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二階堂
109.珈琲と
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朝・・・と言うにはまだ早い。
空が明るみ出した頃、僕はいつものように外をランニングしていた。
「今日は別のところを走って見よう」
それから少し行ったところに灯りの着いた店を発見した。英語の看板はなんて読むのか分からなかった。
少し迷ったが入ってみることにした。
鈴を鳴らして開けた扉の向こうは珈琲の良い匂いがした。カウンターで珈琲を淹れている女性のマスターを見た。
「いらっしゃいませ」
静かな声が聞こえる。そっと珈琲が置かれる。不思議そうに彼女を見ると彼女は笑っている。
「朝は珈琲しか出てないの。ごめんね?」
少量のミルクを入れ、朝の少しの寒さと外に映る朝露を見ながら珈琲を飲むのも悪くは無いと思えた日だった。
「朝早くから走ってるの?」
カウンターで珈琲を飲んでいた彼女からそう聞かれた。僕は頷く。
「そっか・・・偉いなあ・・・」
窓から見える朝露を遠目に眺めながらそう呟いていた。僕はその静かで悲しげな目線が何を思っているのか分からなかった。
「ご馳走様でした。また来ますね」
お代を払い、鈴と共に扉を開けた僕の
背中から返事が帰ってくる。
「またお待ちしています」
静かで、居心地のよいあの店に、また行きたいと思えた。でも絶対に行くなら朝かな。
どうしてか、そう思えた一日の始まりだった。
空が明るみ出した頃、僕はいつものように外をランニングしていた。
「今日は別のところを走って見よう」
それから少し行ったところに灯りの着いた店を発見した。英語の看板はなんて読むのか分からなかった。
少し迷ったが入ってみることにした。
鈴を鳴らして開けた扉の向こうは珈琲の良い匂いがした。カウンターで珈琲を淹れている女性のマスターを見た。
「いらっしゃいませ」
静かな声が聞こえる。そっと珈琲が置かれる。不思議そうに彼女を見ると彼女は笑っている。
「朝は珈琲しか出てないの。ごめんね?」
少量のミルクを入れ、朝の少しの寒さと外に映る朝露を見ながら珈琲を飲むのも悪くは無いと思えた日だった。
「朝早くから走ってるの?」
カウンターで珈琲を飲んでいた彼女からそう聞かれた。僕は頷く。
「そっか・・・偉いなあ・・・」
窓から見える朝露を遠目に眺めながらそう呟いていた。僕はその静かで悲しげな目線が何を思っているのか分からなかった。
「ご馳走様でした。また来ますね」
お代を払い、鈴と共に扉を開けた僕の
背中から返事が帰ってくる。
「またお待ちしています」
静かで、居心地のよいあの店に、また行きたいと思えた。でも絶対に行くなら朝かな。
どうしてか、そう思えた一日の始まりだった。
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