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暗闇に蠢く
12、黒と緑
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「じゃあ今日も夜ははやく寝なよ。」
「了解だよ~。」
図書館から黒い何かが出ていく。
本好はそれに普通に答え、店を閉める。
その黒い人は魔導書店『7つの本』から出ていつもそこへと行くようにある路地へと入っていった。そこにかけられている古びた看板には『タロットストリート』と書かれていた・・・はずだった。その看板は黒い人が入っていた瞬間消えた。それを見た人が恐る恐るその路地へと入っていき見たものは黒に緑の目をした何かがタロットを並べ、怪しげに光る何かを売っていたものだった。なぜそれがその路地で売られているのか、なぜそこで占っているのかは誰にも分からなかった。
「やぁ玉蟲さん。今日も占って欲しいのだが・・・?」
「涙ちゃん!今日も来たよ~!」
「る~いるい!やほ~。」
最初にその店に行くのはたしかに抵抗がある。薄暗い街灯の中、黒と緑の何かが占いをしているのだ、腰が引けるのも無理はない。しかし、一度話して占って貰うと、その店が夜にしかやってなくても来てしまうのだ。
「今日は誰から占っていこうかなぁ~?」
玉蟲涙。それがこの姿の時の彼女の名前である。彼女は夜この路地でひっそりと占いをしている。そして明け方になると店を閉めて帰る。しかし、いつ店が開くのか、それは定かではない。そんな不定期で開かれる占いなのによく来てくれるようだ。彼女はとても喜んでいるように見えた。
明け方になった。彼女は店を閉め、魔導書店『7つの本』へと帰る。鍵を開け、彼女は本を顔に乗せて寝ている店主を見てため息をひとつ。
「パッパ!起きて!朝だよ!」
彼女は本を顔に乗せて寝ている店主本好を起こすと朝ごはんの準備を始める。朝ごはんを作ってテーブルに並べ彼女は元の姿へと戻っていく。そこには水色のスライム姿の彼女がそこには居た。
「おはよぉ・・・。」
「はーいおはよパッパ。」
彼女は朝ごはんを食べるとスライムの姿で朝は寝ている。それがこのスライムなのである。そのことを知っているのは限られた人物のみである。そんなスライムについてのお話。
「相方ぁー相方ぁー昨日読んでた本どこやったか知らなーい?」
「昨日読んで棚の上に置いてたじゃん。」
「あ~そうだったぁー。」
それがいつもの日常。この日常がスライムにとって大切なものなのであろう。彼女はこの日常を守るために心地よいこの店を守っている。店主は寝ている間は自分より強い状態であるため占いを開き、朝は自分が店を守る。
それがこの店の普通なのである。
「今日は誰が来るんだっけ・・・?」
「紫蘭さんとねぐせさん。あと、まこさんとさくまさん。」
「お茶会?」
「そだよー。」
「やたー!」
数週間に一回、彼女達の店で開かれる限られた人物達だけのお茶会。それはスライムにとって一番楽しみにしているイベントである。
みんなと会ってお話をして、お菓子貰って・・・そんな楽しいお茶会は楽しみなのである。お茶会に来る人達は自分のことを知っている。だから色んなことを話して、笑い合えるお茶会は楽しいのである。それがこのスライムの姿の時の一番の楽しみになりつつあった。
カランカラン~
今日も誰かが店に入ってくる。今日入って来たのは緑髪の青年だった。
「本好さんこんにちは。お世話になっております。魔王臣下のらいと言います。」
「あぁ!紫蘭さんから聞いてますよ~。今日は相方をお願いしますね。」
今日のお茶会はお茶会であって、お茶会では無い。本好、紫蘭、シスターによる会談なのだ。これは誰も聞いてはいけない内容なのであり、皆真剣なのだ。初めてこの会談が行われた時、スライムこと「冷音」はらいとあったのである。冷音も魔王から生まれた身である、らいはそれより後に拾われたため弟という区分に当たるだろう。そのため二人はすぐに、遊ぶ仲になった。一緒に本を呼んだり、沢山話したりした。しかし、らいは玉蟲涙が冷音と言う事を教えられてなかった。薄々感じてはいただろうが、あえて何も言わなかったのだろうと、そう思っていた。
カランカラン~
らいが目を覚まして数日後。
今日も誰かが店にきたようだ。
店主の本好は気だるげな目で店番をする。
それを横目に冷音は本を読む。
来たお客が帰って行くと本好はおもむろに虚空に向かって喋り始めた。
「もういいですよ。バレてますよ・・・らいさん。」
「んぇ・・・?」
冷音は分からなかったようだ。先程のお客が入って来たのと同時に自分を隠蔽化して、店に入ってきていたのだ。
「やっぱりバレますか・・・。やっぱり蜃気楼ごときじゃ騙すのは無理ですよねぇ・・・。」
いきなり空気が揺らめき、目の前に緑髪の青年が現れる。
「んえぇ!?」
スライムさんびっくり。
「冷音姉ごめんね。本好さんに来るように言われてたんだけどさすがに顔が割れてるから・・・。」
頭を掻きながらそういう。
「さて、来ましたねらいさん。では、暴れても影響のない別空間へと移動しましょうか?あ、お店閉めてからで・・・。」
マイペースな本好はそういうとスライムの冷音と閉店の準備を始めた・・・。
「了解だよ~。」
図書館から黒い何かが出ていく。
本好はそれに普通に答え、店を閉める。
その黒い人は魔導書店『7つの本』から出ていつもそこへと行くようにある路地へと入っていった。そこにかけられている古びた看板には『タロットストリート』と書かれていた・・・はずだった。その看板は黒い人が入っていた瞬間消えた。それを見た人が恐る恐るその路地へと入っていき見たものは黒に緑の目をした何かがタロットを並べ、怪しげに光る何かを売っていたものだった。なぜそれがその路地で売られているのか、なぜそこで占っているのかは誰にも分からなかった。
「やぁ玉蟲さん。今日も占って欲しいのだが・・・?」
「涙ちゃん!今日も来たよ~!」
「る~いるい!やほ~。」
最初にその店に行くのはたしかに抵抗がある。薄暗い街灯の中、黒と緑の何かが占いをしているのだ、腰が引けるのも無理はない。しかし、一度話して占って貰うと、その店が夜にしかやってなくても来てしまうのだ。
「今日は誰から占っていこうかなぁ~?」
玉蟲涙。それがこの姿の時の彼女の名前である。彼女は夜この路地でひっそりと占いをしている。そして明け方になると店を閉めて帰る。しかし、いつ店が開くのか、それは定かではない。そんな不定期で開かれる占いなのによく来てくれるようだ。彼女はとても喜んでいるように見えた。
明け方になった。彼女は店を閉め、魔導書店『7つの本』へと帰る。鍵を開け、彼女は本を顔に乗せて寝ている店主を見てため息をひとつ。
「パッパ!起きて!朝だよ!」
彼女は本を顔に乗せて寝ている店主本好を起こすと朝ごはんの準備を始める。朝ごはんを作ってテーブルに並べ彼女は元の姿へと戻っていく。そこには水色のスライム姿の彼女がそこには居た。
「おはよぉ・・・。」
「はーいおはよパッパ。」
彼女は朝ごはんを食べるとスライムの姿で朝は寝ている。それがこのスライムなのである。そのことを知っているのは限られた人物のみである。そんなスライムについてのお話。
「相方ぁー相方ぁー昨日読んでた本どこやったか知らなーい?」
「昨日読んで棚の上に置いてたじゃん。」
「あ~そうだったぁー。」
それがいつもの日常。この日常がスライムにとって大切なものなのであろう。彼女はこの日常を守るために心地よいこの店を守っている。店主は寝ている間は自分より強い状態であるため占いを開き、朝は自分が店を守る。
それがこの店の普通なのである。
「今日は誰が来るんだっけ・・・?」
「紫蘭さんとねぐせさん。あと、まこさんとさくまさん。」
「お茶会?」
「そだよー。」
「やたー!」
数週間に一回、彼女達の店で開かれる限られた人物達だけのお茶会。それはスライムにとって一番楽しみにしているイベントである。
みんなと会ってお話をして、お菓子貰って・・・そんな楽しいお茶会は楽しみなのである。お茶会に来る人達は自分のことを知っている。だから色んなことを話して、笑い合えるお茶会は楽しいのである。それがこのスライムの姿の時の一番の楽しみになりつつあった。
カランカラン~
今日も誰かが店に入ってくる。今日入って来たのは緑髪の青年だった。
「本好さんこんにちは。お世話になっております。魔王臣下のらいと言います。」
「あぁ!紫蘭さんから聞いてますよ~。今日は相方をお願いしますね。」
今日のお茶会はお茶会であって、お茶会では無い。本好、紫蘭、シスターによる会談なのだ。これは誰も聞いてはいけない内容なのであり、皆真剣なのだ。初めてこの会談が行われた時、スライムこと「冷音」はらいとあったのである。冷音も魔王から生まれた身である、らいはそれより後に拾われたため弟という区分に当たるだろう。そのため二人はすぐに、遊ぶ仲になった。一緒に本を呼んだり、沢山話したりした。しかし、らいは玉蟲涙が冷音と言う事を教えられてなかった。薄々感じてはいただろうが、あえて何も言わなかったのだろうと、そう思っていた。
カランカラン~
らいが目を覚まして数日後。
今日も誰かが店にきたようだ。
店主の本好は気だるげな目で店番をする。
それを横目に冷音は本を読む。
来たお客が帰って行くと本好はおもむろに虚空に向かって喋り始めた。
「もういいですよ。バレてますよ・・・らいさん。」
「んぇ・・・?」
冷音は分からなかったようだ。先程のお客が入って来たのと同時に自分を隠蔽化して、店に入ってきていたのだ。
「やっぱりバレますか・・・。やっぱり蜃気楼ごときじゃ騙すのは無理ですよねぇ・・・。」
いきなり空気が揺らめき、目の前に緑髪の青年が現れる。
「んえぇ!?」
スライムさんびっくり。
「冷音姉ごめんね。本好さんに来るように言われてたんだけどさすがに顔が割れてるから・・・。」
頭を掻きながらそういう。
「さて、来ましたねらいさん。では、暴れても影響のない別空間へと移動しましょうか?あ、お店閉めてからで・・・。」
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