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3恋心乱舞
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次の日には、父に連れられて城にいった。
城は高さ五メートルはあろうかと思われる石垣の城壁がある。番兵が立っている城門をくぐると宮殿が見えてくる。その前は道路になっていて、それをはさんで反対側に庭園が作くられていたのだ。庭園はいくつものブロックに別れているのだが、花壇は庭園の真中に作られ、庭園の北側にある番屋には、庭師たちが待機していた。そこには庭師頭のアクトがいた。父と別れたユリアはアクトの所にいって、羊皮に描いた新たな花壇図面を見せた。
「今年は、星型ですな」
そう言ったアクトは、他の庭師たちに命じて、肥料とするために黒土を森から運ばせた。それを庭師たちは花壇にまいていた。ユリアは、植えてあるバラの枝を切る剪定に参加していた。その仕方しだいで、バラが咲かせる花の数が違ってくるからだ。父が持ち込んだ新しいバラの苗もユリアは庭師たちと一緒になって植え、十日の間たっぷり水を与えたのだった。その後、バラの苗はすくすくと茎を伸ばしていった。
ユリアたちの努力がみのり花壇に植えられたバラは一斉に咲き出していった。花壇に咲いた花は、赤、白、ピンク、それに黄色と鮮やかな色を競わせていたのだ。すると花の匂いは庭園、いや城じゅうに漂い出していった。
やがて匂につられてリチャードが花壇を見に来てくれるようになった。ユリアは、バラにつく害虫をとったり、水をやったりして、いつも花の世話をしていた。だから、リチャードと顔を会わすことも多くなっていた。二人が立ち話をする所は、白い大輪のバラが咲いている所だった。そこは日差しが強く、リチャードもまぶしそうにして、長話はできなかったのだ。そこで、ユリアは、その場所に木を一本植えさせ、日陰になるようにした。さらに、そこに小さなテーブルと椅子二つをおいたのだった。もちろん、椅子の一つはリチャードがすわり、もう一つはユリアがすわるつもりでいたからだ。ユリアの思ったように、リチャードはそこにやってくると、テーブルを前に椅子にすわり、ユリアと長く話をしてくれるようになった。
リチャードと話をする時に、ユリアは羊皮で作った前かけをかけた仕事着だったことに気がついてしまった。そこで、ユリアは小ぎれいな服を着て城に行くようになった。
そのことを最初に気がついたのは、マーガレットだった。
「あら、お姉さま。庭いじりには、そんな服を着る必要がないと思いますけど」
「そうね。でも、リチャードさまが、バラの花壇によく来るようになったのですもの。それなりの服でいたいわ」
「えっ、それは本当ですか?」
そこで、ユリアは、リチャードが花壇の中で時間をつぶせるように、テーブルをおき、そこで休んで話をしていくことを妹に教えたのだった。
マーガレットの目がきらりと光ったのだが、そのことにユリアは気がつかなかった。
その日もリチャードは花壇にやってきて、テーブルを前にすわり、ユリアと話をしていた。そこに突然、マーガレットが現れたのだ。
マーガレットは手にバスケットをさげていた。
「リチャードさま、喉が渇かれたのではありませんか? 紅茶をお持ちいたしましたわ。それに、紅茶にあうクッキーもお持ちいたしました。食べていただけますか?」
「わざわざ、用意してきてくれたんだね。ご馳走になるよ」
リチャードが笑顔になったので、マーガレットは、バスケットからティーカップを出してリチャードの前においていた。さらに小皿にのせたビスケットもテーブルの上に並べていた。マーガレットも一緒に食べるつもりでいたので、テーブルの上にもう一セット、ティーカップとビスケットをのせた小皿をおいていた。それでは、ユリアが椅子にすわっているわけにはいかない。椅子から立ちあがり、その席をマーガレットにユリアはゆずるしかなかった。当然のようにマーガレットは椅子にすわり、楽しそうにリチャードと話し出していた。
もうここにいる意味はない。ユリアは陽炎になったようにゆれて立ち去ろうとした。すると、リチャードは、「ユリア、こんな素晴らしい憩いの場所作ってくれて、ありがとう」と言ってくれた。思わずユリアは強張った笑顔を浮かべながら頭をさげていた。
次の日からマーガレットは、バスケットにお茶の用意をして、白いバラそばのテーブルに通い出したのだ。ユリアは、仲良くしている二人を見たくない。おのずと、ユリアは、そこへは近づかないようにしていた。
「殿方の心を掴むには、まず美味しい料理をご馳走することですよ」と言っていたのは、母のジェーンだった。それを聞いて、その通りだと思ったマーガレットは、料理番トーマスに頼みこんで、リチャードと食べるための軽食を作ってもらっていたのだった。
貴族令嬢は社交界デビューをしなければならない。それは、オマラ国では、貴婦人方を束ねているナタシャ公爵夫人が開催するサロンにでることだった。そこへは、リチャードを始め王家の方々も参加していた。ユリアも顔を出して、デビューは終えていたのだが、マーガレットと違って、そこへは何度も顔を出そうとしていなかったのだ。
夕食の後、国王から家族みんなで宮殿に来るように言われたと、ヒックスは紅茶を飲みながら家族を前に話し出した。
「いったい、何を話したいのでしょうか?」ジェーンは首をかしげた。
「お母さま、ご心配することなど、ありませんわ」と、マーガレットは嬉しそうな顔をしている。妹は呼ばれた理由を知っているようだった。だがユリアにとっていい話ではない。そんな気がしていた。
次の日、家族四人は正装で馬車にのり、城にある宮殿にむかった。
宮殿の拝謁の間に入り家族四人は並んで立ち、二つの椅子が並んでいる正面を見ていた。一つは玉座、もう一つには王妃の椅子だった。しばらくして、ジョン王とマリー王妃が現れて椅子に腰をおろすと、少し遅れてリチャード王子が現れた。
「ブライアン家の方々、ようこそ来てくれました。実はおりいって話をしたいと思いましてな」
「殿下、どんなことでございましょうか?」と、ヒックスが顔を国王にむけた。
「わが息子、リチャードのことだが。そろそろ妻帯をしてもらいたいと思って、リチャードに聞くと、そちの娘マーガレットに好意を抱いているというではないか。リチャードの話では、マーガレットも、リチャードに好意を抱いてくれていると言っているそうだが、どうなのであろうか?マーガレット、本心を聞かしてもらいたい」
国王に顔を向けられたマーガレットは少しはにかんで見せながら、「はい、私もリチャードさまをお慕い申し上げております」と言って顔を赤くした。同時にユリアは顔を青くしていた。
「それを聞いて安堵いたした。そこで、リチャードとマーガレットを結婚させたいと思うのだが。ブライアン公、それでよろしいだろうか?」
「殿下、恐れ多いお言葉、私からもよろしくお願いを申し上げるしだいです」
ヒックスが頭をさげるとジェーン、マーガレットもそれに続くように頭をさげていた。ユリアは心が虚ろになっていたので、少し遅れて頭をさげた。
「それでは、二人の婚約の発表は七日後、ここ拝謁の間で行いたいと思うが、それでよいかな?」
「もちろんでございます」
ヒックスは再び頭をさげた。今度はユリアも父の後を追って母や妹に遅れることなく頭をさげることができていた。
城は高さ五メートルはあろうかと思われる石垣の城壁がある。番兵が立っている城門をくぐると宮殿が見えてくる。その前は道路になっていて、それをはさんで反対側に庭園が作くられていたのだ。庭園はいくつものブロックに別れているのだが、花壇は庭園の真中に作られ、庭園の北側にある番屋には、庭師たちが待機していた。そこには庭師頭のアクトがいた。父と別れたユリアはアクトの所にいって、羊皮に描いた新たな花壇図面を見せた。
「今年は、星型ですな」
そう言ったアクトは、他の庭師たちに命じて、肥料とするために黒土を森から運ばせた。それを庭師たちは花壇にまいていた。ユリアは、植えてあるバラの枝を切る剪定に参加していた。その仕方しだいで、バラが咲かせる花の数が違ってくるからだ。父が持ち込んだ新しいバラの苗もユリアは庭師たちと一緒になって植え、十日の間たっぷり水を与えたのだった。その後、バラの苗はすくすくと茎を伸ばしていった。
ユリアたちの努力がみのり花壇に植えられたバラは一斉に咲き出していった。花壇に咲いた花は、赤、白、ピンク、それに黄色と鮮やかな色を競わせていたのだ。すると花の匂いは庭園、いや城じゅうに漂い出していった。
やがて匂につられてリチャードが花壇を見に来てくれるようになった。ユリアは、バラにつく害虫をとったり、水をやったりして、いつも花の世話をしていた。だから、リチャードと顔を会わすことも多くなっていた。二人が立ち話をする所は、白い大輪のバラが咲いている所だった。そこは日差しが強く、リチャードもまぶしそうにして、長話はできなかったのだ。そこで、ユリアは、その場所に木を一本植えさせ、日陰になるようにした。さらに、そこに小さなテーブルと椅子二つをおいたのだった。もちろん、椅子の一つはリチャードがすわり、もう一つはユリアがすわるつもりでいたからだ。ユリアの思ったように、リチャードはそこにやってくると、テーブルを前に椅子にすわり、ユリアと長く話をしてくれるようになった。
リチャードと話をする時に、ユリアは羊皮で作った前かけをかけた仕事着だったことに気がついてしまった。そこで、ユリアは小ぎれいな服を着て城に行くようになった。
そのことを最初に気がついたのは、マーガレットだった。
「あら、お姉さま。庭いじりには、そんな服を着る必要がないと思いますけど」
「そうね。でも、リチャードさまが、バラの花壇によく来るようになったのですもの。それなりの服でいたいわ」
「えっ、それは本当ですか?」
そこで、ユリアは、リチャードが花壇の中で時間をつぶせるように、テーブルをおき、そこで休んで話をしていくことを妹に教えたのだった。
マーガレットの目がきらりと光ったのだが、そのことにユリアは気がつかなかった。
その日もリチャードは花壇にやってきて、テーブルを前にすわり、ユリアと話をしていた。そこに突然、マーガレットが現れたのだ。
マーガレットは手にバスケットをさげていた。
「リチャードさま、喉が渇かれたのではありませんか? 紅茶をお持ちいたしましたわ。それに、紅茶にあうクッキーもお持ちいたしました。食べていただけますか?」
「わざわざ、用意してきてくれたんだね。ご馳走になるよ」
リチャードが笑顔になったので、マーガレットは、バスケットからティーカップを出してリチャードの前においていた。さらに小皿にのせたビスケットもテーブルの上に並べていた。マーガレットも一緒に食べるつもりでいたので、テーブルの上にもう一セット、ティーカップとビスケットをのせた小皿をおいていた。それでは、ユリアが椅子にすわっているわけにはいかない。椅子から立ちあがり、その席をマーガレットにユリアはゆずるしかなかった。当然のようにマーガレットは椅子にすわり、楽しそうにリチャードと話し出していた。
もうここにいる意味はない。ユリアは陽炎になったようにゆれて立ち去ろうとした。すると、リチャードは、「ユリア、こんな素晴らしい憩いの場所作ってくれて、ありがとう」と言ってくれた。思わずユリアは強張った笑顔を浮かべながら頭をさげていた。
次の日からマーガレットは、バスケットにお茶の用意をして、白いバラそばのテーブルに通い出したのだ。ユリアは、仲良くしている二人を見たくない。おのずと、ユリアは、そこへは近づかないようにしていた。
「殿方の心を掴むには、まず美味しい料理をご馳走することですよ」と言っていたのは、母のジェーンだった。それを聞いて、その通りだと思ったマーガレットは、料理番トーマスに頼みこんで、リチャードと食べるための軽食を作ってもらっていたのだった。
貴族令嬢は社交界デビューをしなければならない。それは、オマラ国では、貴婦人方を束ねているナタシャ公爵夫人が開催するサロンにでることだった。そこへは、リチャードを始め王家の方々も参加していた。ユリアも顔を出して、デビューは終えていたのだが、マーガレットと違って、そこへは何度も顔を出そうとしていなかったのだ。
夕食の後、国王から家族みんなで宮殿に来るように言われたと、ヒックスは紅茶を飲みながら家族を前に話し出した。
「いったい、何を話したいのでしょうか?」ジェーンは首をかしげた。
「お母さま、ご心配することなど、ありませんわ」と、マーガレットは嬉しそうな顔をしている。妹は呼ばれた理由を知っているようだった。だがユリアにとっていい話ではない。そんな気がしていた。
次の日、家族四人は正装で馬車にのり、城にある宮殿にむかった。
宮殿の拝謁の間に入り家族四人は並んで立ち、二つの椅子が並んでいる正面を見ていた。一つは玉座、もう一つには王妃の椅子だった。しばらくして、ジョン王とマリー王妃が現れて椅子に腰をおろすと、少し遅れてリチャード王子が現れた。
「ブライアン家の方々、ようこそ来てくれました。実はおりいって話をしたいと思いましてな」
「殿下、どんなことでございましょうか?」と、ヒックスが顔を国王にむけた。
「わが息子、リチャードのことだが。そろそろ妻帯をしてもらいたいと思って、リチャードに聞くと、そちの娘マーガレットに好意を抱いているというではないか。リチャードの話では、マーガレットも、リチャードに好意を抱いてくれていると言っているそうだが、どうなのであろうか?マーガレット、本心を聞かしてもらいたい」
国王に顔を向けられたマーガレットは少しはにかんで見せながら、「はい、私もリチャードさまをお慕い申し上げております」と言って顔を赤くした。同時にユリアは顔を青くしていた。
「それを聞いて安堵いたした。そこで、リチャードとマーガレットを結婚させたいと思うのだが。ブライアン公、それでよろしいだろうか?」
「殿下、恐れ多いお言葉、私からもよろしくお願いを申し上げるしだいです」
ヒックスが頭をさげるとジェーン、マーガレットもそれに続くように頭をさげていた。ユリアは心が虚ろになっていたので、少し遅れて頭をさげた。
「それでは、二人の婚約の発表は七日後、ここ拝謁の間で行いたいと思うが、それでよいかな?」
「もちろんでございます」
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