二次創作小説

らい

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テン

気分の色。導きは何処

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「    みちびき様会えれば幸運か不運か
     それはお会いした時に分かる事
     それは黒く黒く飲み込んで
     足は三本、天を翔け。
     天を描きし時に舞い降りし時
     我々の願いを叶えるだろう       」

古来から伝わる歌と言う。
みちびき様というのはこの街に伝わる伝説だ。
足が三本あり、空を翔ると言われている。
しかし誰も見たことないんだって。
それってずっと不幸になってるからじゃないのかな?

それは唐突だった。
森で友達達と遊んでいた時に一人の奴が空を見て言ったんだ。

「みちびき様だ!」

最初は嘘だと思った。
でも一緒になって空を見上げた時居たんだ。
みちびき様。
足が三本ある鴉だったんだ。みちびき様は
木の枝に止まったそれを見て、ハッと周りを僕が見渡した時には遅かった。

僕の友達はみんな道具と服を残して消えてたんだ。僕だけを残して。いつの間にかね。

「え・・・?み・・んな・・・?」

「君は運がいい。私に気に入られたんだから」

「え・・・・?」

聞こえるはずのない声。
森の奥で僕が聞いたのは女性の声。
ハッとみちびき様が居た方を見るとふわりふわりと降りてくる女の人が居たんだ。
鴉の翼を両腕に添えてね。

そしてみちびき様は僕に言ったんだ。

「ひとつだけ願いを叶えてあげる」

ってさ。

だから僕は言ったんだ。
二度とこの街に現れないようにって。
その代わり僕の隣に居てもいいからって。
そしたらみちびき様、鴉に戻っちゃってさ。
いつの間にか消えちゃったんだ。

街は平和になった。
もう来ないってわかったからね。
そして僕が街から出ていった年のある日。

『みちびき様は約束通り来たんだ』

だから僕は今、普通の社会人をしながら神様のお世話をしているんだ。楽しいよ?

だって優しいんだもん。
それに家事がとても上手い。
一緒に家事をするのは楽しいよ。

でも一つだけ、引っかかってる事があってさ。
僕の身体、少しずつ変わってるような気がするんだ。爪とか、指の先とかから。
僕もいつか、みちびき様になるのかな。

そしたら。いつか君を導くかもしれないね。
ずっとずっと、地獄の底まで。導いてあげるよ。
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