【R18】耐えきれなくなってからが始まり

立花

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告白

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羽場と抱き合うのはいつぶりだろう。

こうしていると、彼の寂しさが伝わってくるようだった。

(今、羽場と友達に戻れてる気がする)

前は肩が触れただけでもドキドキしたのに、今はこんなに密着しても心は静かだった。
羽場が少しでも安心できるように、背中に回した手に少し力を込めた。

「辛いなぁ」
「…うん…」


どれ位そうしてたか、羽場が身体を離した。

「ごめん。もう大丈夫」
「うん」

羽場は向かいの席に戻り、また沈黙が続いた。

「…おる、恋人と同棲してんだよね」
「うん?あ、一緒にはうん、住んでる」

少々、目が泳いだものの、それでいくことにした。

「それって、男?」
「っ」

(心臓止まったかと思った)

それはそう。それはそうなんだけど、改めて言われると心臓が不吉に速く動いて、指先はガタガタ震えていた。
やることやっといて今更なんだよ。なんだよなんだけど、怖かった。

(これ乗り越えた向井君って本当にすごいな。しかも謎の文脈で)

そう思ったら、少し勇気がわいた。
持っていたグラスに貼り付いていた視線を上げて、羽場の目を見た。沼に逃げ込んだ卑怯な自分を終わりにしたいから。


「うん。ずっと男が好きだった」

勝手に涙が出た。

「ずっと友達のふりしてたけど、羽場のことも、いつの間にかそういう目で見てた」

罪を自白する犯人ってこんな気分なのか。ずっと隠してた後ろめたさがドッと押し寄せて来た。
羽場はこっちを見たまま、まだ話を聞いてくれるみたいだった。

「ちゃんと言う勇気も無いのに、酒のせいにしてあんな関係はじめてごめん」

(羽場が今、抱き合ったことを後悔してたらどうしよう)

見つめ合った羽場の顔は悲しそうだった。自分にはもう、ごめんしか言えなかった。

羽場が立ち上がった。思わず肩がビクッとした。

「うっ」

(これ、ハンカチ…?)

羽場は止まらない涙をハンカチで拭ってくれた。

「違う、謝んないで、俺だから。俺からだって、本当は覚えてる」
「え…?」
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