超ゲーム初心者の黒巫女召喚士〜動物嫌われ体質、VRにモフを求める〜

ネリムZ

文字の大きさ
90 / 101
黒巫女召喚士と暴食の悪魔

90

しおりを挟む
 ベルゼブブが振るう剣に合わせて剣を振るい防いでダメージを無くしながら、時に受け流し反撃をする。
 ステータス上昇バフのお陰で何とかベルゼブブと肩を並べれている。
 剣士骸骨さんと力を合わせてベルゼブブを攻撃して心臓も狙って行く。
 ベルゼブブは心臓を攻撃されるのを恐れて剣で集中的に守って来る。

 にしてもわたしって良くベルゼブブの攻撃に対応出来るよね。

『ん?気づいていなかったの?わたしって1度見たらその存在の呼吸法や⋯⋯まぁ全ての動きを模倣《トレース》して応用しているんだよ。桃を助ける事が出来たのも貴美の呼吸法等を模倣《トレース》して何とかしてたんだよ。ま、流石に身体能力の差があるけどね』

 うん、良く分かんない。

『ま、本能で動くわたしならではの特技かもな』

 そしてまたベルゼブブへと攻撃して、そして徐々にだが押し始めた。

「ふむ、中々の剣筋だな。誰かに習ったのか?」

 剣士骸骨さんはベルゼブブを安全に攻撃しながら質問して来る。
 口を動かすのは私なので習ってませんと言っておく。
 ベルゼブブが素早く剣を動かして2つの刃に成って振り下ろされる。
 少しのズレがあるかもしれないが良く分からない程にベルゼブブの攻撃速度は早かった。
 私は複数の色が組み合わさった剣を振り上げる。
 その速度はベルゼブブに近く2つの刃となりベルゼブブの刃と重なり相殺する。
 ベルゼブブがレーヴァテインを横薙ぎに振るい速攻で縦に切り替えて振り下ろす。
 私は横薙ぎを軽く跳躍して躱し振り下ろされたレーヴァテインを受け流して防ぐ。
 受け流す際にレーヴァテインに力を加えるようにして力を溜めて、レーヴァテインから剣が離れるタイミングで溜めた力をベルゼブブに向けて振るう。
 普通に振るうよりも少し速度が上がり多少也とも威力が上がっている事だろう。
 ベルゼブブの心臓に切り傷を付ける事に成功した。
 ベルゼブブはレーヴァテインの先端を地面に向けて突き刺す。
 何かが来る、そう感じた瞬間に私はバックステップをするとマナちゃんが私を掴む。
 剣士骸骨さんは師匠のお父さんが何かしらの魔法を使ったのか既に距離をおいて居た。

『【ダークバースト】』

 ベルゼブブを中心にドーム状に広がる黒紫の光。
 マナちゃんは上空に飛び範囲外に出る。
 少しすると収まりドームがチリチリに成って霧散した。
 ベルゼブブはレーヴァテインを地面から抜き取り私に向かってレーヴァテインを振るう。
 衝撃波かと思ったが違った。

『【亜空切断《スペースクーペ》】』
「ギャラー!」
「くっ」

 マナちゃんが何かを感じたのかすぐに右にズレたから良いが、諸に受けたら即死だった。
 マナちゃんは右半身から右翼を斬られて、私は肩をかする程度に斬られた。
 距離無視の攻撃とかありですかね?!
 イサちゃんのお陰でマナちゃんも大事な事には成って居ない。
 イサちゃんのHPが少し減っているのが気がかりだった。
 あれの対策はどうしようか。

『飛剣【ダークフレアブレイド】』

 黒紫の炎の斬撃が私達に向かって飛んで来る。
 マナちゃんが足を上に上げて私を空中に投げて背中に乗っける。
 マナちゃんが横にひらりと動き躱して黒紫の炎の斬撃を躱す。

『【亜空切断《スペースクーペ》】』

【加速】を使い正面に速攻で飛行して躱し、マナちゃんの尻尾辺りが斬られる。

「もうさせんぞ」

 剣士骸骨さんがベルゼブブを相手にする。
 ベルゼブブは回し蹴りを放つが剣士骸骨さんは仰け反り、勢いを付けてバク転して少し後ろに着地、そして地を蹴ってベルゼブブに接近する。

「彼の者を守れ!【プロテクト】」

 剣士骸骨さんがキラキラと光り、ベルゼブブは剣士骸骨さんに向かってレーヴァテインを3連撃で振るい剣士骸骨さんは剣と盾で防ぎかすりもしたがベルゼブブの心臓に攻撃した。

「【アンチリプロダクション】」

 ベルゼブブの下から神々しい光の魔法陣が現れて光の柱が立つように光が下から上への伸びる。

『ぐのおおお』

 叫ぶベルゼブブの心臓に向けて剣士骸骨さんは剣を振るう。

「【ホーリーソード】【ルーチェグラディウス】【バーンゼーレ】【2連撃】【パワーブレイド】【聖なる裁き】【アンチデヴィル】【神威】白狼流剣術奥義!【ヴァイスヴォルフ】」

 光輝く剣を振るい、その光や剣術は狼のように見えた。
 様々なスキルを乗せた剣をベルゼブブの心臓に向けて放った。
 そしてベルゼブブの心臓が割れ、そしてベルゼブブの残りHPは4割となった。
 終わりが見えて来た瞬間、空間が揺れた。

『ベルゼブブ様ぁぁぁあ!』

 とても、最悪な事を叫びながら空から蝙蝠が落ちて来た。
 剣士骸骨さんはバックステップで距離を取る。

『丁度良い所に来た!我の糧となれ!!』
『はい!!ベルゼブブ様の為にこの魂が使えるのなら本能です!』

 蝙蝠を細い口で丸呑みにするベルゼブブ。
 くちゃくちゃと咀嚼音を流してゲップをするベルゼブブ。
 師匠のお父さんと剣士骸骨さんは骨なのに青白い顔だと分かるくらいに静まり返っている。

「あのー!」

 高所に居るので叫んで剣士骸骨さん達に呼ぶ。
 すると反応があった。

「最悪だ。あれは公爵級悪魔のレイヴァだ。あいつの魂を喰らったって事は⋯⋯オルトロスを一時的に眷属に加えた以上の力が回復した筈だ」

 それって普通にやばいよ!

「ギャラ!」

 短いマナちゃんの鳴き声に合わせて私はベルゼブブの方を見ると、最悪な光景を見た。
 今さっき剣士骸骨さんが壊した筈の心臓が再生し始めたのだ。
 勿論、それに合わせてベルゼブブのHPも回復してHPが再び半分に成り、HPバーの色が赤から黒に変わる。
 ベルゼブブの体も少し大きくなり筋骨隆々になる。
 レーヴァテインの炎も大きくなり熱が増す。

『クハハハハハハハ!これだけの力があれば!』
「マナちゃん!飛んで!」

 インベントリから形代を取り出す。
 そしてイサちゃん達にはベルゼブブから出来るだけ離れて貰い、イサちゃんに守って貰う。
 そして私は【竜巻】を呼び出す。
 師匠のお父さんは魔法を展開する。

『壊せ、壊せ、全てを無に返せ、貴様らの力を我が物に、貴様らの力を我が物に、【グラトニーゲート】』

 ベルゼブブの真上に360度の扉が出現して、扉が上に上がっていく。
 そして中が分からない扉の奥から掃除機のように何かを吸い込むようになる。
 その引力はとてつもなく強い。
 不味い。呑み込まれる。
 師匠のお父さんの魔法も、私の妖術も、全部全部呑み込まれて行く。
 そしてマナちゃんも引っ張られる。

『フハハハハハハハハハハ!!』
「な~にか強い気配を感じたと思ったらベルゼブブ、出て来たんだ。神滅流抜刀術、神威の一撃」

 何が起きたか分からない。
 空間が文字道理切れて、空間が軋み悲鳴を上げるような音が響く。
 衝撃波はベルゼブブの比では無く、正に嵐。
 それがたったの一撃なのが1番の驚きだ。

『お、お前は!何故だ!結界を張っている筈だろ!』
「⋯⋯あの程度でバレないとでも?」
「お、おぉ、レイシア」

 空中からヒラヒラとゆっくりと落下して地面に着地したレイシアさん。
 琥珀色の瞳に茶髪の髪、私の知っているレイシアさん。

 ⋯⋯剣士骸骨さんってレイシアさんのお父さんだったの?
しおりを挟む
感想 21

あなたにおすすめの小説

親がうるさいのでVRMMOでソロ成長します

miigumi
ファンタジー
VRが当たり前になった時代。大学生の瑞希は、親の干渉に息苦しさを感じながらも、特にやりたいことも見つからずにいた。 そんなある日、友人に誘われた話題のVRMMO《ルーンスフィア・オンライン》で目にしたのは――「あなたが求める自由を」という言葉。 軽い気持ちでログインしたはずが、気づけば彼女は“ソロ”で世界を駆けることになる。 誰にも縛られない場所で、瑞希は自分の力で強くなることを選んだ。これは、自由を求める彼女のソロ成長物語。 毎日22時投稿します。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった

椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。 底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。 ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。 だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。 翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー

びーぜろ
ファンタジー
ブラック企業『アメイジング・コーポレーション㈱』で働く経理部員、高橋翔23歳。 理不尽に会社をクビになってしまった翔だが、慎ましい生活を送れば一年位なら何とかなるかと、以前よりハマっていたフルダイブ型VRMMO『Different World』にダイブした。 今日は待ちに待った大規模イベント情報解禁日。その日から高橋翔の世界が一変する。 ゲーム世界と現実を好きに行き来出来る主人公が織り成す『ハイパーざまぁ!ストーリー。』 計画的に?無自覚に?怒涛の『ざまぁw!』がここに有る! この物語はフィクションです。 ※ノベルピア様にて3話先行配信しておりましたが、昨日、突然ログインできなくなってしまったため、ノベルピア様での配信を中止しております。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

処理中です...