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紫蘭
49.後ろの気持ち
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和装が揺れる。薄い紫の袖が揺れる。しかしそんな和装を纏う彼女の表情はあまり良いとは言えなかった。彼女の手は少し震えていて、顔も少し青白かった。
「大丈夫・・・大丈夫・・・」
自分に言い聞かせるように深呼吸をする。
黒と赤の色で包装された箱を後ろに持ちながら待つ。
待ち望む。もし受け取ってくれなかったら、もし嫌な顔をされたら、もし・・もし・・・と考えると数え切れなくなり渡すのをやめようかとも考えてしまうけれど。
「それはもう止める。」
人の視線なんて、彼の気持ちなんて、そんな事は全然気にならない。受け取ってくれなくてもそれはしないよりも絶対に前に進めるのだから。
「あっ・・・あのっ!」
「ん?どうかされましたか?」
そこにはとてもすらっとした男性が居た。
彼女は少し言葉に詰まったが深呼吸をすると少し笑顔を見せながらこういうのだ。
「これ・・・貰ってくれませんか?」
ずっと後ろで持っていたもの。
渡せるか不安だったもの。
でも。それでも。ここまで来たのだから。
渡したい。貰って欲しい。
「ありがとう。お礼しなきゃね。」
彼はそういうと笑って去っていった。
彼女はその場から少しの間動けなかった。
「大丈夫・・・大丈夫・・・」
自分に言い聞かせるように深呼吸をする。
黒と赤の色で包装された箱を後ろに持ちながら待つ。
待ち望む。もし受け取ってくれなかったら、もし嫌な顔をされたら、もし・・もし・・・と考えると数え切れなくなり渡すのをやめようかとも考えてしまうけれど。
「それはもう止める。」
人の視線なんて、彼の気持ちなんて、そんな事は全然気にならない。受け取ってくれなくてもそれはしないよりも絶対に前に進めるのだから。
「あっ・・・あのっ!」
「ん?どうかされましたか?」
そこにはとてもすらっとした男性が居た。
彼女は少し言葉に詰まったが深呼吸をすると少し笑顔を見せながらこういうのだ。
「これ・・・貰ってくれませんか?」
ずっと後ろで持っていたもの。
渡せるか不安だったもの。
でも。それでも。ここまで来たのだから。
渡したい。貰って欲しい。
「ありがとう。お礼しなきゃね。」
彼はそういうと笑って去っていった。
彼女はその場から少しの間動けなかった。
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