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竜人をさがして!
10竜宮城の決戦
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カオルは自分の体を心配している暇はありません。すぐにピノといっしょにカオルと玲子は警備兵たちがいるテントに行きました。
警備隊長はナマズのようなヒゲをはやした人で、タジンとなのっていました。
「君たちのおかげで、たくさんの希望達成員たちを助けることができたようだ」
「どうして、竜国は科学が進んでいるのですか?」と、カオルは聞いてしまいました。
すると、タジンはにやりと笑ったのです。
「少し昔話をさせてもらうかな。私らの祖先は君らがいう爬虫類だよ。恐竜がいた頃に、すでに私たちはあなた方と同じに二本足で立って歩き文明を築いていた」
「えっ、そうなんですか? 学校でそんなことを教えてくれていないわ」と、玲子は額に三本の横じわを作っていました。
「6600万年前になるかな。人はまだいなかった頃だね。突然、大きな隕石が地球に落ちてきた。そのおかげで、海は高さ3百メートルのつなみを起こし隕石の粉塵が空をおおい陽が照らさない日々が何年も続いた。世界は急速に冷えだし、食べる物もなくなっていく。初代の乙姫様は地下に大きな空洞がある場所を見つけたんだよ。そこに我々は移り、世界の災害から逃れることができた。地下で暮らすには科学を発展させて生きるしかなかった。すぐに地熱発電で電気を起こし光を作れるようになった。光さえあれば動物や植物を育て食べ物の心配もなくなっていたからね」
「そうだったのですか」とカオルは関心をしていました。
「外の世界が温暖になり、美しい世界になったことを知ると、地上で暮らしたいと思う者たちが出てきたんだよ。だが、その方法が問題だ。きみらと戦って、地上に出ようと思う者たちが出てきた。それを乙姫様は禁止してしてきた」
「そうですよ。そんなやり方はすべきではないわ」と、カオルは声をあらげました。カオルは人を助けるために、魔法使いになったのです。明らかに人に害を及ぼそうとしている者たちが現れたのであれば、ほってはおけません。
「竜宮城は堅固な建物です。そう簡単に入り込むことはできません。私どもも兵を集めおりますので、そろそろ反乱軍を攻める準備ができているはずですぞ」
タジンがテントから出ていったので、カオルたちも後につづきました。
タジンが手をあげて、警護兵たちに支持を出すと、機関銃をかまえて反乱軍たちを撃ち出したのです。
反乱軍たちは円盤の盾をかまえて、機関銃の弾をよけていました。だが、機関銃の弾は尽きることはありません。反乱軍の人たちは、どんどんと倒れていきました。
すると、赤いマントを背負っている者が立ちあがりました。その者が反乱軍のリーダーだったのです。
リーダーは赤い顏をカオルたちの方に向けて笑ったのです。そして手に持っていたガラス瓶を突き出してみせました。瓶の中には緑色の丸薬が入っていました。
それを反乱軍の兵士たちにリーダーは丸薬を一粒ずつ渡して飲ませていました。
すると、丸薬を飲んだ兵士たちは鼻の先が伸び出し、みるみる体が大きくなっていたのです。
その姿は、古代の竜、恐竜を思わせる姿に変わっていました。
図鑑にのっていた恐竜は灰色でしたが、ここで変わった恐竜は違いました。体中が緑や赤色で、その色がキラキラと輝いています。その上、頭には鹿のような角がついていました。
恐竜に変わった兵士たちは警備兵を襲い出したのです。幾人もの警備兵たちが恐竜にかみ殺され出しました。
カオルは傍にいて恐怖でひきつる警備兵に聞きました。
「あの丸薬はなんなのですか?」
「あの薬を飲めば、昔の竜の姿に戻れる薬なのです。そんな薬があると前に聞いたことがありましたが、いままで伝説だと思っていました」
「じゃ、あの丸薬を飲めば、あなた方も、反乱軍と同じに昔の竜の姿に戻れるのかしら?」
「う~む。なれると思いますよ」
「じゃ、あの薬を取ってくるわ」と言ったカオルはホウキをまたにはさむと、すぐに飛びあがりました。そして、暴れまわっている恐竜の間をぬってリーダーのそばまで飛んでいき、彼の手から丸薬の入っている瓶をとりあげたのでした。
「何をする」とリーダーは怒りで声をあげています。
カオルはすぐに高く飛んで、警備兵たちのテントに戻りました。
残された警備兵の数は最初にいた数の三分の一になっていたのです。
「さあ、飲んでみて」
そう言われて、兵士の一人が意を決っしてカオルから貰った丸薬を飲み込んでいました。
すると、兵士の体はどんどんと大きくなり、恐竜の姿になっていたのです。すぐに恐竜は、反乱軍から生まれた恐竜にぶつかっていきました。それを見た他の警備兵たちも、カオルから丸薬を貰い、それを飲んで恐竜になっていたのでした。
もはや、体形は同等です。互角の勝負を始めることができました。それでも、恐竜の数は警備兵から生まれた恐竜の方が多くなっていきます。
反乱軍のリーダーは自分用に左手に丸薬二粒を握っていたのです。にやりと笑いながら、リーダがは二粒の丸薬をごくんと飲み込みました。するとリーダーも恐竜になっていきましたが、普通の恐竜の倍の大きさはあるチラノザウルスに変わっていたのでした。チラノザウルスは恐竜の王様です。そばにいる恐竜たちを振った尾ではじき飛ばし、近づいてくる恐竜はかみつき食いちぎっていました。
まずい、まずいぞ。そう思ったカオルは恐竜になる丸薬を自分も飲んでみました。
すると、カオルも巨大化して恐竜になっていました。後で知ることになるのですが、カオルが恐竜になることができたのは、竜人の血を輸血して、竜の血がカオルの体に流れていたからだったのです。
カオルは魔女でしたから、火を起こすことができる恐竜になっていました。そして、火を作れる場所は口の中だったのです。
カオルが口から火を噴き出すと、その炎にチラノザウルスはこげて燃え縮んでいきました。その後、反乱軍からうまれた恐竜たちに向かっても、カオルが炎をあびせるとやはり縮んでいったのでした。
カオルは恐竜になりましたが、一時間もすると薬の効きめがなくなったためか、もとのカオルに戻っていました。
警備隊長はナマズのようなヒゲをはやした人で、タジンとなのっていました。
「君たちのおかげで、たくさんの希望達成員たちを助けることができたようだ」
「どうして、竜国は科学が進んでいるのですか?」と、カオルは聞いてしまいました。
すると、タジンはにやりと笑ったのです。
「少し昔話をさせてもらうかな。私らの祖先は君らがいう爬虫類だよ。恐竜がいた頃に、すでに私たちはあなた方と同じに二本足で立って歩き文明を築いていた」
「えっ、そうなんですか? 学校でそんなことを教えてくれていないわ」と、玲子は額に三本の横じわを作っていました。
「6600万年前になるかな。人はまだいなかった頃だね。突然、大きな隕石が地球に落ちてきた。そのおかげで、海は高さ3百メートルのつなみを起こし隕石の粉塵が空をおおい陽が照らさない日々が何年も続いた。世界は急速に冷えだし、食べる物もなくなっていく。初代の乙姫様は地下に大きな空洞がある場所を見つけたんだよ。そこに我々は移り、世界の災害から逃れることができた。地下で暮らすには科学を発展させて生きるしかなかった。すぐに地熱発電で電気を起こし光を作れるようになった。光さえあれば動物や植物を育て食べ物の心配もなくなっていたからね」
「そうだったのですか」とカオルは関心をしていました。
「外の世界が温暖になり、美しい世界になったことを知ると、地上で暮らしたいと思う者たちが出てきたんだよ。だが、その方法が問題だ。きみらと戦って、地上に出ようと思う者たちが出てきた。それを乙姫様は禁止してしてきた」
「そうですよ。そんなやり方はすべきではないわ」と、カオルは声をあらげました。カオルは人を助けるために、魔法使いになったのです。明らかに人に害を及ぼそうとしている者たちが現れたのであれば、ほってはおけません。
「竜宮城は堅固な建物です。そう簡単に入り込むことはできません。私どもも兵を集めおりますので、そろそろ反乱軍を攻める準備ができているはずですぞ」
タジンがテントから出ていったので、カオルたちも後につづきました。
タジンが手をあげて、警護兵たちに支持を出すと、機関銃をかまえて反乱軍たちを撃ち出したのです。
反乱軍たちは円盤の盾をかまえて、機関銃の弾をよけていました。だが、機関銃の弾は尽きることはありません。反乱軍の人たちは、どんどんと倒れていきました。
すると、赤いマントを背負っている者が立ちあがりました。その者が反乱軍のリーダーだったのです。
リーダーは赤い顏をカオルたちの方に向けて笑ったのです。そして手に持っていたガラス瓶を突き出してみせました。瓶の中には緑色の丸薬が入っていました。
それを反乱軍の兵士たちにリーダーは丸薬を一粒ずつ渡して飲ませていました。
すると、丸薬を飲んだ兵士たちは鼻の先が伸び出し、みるみる体が大きくなっていたのです。
その姿は、古代の竜、恐竜を思わせる姿に変わっていました。
図鑑にのっていた恐竜は灰色でしたが、ここで変わった恐竜は違いました。体中が緑や赤色で、その色がキラキラと輝いています。その上、頭には鹿のような角がついていました。
恐竜に変わった兵士たちは警備兵を襲い出したのです。幾人もの警備兵たちが恐竜にかみ殺され出しました。
カオルは傍にいて恐怖でひきつる警備兵に聞きました。
「あの丸薬はなんなのですか?」
「あの薬を飲めば、昔の竜の姿に戻れる薬なのです。そんな薬があると前に聞いたことがありましたが、いままで伝説だと思っていました」
「じゃ、あの丸薬を飲めば、あなた方も、反乱軍と同じに昔の竜の姿に戻れるのかしら?」
「う~む。なれると思いますよ」
「じゃ、あの薬を取ってくるわ」と言ったカオルはホウキをまたにはさむと、すぐに飛びあがりました。そして、暴れまわっている恐竜の間をぬってリーダーのそばまで飛んでいき、彼の手から丸薬の入っている瓶をとりあげたのでした。
「何をする」とリーダーは怒りで声をあげています。
カオルはすぐに高く飛んで、警備兵たちのテントに戻りました。
残された警備兵の数は最初にいた数の三分の一になっていたのです。
「さあ、飲んでみて」
そう言われて、兵士の一人が意を決っしてカオルから貰った丸薬を飲み込んでいました。
すると、兵士の体はどんどんと大きくなり、恐竜の姿になっていたのです。すぐに恐竜は、反乱軍から生まれた恐竜にぶつかっていきました。それを見た他の警備兵たちも、カオルから丸薬を貰い、それを飲んで恐竜になっていたのでした。
もはや、体形は同等です。互角の勝負を始めることができました。それでも、恐竜の数は警備兵から生まれた恐竜の方が多くなっていきます。
反乱軍のリーダーは自分用に左手に丸薬二粒を握っていたのです。にやりと笑いながら、リーダがは二粒の丸薬をごくんと飲み込みました。するとリーダーも恐竜になっていきましたが、普通の恐竜の倍の大きさはあるチラノザウルスに変わっていたのでした。チラノザウルスは恐竜の王様です。そばにいる恐竜たちを振った尾ではじき飛ばし、近づいてくる恐竜はかみつき食いちぎっていました。
まずい、まずいぞ。そう思ったカオルは恐竜になる丸薬を自分も飲んでみました。
すると、カオルも巨大化して恐竜になっていました。後で知ることになるのですが、カオルが恐竜になることができたのは、竜人の血を輸血して、竜の血がカオルの体に流れていたからだったのです。
カオルは魔女でしたから、火を起こすことができる恐竜になっていました。そして、火を作れる場所は口の中だったのです。
カオルが口から火を噴き出すと、その炎にチラノザウルスはこげて燃え縮んでいきました。その後、反乱軍からうまれた恐竜たちに向かっても、カオルが炎をあびせるとやはり縮んでいったのでした。
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