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明るみを帯びて
24、最初
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まだ太陽は登りきってない。元ライトの街の南側に空間の裂け目ができる。そこからは茶ふぃ、アフロ侍、蕃茄夏希、森海、名過の姿があった。反対側の北側では雄叫びが上がっている。南側に出た彼らは門を開け、敵の本拠点へと走っていく・・・・。
「全員!散開!」
叫ぶのは本好、それに呼応するように真ん中の大通りにらいとりくが、東側にさくま、ねぐせ、澪、狐谷が、西側に本好、冷音、セイラ、小狼が、自分の持ち場に移動するように走っていく。みな心はひとつ。この街を取り戻すために動く。ただそれだけなのである。
分かれた後。こちらは東側青龍が居るとされる場所。周りは住宅地が多く、周りは見通しが悪い。龍であるのにどこにも見えない。四人は青龍を見つけるために探し出そうとする。しかし、誰もいない。誰もいないのである。黒一人もなんにも居ない。それが一番おかしかった。
「何もいないなんてことがあるのか・・・?ここは敵地だぞ・・・?」
「いや大通りには黒はいた。ということはここにも居るのさ。何かがね。例えば、屋根上とかね」
『正解だ、盾持ちよ』
さくまが例えた屋根上には確かに居た。見抜かれたそれは賞賛し屋根上から降りてきた。それは青い皮膚に鋭い八重歯、黒に金の目をしており、筋肉質な長髪の男であった。しかし普通ではない、腕と首には蛇のような鱗が、鋭く伸びた爪が普通ではないと物語っていた。
『さて人よ、人になりきれなかった獣よ。このまま引き返すなら、我らが主に危害を加えないのなら見逃そう。しかし、加えると言うのなら、この四神が一体、青龍がお相手致す。』
その場から立ち去ろうとしたのは誰一人としていなかった。四人は立ち去ろうとする訳でもなくそれどころか、青龍へと近づいて言った。
「「「「黙れ」」」」
『残念だ。』
街の東側で、四対一の戦いが始まった。
さくまが攻撃を防ぎ、前衛にねぐせと狐谷が付き、遊撃に澪が付く。
『なるほど、良き盾だ。攻撃も悪くない。しかし、圧倒的に足りない。それはお前たちが神でないからだ、神力を帯びてないからだ。だから弱い。お前たちは所詮私には勝てないのだ。』
「魔力があれば神にも届くのさ!」
空間が揺らめく。青龍の後ろに現れた澪が魔力で纏わせた刀を青龍へと叩き込む。青龍は取るに足らない攻撃だと避ける気にもならなかった。しかし、その避け無かった刀は弾かれることはなく、右肩から左脇にかけて刀傷ができ、次の瞬間青龍から蒼き血が傷口から吹き出す。
「ゴハァ!なぜ、なぜなぜなぜ!お前たちの攻撃は通らないはずなのに!なぜなのだ!貴様は神にでもなった気なのか!そんなはずは無い・・・そんなわけが無いのだ・・・!」
「教えてあげるよ青龍サン。確かに君は強い。というか普通にこの刀じゃなければ切れなかっただろうね。この刀は人や獣相手には害のない刀なんだ。でも悪霊や、神といったそういう類のモノを絶対切ることが出来るという能力があるのさ。だから君は切られた。」
隠す気もない澪は堂々とそう語った。しかし、少し嘘が混じっている。人や獣も切る事はできるのだ。しかし、元々悪霊などを切る刀のため、それ以上の効果が発揮されて切ってしまう場合がある。だから人に向けて使っては行けないのである。そんなその刀の銘は『悪食』と言う。りくが対神のために打った刀である。
「ならば私が神気を体に纏わせず、人になればその刀は効かぬ!私の体は人より格段に強い!その辺の武器では傷一つ付けられぬ!」
「あーあ。敵の情報を鵜呑みにしちゃダメじゃん?だから君はその程度なんだよ。『神人悪切斬』」
青龍は戸惑った。自分は切られないはずなのに、自分の体が切られていく。見えているのに体は動かない。一秒が長く感じる。回避さえできない。全ての斬撃が終わったあと、散りゆく自分の目が最後に見えたのは、力を使い切って倒れる澪の姿だった。それを見て彼は悟った。そして想った。
(最後まで彼女が姿を見せなかったのはあの刀の全てを引き返すため・・・!そして彼女はそれに全ての力を使い切って・・・出し切って私に買ったのか・・・あぁこの感情をなんと呼ぶのだろうか・・・?申し訳ない我が主、私は負けてしまいました・・・)
青龍は最後に感情というものを理解し、この現世から消えた。それは満ち足りたものであったのだろう。その体は光となり空へと、宇宙へと帰って行った。それを見届けた四人は走る。西側の加勢へと・・・・
そんな西側では、本好が膝をついて肩で息をしていた。ほかの三人もボロボロであった。
「全員!散開!」
叫ぶのは本好、それに呼応するように真ん中の大通りにらいとりくが、東側にさくま、ねぐせ、澪、狐谷が、西側に本好、冷音、セイラ、小狼が、自分の持ち場に移動するように走っていく。みな心はひとつ。この街を取り戻すために動く。ただそれだけなのである。
分かれた後。こちらは東側青龍が居るとされる場所。周りは住宅地が多く、周りは見通しが悪い。龍であるのにどこにも見えない。四人は青龍を見つけるために探し出そうとする。しかし、誰もいない。誰もいないのである。黒一人もなんにも居ない。それが一番おかしかった。
「何もいないなんてことがあるのか・・・?ここは敵地だぞ・・・?」
「いや大通りには黒はいた。ということはここにも居るのさ。何かがね。例えば、屋根上とかね」
『正解だ、盾持ちよ』
さくまが例えた屋根上には確かに居た。見抜かれたそれは賞賛し屋根上から降りてきた。それは青い皮膚に鋭い八重歯、黒に金の目をしており、筋肉質な長髪の男であった。しかし普通ではない、腕と首には蛇のような鱗が、鋭く伸びた爪が普通ではないと物語っていた。
『さて人よ、人になりきれなかった獣よ。このまま引き返すなら、我らが主に危害を加えないのなら見逃そう。しかし、加えると言うのなら、この四神が一体、青龍がお相手致す。』
その場から立ち去ろうとしたのは誰一人としていなかった。四人は立ち去ろうとする訳でもなくそれどころか、青龍へと近づいて言った。
「「「「黙れ」」」」
『残念だ。』
街の東側で、四対一の戦いが始まった。
さくまが攻撃を防ぎ、前衛にねぐせと狐谷が付き、遊撃に澪が付く。
『なるほど、良き盾だ。攻撃も悪くない。しかし、圧倒的に足りない。それはお前たちが神でないからだ、神力を帯びてないからだ。だから弱い。お前たちは所詮私には勝てないのだ。』
「魔力があれば神にも届くのさ!」
空間が揺らめく。青龍の後ろに現れた澪が魔力で纏わせた刀を青龍へと叩き込む。青龍は取るに足らない攻撃だと避ける気にもならなかった。しかし、その避け無かった刀は弾かれることはなく、右肩から左脇にかけて刀傷ができ、次の瞬間青龍から蒼き血が傷口から吹き出す。
「ゴハァ!なぜ、なぜなぜなぜ!お前たちの攻撃は通らないはずなのに!なぜなのだ!貴様は神にでもなった気なのか!そんなはずは無い・・・そんなわけが無いのだ・・・!」
「教えてあげるよ青龍サン。確かに君は強い。というか普通にこの刀じゃなければ切れなかっただろうね。この刀は人や獣相手には害のない刀なんだ。でも悪霊や、神といったそういう類のモノを絶対切ることが出来るという能力があるのさ。だから君は切られた。」
隠す気もない澪は堂々とそう語った。しかし、少し嘘が混じっている。人や獣も切る事はできるのだ。しかし、元々悪霊などを切る刀のため、それ以上の効果が発揮されて切ってしまう場合がある。だから人に向けて使っては行けないのである。そんなその刀の銘は『悪食』と言う。りくが対神のために打った刀である。
「ならば私が神気を体に纏わせず、人になればその刀は効かぬ!私の体は人より格段に強い!その辺の武器では傷一つ付けられぬ!」
「あーあ。敵の情報を鵜呑みにしちゃダメじゃん?だから君はその程度なんだよ。『神人悪切斬』」
青龍は戸惑った。自分は切られないはずなのに、自分の体が切られていく。見えているのに体は動かない。一秒が長く感じる。回避さえできない。全ての斬撃が終わったあと、散りゆく自分の目が最後に見えたのは、力を使い切って倒れる澪の姿だった。それを見て彼は悟った。そして想った。
(最後まで彼女が姿を見せなかったのはあの刀の全てを引き返すため・・・!そして彼女はそれに全ての力を使い切って・・・出し切って私に買ったのか・・・あぁこの感情をなんと呼ぶのだろうか・・・?申し訳ない我が主、私は負けてしまいました・・・)
青龍は最後に感情というものを理解し、この現世から消えた。それは満ち足りたものであったのだろう。その体は光となり空へと、宇宙へと帰って行った。それを見届けた四人は走る。西側の加勢へと・・・・
そんな西側では、本好が膝をついて肩で息をしていた。ほかの三人もボロボロであった。
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