超ゲーム初心者の黒巫女召喚士〜動物嫌われ体質、VRにモフを求める〜

ネリムZ

文字の大きさ
41 / 101
化け物集団誕生の前触れ

41

しおりを挟む
 奥の扉を進んで行くとホログラムのような運営のマスコットキャラクターのようなモノが現れる。

『おめでとう!これにより貴方々は次の階層に行ける権利が与えられます。今後、階層移動は国などの転移ポータルから可能です。次に、1層との変化を伝えるね。
 1つ、国の中では地図の機能が使えないので注意してください。
 2つ、PVPエリアは存在しません。プレイヤーへの攻撃は可能ですが、倒してしまった場合ペナルティが与えられます。これによりキル数やデス数のカウントは止まってますので心配する事無く倒される事が可能です。
 3つ、プレイヤーは種族問わず平等となります。なので中立都市や人間絶対主義の都市などは存在しません。敵モンスターの種族となった者も安心であり、同じ種族でもモンスターなら攻撃してきます。
 それでは、今後とも楽しんで行ってください!』

 そして視界いっぱいに光が現れ、嘘待ったら目の前には沢山の人や大きな家だった。

「ここが2階層か」
「本当に地図が使えないね」
「うん」
「どうする?」
「「私達は外を探索する予定」」
「私はリアルの方に戻ります」
「私も予定があるから戻るね。じゃあ、お別れだね」
「そうだね。お姉ちゃん、セカイねーまたね!」
「また、お姉ちゃん。セカイさん」
「ん、またね!」
「はい、では失礼します」

 私はログアウトした。

 ◆

 私はそのまま外に出て自転車に乗って予定の場所に向かった。
 着いた場所は大きな土地を持った場所である。
 夢の中で見たアレだ。
 インターホンを押して待っておく。

「はーい!⋯⋯あ、萌南さん。どうぞ!おーいお前ら!お嬢の友達さんだ!失礼の無いようにな!」
『おう!』

 扉を開けて貰い中に入ると黒色のスーツを来た男達が礼をしている。
 これには今でも慣れない。ちなみに女性もいる。
 私は速歩きで家の中に入る。

「萌南さんってここに来ても怖くないんですかね?」
「さぁな。正直俺は組長よりも萌南さんの方が怖いぞ。萌南さんになにかあったら⋯⋯組長やお嬢が敵に周り⋯⋯他の⋯⋯」
「辞めてくださいよ。それに良い子ですよ!」
「ああ、確かに良い人だ。だがなんか違和感と言うか、なんかあるんだよな~よく分かんないけど」
「そうですね~」
「おい、貴様ら無駄口叩いて無いで、来い!」
「あ、はい!」

 私は案内されるがままに部屋に案内される。

「あ、萌南来たね!」
「うん、沙苗ちゃん来たよ!」

 私は沙苗ちゃんの隣に座る。

「じゃ、映像映すよ」
「うん、ありがと」

 私は部屋のテレビを見る。
 映し出されたのは動物達が和気藹々と遊んでいる所である。

「あ、あの子元気そうだね」
「そうだよ。見に行く?」
「私の性で気分悪くされたら嫌だし辞めておく」
「そっか、気にし過ぎだと思うけど?」
「そんな事無いよ」

 動物が居る部屋の中を覗くと常に私の真反対の所に居るのだ。
 だから余り覗きに行くつもりは無い。

 ドドドドドと廊下を走る音が聞こえる。
 ガバっとドアが開けられ、男の人が見える。

「萌南さんが来たって⋯⋯げふ」
「うるさいぞ兄貴」
「あはは」

 開けた瞬間に沙苗ちゃんはドアの所に移動してその男の人、私達より2歳年上の沙苗ちゃんのお兄さんに蹴りを噛ます。

「ほ、骨が⋯⋯」
「何回も折れて丈夫になっているし、手加減したから問題無し」
「そんな問題じゃないだろ!」
「しっ、今動画見ている」
「あ、すみません」

 2人とも戻って来る。

 そして数分間の映像を見た後、私達はリビングに移動する。

「お昼頂いてすみません」
「いえ、お気になさらず。お嬢の友達とあればいくらでも用意致します」
「そんな事しなくても⋯⋯」
「いえいえ」
「いやいや」
「いえいえ」
「いやいや」
「あ、無限ループしそうだから切るね」
「「はい」」

 お昼ご飯を食べるのを忘れてしまったのでお邪魔している。
 机には沙苗ちゃんのお爺さん、お姉さん、妹さん、お兄さん、弟さんが居る。

「萌南ねーさんってNewWorldFrontierってゲーム知ってる?」
「うん、やってるよ」
「萌南やってるの?」
「うん」
「珍しいね~。私も、違うね。私達もやってるんだよ」
「沙苗ちゃんも家族総出なんだね」
「『も』か、でも少し違うね。母様と父様が仕事忙しくて出来てないからここに居る皆だね」
「お爺さんもやっているの?」
「ああ、儂もやってるぞ。意外か?」
「⋯⋯はい」
「ほほほ、皆と話を合わせたいからな!ま、1日3時間しかやっておらんがな」
「そうなんですね」

 私はこの家族の皆と面識があったりする。

「萌南ちゃんはどんな職業を選んだの?」
「召喚士です」
「おお、萌南っぽい。問題は無い?」
「うん、問題無く皆良い子だよ」
「そっか」
「沙苗ちゃんも合流する?今は私の妹達と貴美ちゃんと合流しているよ」
「良いの?」
「問題ないと思うよ」
「じゃあ貴美にも言っておくよ」
「分かった」
「あ、そこに俺も⋯⋯」
「お前はダメだ」
「姉さんなんでだよ!」
「兄上、考えて見てくれ」
「え?」
「同じ学校であり、小さい頃から友達、そして仲が良く全員女子、そんな中に兄上が入るとしましょう。1番年上で気を使わないと行けないし、それに兄上のハーレムになるし、萌南ねーさんの妹さんの1人と面識あるのって姉上と妹と爺様しか居ません。ぶっちゃけ迷惑になります」
「うぐ」
「確かに、兄貴が入るのは⋯⋯」
「お兄さん下心丸出し、キモイ」
「ぐふ、姉さん」
「⋯⋯」
「爺様」
「諦めろ」
「萌南さん」
「まぁ、私はどっちでも良いけど⋯⋯柑ちゃんが⋯⋯」
「出過ぎた真似をすみませんでした!」

 それから数分後に私は沙苗ちゃんと散歩に出掛けた。

「最近は電柱とかにぶつかって無い?」
「おう!2週間に1回程度に下がっているよ!」
「ぶつかっているじゃん!」
「うぅ、私もきちんと前を向いているんだけどね」

 沙苗ちゃんは先天性の無痛症だ。
 今の医療でだいぶ戻っているようだが、それでも今でも感じないよでお爺さんが腕の良い医者を探しているとの事。
 学校の行き道で合流するとおでこから血を流している事なんてザラである。

「余り心配させないでね?」
「問題無いって、私が丈夫なの知っているでしょ?」
「そう言う問題じゃないよ」
「はは、そうだね」

 私達は市場の方に行ってアイスを買ってベンチに座りアイスを食べる。

「で、なんで萌南はゲームを始めようと思ったの?」
「ん~桃ちゃんに誘われたし、それに感覚も現実と近いって言うし⋯⋯動物に触れるって言われたから」
「なるほどね。確かに他のフルダイブ型VRゲームと違いこっちは軍事用のAIを普通に使い、運営も天才達の集まりって噂だしね。最近バグの大量修正があったけど」
「そうなんだね」

 空を見上げると風船が飛んでいる。

「誰か手を離したのかな?萌南、あそこなら届く、アイス頼んだ」
「了解であります」

 沙苗ちゃんは電柱に手を当て、そして猿のようによじ登って行く。
 そして、跳躍して風船の紐を掴んでクルクル回転して着地する。
 沙苗ちゃんの運動神経や身体能力は霊長類最強クラス。
 そのせいで子供の頃良く誰かを怪我させていた。
 勿論わざとでは無く、いじめから助けてあげたりとそんな理由だ。
 だが、いじめていた側もいじめられた側も沙苗ちゃんを怖がっていた。

「お姉さん、ありがと」
「もう、離しちゃ行けなよ」
「うん」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯ハッ!ありがとうこざいます。息子の為に」
「いえいえ」

 沙苗ちゃんを見た母親は漠然としていた。

「お姉さんのように僕も成れるかな?」
「オススメしないよ。強さは人を孤独にする」

 沙苗ちゃんは私の方へと戻って来る。

「相変わず凄いね」
「ありがと。ま、そのせいで事故が多かったりするんだよね」

 沙苗ちゃんの言う事故とは、走って居たら鳥が飛んでいて顔を上げて、前に戻すと目の前に電柱があり突っ込むと言う事だ。

「だから私はゲームに弱さを求めたんだよね」
「弱さ?」
「そそ、私は最初は強制だけど、それ以降Lvが上がってもステータスに振ってないんだよね。完全放置。スキルのみで戦ってます」
「こっちもこっちで縛りプレイ?」
「あはははは、まあ、昔色々とあったからね。だから私は萌南達に感謝しているんだよ。私を孤独にしないで居てくれて」
「沙苗ちゃんは良い子だよ」
「ありがと」
「それに動物に優しいしね。でも、あの時はびっくりしたなぁ~」
「ああ、あの時?」
「そそ、捨てられた動物の確認しに行ったらそこが沙苗ちゃんの家だったんだから」
「それは私もびっくりした」

 それから数分楽しい会話をした後、ゲームで会おうと言う約束をしてから解散した。
 ゲームですぐに会う訳では無いけどフレンドIDを貰ったので問題無し。ログインしたらフレンド登録しておく。
しおりを挟む
感想 21

あなたにおすすめの小説

親がうるさいのでVRMMOでソロ成長します

miigumi
ファンタジー
VRが当たり前になった時代。大学生の瑞希は、親の干渉に息苦しさを感じながらも、特にやりたいことも見つからずにいた。 そんなある日、友人に誘われた話題のVRMMO《ルーンスフィア・オンライン》で目にしたのは――「あなたが求める自由を」という言葉。 軽い気持ちでログインしたはずが、気づけば彼女は“ソロ”で世界を駆けることになる。 誰にも縛られない場所で、瑞希は自分の力で強くなることを選んだ。これは、自由を求める彼女のソロ成長物語。 毎日22時投稿します。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった

椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。 底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。 ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。 だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。 翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー

びーぜろ
ファンタジー
ブラック企業『アメイジング・コーポレーション㈱』で働く経理部員、高橋翔23歳。 理不尽に会社をクビになってしまった翔だが、慎ましい生活を送れば一年位なら何とかなるかと、以前よりハマっていたフルダイブ型VRMMO『Different World』にダイブした。 今日は待ちに待った大規模イベント情報解禁日。その日から高橋翔の世界が一変する。 ゲーム世界と現実を好きに行き来出来る主人公が織り成す『ハイパーざまぁ!ストーリー。』 計画的に?無自覚に?怒涛の『ざまぁw!』がここに有る! この物語はフィクションです。 ※ノベルピア様にて3話先行配信しておりましたが、昨日、突然ログインできなくなってしまったため、ノベルピア様での配信を中止しております。

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

処理中です...