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天空魔人グール
8 おばあさんと再会
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いつもなら居間のテレビを見ている時間でしたが、カオルは、すぐに二階にあがって、おばあさんの家の方を見ていました。
もし、二階の部屋に明かりがついたなら、すぐにでもおばあさんの家を訪ねようと思っていたからです。目的は、子供たちの行方不明事件をどうしたら解決できるか相談するためでした。
明日は土曜日ですので、いくら遅くなっても相談することができると思っていました。でも、残念ながら、真夜中になっても、おばあさんの家に明かりはつかなかったのです。さすがにカオルも眠くなってきたので、あきらめてベッドに入って寝てしまいました。
明るい光に目をさました。
窓にカーテンを引かずに寝てしまったので朝日が直接、カオルの顔を照らしていたからです。ベッドから起き外をのぞくとおばあさんが庭の花々に水をやっていました。カオルはすぐに自分の部屋から出ると音をたてて階段をかけおり居間に入って行きました。
「カオル、おはよう。どうしたんだい。そんなにあわてて?」と、新聞を読んでいたお父さんは驚いていました。
「お父さん、隣のおばあさん、家に帰ってきているよ」
「なに、ほんとうかい! それならご挨拶に行かないとならんね」
二人の話し声を聞いて、お母さんも台所から出てきました。
「それなら、私もごいっしょに挨拶に行きますわ」
カオルはレースのカーテンを開け、さらにガラス戸も開けました。その後すぐにベランダにおいてあるサンダルを履いて庭に飛び出していきました。急がないと、おばあさんは、またどこかに行ってしまいそうに思ったからです。
「おばあさん、おはよう」
「おや、カオル。おはよう」
お母さんは、挨拶用に用意をした缶詰の詰め合わせをタンスの上からおろし手に提げました。その間にお父さんは玄関に行って、二人分のサンダルを持ってきて、ベランダに並べました。やがて、二人はそのサンダルを履いて、おばあさんのところにやってきました。
「おはようございます。今度となりに住むことになりました加藤です」と、お父さんが挨拶をしました。
「これは、お知り合いになったご挨拶に」と言ってお母さんは缶詰の詰め合わせをおばあさんに手渡していました。
「これはこれは、ご丁寧に。私はサラと言います。ありがとうございます」
おばあさんはニコニコ笑ってくれました。その笑顔を見て、お父さんもお母さんも安心をしたようです。
「旅が好きで、いつもだいたい家にいないのですが、これからもよろしくお願いします。すでに、お宅の娘さん、カオルとは知り合いになっていたんですよ」
そうなのだ。
おばあさんと顔馴染みになっていたのに、お父さんやお母さんに何も言っていなかったことを思い出し、カオルはへへへと照れ笑いをしてしまいました。
おばあさんは真顔になり、カオルをみつめてきました。
「カオル、すぐにでも、相談したいことがあるようだね?」
「おばあさん、どうして、分かるの?」
「そりゃ、そうだよ。誰でも分かるさ。こんな朝方に、パジャマのままで飛び出してくるなんて。何か大変なことが起きているからだろう?」
カオルは、うなずきました。
「そんな時ほど、大切なことがある。何か分かるかい」
カオルは首を左右にふりました。
「平常心。いつもと変わらない冷静さが大切なのさ。分かったら、まずカオルは朝にすることをやって朝食も取ってきなさい。私も朝にすべきことを終えて、ここに待っているから」
そう言われたので、カオルはお父さんやお母さんといっしょに家に戻りました。
その後、いつもの服に着替え、歯をみがき、トーストとハムエッグの朝食をとってから、庭に出て行きました。
もし、二階の部屋に明かりがついたなら、すぐにでもおばあさんの家を訪ねようと思っていたからです。目的は、子供たちの行方不明事件をどうしたら解決できるか相談するためでした。
明日は土曜日ですので、いくら遅くなっても相談することができると思っていました。でも、残念ながら、真夜中になっても、おばあさんの家に明かりはつかなかったのです。さすがにカオルも眠くなってきたので、あきらめてベッドに入って寝てしまいました。
明るい光に目をさました。
窓にカーテンを引かずに寝てしまったので朝日が直接、カオルの顔を照らしていたからです。ベッドから起き外をのぞくとおばあさんが庭の花々に水をやっていました。カオルはすぐに自分の部屋から出ると音をたてて階段をかけおり居間に入って行きました。
「カオル、おはよう。どうしたんだい。そんなにあわてて?」と、新聞を読んでいたお父さんは驚いていました。
「お父さん、隣のおばあさん、家に帰ってきているよ」
「なに、ほんとうかい! それならご挨拶に行かないとならんね」
二人の話し声を聞いて、お母さんも台所から出てきました。
「それなら、私もごいっしょに挨拶に行きますわ」
カオルはレースのカーテンを開け、さらにガラス戸も開けました。その後すぐにベランダにおいてあるサンダルを履いて庭に飛び出していきました。急がないと、おばあさんは、またどこかに行ってしまいそうに思ったからです。
「おばあさん、おはよう」
「おや、カオル。おはよう」
お母さんは、挨拶用に用意をした缶詰の詰め合わせをタンスの上からおろし手に提げました。その間にお父さんは玄関に行って、二人分のサンダルを持ってきて、ベランダに並べました。やがて、二人はそのサンダルを履いて、おばあさんのところにやってきました。
「おはようございます。今度となりに住むことになりました加藤です」と、お父さんが挨拶をしました。
「これは、お知り合いになったご挨拶に」と言ってお母さんは缶詰の詰め合わせをおばあさんに手渡していました。
「これはこれは、ご丁寧に。私はサラと言います。ありがとうございます」
おばあさんはニコニコ笑ってくれました。その笑顔を見て、お父さんもお母さんも安心をしたようです。
「旅が好きで、いつもだいたい家にいないのですが、これからもよろしくお願いします。すでに、お宅の娘さん、カオルとは知り合いになっていたんですよ」
そうなのだ。
おばあさんと顔馴染みになっていたのに、お父さんやお母さんに何も言っていなかったことを思い出し、カオルはへへへと照れ笑いをしてしまいました。
おばあさんは真顔になり、カオルをみつめてきました。
「カオル、すぐにでも、相談したいことがあるようだね?」
「おばあさん、どうして、分かるの?」
「そりゃ、そうだよ。誰でも分かるさ。こんな朝方に、パジャマのままで飛び出してくるなんて。何か大変なことが起きているからだろう?」
カオルは、うなずきました。
「そんな時ほど、大切なことがある。何か分かるかい」
カオルは首を左右にふりました。
「平常心。いつもと変わらない冷静さが大切なのさ。分かったら、まずカオルは朝にすることをやって朝食も取ってきなさい。私も朝にすべきことを終えて、ここに待っているから」
そう言われたので、カオルはお父さんやお母さんといっしょに家に戻りました。
その後、いつもの服に着替え、歯をみがき、トーストとハムエッグの朝食をとってから、庭に出て行きました。
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