30 / 31
第30話ヒロイン兄登場
しおりを挟む
「はー」
俺は自分の学校の机に突っ伏していた。
愛海の事1番知っている自負はあるが、隠し事を察する事も出来なかったのか。
一体どれだけの苦労を背負っていたのか。
兄として不甲斐ない。
「何があったんだよ」
神威が話し掛けてくれる。
「俺は兄としてダメだなって思って」
「そんなの今更だろ? 遊んでやる事もしないでバイト三昧」
ごふ。一針が刺さった。
「休日は朝早くから夜遅くまでバイトして姿を見せる事もあまりしない」
がは。二針目が刺さった。
「それで兄としてきちんと妹の事を理解してますって言われて、誰が信じるんだよ。今更だよ、お前が兄としてダメなのは」
トドメが刺さった。
そこまで言う必要あるか?
結構悲しいんだぜ俺?
「そうだな。雪姫さんのお陰で大分余裕が出来ているし、愛海達にこれまでのお礼をするか」
「ああ。それが良いよ」
そして土曜日。
今日はお客さんが来ており、麻美さんがたじろいでいたところを見ると、西園寺家絡みか。
「ふむ? 貴様が伊集院拓海か」
指を刺しながら変わったポーズを取りながら言ってくる。
「はい」
急に呼ばれたからなんだと思ったら、まじでなんだよ。
「貴様、我が愛する妹の雪姫の彼氏らしいな!」
「ま、一応」
「今すぐ別れろ。そして死ねぇ!」
いや、なんでだよ!
この意味不明な流れはとても懐かしく感じる俺の気持ち!
確かにこいつは西園寺の兄だな絶対に!
髪色とか似てないけど、なんか雰囲気が同じだ。
「お断りします」
「だが断る! 貴様に我の力を見せてやろう!」
一体何を!
西園寺兄は懐から沢山の紙を取り出して俺に投げて来る。
それを1枚取って見ると、そこには赤ちゃんの写真があった。
他にも小学生の写真。髪色やこの小さな体でも分かる目付き的に西園寺雪姫か!
「分かるか! この我こそが、この世で1番! 1番! 雪姫の事を心から愛している!」
おーけー、理解した。
俺の順応能力はここの生活で大分強化されているのだ。
シスコン、しかもかなり拗らせた。
「誰よりも雪姫の事を理解して、誰よりも長く雪姫を見て来た」
兄だしね。そりゃあね。
しかし、理解って部分で俺の中で何かがムスッと感じる。
なんだろうな、これ。
「分かるかガキ」
何がだよ!
「なんですか?」
「お前に雪姫は釣り合わない」
⋯⋯んなもん知っとるは。
「もう一度言おう、我は雪姫をこの世で1番誰よりも詳しくて誰よりも愛しているんだ! そして、そんな可愛い可愛い大切の俺の女に何処ぞの馬の骨とも知らないガキが彼氏と成ったと聞いてウルグアイから飛んで来たのだ!」
あっそ!
しかもなんだよ『女』って! 妹ちゃうんか!
あーもうツッコミ所多すぎだろこの兄貴。
「取り敢えず別れろ、そして一緒の家に住んだ罪を深く反省して切腹して苦しんだ上で死ね」
「お断りします。それに、どうしてそれを貴方に決められないといけないんですか」
「それは決まっているだろ。西園寺財閥の次期当主、そして雪姫の次期旦那!」
「兄だろ。時期何も関係ない兄だろ。紛うことなきお兄さんだろ」
「お前に兄と呼ばれる日は永遠に来ない! 兄と呼ぶなクソガキがあああ!」
「じゃあ名前なんだよ!」
「我は西園寺雪鷹だ! 我の愛は分かったか?」
分かるか!
「分かる訳ないだろ!」
「仕方ないな。我は雪姫の体の隅から隅まで知っている! 知っているか、雪姫は右足の裏にホクロがある!」
「手術で摘出してるよ」
「雪姫の左目は一重だ!」
「二重だよ!」
「雪姫の好みの色は紫色だ!」
「水色だよ!」
「雪姫の好きな男はこの俺だ!」
「それはお前の望む雪姫さんだろ!」
「ふん。なかなかやるな」
「何を基準に決めてんだよ」
全く。
こいつは、あれか? 俺が嫌いなのか?
「ああ、嫌いだぞ」
エスパーか!
「好きでも無い相手に流されるままに一緒に住んで、しかもそれに身を任せて怠惰を張り、努力を止め妹達と共に雪姫の下に付いたお前をな」
「ッ!」
「雪姫が何回お前の事を好きだと言っても、お前は雪姫の事を好きだと言ったか? そう思ったか? そんな相手に対してこんな行動をする雪姫は傍から見てたら滑稽なんだよ。嫌なんだよ。雪姫が悲しむ顔を見るのは! だから別れろ。好きなだけ金はやる。お前らが苦労しないだけの金、そして住処をやる。職もやろう。だから、お前のその不純な気持ちで雪姫に近づくのは止めろ!」
「⋯⋯」
「俺は雪姫を愛している! 結婚して子供も欲しい程に愛している! だからこそ、もう俺は迷わない。雪姫を2度も泣かす事はしない! 貴様を好いてくれる人は居るだろ! 雪姫じゃなくていい筈だ! お前は雪姫の金にしか興味がないのだからな!」
「ちが」
「くない! ならお前は雪姫に何をしてやった? バイトは全部妹の為、この屋敷の掃除は雪姫の為じゃない。雪姫に何をした? 妹の事を解決したのは雪姫だろ? お前は雪姫にどんな感情がある。邪で金にしか興味がなく、悪人なお前が雪姫にこれ以上近づくな!」
そうか、こいつはそれを言いに来たのか。
こいつは歪んだ愛を持っているかと思った。
しかし、違うんだ。
何処と無く俺と同じだ。
過去に同じような失敗をして、二度と起きないようにしている。
まてよ。なんで俺はそれを言い切れるんだ。
どうして、1度西園寺が泣いていると知っているんだ。
二度と言ったから一度は泣いたと言う事⋯⋯違う。
何かが根本的に違う。
俺はこいつがどうしてここまでするのかが、その根本的な理由が分かる筈だ。
「お前は雪姫の事をどう思っている?」
「俺は!」
俺は! 俺はなんだ。
俺は西園寺に対してどんな感情を抱いている?
大切? ああ、大切だ。
今、愛海達の笑顔があるのは西園寺のお陰だからな。
違う。これはあくまで感謝、恩人としてだ。
俺は、西園寺に対してなんの感情も抱いてないのか。
「ふん。答えは出たな。さっさと荷物をまとめろ。雪姫の事を利用する事しか考えてないお前を雪姫の傍にはおけない。雪姫は我が幸せにする」
なんで、何も言えないだよ。
それが事実だからか?
それが本当の事だからか?
違う。違うんだ。
何かが。俺はこいつの言ってる事を否定したい。
なのに出来ない。なんで! なんでここまでイラつくんだよ。
コイツの言っている事は事実だ。
確かに、俺は雪姫に対して何も言ってないし何もやれてない。
しかし、雪姫に対する感情が無いなんてない!
雪姫、確かに最初は強引だったし引いたさ。
だが、それ含めて俺は雪姫の事が⋯⋯。
「雪鷹様! 拓海様!」
「なんだ麻美! 今このガキと⋯⋯」
「お嬢様が、GPSやスマホを置いて出て行かれました!」
「ッ!」
その瞬間、俺と雪鷹は走り出した。
雪姫、俺は言わないといけない。
そうか、俺は雪姫の事が好きなんだ。
この思いは、最初に雪姫に言わないと意味が無い。
あの日に誓ったんだ。全部、思い出したんだ。
思い出した大切な日。忘れないように毎日毎日同じ事を日記に書いて忘れないようにしていたあの日々を。
雪ちゃん。俺は君の─────になるって、約束したんだ!
俺は自分の学校の机に突っ伏していた。
愛海の事1番知っている自負はあるが、隠し事を察する事も出来なかったのか。
一体どれだけの苦労を背負っていたのか。
兄として不甲斐ない。
「何があったんだよ」
神威が話し掛けてくれる。
「俺は兄としてダメだなって思って」
「そんなの今更だろ? 遊んでやる事もしないでバイト三昧」
ごふ。一針が刺さった。
「休日は朝早くから夜遅くまでバイトして姿を見せる事もあまりしない」
がは。二針目が刺さった。
「それで兄としてきちんと妹の事を理解してますって言われて、誰が信じるんだよ。今更だよ、お前が兄としてダメなのは」
トドメが刺さった。
そこまで言う必要あるか?
結構悲しいんだぜ俺?
「そうだな。雪姫さんのお陰で大分余裕が出来ているし、愛海達にこれまでのお礼をするか」
「ああ。それが良いよ」
そして土曜日。
今日はお客さんが来ており、麻美さんがたじろいでいたところを見ると、西園寺家絡みか。
「ふむ? 貴様が伊集院拓海か」
指を刺しながら変わったポーズを取りながら言ってくる。
「はい」
急に呼ばれたからなんだと思ったら、まじでなんだよ。
「貴様、我が愛する妹の雪姫の彼氏らしいな!」
「ま、一応」
「今すぐ別れろ。そして死ねぇ!」
いや、なんでだよ!
この意味不明な流れはとても懐かしく感じる俺の気持ち!
確かにこいつは西園寺の兄だな絶対に!
髪色とか似てないけど、なんか雰囲気が同じだ。
「お断りします」
「だが断る! 貴様に我の力を見せてやろう!」
一体何を!
西園寺兄は懐から沢山の紙を取り出して俺に投げて来る。
それを1枚取って見ると、そこには赤ちゃんの写真があった。
他にも小学生の写真。髪色やこの小さな体でも分かる目付き的に西園寺雪姫か!
「分かるか! この我こそが、この世で1番! 1番! 雪姫の事を心から愛している!」
おーけー、理解した。
俺の順応能力はここの生活で大分強化されているのだ。
シスコン、しかもかなり拗らせた。
「誰よりも雪姫の事を理解して、誰よりも長く雪姫を見て来た」
兄だしね。そりゃあね。
しかし、理解って部分で俺の中で何かがムスッと感じる。
なんだろうな、これ。
「分かるかガキ」
何がだよ!
「なんですか?」
「お前に雪姫は釣り合わない」
⋯⋯んなもん知っとるは。
「もう一度言おう、我は雪姫をこの世で1番誰よりも詳しくて誰よりも愛しているんだ! そして、そんな可愛い可愛い大切の俺の女に何処ぞの馬の骨とも知らないガキが彼氏と成ったと聞いてウルグアイから飛んで来たのだ!」
あっそ!
しかもなんだよ『女』って! 妹ちゃうんか!
あーもうツッコミ所多すぎだろこの兄貴。
「取り敢えず別れろ、そして一緒の家に住んだ罪を深く反省して切腹して苦しんだ上で死ね」
「お断りします。それに、どうしてそれを貴方に決められないといけないんですか」
「それは決まっているだろ。西園寺財閥の次期当主、そして雪姫の次期旦那!」
「兄だろ。時期何も関係ない兄だろ。紛うことなきお兄さんだろ」
「お前に兄と呼ばれる日は永遠に来ない! 兄と呼ぶなクソガキがあああ!」
「じゃあ名前なんだよ!」
「我は西園寺雪鷹だ! 我の愛は分かったか?」
分かるか!
「分かる訳ないだろ!」
「仕方ないな。我は雪姫の体の隅から隅まで知っている! 知っているか、雪姫は右足の裏にホクロがある!」
「手術で摘出してるよ」
「雪姫の左目は一重だ!」
「二重だよ!」
「雪姫の好みの色は紫色だ!」
「水色だよ!」
「雪姫の好きな男はこの俺だ!」
「それはお前の望む雪姫さんだろ!」
「ふん。なかなかやるな」
「何を基準に決めてんだよ」
全く。
こいつは、あれか? 俺が嫌いなのか?
「ああ、嫌いだぞ」
エスパーか!
「好きでも無い相手に流されるままに一緒に住んで、しかもそれに身を任せて怠惰を張り、努力を止め妹達と共に雪姫の下に付いたお前をな」
「ッ!」
「雪姫が何回お前の事を好きだと言っても、お前は雪姫の事を好きだと言ったか? そう思ったか? そんな相手に対してこんな行動をする雪姫は傍から見てたら滑稽なんだよ。嫌なんだよ。雪姫が悲しむ顔を見るのは! だから別れろ。好きなだけ金はやる。お前らが苦労しないだけの金、そして住処をやる。職もやろう。だから、お前のその不純な気持ちで雪姫に近づくのは止めろ!」
「⋯⋯」
「俺は雪姫を愛している! 結婚して子供も欲しい程に愛している! だからこそ、もう俺は迷わない。雪姫を2度も泣かす事はしない! 貴様を好いてくれる人は居るだろ! 雪姫じゃなくていい筈だ! お前は雪姫の金にしか興味がないのだからな!」
「ちが」
「くない! ならお前は雪姫に何をしてやった? バイトは全部妹の為、この屋敷の掃除は雪姫の為じゃない。雪姫に何をした? 妹の事を解決したのは雪姫だろ? お前は雪姫にどんな感情がある。邪で金にしか興味がなく、悪人なお前が雪姫にこれ以上近づくな!」
そうか、こいつはそれを言いに来たのか。
こいつは歪んだ愛を持っているかと思った。
しかし、違うんだ。
何処と無く俺と同じだ。
過去に同じような失敗をして、二度と起きないようにしている。
まてよ。なんで俺はそれを言い切れるんだ。
どうして、1度西園寺が泣いていると知っているんだ。
二度と言ったから一度は泣いたと言う事⋯⋯違う。
何かが根本的に違う。
俺はこいつがどうしてここまでするのかが、その根本的な理由が分かる筈だ。
「お前は雪姫の事をどう思っている?」
「俺は!」
俺は! 俺はなんだ。
俺は西園寺に対してどんな感情を抱いている?
大切? ああ、大切だ。
今、愛海達の笑顔があるのは西園寺のお陰だからな。
違う。これはあくまで感謝、恩人としてだ。
俺は、西園寺に対してなんの感情も抱いてないのか。
「ふん。答えは出たな。さっさと荷物をまとめろ。雪姫の事を利用する事しか考えてないお前を雪姫の傍にはおけない。雪姫は我が幸せにする」
なんで、何も言えないだよ。
それが事実だからか?
それが本当の事だからか?
違う。違うんだ。
何かが。俺はこいつの言ってる事を否定したい。
なのに出来ない。なんで! なんでここまでイラつくんだよ。
コイツの言っている事は事実だ。
確かに、俺は雪姫に対して何も言ってないし何もやれてない。
しかし、雪姫に対する感情が無いなんてない!
雪姫、確かに最初は強引だったし引いたさ。
だが、それ含めて俺は雪姫の事が⋯⋯。
「雪鷹様! 拓海様!」
「なんだ麻美! 今このガキと⋯⋯」
「お嬢様が、GPSやスマホを置いて出て行かれました!」
「ッ!」
その瞬間、俺と雪鷹は走り出した。
雪姫、俺は言わないといけない。
そうか、俺は雪姫の事が好きなんだ。
この思いは、最初に雪姫に言わないと意味が無い。
あの日に誓ったんだ。全部、思い出したんだ。
思い出した大切な日。忘れないように毎日毎日同じ事を日記に書いて忘れないようにしていたあの日々を。
雪ちゃん。俺は君の─────になるって、約束したんだ!
0
あなたにおすすめの小説
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
兄みたいな騎士団長の愛が実は重すぎでした
鳥花風星
恋愛
代々騎士団寮の寮母を務める家に生まれたレティシアは、若くして騎士団の一つである「群青の騎士団」の寮母になり、
幼少の頃から仲の良い騎士団長のアスールは、そんなレティシアを陰からずっと見守っていた。レティシアにとってアスールは兄のような存在だが、次第に兄としてだけではない思いを持ちはじめてしまう。
アスールにとってもレティシアは妹のような存在というだけではないようで……。兄としてしか思われていないと思っているアスールはレティシアへの思いを拗らせながらどんどん膨らませていく。
すれ違う恋心、アスールとライバルの心理戦。拗らせ溺愛が激しい、じれじれだけどハッピーエンドです。
☆他投稿サイトにも掲載しています。
☆番外編はアスールの同僚ノアールがメインの話になっています。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる