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謀将の子
八丈島
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本多正信の言葉を受け、井伊直孝は松平信綱に善後策を命じるとともに、残る懸案の一つ、宇喜多秀家の件に取り掛かる事になった。
「花房親子を呼んでもらえるか?」
「分かりました」
しばらくして、現れたのは花房正成と幸次の二人である。
この二人、宇喜多秀家の配下であったが、領主であった秀家と対立し、出奔して徳川方に身を寄せていた。しかし、関ケ原で秀家が流刑となると、宇喜多家の赦免へと動くようになり、前田家をはじめ宇喜多家と関係の深い家に度々秀家の赦免を願い出ていた。また、徳川家の承認を得て、八丈島の秀家に米を送りつづけていた。
その後、花房親子は許されて備前で旗本となった。大坂の陣では井伊直孝の下にいたが、備前が毛利領となってしまったので、戻ることもできず、江戸の井伊屋敷に出入りしている。印象的な活躍などはない。しかし、宇喜多家の再興についての話は何度か依頼されており、今回、秀家赦免ということで思い出したのである。
(しかし、あの親子は秀家に冷遇されていたはずなのに、何故にここまで頑張っておるのかのう…)
待っている間、花房親子のことを考え、首を傾げる。
二刻ほどして、親子がやってきた。父の正成は六十を超え、息子の幸次は三十半ばの壮年であるが、見た目の印象では父親の方が体格もいいし動きもきびきびしている。息子はどこかおっとりしたような雰囲気があった。
「お呼びでございますか?」
「うむ。そなたを小間使いにするのは気が引けるところもあるが、八丈島に行ってくれぬか?」
「えっ!?」
花房親子の顔が明るくなった。
「うむ。今日、赦免が正式決定する。既にそういう話があることは八丈島の代官にしているし、正式決定後は正吏も派遣するつもりでおるが、その前に宇喜多殿に説明をしておかなければと思って、な。赦免されたと聞いても本人も訳が分からない思いをするだけだろう」
「左様でございます、な。この一年、あまりに多くのことが起こりました」
「よろしく頼む」
「分かりました」
かくして、その日のうちに花房親子は八丈島へと向かっていった。
江戸から七十里余り南。
八丈島に宇喜多秀家は息子二人と暮らしていた。現在、45歳。
島での生活も十年に及び、既に体も慣れきっている。元57万石の大名であるが、ここでは他の者と同じく、朝になれば土地を耕し、夕方まで働くという生活である。
元大名ということで、島民からの尊敬を受けてはいたが、決して裕福な生活が出来ているわけではない。しかし、陽が昇るとともに目覚めて、沈む頃には眠りにつくという生活も悪くないと思っていた。
そんなときに、代官からの呼び出しを受けたのである。
「これはお殿様、さ、さ、こちらへ」
秀家が顔を出すと、代官は何度も頭を下げて丁寧な態度で中へと招く。
代官所とはいっても、八丈島という狭いところであるので、狭い。中に入っても、代官と秀家だけでも手狭に感じられるものであった。
「どうしたのだ?」
「実は、江戸から手紙が参りまして、殿様の罪を解くということになりました」
「何? どういうことだ?」
「詳しいことは私にも…。近いうちに江戸から使いが来るのではないかと思います」
「そうか…」
秀家はその日は話だけを聞いて帰ることになった。
二人の息子、秀高と秀継が夕餉を作って待っていた。
「父上、代官に呼ばれたという話ですが、何かありましたか?」
「代官が言うには、赦免するという話だ」
「赦免? ということは、この島を出られるということですか?」
「そういうことになる。ただ、どうしてこのような話になったのかがさっぱり分からぬ」
もちろん、秀家の耳にも家康が死んだという情報は届いているが、そこからの状況の推移は非常に限定的なことしか分かっていない。
元々八丈島に来る者が少ないうえ、秀家自身、既に自分に関係ないことと考えていて、聞いていないことが理由にあった。
「誰かが来て、説明してもらうまでは分からぬのう」
その機会は五日後にやってきた。
「殿様、花房又七郎様という方がお越しになっておりますが…」
朝、農地の草むしりをしているところに代官がかけつけてきた。
「花房又七郎だと!?」
もちろん、花房正成のことは覚えている。正成が送ってくる米のおかげで生活が楽になっているという恩もあった。
「…すまぬが、ここは頼む」
秀家は息子二人に畑を任せると、代官につれられて代官所へと向かった。
代官所の軒先に座っている二人が、自分に気づいてすぐに走ってくる。
「殿!」
「おお、又七郎。久しいな…」
しかし、喜色満面の正成と対照的に、秀家は作り笑いのような笑顔である。それは正成のせいではなく、秀家自身の中にある。
(わしが追放したようなものなのに、ここまで助けてくれた)
という後ろめたさが拭えないのである。
「そなたのお陰でどうにか生きてこられた…」
「とんでもございません。何の足しにもならないような微小な助けしか出来ず…」
「…いや、わしは本当に見誤っておった。誰が宇喜多にとって必要だったのかも分からず、偏った政《まつりごと》をしておった…。すまぬ」
秀家は正成に頭を下げ。
「ただ、ここに来たのはそのことではないようだな?」
「はい。本日、殿は徳川家から赦免を受けまして、晴れて自由の身になりましてございます」
「うむ。話は聞いている。ただ、正直、何が起きているのか分からなくてな。大坂で内府殿が死んだということは聞いたのだが」
「はい。その後…」
正成から、この一年についての説明を受けた。
「ふうむ。備前には詮家がおるのか」
「はい」
「徳川家と豊臣家は、この備前衆に揺さぶりをかけるためにわしを戻したいということか」
「左様でございます」
「しかし、備前は毛利が押さえている以上、備前には行けぬ。とすると、わしはどこで暮らすことになるのか?」
「そこは殿が自由に決めることができるようでございます。金沢でも、大坂でも、江戸でも。ただ、領地がないという問題はございますが」
「ふうむ…」
「金沢には宇喜多の旧臣も多くおりますし、豪様もおられますゆえ」
「なるほどのう」
秀家は庭から、八丈島の全景を眺める。
「…そういう事情であれば、ここに残りたいというわけにもいかぬか」
「残りたい?」
「正直のう、10年間、ここで暮らしてきて、今更日ノ本にわしの居場所はないのではないかと思っていて、な。あの二人を今更戦乱の場所に戻って、何の役に立つのだろうかと」
「それは問題ないでしょう」
「問題ないか?」
「豊臣大納言様も、戦場には出ていませんが四国を統治しておりますので」
「なるほど。秀頼か…。私が最後に会った時はまだ小さかったが」
「立派になられておりますぞ。殿が来るのを心待ちにしておられます」
「そうか…。秀頼もわしを必要としているのか…」
秀家を支えてほしい、という豊臣秀吉の言葉が思い出される。
(やむを得ぬな…)
その夜、家に戻った秀家は息子二人を近くに呼んだ。
「…ということであるので、わしは島を出ることにした。ただ、島を出るということは再度負け戦をするかもしれぬということだ。今度こそ宇喜多家は絶えてしまうかもしれぬ。そこでだ」
秀家は二人を見比べた。
「お主達のどちらかはここに残って、宇喜多家の名前を残すようにしたいと思う。どちらがついてくるかはお主達で決めてほしい」
「それならば私が残りましょう」
兄の秀高が申し出る。
「若い秀継の方が、島を出てもうまくやっていけるでしょう。私はここで父上達の武運を祈りたいと思います」
「それでいいか?」
秀継に尋ねると、力強く頷いた。
「よし、それではわしと江戸に行くとしようか」
「花房親子を呼んでもらえるか?」
「分かりました」
しばらくして、現れたのは花房正成と幸次の二人である。
この二人、宇喜多秀家の配下であったが、領主であった秀家と対立し、出奔して徳川方に身を寄せていた。しかし、関ケ原で秀家が流刑となると、宇喜多家の赦免へと動くようになり、前田家をはじめ宇喜多家と関係の深い家に度々秀家の赦免を願い出ていた。また、徳川家の承認を得て、八丈島の秀家に米を送りつづけていた。
その後、花房親子は許されて備前で旗本となった。大坂の陣では井伊直孝の下にいたが、備前が毛利領となってしまったので、戻ることもできず、江戸の井伊屋敷に出入りしている。印象的な活躍などはない。しかし、宇喜多家の再興についての話は何度か依頼されており、今回、秀家赦免ということで思い出したのである。
(しかし、あの親子は秀家に冷遇されていたはずなのに、何故にここまで頑張っておるのかのう…)
待っている間、花房親子のことを考え、首を傾げる。
二刻ほどして、親子がやってきた。父の正成は六十を超え、息子の幸次は三十半ばの壮年であるが、見た目の印象では父親の方が体格もいいし動きもきびきびしている。息子はどこかおっとりしたような雰囲気があった。
「お呼びでございますか?」
「うむ。そなたを小間使いにするのは気が引けるところもあるが、八丈島に行ってくれぬか?」
「えっ!?」
花房親子の顔が明るくなった。
「うむ。今日、赦免が正式決定する。既にそういう話があることは八丈島の代官にしているし、正式決定後は正吏も派遣するつもりでおるが、その前に宇喜多殿に説明をしておかなければと思って、な。赦免されたと聞いても本人も訳が分からない思いをするだけだろう」
「左様でございます、な。この一年、あまりに多くのことが起こりました」
「よろしく頼む」
「分かりました」
かくして、その日のうちに花房親子は八丈島へと向かっていった。
江戸から七十里余り南。
八丈島に宇喜多秀家は息子二人と暮らしていた。現在、45歳。
島での生活も十年に及び、既に体も慣れきっている。元57万石の大名であるが、ここでは他の者と同じく、朝になれば土地を耕し、夕方まで働くという生活である。
元大名ということで、島民からの尊敬を受けてはいたが、決して裕福な生活が出来ているわけではない。しかし、陽が昇るとともに目覚めて、沈む頃には眠りにつくという生活も悪くないと思っていた。
そんなときに、代官からの呼び出しを受けたのである。
「これはお殿様、さ、さ、こちらへ」
秀家が顔を出すと、代官は何度も頭を下げて丁寧な態度で中へと招く。
代官所とはいっても、八丈島という狭いところであるので、狭い。中に入っても、代官と秀家だけでも手狭に感じられるものであった。
「どうしたのだ?」
「実は、江戸から手紙が参りまして、殿様の罪を解くということになりました」
「何? どういうことだ?」
「詳しいことは私にも…。近いうちに江戸から使いが来るのではないかと思います」
「そうか…」
秀家はその日は話だけを聞いて帰ることになった。
二人の息子、秀高と秀継が夕餉を作って待っていた。
「父上、代官に呼ばれたという話ですが、何かありましたか?」
「代官が言うには、赦免するという話だ」
「赦免? ということは、この島を出られるということですか?」
「そういうことになる。ただ、どうしてこのような話になったのかがさっぱり分からぬ」
もちろん、秀家の耳にも家康が死んだという情報は届いているが、そこからの状況の推移は非常に限定的なことしか分かっていない。
元々八丈島に来る者が少ないうえ、秀家自身、既に自分に関係ないことと考えていて、聞いていないことが理由にあった。
「誰かが来て、説明してもらうまでは分からぬのう」
その機会は五日後にやってきた。
「殿様、花房又七郎様という方がお越しになっておりますが…」
朝、農地の草むしりをしているところに代官がかけつけてきた。
「花房又七郎だと!?」
もちろん、花房正成のことは覚えている。正成が送ってくる米のおかげで生活が楽になっているという恩もあった。
「…すまぬが、ここは頼む」
秀家は息子二人に畑を任せると、代官につれられて代官所へと向かった。
代官所の軒先に座っている二人が、自分に気づいてすぐに走ってくる。
「殿!」
「おお、又七郎。久しいな…」
しかし、喜色満面の正成と対照的に、秀家は作り笑いのような笑顔である。それは正成のせいではなく、秀家自身の中にある。
(わしが追放したようなものなのに、ここまで助けてくれた)
という後ろめたさが拭えないのである。
「そなたのお陰でどうにか生きてこられた…」
「とんでもございません。何の足しにもならないような微小な助けしか出来ず…」
「…いや、わしは本当に見誤っておった。誰が宇喜多にとって必要だったのかも分からず、偏った政《まつりごと》をしておった…。すまぬ」
秀家は正成に頭を下げ。
「ただ、ここに来たのはそのことではないようだな?」
「はい。本日、殿は徳川家から赦免を受けまして、晴れて自由の身になりましてございます」
「うむ。話は聞いている。ただ、正直、何が起きているのか分からなくてな。大坂で内府殿が死んだということは聞いたのだが」
「はい。その後…」
正成から、この一年についての説明を受けた。
「ふうむ。備前には詮家がおるのか」
「はい」
「徳川家と豊臣家は、この備前衆に揺さぶりをかけるためにわしを戻したいということか」
「左様でございます」
「しかし、備前は毛利が押さえている以上、備前には行けぬ。とすると、わしはどこで暮らすことになるのか?」
「そこは殿が自由に決めることができるようでございます。金沢でも、大坂でも、江戸でも。ただ、領地がないという問題はございますが」
「ふうむ…」
「金沢には宇喜多の旧臣も多くおりますし、豪様もおられますゆえ」
「なるほどのう」
秀家は庭から、八丈島の全景を眺める。
「…そういう事情であれば、ここに残りたいというわけにもいかぬか」
「残りたい?」
「正直のう、10年間、ここで暮らしてきて、今更日ノ本にわしの居場所はないのではないかと思っていて、な。あの二人を今更戦乱の場所に戻って、何の役に立つのだろうかと」
「それは問題ないでしょう」
「問題ないか?」
「豊臣大納言様も、戦場には出ていませんが四国を統治しておりますので」
「なるほど。秀頼か…。私が最後に会った時はまだ小さかったが」
「立派になられておりますぞ。殿が来るのを心待ちにしておられます」
「そうか…。秀頼もわしを必要としているのか…」
秀家を支えてほしい、という豊臣秀吉の言葉が思い出される。
(やむを得ぬな…)
その夜、家に戻った秀家は息子二人を近くに呼んだ。
「…ということであるので、わしは島を出ることにした。ただ、島を出るということは再度負け戦をするかもしれぬということだ。今度こそ宇喜多家は絶えてしまうかもしれぬ。そこでだ」
秀家は二人を見比べた。
「お主達のどちらかはここに残って、宇喜多家の名前を残すようにしたいと思う。どちらがついてくるかはお主達で決めてほしい」
「それならば私が残りましょう」
兄の秀高が申し出る。
「若い秀継の方が、島を出てもうまくやっていけるでしょう。私はここで父上達の武運を祈りたいと思います」
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