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過労に点滴、同棲にIKEA
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織の部屋は遮光カーテンではないため、朝日がそれなりに入ってくる。爽やかな朝だ。
(性欲ばっかりはどうしようもないな)
向井はベッドで織の寝顔を見ながら、昨夜の件に関するフィードバックを早々に放棄した。
それよりも検討が必要なのは、織が目覚めてからの対応だった。
覚えてるか、覚えてないか。
覚えてる→どこまで?反応は?
(反応…)
織の反応を思い出して向井の向井が反応した頃、彼は出たとこ勝負で織の起床を待つことに決めた。
冷静になるために向井は浴室でスッキリすることにした。
(どうせいちいち考えてた頃も進展しなかった訳だし)
それに、向井には切り札もあった。
-----
(まぶしい…)
眩しさから考えて、織は早朝ではないと踏んだ。
(でも今日はお休みだから良いんだ)
もっと寝ようかな、と時間を見ようとしたところで、スマホが無いことに気付いた。
(そういえばスマホどこだ?永遠に見てない気がする)
「スマホー?スマホちゃーん?」
「向井ちゃんならいますよ」
「うわっ!」
織は一気に目が覚めた。ひとり言を聞かれた恥ずかしさに顔が熱くなったが、昨夜の記憶を辿るうちにもっと恥ずかしいことを思い出した。
「うわ…これ、またやったよね自分…ほんとごめん…」
「お酒って怖いんですね、とっても勉強になりました」
「うん、こんな大人にならないで…」
向井は自業自得頭痛が残る織をベッドに留め置き、白湯を持たせた。
織にどこまで記憶があるのか、向井は自分から掘り下げないようにした。一度は腹を括ったものの、出ずに済む勝負なら当然したくなかった。
「もうすぐ昼すけど何か食えますか?」
「いや…でもあれ?最後いつ食べたっけ、食べた方が良いかも知れない」
「人間やめんのやめてもらっていいですか」
「本当ごめん。でもねー、病院で黄色い点滴してもらうとすぐ復活するから、最悪それでいいかなって」
向井は人間をやめている社畜との会話を打ち切り、台所へ向かった。
「冷蔵庫見てくるんで頭痛だけ治しといてください」
「頑張るけど…」
気合でアセトアルデヒドが分解できるならウコンもシジミも要らなかったが、織なりに安静に努めた。
織が白湯を飲み終えてウトウトしはじめた頃、向井がおしゃ木板に乗せた朝食を持って来た。
「すごい…輝いてる…お米炊いてくれたの?」
「はい。中に梅入ってます」
「泣ける…ありがとう。はぁ~しみる…向井君が作るお味噌汁好きだわぁ」
「あるもん勝手に使っただけっすから」
社畜の冷蔵庫には具にできるものが何も無く、かつお節をぶち込んだだけの味噌汁とおにぎりしか用意できなかったが、織の喜びように向井はまんざらでもなかった。
手厚く世話された織は、食後にシャワーを浴びて出た時には、だいぶ顔色が良くなっていた。なお、浴室で起きた事件を思い出して、恥ずかしさに悶えたために血色が余計に良くなっていた。
(忘れるってことになったんだから、これ以上昨日のことを考えるのはやめよう)
浴室を出た織は、台所で洗い物中の向井に出くわした。
「うわごめん、洗い物まで」
「頭痛どうすか」
「あっ、だいぶ楽になった。ありがとうほんとに。一日つぶれるとこだったと思う」
「え?そしたら午後は俺の用事に付き合ってもらっていいすよね」
「用事?いいけど何があるの?」
二人は北欧的家具店(もしかして:IKEA)に到着した。
「何買いたいの?」
「そうすね…ちょっと軽く一周見てもいいっすか」
「もちろん。てか初めて来たんだけど、何か人ん家がたくさんあるみたいだね」
「あぁ、色んな間取りとか設定あって面白いすよね」
織は次々とモデルルームを歩きながら、テーブルの上にある小物一つまで商品であることに驚いたり、こっそりぬいぐるみを眺めたりした。その様子を向井が見つめている間に時間が過ぎた。
(あ、ソファいいな。最初にやっすいの買って、もうボロくなってきたんだよな)
織が目についたカウチソファに腰掛けてみると、向井が隣に座ってきた。織は内心ビクリとした。
「足伸ばせるソファっていいっすね」
「そだね。気持ちよくて寝ちゃうかも」
「今のソファでも昨日寝てましたし」
「嘘っ…いや、そうかも」
また一つ蘇らせたくない記憶を見つけた織は、心中で禁酒を誓った。その横で、向井が珍しく笑顔を見せた。
「いっすよ。俺が起こすんで」
「それは…ありがたいけど、いつもいてくれる訳じゃないし」
「しばらくはいるじゃないっすか」
「ん?」
「織さんち」
「え?」
「お世話になります」
「は?」
向井は立ち上がって別のモデルルームへ向かった。
「他の部屋も見てきます」
「ちょちょちょちょちょ」
織が慌てて追いかけたが、崩れたポーカーフェイスを隠したい向井が早歩きで逃げるためなかなか追いつけなかった。
店内で走る訳にもいかずに静かな鬼ごっこを続け、顔を立て直した向井がようやく立ち止まった。
「ちょっと、びっくりしたじゃん」
「…覚えてないんすか」
「え?」
この瞬間まで冗談だと思っていた織だったが、振り返った向井の無表情が織には悲しげに見えた。嫌な予感がしてきた。
「昨日…しばらく、ウチから大学もバイトも行っていいって言ってくれたのに」
「僕が!?」
(しまった)
織は声を落として話を続けた。
「昨日って、そもそもマトモに会話できた覚えが無いんだけど」
「それも大変でした、孤独死を心配して来てみたら絡み酒、絡み酒で」
「ひっ…」
「挙句いたいけな僕を置いて一人でお風呂で」
「しーーーーー!分かった!いったん分かったからやめよこの話!」
降参した織は断酒を誓った。
-----
※向井
今日はこれからしばらく同棲する織さんとIKEAに来た。
昨日は本当に色々と大変だったんだから、これくらいのお返しは許して欲しい。
(それに嘘はついてない)
嘘にならない範囲で織さんを追い込むことが俺の美学なので、今回についても嘘は言っていない。
-----
昨夜、ソファで向井の膝を枕にして寝てしまった織さんに、何度か声をかけた。
「織さん」
「んー?」
「起きてます?」
「うん…」
「寝てますよね?」
「うん…」
「織さん」
「んん?」
「俺、しばらくココから大学通いたいんすけど」
「んー」
「いいですよね?」
「うん…」
悪魔と契約をしたとも知らずに、幸せそうな顔で眠る織さんの頭を撫でた。
「織さんは優しいから、こういう奴も寄ってきちゃうんすね」
-----
(織さんも大変だな)
罪悪感が全く無い訳でも無かったが、隣で何だかんだ楽しそうに食器を見ている織さんを見ていると、それも薄れてくる。
「向井君、このケーキスタンド可愛くない?使わないって分かってるのに何か欲しいんだよね」
「(今、織さんがチョロくて)可愛いっす」
「だよね?やっぱ気が合うなぁー。あと、こないだ買った茶葉にこの缶いいと思うんだけど、何でこんな安いんだろう」
俺は適当にGoogle検索した内容を読んだ。
「徹底したコストカットと、先に売りたい値段を決めて商品企画するらしいっす」
「へぇ…なんか理念を感じるね」
「本当すね(リネン?)」
向井は適当に返事をしながら、そういえばシーツも買いたかったことを思い出した。
-----
それなりの荷物を手に、二人は帰宅した。
(よく考えたら下宿みたいなもんだよな。ちょっと上の世代なら普通だし。むしろそう考えると何か人情味あって良いかも)
織は流されやすい性格にふさわしい思考で、購入した食器を流し台に置いた。
「ん?どうしたの?」
振り返って玄関を見ると、向井が靴のまま織を見ていた。織に声を掛けられ、ハッとして靴を脱ぎ始めた。
「あ、いえ。お邪魔します」
「もー、ただいまでしょ?しばらくは」
「え」
向井は珍しく、素の表情で織を見上げた。織はすっかり大家気分だった。
「おかえりなさい。向井君」
「…ただいまっす。手洗ってきます」
台所にいる織の前を通り過ぎ、向井は早足で洗面台へ向かった。
大丈夫だとは思うが、自分の顔が赤くなっていないか早く確認したかった。
向井は手を洗ったついでに顔も冷たい水で洗った。織が何だかんだ向井を懐に入れてくる度に、もっと、もっとと貪欲になる自分と、冷静になれと警告する自分がいた。
(昨日どんな声で俺を呼んだか覚えてないくせに)
(性欲ばっかりはどうしようもないな)
向井はベッドで織の寝顔を見ながら、昨夜の件に関するフィードバックを早々に放棄した。
それよりも検討が必要なのは、織が目覚めてからの対応だった。
覚えてるか、覚えてないか。
覚えてる→どこまで?反応は?
(反応…)
織の反応を思い出して向井の向井が反応した頃、彼は出たとこ勝負で織の起床を待つことに決めた。
冷静になるために向井は浴室でスッキリすることにした。
(どうせいちいち考えてた頃も進展しなかった訳だし)
それに、向井には切り札もあった。
-----
(まぶしい…)
眩しさから考えて、織は早朝ではないと踏んだ。
(でも今日はお休みだから良いんだ)
もっと寝ようかな、と時間を見ようとしたところで、スマホが無いことに気付いた。
(そういえばスマホどこだ?永遠に見てない気がする)
「スマホー?スマホちゃーん?」
「向井ちゃんならいますよ」
「うわっ!」
織は一気に目が覚めた。ひとり言を聞かれた恥ずかしさに顔が熱くなったが、昨夜の記憶を辿るうちにもっと恥ずかしいことを思い出した。
「うわ…これ、またやったよね自分…ほんとごめん…」
「お酒って怖いんですね、とっても勉強になりました」
「うん、こんな大人にならないで…」
向井は自業自得頭痛が残る織をベッドに留め置き、白湯を持たせた。
織にどこまで記憶があるのか、向井は自分から掘り下げないようにした。一度は腹を括ったものの、出ずに済む勝負なら当然したくなかった。
「もうすぐ昼すけど何か食えますか?」
「いや…でもあれ?最後いつ食べたっけ、食べた方が良いかも知れない」
「人間やめんのやめてもらっていいですか」
「本当ごめん。でもねー、病院で黄色い点滴してもらうとすぐ復活するから、最悪それでいいかなって」
向井は人間をやめている社畜との会話を打ち切り、台所へ向かった。
「冷蔵庫見てくるんで頭痛だけ治しといてください」
「頑張るけど…」
気合でアセトアルデヒドが分解できるならウコンもシジミも要らなかったが、織なりに安静に努めた。
織が白湯を飲み終えてウトウトしはじめた頃、向井がおしゃ木板に乗せた朝食を持って来た。
「すごい…輝いてる…お米炊いてくれたの?」
「はい。中に梅入ってます」
「泣ける…ありがとう。はぁ~しみる…向井君が作るお味噌汁好きだわぁ」
「あるもん勝手に使っただけっすから」
社畜の冷蔵庫には具にできるものが何も無く、かつお節をぶち込んだだけの味噌汁とおにぎりしか用意できなかったが、織の喜びように向井はまんざらでもなかった。
手厚く世話された織は、食後にシャワーを浴びて出た時には、だいぶ顔色が良くなっていた。なお、浴室で起きた事件を思い出して、恥ずかしさに悶えたために血色が余計に良くなっていた。
(忘れるってことになったんだから、これ以上昨日のことを考えるのはやめよう)
浴室を出た織は、台所で洗い物中の向井に出くわした。
「うわごめん、洗い物まで」
「頭痛どうすか」
「あっ、だいぶ楽になった。ありがとうほんとに。一日つぶれるとこだったと思う」
「え?そしたら午後は俺の用事に付き合ってもらっていいすよね」
「用事?いいけど何があるの?」
二人は北欧的家具店(もしかして:IKEA)に到着した。
「何買いたいの?」
「そうすね…ちょっと軽く一周見てもいいっすか」
「もちろん。てか初めて来たんだけど、何か人ん家がたくさんあるみたいだね」
「あぁ、色んな間取りとか設定あって面白いすよね」
織は次々とモデルルームを歩きながら、テーブルの上にある小物一つまで商品であることに驚いたり、こっそりぬいぐるみを眺めたりした。その様子を向井が見つめている間に時間が過ぎた。
(あ、ソファいいな。最初にやっすいの買って、もうボロくなってきたんだよな)
織が目についたカウチソファに腰掛けてみると、向井が隣に座ってきた。織は内心ビクリとした。
「足伸ばせるソファっていいっすね」
「そだね。気持ちよくて寝ちゃうかも」
「今のソファでも昨日寝てましたし」
「嘘っ…いや、そうかも」
また一つ蘇らせたくない記憶を見つけた織は、心中で禁酒を誓った。その横で、向井が珍しく笑顔を見せた。
「いっすよ。俺が起こすんで」
「それは…ありがたいけど、いつもいてくれる訳じゃないし」
「しばらくはいるじゃないっすか」
「ん?」
「織さんち」
「え?」
「お世話になります」
「は?」
向井は立ち上がって別のモデルルームへ向かった。
「他の部屋も見てきます」
「ちょちょちょちょちょ」
織が慌てて追いかけたが、崩れたポーカーフェイスを隠したい向井が早歩きで逃げるためなかなか追いつけなかった。
店内で走る訳にもいかずに静かな鬼ごっこを続け、顔を立て直した向井がようやく立ち止まった。
「ちょっと、びっくりしたじゃん」
「…覚えてないんすか」
「え?」
この瞬間まで冗談だと思っていた織だったが、振り返った向井の無表情が織には悲しげに見えた。嫌な予感がしてきた。
「昨日…しばらく、ウチから大学もバイトも行っていいって言ってくれたのに」
「僕が!?」
(しまった)
織は声を落として話を続けた。
「昨日って、そもそもマトモに会話できた覚えが無いんだけど」
「それも大変でした、孤独死を心配して来てみたら絡み酒、絡み酒で」
「ひっ…」
「挙句いたいけな僕を置いて一人でお風呂で」
「しーーーーー!分かった!いったん分かったからやめよこの話!」
降参した織は断酒を誓った。
-----
※向井
今日はこれからしばらく同棲する織さんとIKEAに来た。
昨日は本当に色々と大変だったんだから、これくらいのお返しは許して欲しい。
(それに嘘はついてない)
嘘にならない範囲で織さんを追い込むことが俺の美学なので、今回についても嘘は言っていない。
-----
昨夜、ソファで向井の膝を枕にして寝てしまった織さんに、何度か声をかけた。
「織さん」
「んー?」
「起きてます?」
「うん…」
「寝てますよね?」
「うん…」
「織さん」
「んん?」
「俺、しばらくココから大学通いたいんすけど」
「んー」
「いいですよね?」
「うん…」
悪魔と契約をしたとも知らずに、幸せそうな顔で眠る織さんの頭を撫でた。
「織さんは優しいから、こういう奴も寄ってきちゃうんすね」
-----
(織さんも大変だな)
罪悪感が全く無い訳でも無かったが、隣で何だかんだ楽しそうに食器を見ている織さんを見ていると、それも薄れてくる。
「向井君、このケーキスタンド可愛くない?使わないって分かってるのに何か欲しいんだよね」
「(今、織さんがチョロくて)可愛いっす」
「だよね?やっぱ気が合うなぁー。あと、こないだ買った茶葉にこの缶いいと思うんだけど、何でこんな安いんだろう」
俺は適当にGoogle検索した内容を読んだ。
「徹底したコストカットと、先に売りたい値段を決めて商品企画するらしいっす」
「へぇ…なんか理念を感じるね」
「本当すね(リネン?)」
向井は適当に返事をしながら、そういえばシーツも買いたかったことを思い出した。
-----
それなりの荷物を手に、二人は帰宅した。
(よく考えたら下宿みたいなもんだよな。ちょっと上の世代なら普通だし。むしろそう考えると何か人情味あって良いかも)
織は流されやすい性格にふさわしい思考で、購入した食器を流し台に置いた。
「ん?どうしたの?」
振り返って玄関を見ると、向井が靴のまま織を見ていた。織に声を掛けられ、ハッとして靴を脱ぎ始めた。
「あ、いえ。お邪魔します」
「もー、ただいまでしょ?しばらくは」
「え」
向井は珍しく、素の表情で織を見上げた。織はすっかり大家気分だった。
「おかえりなさい。向井君」
「…ただいまっす。手洗ってきます」
台所にいる織の前を通り過ぎ、向井は早足で洗面台へ向かった。
大丈夫だとは思うが、自分の顔が赤くなっていないか早く確認したかった。
向井は手を洗ったついでに顔も冷たい水で洗った。織が何だかんだ向井を懐に入れてくる度に、もっと、もっとと貪欲になる自分と、冷静になれと警告する自分がいた。
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