!!オドレクソ先公!!」
(ガツーン!!)
担任の先生は、殴りかかって来た男子生徒をシツヨウに殴った後、より強烈な力でけとばしていた。
「(担任の先生)!!やめてください!!」
「やかましい!!レイプ魔にチョウバツを加えるために殴っているのだ!!ワーッ!!ワーッ!!」
担任の先生は、倒れてしまった男子生徒をシツヨウにけとばして大ケガを負わせた。
よしえたちがいるクラスは、担任の先生が起こした暴力事件で授業が出来なくなったので、プリント学習で対応を取ることにした。
次の日の朝のことであった。
10月31日の事件が原因で、担任の先生はケーサツに逮捕されたので、学年主任の男性の先生が担任を代行することになった。
なおこは、10月30日に発生したレイプ事件が原因で東京都外の病院へ入院することになったので、学校に来ることが出来なくなった。
よしえは、より重苦しい表情で教室に入った。
よしえは、前の席に座っている女のコからこう言われた。
「よしえ…」
「おはよう…」
「あんたね…教室が重苦しい雰囲気になっていると言うのに、ヘーゼンとしていられるわね!!」
「どういうわけなの?」
「あんたね…なおこから少女マンガの単行本を借りたまま返さずに借りパクをして悪いことをしたと思っていないみたいね…」
「アタシが…借りパク…」
「今ごろになって気がついたわけなの…サイテーねあんたは!!」
「サイテー…」
「あんたね…自分の乳房(むね)の奥をよーくみておきなさいよ…あんたの悪い心が原因で…なおこが学校に来ることができなくなったのよ…あんたの借りパクが原因で友達をなくしていると言うことに気がつきなさいよ!!借りパク女!!」
この時、よしえはクラスに居場所をなくしていた。
アタシの借りパクが原因で…
友達をなくしているって…
アタシ…
どうしよう…
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