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暗闇に蠢く
15、プリズンブレイク
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「ああぁぁぁaaaaaaa!」
「これは・・・少しまずいかも知れないですね・・。相方、下がってください。」
「あれは・・・らいくん・・なの・・?」
「あぁ・・・。いや正確には操られたらいさんだね。でも持っている武器が長杖じゃなくて剣に変化している・・・。これは・・・?」
金色の薄い膜に包まれた緑の髪色の青年は剣を持っていた。そして彼は次の瞬間こう叫んだ。
『脱獄乱闘』
「Prison Breakだって・・・!?まさか獄中監獄の能力だとでも言うのか・・・?あの剣をどうにかしないと・・・ッ!?」
それは刹那の瞬間、本好が首を横にずらしていなければスッパリ生首となっていただろう。彼女の首には小さい切り跡ができていた。それはかの魔術師が見切れないほどに速く動いたという事実を示していた。
「パパ!やっぱり僕も・・・「来るな!」」
助けに行こうとした冷音を本好が止める。
「この人はもう俺たちの知っているらいさんでは無い!一瞬の迷いがこっちの『死』と繋がる!そこで大人しくしていてくれ!」
いつもおっとりとした本好のいつにも増して危機感のある声に冷音は従うしかなかった。
しかし、本好は『負ける』とは言っていない。『勝てない』とも言ってはいない。なぜなら彼の持つ『怠惰人』は動けば動くほど能力が下がるが、ある一定の運動をすると能力が解放され、覚醒する。
動体視力から、脳の細胞一つ一つまで自分で動かすことが出来る。怠惰はその気になれば誰よりも恐ろしい。
「行きますよらいさん。『怠惰公転陣』!」
怠惰公転陣は本好の能力のひとつ、自分の身体能力をその文字の通り全力で使うことが出来る。しかし、本好の能力『怠惰人』の真価はそこでは無い。「虐殺人」としての意味も持つ、本好の二つ名「眠れる魔導」の眠れるには『怠惰』という意味と『瞬きの間』という意味がある。『瞬きの間』とはその間に相手は消え、次の瞬間には負けている。そういうことからつけられた名前である。
「あぁぁぁぁあaaaaa!」
もう悲鳴なのか、叫び声なのかさっぱり持って分からないらいの声が木霊する。その瞬間、本好の体は数メートル先へと飛ばされて居た。
「ぐっ・・・はっ・・・。」
「パパ!」
すぐに本好の所へ駆け寄り、自分の身体を増やし盾を作る冷音。本好はそれでも立ち上がろうとする。
「まだ・・・だ。もうすぐなんだ・・・。ぐつ・・・。」
立ち上がろうして、膝を着く本好。身体は限界を迎えているだろう。それなのに意思は、想いは折れてはいなかった。そして、そんな願いは叶うのだ。
「空間扉!オープン!」
いきなり空間に揺らめきが生じ、その時空の傷のようなものから何かがでてきた。それは褐色の肌に、赤色の髪、そしてその髪を分けるように生える耳。
「「澪さん!」」
冷音、本好が叫ぶ。そう彼女こそは四将星が一体「異界扉」の京終澪。彼女なのである。
ちなみに彼女は今まで、世界の色々な街や遺跡を見に旅に出ていたのである。本好は秘匿信号で怠惰公転陣で助けを求めていたのだ。それをいち早く察し能力により飛んできたのが、彼女だったのである。
「あれは・・らいくん・・なのかい?なんかめっちゃ強そう・・。」
「そうですよ・・。何をどうしたらあんな風に変質するのか・・・変質・・・?」
「本好さん・・・?」
「そうだ・・・!『脱獄乱闘』は試練・・・!持ち主を試すための最後の試練なんだ・・・!」
「どういうこと・・・?」
「『脱獄乱闘』は元々プリズンブレイカーが脱獄する為の物・・・。これは使用者が武器から逃げれるかどうか・・・。らいさん次第という訳です。」
「つまりらいくんが戻ってくるまでこれを抑えとけは言いわけだよね?」
「そういうことになりますね・・・。」
金色の薄い膜を身体にまとい、下を向いていた彼はこちらを見る。そしてゆっくりと口が開かれる。それは一瞬だから見間違いだったかもしれない。しかし、見間違いじゃなければ・・・見間違いじゃなければ・・・その口は一瞬、大きくつり上がったように見えた。その刹那の瞬間。
「オレガアシッド・ブレイカー。プリズンブレイカーノイシヲツグモノ。」
ゴパァ・・・。そんな音が付きそうな口の開け方とともにそう声が発せられる。いつものらいの声より低く・・・なおかつ二つの声が混じったような声の質だった。
「まさか・・・あの長杖は麒麟ではなく・・・。牢獄そのもの・・・!?だからそこにプリズンブレイカーの意思があってもおかしくは無い・・・。俺のせい・・・か・・・。」
彼女、本好は自分が悪かったと、自分が武器を見誤ったのだと、そう自分を攻める。しかし、それでらいが、時間が戻ってくる訳では無い。彼女にできるのはらいを、プリズンブレイカーを、倒すことだけである。
「これは・・・少しまずいかも知れないですね・・。相方、下がってください。」
「あれは・・・らいくん・・なの・・?」
「あぁ・・・。いや正確には操られたらいさんだね。でも持っている武器が長杖じゃなくて剣に変化している・・・。これは・・・?」
金色の薄い膜に包まれた緑の髪色の青年は剣を持っていた。そして彼は次の瞬間こう叫んだ。
『脱獄乱闘』
「Prison Breakだって・・・!?まさか獄中監獄の能力だとでも言うのか・・・?あの剣をどうにかしないと・・・ッ!?」
それは刹那の瞬間、本好が首を横にずらしていなければスッパリ生首となっていただろう。彼女の首には小さい切り跡ができていた。それはかの魔術師が見切れないほどに速く動いたという事実を示していた。
「パパ!やっぱり僕も・・・「来るな!」」
助けに行こうとした冷音を本好が止める。
「この人はもう俺たちの知っているらいさんでは無い!一瞬の迷いがこっちの『死』と繋がる!そこで大人しくしていてくれ!」
いつもおっとりとした本好のいつにも増して危機感のある声に冷音は従うしかなかった。
しかし、本好は『負ける』とは言っていない。『勝てない』とも言ってはいない。なぜなら彼の持つ『怠惰人』は動けば動くほど能力が下がるが、ある一定の運動をすると能力が解放され、覚醒する。
動体視力から、脳の細胞一つ一つまで自分で動かすことが出来る。怠惰はその気になれば誰よりも恐ろしい。
「行きますよらいさん。『怠惰公転陣』!」
怠惰公転陣は本好の能力のひとつ、自分の身体能力をその文字の通り全力で使うことが出来る。しかし、本好の能力『怠惰人』の真価はそこでは無い。「虐殺人」としての意味も持つ、本好の二つ名「眠れる魔導」の眠れるには『怠惰』という意味と『瞬きの間』という意味がある。『瞬きの間』とはその間に相手は消え、次の瞬間には負けている。そういうことからつけられた名前である。
「あぁぁぁぁあaaaaa!」
もう悲鳴なのか、叫び声なのかさっぱり持って分からないらいの声が木霊する。その瞬間、本好の体は数メートル先へと飛ばされて居た。
「ぐっ・・・はっ・・・。」
「パパ!」
すぐに本好の所へ駆け寄り、自分の身体を増やし盾を作る冷音。本好はそれでも立ち上がろうとする。
「まだ・・・だ。もうすぐなんだ・・・。ぐつ・・・。」
立ち上がろうして、膝を着く本好。身体は限界を迎えているだろう。それなのに意思は、想いは折れてはいなかった。そして、そんな願いは叶うのだ。
「空間扉!オープン!」
いきなり空間に揺らめきが生じ、その時空の傷のようなものから何かがでてきた。それは褐色の肌に、赤色の髪、そしてその髪を分けるように生える耳。
「「澪さん!」」
冷音、本好が叫ぶ。そう彼女こそは四将星が一体「異界扉」の京終澪。彼女なのである。
ちなみに彼女は今まで、世界の色々な街や遺跡を見に旅に出ていたのである。本好は秘匿信号で怠惰公転陣で助けを求めていたのだ。それをいち早く察し能力により飛んできたのが、彼女だったのである。
「あれは・・らいくん・・なのかい?なんかめっちゃ強そう・・。」
「そうですよ・・。何をどうしたらあんな風に変質するのか・・・変質・・・?」
「本好さん・・・?」
「そうだ・・・!『脱獄乱闘』は試練・・・!持ち主を試すための最後の試練なんだ・・・!」
「どういうこと・・・?」
「『脱獄乱闘』は元々プリズンブレイカーが脱獄する為の物・・・。これは使用者が武器から逃げれるかどうか・・・。らいさん次第という訳です。」
「つまりらいくんが戻ってくるまでこれを抑えとけは言いわけだよね?」
「そういうことになりますね・・・。」
金色の薄い膜を身体にまとい、下を向いていた彼はこちらを見る。そしてゆっくりと口が開かれる。それは一瞬だから見間違いだったかもしれない。しかし、見間違いじゃなければ・・・見間違いじゃなければ・・・その口は一瞬、大きくつり上がったように見えた。その刹那の瞬間。
「オレガアシッド・ブレイカー。プリズンブレイカーノイシヲツグモノ。」
ゴパァ・・・。そんな音が付きそうな口の開け方とともにそう声が発せられる。いつものらいの声より低く・・・なおかつ二つの声が混じったような声の質だった。
「まさか・・・あの長杖は麒麟ではなく・・・。牢獄そのもの・・・!?だからそこにプリズンブレイカーの意思があってもおかしくは無い・・・。俺のせい・・・か・・・。」
彼女、本好は自分が悪かったと、自分が武器を見誤ったのだと、そう自分を攻める。しかし、それでらいが、時間が戻ってくる訳では無い。彼女にできるのはらいを、プリズンブレイカーを、倒すことだけである。
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