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江戸と福岡
本多正信②
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二日後。
本多正信が江戸城に出てくるということで、井伊直孝は朝から緊張した面持ちで待機していた。
その正面には伊達政宗がいる。日頃は井伊直孝とは別の間で仕事をしているのであるが、さすがに本多正信が来るということは気になるらしい。
「来ました」
松平信綱がそそくさとした様子で入ってきた。
「真田殿も一緒に来ているようです」
「真田殿か…」
前回、真田信之に会いに行くと言っていたため、そのこと自体は不思議ではない。しかし、本多正信が真田に何を聞いているのかは気になった。
(弟のことを聞いていたのだろうか?)
江戸城の大広間に続々と城内の顔役が集まってくる。
さすがに徳川家光は出てきていないが、お福の姿はそこにある。松平忠輝の姿もあった。先日、「苦手な御仁だ」と言っていたが、その言動は気になるらしい。
そうした面々の視線を受けながら、本多正信がゆっくりとした足取りで向かってきていた。その傍らに真田信之がいる。
一同の注目が集まり、正信が笑う。
「何じゃ、この一年で随分、わしに対する顔が変わったのう」
土井正勝の顔を見る。
「お主など、一年前は『この邪魔者が。とくと失せよ』という顔をしておったのにのう」
「い、いえ、そのようなことは…」
「まあ、良い。それだけ徳川家が切羽詰まっておるということは、わしも理解した」
正信は一つ咳をする。
「いや、正確にはそうなるようになっておった。大坂の陣で失敗をすれば行き詰まることは明白だった。それは徳川家に対して反逆をしないようにという意図もあったからな。諸大名の費えを潰し、どこも国内はうまくいかないようにしておった」
「はい。今、徳川家の大名はほぼどこも金に事欠く状態でございます」
直孝が続いた。
「で、金を一時に作るということはできぬ。九州での一揆の話を聞くまでもなく、民衆の生活も決して楽ではないから、そこから奪うこともできぬであろう。となると、どこからか外から借りるというのも悪い話ではない」
正信の言葉に声をあげた者はいない。
しかし、直孝の耳にはさざなみを打つような音が響いてくる。
「仮に家康様がおられたなら、そうしたであろう」
正信の言葉に、直孝は一瞬、顔が緩みそうになった。慌てて、表情を取り繕う。
「井伊殿、一昨日の話であるが…」
「あ、はい」
直孝が後ろにいる益田好次に目配せをした。小さく頷き、前に進み出る。
「お主は切支丹か?」
正信の質問に、好次は「はい」と答えた。
(…一体、何をするつもりなのだろうか?)
直孝には予想もつかない。先ほどの話からすると、斬るといった話にはならないだろうが、正信が好次を歓迎するという様子も想像できない。
「切支丹ならば、あれを持っておるだろう。ほら、磔のような」
「こちらでございますか?」
好次が十字架を差し出した。
「おお、これじゃ。切支丹なら、誰もが持つものじゃな?」
「はい」
「切支丹は全員、これを持っておる。しかし、これだけなら一揆は起こせぬ、な」
正信が全員を見回した。視線が合った者は不承不承頷いている。
「つまり、そういうことだ。わしは切支丹を認めたいとは思わぬ。こればかりは死んでも曲げられん。しかし、切支丹であるということだけで一揆を起こすことはできない。それが何故だかは…忠俊、お主なら分かるだろう?」
突然話を向けられた青山忠俊が「えっ」と顔をあげ、すぐに頷く。
「は、はい」
「どうすればよい?」
「えっ、あ、いや…」
適当に相槌を合わせていただけのようで、たちまち言葉に詰まる。その様子を見た正信が苦笑した。
「仕方のない奴じゃのう。一揆を起こすには武器が必要じゃ。つまり、武器を管理すればいいということじゃ。太閤がやっておっただろう?」
「ああ、なるほど…」
「ということは、本多様は武器を与えないようにすれば切支丹を認めても構わないと?」
土井正勝の言葉に、正信は肩をすくめた。
「わしは認めたくないぞ。ただ、家康様ならばそうするじゃろうな」
「真でございましょうか? あれだけ、切支丹への禁教を打ち出していたのに?」
「そんなことを言えば、わしはどうなる? わしらの中には一向宗のために家康様に歯向かったものも多くおる。それでわしは今、どうなっておる?」
「……」
「一向宗は良いのに、切支丹は認めないというものでもない。もちろん、天下を取ればそういう我儘を通すこともできるが、徳川家は天下取りに失敗しているのだから我儘を通すことは損になるだろう」
土井正勝がうなだれるように下を向いた。
「…ということは、本多様は井伊殿…越前様の提案に賛成するということでしょうか?」
「さて、そこが問題よ。そこで一つ引っ掛かることがあって、わしは真田や佐竹などに伝手を頼って聞いてみた。そうしたら、真田殿が答えてくれての、本日ここに連れてきた」
「引っ掛かることですか?」
直孝が尋ねた。
「うむ。引っ掛かることだ。それは真田殿に説明してもらおう。わしも歳ゆえ、疲れて仕方ないので少し失礼をさせてくれ」
実際に疲れたのだろう。正信は壁にもたれかかるように座った。もちろん、それを失礼という者はいない。
一同の視線が真田信之に集中する。
「引っ掛かるところというのは、つまり切支丹の活動を対馬と長崎に絞るということです」
「…それの何が問題なのですか?」
土井正勝が尋ねる。
「言うまでもなく、東国にも切支丹がいるということです」
誰かが「あっ」と声をあげた。めいめい、近くの者と顔を見合わせる。
「もちろん、東国の者が対馬や長崎に行くことはできません。そうなりますと、東国の切支丹はどうするでしょうか?」
(そういうことか…)
直孝は正信と信之が考えていることが理解できた。
(東国の切支丹は、当然東国の切支丹が認められる場所を求めることになる。場合によっては際限なく要望が出てくることになるかもしれない)
「実は我が沼田にもそうした人がいるという話はあります。更には、現在、一部の隠れ切支丹が東国の領内で不穏な言動を広めているという話があります」
「不穏な言動?」
「つまり、西国では認められるが、東国の切支丹はより厳しい禁教が課せられるというような話ですね」
「そのような話が?」
井伊直孝は驚いた。そんな話は聞いたことがなかったからである。
(しかし、わしは切支丹ではないのだし、わしのところに切支丹が情報をもってくるわけがないか。真田殿だから調べていたということかのう…)
「東国の対策を放置したまま、西でのみ進めていきますと、あるいは東国で一揆が起きる可能性がございます。もちろん、東国の切支丹は西国と比べると少ないのは間違いありませんが、それでも無視できない人数がおりますし、悪意をもって広めている者もいるようですし」
信之がチラリと視線を移したことに直孝は気づいた。その視線の方向をさりげなく見て。
(なるほど…)
視線の先にいる松平忠輝を見て、直孝は納得した。
「今のままの話でまとめてしまった場合、東国で一波乱あることを承知しておいた方がいいかもしれません」
「…分かりました。では、その点は再考いたしましょう」
直孝が信之に答えたところで、正信が大きく息を吐いた。
「さてさて、話も終わったようだし、老臣はこれで失礼させてもらう。皆、自分のことを考えるのは仕方がないが、お前たちがここで偉そうにしていられるのは全て徳川家があるからであり、徳川家に従う者達がいるからじゃ。間違っても自分達のことを最優先にしてはいかん。徳川家、徳川家の者達のことを第一と考えるのじゃ。口うるさい老人からの遺言と思ってくれい」
そういうと、またゆっくりと立ち上がる。信之が助けようとしたが。
「城内くらいは一人で歩かぬと、家康様に笑われるわ」
と杖をついて外へと歩いていった。信之も一礼をしてそれについていく。
直孝はふと自分が無意識のうちに頭を下げていることに気づいた。直孝だけでない、その場にいた全員が正信に対して頭を下げていた。
正信が死去したという報告が江戸城に伝えられたのは翌月の七日のことであった。
本多正信が江戸城に出てくるということで、井伊直孝は朝から緊張した面持ちで待機していた。
その正面には伊達政宗がいる。日頃は井伊直孝とは別の間で仕事をしているのであるが、さすがに本多正信が来るということは気になるらしい。
「来ました」
松平信綱がそそくさとした様子で入ってきた。
「真田殿も一緒に来ているようです」
「真田殿か…」
前回、真田信之に会いに行くと言っていたため、そのこと自体は不思議ではない。しかし、本多正信が真田に何を聞いているのかは気になった。
(弟のことを聞いていたのだろうか?)
江戸城の大広間に続々と城内の顔役が集まってくる。
さすがに徳川家光は出てきていないが、お福の姿はそこにある。松平忠輝の姿もあった。先日、「苦手な御仁だ」と言っていたが、その言動は気になるらしい。
そうした面々の視線を受けながら、本多正信がゆっくりとした足取りで向かってきていた。その傍らに真田信之がいる。
一同の注目が集まり、正信が笑う。
「何じゃ、この一年で随分、わしに対する顔が変わったのう」
土井正勝の顔を見る。
「お主など、一年前は『この邪魔者が。とくと失せよ』という顔をしておったのにのう」
「い、いえ、そのようなことは…」
「まあ、良い。それだけ徳川家が切羽詰まっておるということは、わしも理解した」
正信は一つ咳をする。
「いや、正確にはそうなるようになっておった。大坂の陣で失敗をすれば行き詰まることは明白だった。それは徳川家に対して反逆をしないようにという意図もあったからな。諸大名の費えを潰し、どこも国内はうまくいかないようにしておった」
「はい。今、徳川家の大名はほぼどこも金に事欠く状態でございます」
直孝が続いた。
「で、金を一時に作るということはできぬ。九州での一揆の話を聞くまでもなく、民衆の生活も決して楽ではないから、そこから奪うこともできぬであろう。となると、どこからか外から借りるというのも悪い話ではない」
正信の言葉に声をあげた者はいない。
しかし、直孝の耳にはさざなみを打つような音が響いてくる。
「仮に家康様がおられたなら、そうしたであろう」
正信の言葉に、直孝は一瞬、顔が緩みそうになった。慌てて、表情を取り繕う。
「井伊殿、一昨日の話であるが…」
「あ、はい」
直孝が後ろにいる益田好次に目配せをした。小さく頷き、前に進み出る。
「お主は切支丹か?」
正信の質問に、好次は「はい」と答えた。
(…一体、何をするつもりなのだろうか?)
直孝には予想もつかない。先ほどの話からすると、斬るといった話にはならないだろうが、正信が好次を歓迎するという様子も想像できない。
「切支丹ならば、あれを持っておるだろう。ほら、磔のような」
「こちらでございますか?」
好次が十字架を差し出した。
「おお、これじゃ。切支丹なら、誰もが持つものじゃな?」
「はい」
「切支丹は全員、これを持っておる。しかし、これだけなら一揆は起こせぬ、な」
正信が全員を見回した。視線が合った者は不承不承頷いている。
「つまり、そういうことだ。わしは切支丹を認めたいとは思わぬ。こればかりは死んでも曲げられん。しかし、切支丹であるということだけで一揆を起こすことはできない。それが何故だかは…忠俊、お主なら分かるだろう?」
突然話を向けられた青山忠俊が「えっ」と顔をあげ、すぐに頷く。
「は、はい」
「どうすればよい?」
「えっ、あ、いや…」
適当に相槌を合わせていただけのようで、たちまち言葉に詰まる。その様子を見た正信が苦笑した。
「仕方のない奴じゃのう。一揆を起こすには武器が必要じゃ。つまり、武器を管理すればいいということじゃ。太閤がやっておっただろう?」
「ああ、なるほど…」
「ということは、本多様は武器を与えないようにすれば切支丹を認めても構わないと?」
土井正勝の言葉に、正信は肩をすくめた。
「わしは認めたくないぞ。ただ、家康様ならばそうするじゃろうな」
「真でございましょうか? あれだけ、切支丹への禁教を打ち出していたのに?」
「そんなことを言えば、わしはどうなる? わしらの中には一向宗のために家康様に歯向かったものも多くおる。それでわしは今、どうなっておる?」
「……」
「一向宗は良いのに、切支丹は認めないというものでもない。もちろん、天下を取ればそういう我儘を通すこともできるが、徳川家は天下取りに失敗しているのだから我儘を通すことは損になるだろう」
土井正勝がうなだれるように下を向いた。
「…ということは、本多様は井伊殿…越前様の提案に賛成するということでしょうか?」
「さて、そこが問題よ。そこで一つ引っ掛かることがあって、わしは真田や佐竹などに伝手を頼って聞いてみた。そうしたら、真田殿が答えてくれての、本日ここに連れてきた」
「引っ掛かることですか?」
直孝が尋ねた。
「うむ。引っ掛かることだ。それは真田殿に説明してもらおう。わしも歳ゆえ、疲れて仕方ないので少し失礼をさせてくれ」
実際に疲れたのだろう。正信は壁にもたれかかるように座った。もちろん、それを失礼という者はいない。
一同の視線が真田信之に集中する。
「引っ掛かるところというのは、つまり切支丹の活動を対馬と長崎に絞るということです」
「…それの何が問題なのですか?」
土井正勝が尋ねる。
「言うまでもなく、東国にも切支丹がいるということです」
誰かが「あっ」と声をあげた。めいめい、近くの者と顔を見合わせる。
「もちろん、東国の者が対馬や長崎に行くことはできません。そうなりますと、東国の切支丹はどうするでしょうか?」
(そういうことか…)
直孝は正信と信之が考えていることが理解できた。
(東国の切支丹は、当然東国の切支丹が認められる場所を求めることになる。場合によっては際限なく要望が出てくることになるかもしれない)
「実は我が沼田にもそうした人がいるという話はあります。更には、現在、一部の隠れ切支丹が東国の領内で不穏な言動を広めているという話があります」
「不穏な言動?」
「つまり、西国では認められるが、東国の切支丹はより厳しい禁教が課せられるというような話ですね」
「そのような話が?」
井伊直孝は驚いた。そんな話は聞いたことがなかったからである。
(しかし、わしは切支丹ではないのだし、わしのところに切支丹が情報をもってくるわけがないか。真田殿だから調べていたということかのう…)
「東国の対策を放置したまま、西でのみ進めていきますと、あるいは東国で一揆が起きる可能性がございます。もちろん、東国の切支丹は西国と比べると少ないのは間違いありませんが、それでも無視できない人数がおりますし、悪意をもって広めている者もいるようですし」
信之がチラリと視線を移したことに直孝は気づいた。その視線の方向をさりげなく見て。
(なるほど…)
視線の先にいる松平忠輝を見て、直孝は納得した。
「今のままの話でまとめてしまった場合、東国で一波乱あることを承知しておいた方がいいかもしれません」
「…分かりました。では、その点は再考いたしましょう」
直孝が信之に答えたところで、正信が大きく息を吐いた。
「さてさて、話も終わったようだし、老臣はこれで失礼させてもらう。皆、自分のことを考えるのは仕方がないが、お前たちがここで偉そうにしていられるのは全て徳川家があるからであり、徳川家に従う者達がいるからじゃ。間違っても自分達のことを最優先にしてはいかん。徳川家、徳川家の者達のことを第一と考えるのじゃ。口うるさい老人からの遺言と思ってくれい」
そういうと、またゆっくりと立ち上がる。信之が助けようとしたが。
「城内くらいは一人で歩かぬと、家康様に笑われるわ」
と杖をついて外へと歩いていった。信之も一礼をしてそれについていく。
直孝はふと自分が無意識のうちに頭を下げていることに気づいた。直孝だけでない、その場にいた全員が正信に対して頭を下げていた。
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