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永遠
楽永2
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「さーて、久々にコスモ「pipipipipi」なんだぁ?」
サンラクこと陽務楽郎はいつものようにゲームをしようとパッケージを手に取ったところでほぼ使われなくなった携帯電話を見る。そこにはメッセージが飛んできていた。
━━━━━━━━━━━━━━━
件名:今から家行くね
差出人:鉛筆戦士
宛先:サンラク
本文:
お仕事がはやく終わったからそっちに行くね~。新しい楽君の家楽しみだなぁ~
━━━━━━━━━━━━━━━
楽郎は突然のメールに固まってしまった。
「・・・は?」
絞り出した声であった。そしてもう少しすると、カリスマモデルの天音永遠が自分の家に来てしまう事を再確認して部屋を片付け始めた。メールから一時間もしないうちにチャイムが鳴った。
『もしもーし楽君~?来たよー』
「・・・ドチラサマデスカ」
『ここで合ってたみたいだね。入るよ~』
「鍵は開いてるよ。」
玄関に迎えに来た彼氏を見てモデルとは言い難い甘い顔をした天音永遠がそこにはいた。
「顔緩みきってんぞ。お前・・・荷物持ってきてるのを見るに泊まる気か?仕事は?」
「あはーバレちゃうかぁ・・・明日は休みなの。だから来たんだけどね~」
「ったく・・・ほら、紅茶でいいだろ?」
「レディに気を使えるくらいには楽君が成長している事にお姉さん感激!」
「うるせぇ、はよ荷物置きに行け!」
キッチンで楽郎がいそいそと紅茶を入れ始めたのを尻目に永遠はリビングに持ってきた荷物を置き、ソファに座る。
「今日どうしたよ?疲れてんな。」
「楽君にはバレちゃうか、今日はめんどくさい人が居てね・・・絡まれてたんだよ・・」
楽郎は少し顔を曇らせるがすぐにその顔を隠す。しかし彼女にはその顔もバレていたようだ。
「なになに?嫉妬?可愛いねぇ!」
「彼女に言い寄られて嫉妬というか、ちょっと複雑な気持ちになるのは彼氏としては普通の感情なんじゃないか?」
「そう思ってくれるなんて・・・クソゲー脳も治ってきたかな?」
軽口を叩いているが、永遠は自分のことを思ってくれるだけで胸が熱くなり、心臓は高鳴っているのだ。それを悟られないように振舞っているのである。
(こんな心臓の音バレたら恥ずかしさで死んじゃうよ。)
そんな事を考えながらも話していく。
そして、次の日の朝楽郎の元に魚臣 慧からメールが届く。
━━━━━━━━━━━━━━━
件名:すまん!サンラク!
差出人:モドルカッツオ
宛先:サンラク
本文:
爆薬分隊で欠員が出てしまったんだ。顔隠しとして今から大会出てくれない?場所はここだからさ
×××××××× ○○-○
━━━━━━━━━━━━━━━
「コイツ舐めてんだろ」
「なになに~・・・うわぁ・・・」
さて、この魚をどうするかは後として、これは行かなきゃ行けないやつだよなぁ・・・永遠と付き合う時も色々して貰ったしなぁ・・・
「永遠、行っても良いか?」
「んーしょうがないなぁー今度埋め合わせしてよ?絶対に。」
「分かったよ。これ多分テレビ乗るやつだから彼氏さんの活躍でも見てな。」
「勝ってよ?」
「任せろ。」
楽郎はいつものカボチャヘルメットを持ち、呼ばれた場所へと向かう。自分のためだけでなく俺の活躍を見ているであろう、彼女のためにも俺は勝たなければならない。はずだったのに・・・
「おいコラ両生類、人数が足りないんじゃなかったのか?なんで俺はお前と戦ってるんですかね?それもタッグマッチで!」
現在、カースドプリズンを使ったカボチャヘルメットと、シルバージャンパーを使うプロゲーマーの魚臣慧が対面している。ゼノセルグスを使うアメリア・サリヴァンがサンラクのタッグである。慧のタッグは言わずもがな、シルヴィア・ゴールドバーグである。
「Hey!NoFace!」
「このっ・・・こっちに来るなぁァ!」
ミーティアスの加速を綺麗にキャッチし、そのままカッツォの方に投げ返す。
「こーでもしないとお前動かないからな!さっさとあの鉛筆とッ!籍を入れろ鳥頭ッ!」
何となく察した。ヘタレの俺の代わりに土台を作ってくれたらしい。しかもこの感じだと永遠も何かしらで呼ばれているだろうな。腹括るかぁ・・・
「上等だこのクソ両生類魚介がよ!このラウンド即勝ちで終わらせてやるわ。サリヴァン!力貸せ!」
「上等だ鳥頭。シルヴィ!畳み掛けるよ!」
「脱獄!」
プリズンブレイカーとなったサンラクもとい顔隠しは瞬く間にミーティアスとシルバージャンパーの体力を削りきった。(ゼノセルグスの超必殺でアメリアが盾役してくれたからであるが。)
リアルに意識を戻した顔隠しはカボチャヘルメットでこの部屋を見回す。そのにはやはり彼女が居た。最愛で、大好きな自分の彼女が。楽郎はそれを確認すると、カメラをこちらに向けるように指示した。
「マジでやるんだ・・・サンラク・・・」
魚がなんか言ってるが無視。楽郎は被っていたカボチャヘルメットを外すと部屋の端にいた彼女にこちらに来るように指示する。
「え、何?何する気?」
彼女は少し戸惑いながら彼の元へと向かう。
「えーここで俺、顔隠しからお知らせです。」
ここで楽郎は魚臣 慧の方を見る。彼が頷いたので言葉を続ける。
「俺、顔隠しは、電脳大隊への加入を宣言し、お付き合いさせて頂いてる彼女が居ることもお知らせします!」
ペンシルゴンもとい天音永遠は戸惑っていた。いきなり自分の彼氏が全世界に向けて自分のことを発信しだしたのだから。
「ちょっ・・・楽君!?」
「天音永遠、いや、永遠。俺と結婚してください。俺はお前を大切にします。」
「えっ・・・ちょっ・・・いまぁあ?」
顔が真っ赤に染まる永遠。片膝をつき、こちらに手を向けている自分の彼氏の手をそっと彼女は握り、こういうのだ。
「よろしく・・・お願いしますっ!」
二人は抱きしめ合う。永遠は少し泣いていた。とても嬉しかったらしい。そして、この後電脳大隊の加入を宣言したため、確定申告や、妹、全国からの声、そして愛する永遠の事など色々な作業が積み上がってしまったサンラクなのであった。
サンラクこと陽務楽郎はいつものようにゲームをしようとパッケージを手に取ったところでほぼ使われなくなった携帯電話を見る。そこにはメッセージが飛んできていた。
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件名:今から家行くね
差出人:鉛筆戦士
宛先:サンラク
本文:
お仕事がはやく終わったからそっちに行くね~。新しい楽君の家楽しみだなぁ~
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楽郎は突然のメールに固まってしまった。
「・・・は?」
絞り出した声であった。そしてもう少しすると、カリスマモデルの天音永遠が自分の家に来てしまう事を再確認して部屋を片付け始めた。メールから一時間もしないうちにチャイムが鳴った。
『もしもーし楽君~?来たよー』
「・・・ドチラサマデスカ」
『ここで合ってたみたいだね。入るよ~』
「鍵は開いてるよ。」
玄関に迎えに来た彼氏を見てモデルとは言い難い甘い顔をした天音永遠がそこにはいた。
「顔緩みきってんぞ。お前・・・荷物持ってきてるのを見るに泊まる気か?仕事は?」
「あはーバレちゃうかぁ・・・明日は休みなの。だから来たんだけどね~」
「ったく・・・ほら、紅茶でいいだろ?」
「レディに気を使えるくらいには楽君が成長している事にお姉さん感激!」
「うるせぇ、はよ荷物置きに行け!」
キッチンで楽郎がいそいそと紅茶を入れ始めたのを尻目に永遠はリビングに持ってきた荷物を置き、ソファに座る。
「今日どうしたよ?疲れてんな。」
「楽君にはバレちゃうか、今日はめんどくさい人が居てね・・・絡まれてたんだよ・・」
楽郎は少し顔を曇らせるがすぐにその顔を隠す。しかし彼女にはその顔もバレていたようだ。
「なになに?嫉妬?可愛いねぇ!」
「彼女に言い寄られて嫉妬というか、ちょっと複雑な気持ちになるのは彼氏としては普通の感情なんじゃないか?」
「そう思ってくれるなんて・・・クソゲー脳も治ってきたかな?」
軽口を叩いているが、永遠は自分のことを思ってくれるだけで胸が熱くなり、心臓は高鳴っているのだ。それを悟られないように振舞っているのである。
(こんな心臓の音バレたら恥ずかしさで死んじゃうよ。)
そんな事を考えながらも話していく。
そして、次の日の朝楽郎の元に魚臣 慧からメールが届く。
━━━━━━━━━━━━━━━
件名:すまん!サンラク!
差出人:モドルカッツオ
宛先:サンラク
本文:
爆薬分隊で欠員が出てしまったんだ。顔隠しとして今から大会出てくれない?場所はここだからさ
×××××××× ○○-○
━━━━━━━━━━━━━━━
「コイツ舐めてんだろ」
「なになに~・・・うわぁ・・・」
さて、この魚をどうするかは後として、これは行かなきゃ行けないやつだよなぁ・・・永遠と付き合う時も色々して貰ったしなぁ・・・
「永遠、行っても良いか?」
「んーしょうがないなぁー今度埋め合わせしてよ?絶対に。」
「分かったよ。これ多分テレビ乗るやつだから彼氏さんの活躍でも見てな。」
「勝ってよ?」
「任せろ。」
楽郎はいつものカボチャヘルメットを持ち、呼ばれた場所へと向かう。自分のためだけでなく俺の活躍を見ているであろう、彼女のためにも俺は勝たなければならない。はずだったのに・・・
「おいコラ両生類、人数が足りないんじゃなかったのか?なんで俺はお前と戦ってるんですかね?それもタッグマッチで!」
現在、カースドプリズンを使ったカボチャヘルメットと、シルバージャンパーを使うプロゲーマーの魚臣慧が対面している。ゼノセルグスを使うアメリア・サリヴァンがサンラクのタッグである。慧のタッグは言わずもがな、シルヴィア・ゴールドバーグである。
「Hey!NoFace!」
「このっ・・・こっちに来るなぁァ!」
ミーティアスの加速を綺麗にキャッチし、そのままカッツォの方に投げ返す。
「こーでもしないとお前動かないからな!さっさとあの鉛筆とッ!籍を入れろ鳥頭ッ!」
何となく察した。ヘタレの俺の代わりに土台を作ってくれたらしい。しかもこの感じだと永遠も何かしらで呼ばれているだろうな。腹括るかぁ・・・
「上等だこのクソ両生類魚介がよ!このラウンド即勝ちで終わらせてやるわ。サリヴァン!力貸せ!」
「上等だ鳥頭。シルヴィ!畳み掛けるよ!」
「脱獄!」
プリズンブレイカーとなったサンラクもとい顔隠しは瞬く間にミーティアスとシルバージャンパーの体力を削りきった。(ゼノセルグスの超必殺でアメリアが盾役してくれたからであるが。)
リアルに意識を戻した顔隠しはカボチャヘルメットでこの部屋を見回す。そのにはやはり彼女が居た。最愛で、大好きな自分の彼女が。楽郎はそれを確認すると、カメラをこちらに向けるように指示した。
「マジでやるんだ・・・サンラク・・・」
魚がなんか言ってるが無視。楽郎は被っていたカボチャヘルメットを外すと部屋の端にいた彼女にこちらに来るように指示する。
「え、何?何する気?」
彼女は少し戸惑いながら彼の元へと向かう。
「えーここで俺、顔隠しからお知らせです。」
ここで楽郎は魚臣 慧の方を見る。彼が頷いたので言葉を続ける。
「俺、顔隠しは、電脳大隊への加入を宣言し、お付き合いさせて頂いてる彼女が居ることもお知らせします!」
ペンシルゴンもとい天音永遠は戸惑っていた。いきなり自分の彼氏が全世界に向けて自分のことを発信しだしたのだから。
「ちょっ・・・楽君!?」
「天音永遠、いや、永遠。俺と結婚してください。俺はお前を大切にします。」
「えっ・・・ちょっ・・・いまぁあ?」
顔が真っ赤に染まる永遠。片膝をつき、こちらに手を向けている自分の彼氏の手をそっと彼女は握り、こういうのだ。
「よろしく・・・お願いしますっ!」
二人は抱きしめ合う。永遠は少し泣いていた。とても嬉しかったらしい。そして、この後電脳大隊の加入を宣言したため、確定申告や、妹、全国からの声、そして愛する永遠の事など色々な作業が積み上がってしまったサンラクなのであった。
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