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物理系魔法少女、魔法を掴む
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嘘だろ。
あれ完全に掴める感覚あるぞ。
柔らかいボールを殴った感じ。
相手のゴブリンも驚いちゃってるじゃん。
そりゃあ魔法が粉砕されたりはあるだろうけどさ、プニィってなるのは初めてだろうよ。
俺もびっくりだよ。
魔法と言う概念をあんな風に粉砕するなんてさ。
「はっ! これが魔法か」
まさにマジカル。
『ぐきゃ!』
そうと決まれば試す。
相手から放たれる魔法を⋯⋯キャッチ。
熱い⋯⋯けど、本当に柔らかいボールを持っている感覚だ。
火の球体なので本当に熱いが。
「投げれるのかな?」
適当に投げると、高速であらぬ方向へ飛んで行った。
めっちゃ速かったので、俺の常人離れした筋力と相乗したっぽい。
これは使えるな!
「あれ? 魔法でバスケできるんじゃね? おーい、次の魔法カモーンヌ!」
これって煽りに入るのかな?
めっちゃ怒った様子でゴブリンが魔法放って来たわ。
ま、普通にサッカーのゴールキーパー並の格好で捕まえるけどね。
地面に軽く当たると弾けた。
「あっつ! どっかに当たると弾けるのか。ふむふむバスケはできないと」
『なんか魔法掴んだんだけど!』
『なんで地面に落としたし』
『意味が分からない』
『むしろなんで行けると思ったし』
大勢の人にツッコミを入れられた気がしたけど、気のせいか。
この付近に俺以外の誰かが居る訳じゃない。
次の魔法が来た。
「サッカーは!」
蹴る!
うん。
力をセーブできたら跳ね返せるだろう。
「あちち」
次は野球⋯⋯バットを用意したいが今は撮影中だしな⋯⋯しゃーない。
バットは諦めてもう倒すか。
「せっかくの魔法少女だ。それらしく必殺技でも考えてみるか」
マラソン選手のスタートのポーズ。
「必殺マジカルシリーズ、本気走り」
俺が本気で走ったら、ただの迷惑車両じゃ。
「これが魔法少女の突進だ!」
突撃して倒した。
ふん。呆気ない。
「そろそろお昼だし、弁当食べますか」
紗奈ちゃんの料理は美味いので、弁当も当然美味い。
「⋯⋯ぐちゃぐちゃだ。今後は弁当をどう持ち運ぶかも考えないとな。リュックとか用意するべきか?」
でもなぁ、いちいち手で持たないとダンジョンに持って来れないんだよなぁ。
あーでも、魔石とか多く入れるなら必要かもしれんな。
「うん。美味しい」
やる気元気勇気が回復したので、再び探索を開始する。
「ムム! あっちから魔力の気配が」
なお、適当である。
それっぽい事言って外れてたらネタにできるし、当たってたらスゲーで終わる話だ。
とりま進むか。
時間に縛られていた昔(二日前)とは違い、今は自由なのでゆっくり行くか。
「⋯⋯独りだと色々と寂しいな」
なんと言う事でしょう、適当に歩いていたら地下室らしき階段が見つかったではありませんか。
「ふ、ふふ。ま、まさか本当に⋯⋯じゃなかった。私? 僕? の魔力感知の効果はあったようだね」
一人称設定も考えないとな。
それじゃ進もう。
「暗いな。光くらい用意しておけよ。日本人らしいおもてなしの精神を忘れてはならぬぞ。ここが日本かは不明だけどね」
日本の資源地ではある。下に到着すると、かなり広い空間に出た。
だと言うのに、そこそこ窮屈感を感じるのは、目の前に大群でたむろしているスケルトンが原因だろう。
「ふへー多いな」
つーか、このダンジョンって夜じゃないとアンデッド系の魔物は出現しないんじゃなかったっけ?
ここが暗いからか?
『良くぞ来た少女よ。まさか我の魔力を嗅ぎつけるとはな』
うわーなんか王様的な偉そうな骸骨が普通に日本語話して来たんだけどー。
しかも俺を完全に少女扱い(間違ってない)するし、上で適当に呟いたセリフも聞かれてた恥ずかしい~。
そんなスキルねぇよ。
あるのは強制的に魔法少女になるスキルと、よく分からん加護スキル、使えないチートスキル、便利だけどなるべく使いたくないスキル。
この四つだけだ。
『褒美として、我の下僕にしてやろう』
「断る!」
『自由は約束してやる。知性は残っているだろう。永遠の命を手に入れて、魔道を極める事ができるぞ。我には分かる、お主には魔法の才能がある』
「お前は俺を怒らせたいのか? こちとら魔力FFFで魔法一切使えないんだぞ?」
『え』
一瞬で使えないチートスキルを当てたのはスゲーよ。
だがな、魔法を使える領域から俺は元からだいぶ離れてるんじゃ。
「だいたい不老に興味ねーよ。産まれて喜怒哀楽噛み締めて死ぬから、命は尊いんだろ。初めてを継続したままで骨になれるか! うんなもん大賢者すら超えちゃうだろ!」
『な、何を言っているんだ?』
お前には分からないだろうな。
俺のような危機的状況に置かれている人間の気持ちはさ。
「とりあえず、魔物なら倒して金に換金する、それが仕事だ。ここで退治する!」
『ふむ。少女如きにこの数、どう対応する?』
「そんなもん、殴って粉砕するまでよ」
迫り来るスケルトンの数々、だけど不思議と恐怖心はねぇ。
今の俺は⋯⋯普通の探索者よりも全然つえーからな!
普通を知らんけど!
「オラッ!」
普通のパンチで倒せる、配置が良ければ二体同時に倒せる。
「オラオラオラァ!」
連続パンチで数々のスケルトンを粉砕する。
蹴りや膝蹴りも合わせる。
「ちくしょう、全然減らねぇ」
数が多い。
全く減っている気がしねぇぞ。
『無駄無駄無駄! 我は魔力から下僕を創造できる! ここに居る事既に一年、回復しては創作して保管していた! お前如きにこの数は突破できまい!』
「このエリートヒキニートがっ」
『意味は分からんがバカにされたのは分かった。お前は殺してからゾンビにしてやる!』
『喋る魔物だ!』
『普通に知性高いな』
『一年前から居るのか⋯⋯クエストのアイツじゃね?』
『経験の浅い初心者独りはヤバいって!』
『逃げてアカツキちゃん!』
『さすがに生配信って気づいて!』
『まじで逃げて!』
『脳筋じゃ勝てんって!』
あれ完全に掴める感覚あるぞ。
柔らかいボールを殴った感じ。
相手のゴブリンも驚いちゃってるじゃん。
そりゃあ魔法が粉砕されたりはあるだろうけどさ、プニィってなるのは初めてだろうよ。
俺もびっくりだよ。
魔法と言う概念をあんな風に粉砕するなんてさ。
「はっ! これが魔法か」
まさにマジカル。
『ぐきゃ!』
そうと決まれば試す。
相手から放たれる魔法を⋯⋯キャッチ。
熱い⋯⋯けど、本当に柔らかいボールを持っている感覚だ。
火の球体なので本当に熱いが。
「投げれるのかな?」
適当に投げると、高速であらぬ方向へ飛んで行った。
めっちゃ速かったので、俺の常人離れした筋力と相乗したっぽい。
これは使えるな!
「あれ? 魔法でバスケできるんじゃね? おーい、次の魔法カモーンヌ!」
これって煽りに入るのかな?
めっちゃ怒った様子でゴブリンが魔法放って来たわ。
ま、普通にサッカーのゴールキーパー並の格好で捕まえるけどね。
地面に軽く当たると弾けた。
「あっつ! どっかに当たると弾けるのか。ふむふむバスケはできないと」
『なんか魔法掴んだんだけど!』
『なんで地面に落としたし』
『意味が分からない』
『むしろなんで行けると思ったし』
大勢の人にツッコミを入れられた気がしたけど、気のせいか。
この付近に俺以外の誰かが居る訳じゃない。
次の魔法が来た。
「サッカーは!」
蹴る!
うん。
力をセーブできたら跳ね返せるだろう。
「あちち」
次は野球⋯⋯バットを用意したいが今は撮影中だしな⋯⋯しゃーない。
バットは諦めてもう倒すか。
「せっかくの魔法少女だ。それらしく必殺技でも考えてみるか」
マラソン選手のスタートのポーズ。
「必殺マジカルシリーズ、本気走り」
俺が本気で走ったら、ただの迷惑車両じゃ。
「これが魔法少女の突進だ!」
突撃して倒した。
ふん。呆気ない。
「そろそろお昼だし、弁当食べますか」
紗奈ちゃんの料理は美味いので、弁当も当然美味い。
「⋯⋯ぐちゃぐちゃだ。今後は弁当をどう持ち運ぶかも考えないとな。リュックとか用意するべきか?」
でもなぁ、いちいち手で持たないとダンジョンに持って来れないんだよなぁ。
あーでも、魔石とか多く入れるなら必要かもしれんな。
「うん。美味しい」
やる気元気勇気が回復したので、再び探索を開始する。
「ムム! あっちから魔力の気配が」
なお、適当である。
それっぽい事言って外れてたらネタにできるし、当たってたらスゲーで終わる話だ。
とりま進むか。
時間に縛られていた昔(二日前)とは違い、今は自由なのでゆっくり行くか。
「⋯⋯独りだと色々と寂しいな」
なんと言う事でしょう、適当に歩いていたら地下室らしき階段が見つかったではありませんか。
「ふ、ふふ。ま、まさか本当に⋯⋯じゃなかった。私? 僕? の魔力感知の効果はあったようだね」
一人称設定も考えないとな。
それじゃ進もう。
「暗いな。光くらい用意しておけよ。日本人らしいおもてなしの精神を忘れてはならぬぞ。ここが日本かは不明だけどね」
日本の資源地ではある。下に到着すると、かなり広い空間に出た。
だと言うのに、そこそこ窮屈感を感じるのは、目の前に大群でたむろしているスケルトンが原因だろう。
「ふへー多いな」
つーか、このダンジョンって夜じゃないとアンデッド系の魔物は出現しないんじゃなかったっけ?
ここが暗いからか?
『良くぞ来た少女よ。まさか我の魔力を嗅ぎつけるとはな』
うわーなんか王様的な偉そうな骸骨が普通に日本語話して来たんだけどー。
しかも俺を完全に少女扱い(間違ってない)するし、上で適当に呟いたセリフも聞かれてた恥ずかしい~。
そんなスキルねぇよ。
あるのは強制的に魔法少女になるスキルと、よく分からん加護スキル、使えないチートスキル、便利だけどなるべく使いたくないスキル。
この四つだけだ。
『褒美として、我の下僕にしてやろう』
「断る!」
『自由は約束してやる。知性は残っているだろう。永遠の命を手に入れて、魔道を極める事ができるぞ。我には分かる、お主には魔法の才能がある』
「お前は俺を怒らせたいのか? こちとら魔力FFFで魔法一切使えないんだぞ?」
『え』
一瞬で使えないチートスキルを当てたのはスゲーよ。
だがな、魔法を使える領域から俺は元からだいぶ離れてるんじゃ。
「だいたい不老に興味ねーよ。産まれて喜怒哀楽噛み締めて死ぬから、命は尊いんだろ。初めてを継続したままで骨になれるか! うんなもん大賢者すら超えちゃうだろ!」
『な、何を言っているんだ?』
お前には分からないだろうな。
俺のような危機的状況に置かれている人間の気持ちはさ。
「とりあえず、魔物なら倒して金に換金する、それが仕事だ。ここで退治する!」
『ふむ。少女如きにこの数、どう対応する?』
「そんなもん、殴って粉砕するまでよ」
迫り来るスケルトンの数々、だけど不思議と恐怖心はねぇ。
今の俺は⋯⋯普通の探索者よりも全然つえーからな!
普通を知らんけど!
「オラッ!」
普通のパンチで倒せる、配置が良ければ二体同時に倒せる。
「オラオラオラァ!」
連続パンチで数々のスケルトンを粉砕する。
蹴りや膝蹴りも合わせる。
「ちくしょう、全然減らねぇ」
数が多い。
全く減っている気がしねぇぞ。
『無駄無駄無駄! 我は魔力から下僕を創造できる! ここに居る事既に一年、回復しては創作して保管していた! お前如きにこの数は突破できまい!』
「このエリートヒキニートがっ」
『意味は分からんがバカにされたのは分かった。お前は殺してからゾンビにしてやる!』
『喋る魔物だ!』
『普通に知性高いな』
『一年前から居るのか⋯⋯クエストのアイツじゃね?』
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