シャンフロSS

らい

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楽玲

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「ら・・・・・・楽郎君!」

「ん?おー玲さんか。おはよう~」

「お・・・・・おはよございましゅ・・・」

「頑張って顔見ながら言えるようになって来ればいいのにねぇ」

楽郎と玲はめっちゃくちゃ、それはもう紆余曲折を経て、現在付き合っている。雑ピ達にはとても凄い目で見られたが、新作を流すことで解決した。

「今日は夜大丈夫?」

「あ・・・はい!だ・・・大丈夫でしゅ」

「いや、今日位は止めとこうか。」

「え?どうしたんですか?」

今日はいつもの投稿とは少し違う。いつものような私服ではなく今日はピシッとしたスーツと和服を着ている。今日は卒業式なのだ。

「卒業式だしさ、二人でルームシェアとか一応・・・する予定じゃん?だから少し今日は泊まって行かない?ウチに・・・」

留まる?止まる?泊る!?

「らくりょうくんが良ければじぇんじぇんだいじょうぶれす・・・はい・・・」

あ、頭ショートしかけたな今。

楽郎はそう思いながら和服を来て歩いてる玲を見る。それに気づいた玲が不思議そうに尋ねる。

「あの・・・何か変でしょうか・・・?」

「いや、綺麗すぎて見惚れてただけだよ。」

「ミッ・・・・・・・・・・ありがとうございます・・・」

ラグが出たなぁ。玲さんは可愛いなぁ。

脳内だととてもでれっでれの楽郎だが、そんな事を口走ってしまうと目の前にいる彼女の頭がショートしかねない。それでも楽郎はこれだけは言いたかった。

「玲さん。」

「はい。楽郎君。」

「大好きだよ。」

「あっ・・・・・・・・・」

玲は顔が真っ赤になり楽郎へと倒れる。

「あっ!玲さん!おーい!戻ってきてー!」

「きゅう・・・・」

その後、動けなくなった玲を楽郎がお姫様抱っこして学校へ入って来たのを目撃した同級生から煽られたり、写真を撮られ玲が真っ赤になり楽郎の後ろへ隠れるなどの事件が起きたが、卒業式はつつがなく終了した。
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