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二章 能力専門学校
2話 波乱の予感
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教室に入ると、すぐに違和感に気づいた。
人がとても少なく、俺の机はゴミが捨てられ、落書きがしてあった。
「酷い」
千秋が口を両手で抑えてそう呟いてくる。
目をつけられたようだ。俺が一体何をしたと言うのか。
大和が来ていない事が気がかりだ。
ホームルームで、大和は熱だと言われた。そう、大和はだ。
他の奴らは諸事情により登校が出来ないようだ。
既に情報は掴んでいる。
ちなみに机はスペルカード『タイムクリーニング』で完全に綺麗になる。
少し前の時間軸まで戻して綺麗にする、家族で愛用している便利スペルカードだ。
召喚しか出来ないと思っていた千秋は驚いていたが、忘れてはならない。スペルは日本語で言うと呪文だ。
移動教室、数の少ない生徒達で移動する中、廊下に出ていた雪姫と俺達はすれ違う。
バツの悪い感じで、俺は雪姫を視界に入れないように顔を下げる。
「およよ? 天音、何かしたの?」
「何もしてないよ」
「だったらこんな雰囲気に成らないでしょ!」
「ほら行くぞ」
しかし、廊下を歩いて分かるのだが、何時もよりも生徒の数が少ない。
少し集中して周囲の気配を探る。うん。全体的にやはり人が少ない。
学級閉鎖になろうが正直どうでも良いが、テストも近いしそうはいかないだろうな。
学校側での対策は期待できない。
ま、ちょっとした嫌がらせ程度なら別に問題ないな。
◇
放課後の体育館倉庫にて。
一人の生徒と違う制服、加藤並高校の制服を着た複数人の人が一人の生徒を囲んでいた。
その生徒は痣が目立っていた。
青界率いるこのグループは通称青グループ。
「アン? おい柴、どこ行く?」
柴結奈、紫髪の女の名前である。
「ちょっと用事。じゃ」
「そうか。気をつけろよ。最近は緑グループがこっちを合併しようとする動きがあるからな」
「へーい」
「あ、ああ、あの、僕は」
「テメェはダメに決まってんだろ! 青界さんに対してお前はなんて言った?」
「いや、でも」
「でもじゃねぇんだよ! 階段に座っていただけで、邪魔って言っただろ!」
「いや、そこを退いてとしか」
「それがそう言う意味なんだよ!」
下っ端の男が生徒を蹴り上げる。
近接戦闘に向いたアビリティ保有者なのか、その身体能力はかなりのモノだった。
「ぐふ、かは」
「おい山田。お前最近俺の名前使い過ぎじゃね?」
「そうですか?」
「ああ。あと、あんまりいじめるな。俺らの評判が下がる」
「そうですね」
青グループは加藤並高校の中で一番穏やかなグループだった。
今回男子生徒を締め上げているが、これが初めて生徒への暴行や嫌がらせである。
「それにお前をここに呼んだ理由は別にある。お前、覗きしてたらしいな」
「⋯⋯」
透明になるアビリティを持っている生徒はそれで覗きを行っていた。
場所はトイレである。監視カメラが無いので証拠がない。
「い、いや。好奇心で、小学の時に、一度しか」
言い訳を始める生徒。
「俺はなぁ。悪ってのが嫌いなんだよ!」
ではなぜいきなり女子生徒目掛けてパンチを繰り出しのか、それを言う人は誰も居なかった。
一番穏やかと言っても、それは加藤並高校基準である。
◇
天音と離れた千秋が帰路を歩いていると、目の前に結奈が現れた。
フードを被っておらず、紫色の髪がゆらゆらと風になびいていた。
綺麗なロングヘアーが日光に寄って透き通る。
「やっほー」
「あ、貴方は」
「本当は違反だけど、試さないといけないよね。青野郎の攻撃を目で追えていたんだから。行くぞ!」
「え、ちょま」
右足をトン、と地面に叩いて、そこから波紋が広がるように紫色の光が広がる。
「アクセル⋯⋯40パーセント」
悪魔のような口角が上がる笑みを浮かべて、高速で千秋の目の前に移動した。
膝蹴りを放つ結奈、対して千秋は防御するように手をクロスして防ぐ。
だが、高速移動と合わさった膝蹴りに寄って、千秋にダメージが入る。
「いっだああああああ!」
後ろに飛ぶが、地面を滑るように移動するだけだった。
骨折などはないが、とにかく痛かった。半泣きの千秋。
(蹴った感覚が変だな)
「痛いよ。なんで、こんな事、するの?」
「ん~予想外」
「おいお前、千秋に何してんだよ」
そこに、怒りを顕にした天音が現れた。
(どこから! 全く分からなかった。だけど、本命が来たか)
結奈は同じように地面に爪先を当てて、波紋の光が広がる。
「アクセル、全開!」
結奈は最大出力で天音に接近して、回し蹴りを放つ。
「遅せぇよ」
「は?」
アクセル全開のスピードは新幹線のスピードを超えていた。
だが、天音はそれをしっかりと見て、攻撃を防いだ上に結奈の顔を掴んでいた。
「少しは反省しろや!」
地面に向かって頭を叩き付ける天音。
しかし、地面に当たる前にギリギリで止めて、周囲を破壊しないでトドメる。
「失せろ」
「はは。なんだよ、このパワー」
天音は手を離すと、安堵からか気絶していた。
天音は千秋の下に寄った。
◇
「千秋、大丈夫か?」
「う、うん。何とか問題ないよ。ただ、めっちゃくちゃ痛い。怪我とかは、ないかな」
既に千秋は長袖にしており、裾を曲げて蹴られた箇所を見る。
赤く成っているだけでなんの問題もなかった。
「良かった」
「でもなんで天音居るの?」
「ちょっと用事がこの方向にあってね」
紫女が千秋に接触したと聞いた瞬間に移動して来たが、少し遅かった。
もう千秋には怖い目に会わせないと、そう決めたてたのに。
⋯⋯落ち着け。この感情だけは抑えるんだ。
この感情が暴走したら、取り返しがつかないかもしれない。
「⋯⋯」
「ちょ、天音怖いよ。てか、女の子に手をあげちゃダメでしょ!」
「今どきそんなのは流行らんて」
「流行らせようとはしてないよ!」
千秋を家まで送る。
戻った時には既に紫女の姿は何処にもなかった。
◇
「はぁはぁ。な、んだよあれ。⋯⋯ふざけんな! 少しは、確かに少しは強いって思ったよ! だけどなんなんだよあれ! アビリティを使っている雰囲気もなかったのに全力のアクセルを見切って、反撃って、バケモンかよ! なんで、一般校の奴があたしの攻撃を防げるんだよ!」
結奈が漏らすのはただの憎悪の塊だった。
「あたしは姉さんを超える為に努力を重ねた! なのに、なのにどうして、人一倍努力してるのに!」
加藤並高校に入った理由は、弱肉強食が普通に行われいた学校なら自分の強さを磨けるかと思ったからだ。
「理不尽なアビリティのあいつならまだ納得するし、諦められる。いや悔しいけどさ、だけどさ、純粋な身体能力で負けるってなんだよ」
結奈は不満をぶちまけて、帰る為に駅に向かった。
駅で青界と遭遇した。結奈は青界が嫌いだ。
方向性がぐちゃぐちゃで何を考えて行動しているのか全く分からないからだ。同じグループに居るのは、青界が一番弱そうだからだ。
「で、因縁付けたあの子はどうしたよ?」
「ちょっとストレス発散に付き合って貰ったよ」
「大きな問題は犯さないでね」
「緑グループの方がやばいだろ。生徒狩りして遊んでるんだぜ」
(はぁ。ほんと、失敗した)
人がとても少なく、俺の机はゴミが捨てられ、落書きがしてあった。
「酷い」
千秋が口を両手で抑えてそう呟いてくる。
目をつけられたようだ。俺が一体何をしたと言うのか。
大和が来ていない事が気がかりだ。
ホームルームで、大和は熱だと言われた。そう、大和はだ。
他の奴らは諸事情により登校が出来ないようだ。
既に情報は掴んでいる。
ちなみに机はスペルカード『タイムクリーニング』で完全に綺麗になる。
少し前の時間軸まで戻して綺麗にする、家族で愛用している便利スペルカードだ。
召喚しか出来ないと思っていた千秋は驚いていたが、忘れてはならない。スペルは日本語で言うと呪文だ。
移動教室、数の少ない生徒達で移動する中、廊下に出ていた雪姫と俺達はすれ違う。
バツの悪い感じで、俺は雪姫を視界に入れないように顔を下げる。
「およよ? 天音、何かしたの?」
「何もしてないよ」
「だったらこんな雰囲気に成らないでしょ!」
「ほら行くぞ」
しかし、廊下を歩いて分かるのだが、何時もよりも生徒の数が少ない。
少し集中して周囲の気配を探る。うん。全体的にやはり人が少ない。
学級閉鎖になろうが正直どうでも良いが、テストも近いしそうはいかないだろうな。
学校側での対策は期待できない。
ま、ちょっとした嫌がらせ程度なら別に問題ないな。
◇
放課後の体育館倉庫にて。
一人の生徒と違う制服、加藤並高校の制服を着た複数人の人が一人の生徒を囲んでいた。
その生徒は痣が目立っていた。
青界率いるこのグループは通称青グループ。
「アン? おい柴、どこ行く?」
柴結奈、紫髪の女の名前である。
「ちょっと用事。じゃ」
「そうか。気をつけろよ。最近は緑グループがこっちを合併しようとする動きがあるからな」
「へーい」
「あ、ああ、あの、僕は」
「テメェはダメに決まってんだろ! 青界さんに対してお前はなんて言った?」
「いや、でも」
「でもじゃねぇんだよ! 階段に座っていただけで、邪魔って言っただろ!」
「いや、そこを退いてとしか」
「それがそう言う意味なんだよ!」
下っ端の男が生徒を蹴り上げる。
近接戦闘に向いたアビリティ保有者なのか、その身体能力はかなりのモノだった。
「ぐふ、かは」
「おい山田。お前最近俺の名前使い過ぎじゃね?」
「そうですか?」
「ああ。あと、あんまりいじめるな。俺らの評判が下がる」
「そうですね」
青グループは加藤並高校の中で一番穏やかなグループだった。
今回男子生徒を締め上げているが、これが初めて生徒への暴行や嫌がらせである。
「それにお前をここに呼んだ理由は別にある。お前、覗きしてたらしいな」
「⋯⋯」
透明になるアビリティを持っている生徒はそれで覗きを行っていた。
場所はトイレである。監視カメラが無いので証拠がない。
「い、いや。好奇心で、小学の時に、一度しか」
言い訳を始める生徒。
「俺はなぁ。悪ってのが嫌いなんだよ!」
ではなぜいきなり女子生徒目掛けてパンチを繰り出しのか、それを言う人は誰も居なかった。
一番穏やかと言っても、それは加藤並高校基準である。
◇
天音と離れた千秋が帰路を歩いていると、目の前に結奈が現れた。
フードを被っておらず、紫色の髪がゆらゆらと風になびいていた。
綺麗なロングヘアーが日光に寄って透き通る。
「やっほー」
「あ、貴方は」
「本当は違反だけど、試さないといけないよね。青野郎の攻撃を目で追えていたんだから。行くぞ!」
「え、ちょま」
右足をトン、と地面に叩いて、そこから波紋が広がるように紫色の光が広がる。
「アクセル⋯⋯40パーセント」
悪魔のような口角が上がる笑みを浮かべて、高速で千秋の目の前に移動した。
膝蹴りを放つ結奈、対して千秋は防御するように手をクロスして防ぐ。
だが、高速移動と合わさった膝蹴りに寄って、千秋にダメージが入る。
「いっだああああああ!」
後ろに飛ぶが、地面を滑るように移動するだけだった。
骨折などはないが、とにかく痛かった。半泣きの千秋。
(蹴った感覚が変だな)
「痛いよ。なんで、こんな事、するの?」
「ん~予想外」
「おいお前、千秋に何してんだよ」
そこに、怒りを顕にした天音が現れた。
(どこから! 全く分からなかった。だけど、本命が来たか)
結奈は同じように地面に爪先を当てて、波紋の光が広がる。
「アクセル、全開!」
結奈は最大出力で天音に接近して、回し蹴りを放つ。
「遅せぇよ」
「は?」
アクセル全開のスピードは新幹線のスピードを超えていた。
だが、天音はそれをしっかりと見て、攻撃を防いだ上に結奈の顔を掴んでいた。
「少しは反省しろや!」
地面に向かって頭を叩き付ける天音。
しかし、地面に当たる前にギリギリで止めて、周囲を破壊しないでトドメる。
「失せろ」
「はは。なんだよ、このパワー」
天音は手を離すと、安堵からか気絶していた。
天音は千秋の下に寄った。
◇
「千秋、大丈夫か?」
「う、うん。何とか問題ないよ。ただ、めっちゃくちゃ痛い。怪我とかは、ないかな」
既に千秋は長袖にしており、裾を曲げて蹴られた箇所を見る。
赤く成っているだけでなんの問題もなかった。
「良かった」
「でもなんで天音居るの?」
「ちょっと用事がこの方向にあってね」
紫女が千秋に接触したと聞いた瞬間に移動して来たが、少し遅かった。
もう千秋には怖い目に会わせないと、そう決めたてたのに。
⋯⋯落ち着け。この感情だけは抑えるんだ。
この感情が暴走したら、取り返しがつかないかもしれない。
「⋯⋯」
「ちょ、天音怖いよ。てか、女の子に手をあげちゃダメでしょ!」
「今どきそんなのは流行らんて」
「流行らせようとはしてないよ!」
千秋を家まで送る。
戻った時には既に紫女の姿は何処にもなかった。
◇
「はぁはぁ。な、んだよあれ。⋯⋯ふざけんな! 少しは、確かに少しは強いって思ったよ! だけどなんなんだよあれ! アビリティを使っている雰囲気もなかったのに全力のアクセルを見切って、反撃って、バケモンかよ! なんで、一般校の奴があたしの攻撃を防げるんだよ!」
結奈が漏らすのはただの憎悪の塊だった。
「あたしは姉さんを超える為に努力を重ねた! なのに、なのにどうして、人一倍努力してるのに!」
加藤並高校に入った理由は、弱肉強食が普通に行われいた学校なら自分の強さを磨けるかと思ったからだ。
「理不尽なアビリティのあいつならまだ納得するし、諦められる。いや悔しいけどさ、だけどさ、純粋な身体能力で負けるってなんだよ」
結奈は不満をぶちまけて、帰る為に駅に向かった。
駅で青界と遭遇した。結奈は青界が嫌いだ。
方向性がぐちゃぐちゃで何を考えて行動しているのか全く分からないからだ。同じグループに居るのは、青界が一番弱そうだからだ。
「で、因縁付けたあの子はどうしたよ?」
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