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物理系魔法少女、黒闇の魔法少女と出会った
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「おはよう」
目を擦りながらリビングに行き、今日のスープを喉に持って行く。
「ふぅ」
「⋯⋯まだ夜寒い?」
「ううん。もう一緒に寝るだけなら平気だよ。だけどスープが美味しいから毎日飲みたい」
「そっか。そうね。ふふ」
薄く笑みを浮かべる紗奈ちゃんを横目で見ながら、暖かい気持ちになる。
今日はどこのダンジョンに行こうかな?
「今日はどこのダンジョンに行くの?」
「ん~もう当分戦いたくないなぁ。そう言うダンジョン無い?」
「難しい事を言うね。無い訳じゃないけど」
紗奈ちゃんが対面に座って、スマホでダンジョンの情報を見せてくれる。
採集がメインとなるダンジョンらしい。今日はここに行こうと思う。
本当に戦いたくない。
「星夜さん」
「ん?」
紗奈ちゃんが改まった様子で俺の目の奥を覗いて来る。
何かあるのかと身構えていると、ゆっくりと口を開いた。
「寝るのがもう全然大丈夫なら、次のステップに行きたいな?」
そう言いながら、唇を細い指で撫でた。
「ゴホゴホ」
変なとこに汁入った。
ギルドに向かって二人で歩いて行く。
マスコミも居ないので俺は普通の状態で紗奈ちゃんとギルドに向かう。
変身前の方が紗奈ちゃんは喜んでくれる。
腕を組んでギルドに向かった。
「のんびりしたいなぁ」
目標までは遠いので、ゆっくりしている暇は無いのだけど。
無理して身体を壊しても良くない。言い訳だな。
さて、紗奈ちゃんが来たので俺は受付を通してダンジョンに入る。
採集が目的なのですぐに終わるだろう。
「えっと。キラキラ光る草だったよな」
今回は魔力回復薬の素材に使われる薬草を取りに来た。
廃村のような場所が存在するダンジョンである。
「なんか雰囲気あるな」
ゴースト系の魔物が沢山居そうな雰囲気が漂っている。
そんな場所で魔法少女が普通に歩く。
見た目も変えようかな?
「アルファの状態に⋯⋯ムッ」
殺気か。嫌な感じがしたので俺は瞬時にジャンプする。
すると、先程まで立っていた場所から黒い闇が伸びて来る。
「クソっ!」
危ないと判断したので、俺は殴り壊した。
着地する。
「素晴らしいですわ素晴らしいですわ。あの一瞬で回避と反撃の判断。お強いですわね」
拍手しながらゆっくりと歩いて来る少女に俺は目を向ける。
声音はシロエさんだったが、違うのは分かる。
「は?」
しかし、俺が見た方向にいたのはシロエさんだ。
正確には違うのだが、見た目は本当にシロエさんである。
違うのは全体的な色が黒色なところだろうか?
色以外はシロエさんだ。
「シロエさん⋯⋯じゃないよな?」
「あら。双子の妹の事を知っておりますの? 接触しているのにどうしてここに居るのでしょうか? まぁ良いでしょう。妹の尻拭いをするのも姉の務めですわ」
何を言っているのか全く分からない。
シロエさんが俺に助けて欲しいと言って来た。
その内容は姉に信用されるために、話し合いの場を設けて欲しいと。
それ以降何かを言って来る事はなかったけど。
「アカツキさん。まずはご挨拶を」
スカートを少し上げて、腰を下ろした。
「わたくし、黒闇の魔法少女、クロエでございます。何も考えずに死んでくださいまし」
「嫌だね!」
俺が否定すると、歪んだ笑みを浮かべるクロエさん。シロエさんそっくりだ。
刹那、黒い闇を剣にして目の前に迫り、首を狙って動かした。
「危なっ!」
ステッキを剣に合わせてそれを防ぐ。
闇だと言うのに金属音のように甲高い音が響き渡る。
「あら。これも防ぎますの?」
「まぁね」
褒めてもらったご都合解釈して、お礼の代わりの笑みを浮かべると蹴りが腹に飛んで来た。
くっそ痛いが、ドラゴンの攻撃よりかは痛くないな。少し吹き飛んだ。
「てか、なんで俺を攻撃して来るの?」
「アナタが魔法少女だからですわ。だと言うのに天使様の力を得られて無い不純物。不穏分子は処分するのが我々の流儀ですの」
「だから俺を殺すのか?」
「ええ」
全く迷いが無い言葉だな。
少しでも迷いがあってくれたら嬉しいのが、そんなのは全くなさそうである。
殺されたくは無いが、女の子を殴れる俺じゃないんだけど?
「なので、サクッと死んでくださいまし!」
剣の突き刺しを首を倒して回避し、下から伸びる闇の刃はバックステップで回避する。
「これはどうですの?」
魔法陣が囲むように現れた。魔法が放たれる前に破壊する。
「チェックメイトですわ」
魔法陣を破壊し終わったタイミングで首を切断するために迫っていた剣を噛み砕く。
地面を強く蹴って距離を離す。
「デタラメなパワーですわね」
「そりゃあどうも」
俺はどうするべきだろうか?
互いに全力じゃないし。
もしも相手がレベル6以上だったら普通に闘っても結構厳しいと思うんだけど。
一番の解決策はゲートを通る事か⋯⋯中々に遠いな。
「実は俺の中身は男なんです。って言ったら見逃してくれる?」
「不穏分子は処分しますわ。本来と違う条件下だと言うのに魔法少女になったのであれば、要注意として早急に処分しますわ」
結局殺されると。
会話でなんとか見逃してもらえないか、試してみるか。
目を擦りながらリビングに行き、今日のスープを喉に持って行く。
「ふぅ」
「⋯⋯まだ夜寒い?」
「ううん。もう一緒に寝るだけなら平気だよ。だけどスープが美味しいから毎日飲みたい」
「そっか。そうね。ふふ」
薄く笑みを浮かべる紗奈ちゃんを横目で見ながら、暖かい気持ちになる。
今日はどこのダンジョンに行こうかな?
「今日はどこのダンジョンに行くの?」
「ん~もう当分戦いたくないなぁ。そう言うダンジョン無い?」
「難しい事を言うね。無い訳じゃないけど」
紗奈ちゃんが対面に座って、スマホでダンジョンの情報を見せてくれる。
採集がメインとなるダンジョンらしい。今日はここに行こうと思う。
本当に戦いたくない。
「星夜さん」
「ん?」
紗奈ちゃんが改まった様子で俺の目の奥を覗いて来る。
何かあるのかと身構えていると、ゆっくりと口を開いた。
「寝るのがもう全然大丈夫なら、次のステップに行きたいな?」
そう言いながら、唇を細い指で撫でた。
「ゴホゴホ」
変なとこに汁入った。
ギルドに向かって二人で歩いて行く。
マスコミも居ないので俺は普通の状態で紗奈ちゃんとギルドに向かう。
変身前の方が紗奈ちゃんは喜んでくれる。
腕を組んでギルドに向かった。
「のんびりしたいなぁ」
目標までは遠いので、ゆっくりしている暇は無いのだけど。
無理して身体を壊しても良くない。言い訳だな。
さて、紗奈ちゃんが来たので俺は受付を通してダンジョンに入る。
採集が目的なのですぐに終わるだろう。
「えっと。キラキラ光る草だったよな」
今回は魔力回復薬の素材に使われる薬草を取りに来た。
廃村のような場所が存在するダンジョンである。
「なんか雰囲気あるな」
ゴースト系の魔物が沢山居そうな雰囲気が漂っている。
そんな場所で魔法少女が普通に歩く。
見た目も変えようかな?
「アルファの状態に⋯⋯ムッ」
殺気か。嫌な感じがしたので俺は瞬時にジャンプする。
すると、先程まで立っていた場所から黒い闇が伸びて来る。
「クソっ!」
危ないと判断したので、俺は殴り壊した。
着地する。
「素晴らしいですわ素晴らしいですわ。あの一瞬で回避と反撃の判断。お強いですわね」
拍手しながらゆっくりと歩いて来る少女に俺は目を向ける。
声音はシロエさんだったが、違うのは分かる。
「は?」
しかし、俺が見た方向にいたのはシロエさんだ。
正確には違うのだが、見た目は本当にシロエさんである。
違うのは全体的な色が黒色なところだろうか?
色以外はシロエさんだ。
「シロエさん⋯⋯じゃないよな?」
「あら。双子の妹の事を知っておりますの? 接触しているのにどうしてここに居るのでしょうか? まぁ良いでしょう。妹の尻拭いをするのも姉の務めですわ」
何を言っているのか全く分からない。
シロエさんが俺に助けて欲しいと言って来た。
その内容は姉に信用されるために、話し合いの場を設けて欲しいと。
それ以降何かを言って来る事はなかったけど。
「アカツキさん。まずはご挨拶を」
スカートを少し上げて、腰を下ろした。
「わたくし、黒闇の魔法少女、クロエでございます。何も考えずに死んでくださいまし」
「嫌だね!」
俺が否定すると、歪んだ笑みを浮かべるクロエさん。シロエさんそっくりだ。
刹那、黒い闇を剣にして目の前に迫り、首を狙って動かした。
「危なっ!」
ステッキを剣に合わせてそれを防ぐ。
闇だと言うのに金属音のように甲高い音が響き渡る。
「あら。これも防ぎますの?」
「まぁね」
褒めてもらったご都合解釈して、お礼の代わりの笑みを浮かべると蹴りが腹に飛んで来た。
くっそ痛いが、ドラゴンの攻撃よりかは痛くないな。少し吹き飛んだ。
「てか、なんで俺を攻撃して来るの?」
「アナタが魔法少女だからですわ。だと言うのに天使様の力を得られて無い不純物。不穏分子は処分するのが我々の流儀ですの」
「だから俺を殺すのか?」
「ええ」
全く迷いが無い言葉だな。
少しでも迷いがあってくれたら嬉しいのが、そんなのは全くなさそうである。
殺されたくは無いが、女の子を殴れる俺じゃないんだけど?
「なので、サクッと死んでくださいまし!」
剣の突き刺しを首を倒して回避し、下から伸びる闇の刃はバックステップで回避する。
「これはどうですの?」
魔法陣が囲むように現れた。魔法が放たれる前に破壊する。
「チェックメイトですわ」
魔法陣を破壊し終わったタイミングで首を切断するために迫っていた剣を噛み砕く。
地面を強く蹴って距離を離す。
「デタラメなパワーですわね」
「そりゃあどうも」
俺はどうするべきだろうか?
互いに全力じゃないし。
もしも相手がレベル6以上だったら普通に闘っても結構厳しいと思うんだけど。
一番の解決策はゲートを通る事か⋯⋯中々に遠いな。
「実は俺の中身は男なんです。って言ったら見逃してくれる?」
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