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おまけのお話
だれにも
高校1年生な遥斗は毎日、涼真が書いてくれる『りーくんの恋日記』を楽しみにしている。
遥斗のことを、どう思っているのか。
今日、涼真はどんな気もちで一日を過ごしていたのか。
絵文字でいっぱいの愛らしい恋日記を読むたび、遥斗は、しあわせで満たされた。
どきどきする胸で、『るーくんの恋小説』を綴る。
涼真のことをどう思っているのか。
今日一日どんなに涼真が、だいすきだったか。
燃える頬で、ちょっとふるえてしまう指で、毎日、涼真に向けて、恋をつづる。
『かわいー!』
感想をくれるのが、のんちゃんかもしれなくて、生徒会長の蓮かもしれなくて、それは、かなり、はずかしいのだけれど。
どきどきして、毎日、とろけるみたいに、しあわせ……!
と思った遥斗は、止まる。
……待って?
もしかしなくても、『りーくんの恋日記』も『るーくんの恋小説』も、公開だよね?
皆に、心のうちを、恋を、すべて、さらしてる──!
きゃ──!
いや、それが、うれしはずかしでも、あるのだけれど……!
で、でもでも……は、はずかし……うわぁあああ!
という気もちと一緒にわきあがったのは
『誰にも見せない、涼真の心が見たい』
「りょーくん、たいせつなお話があります!」
高校のちいさな資料室へと涼真を引っぱってきた遥斗は、しっかりと扉を閉め、部屋に誰もいないのを確認する。
大きく息を吸って、涼真の手をにぎった。
「僕しか知らない、りょーくんの恋が見たいです!」
「…………え…………?」
きょとんとする涼真に、つめよる。
「だって、りょーくん、僕たちの恋は、公開なんだよ!
『りーくんの恋日記』も『るーくんの恋小説』も、全公開!
毎日、毎日、みんなに僕と、りょーくんの恋が、ダダ漏れ!」
「……う、うん」
はずかしそうに、紅くまなじりを染めてうつむく涼真は、とってもかわいい!
うっとりして、涼真の髪をなでなでしながら、ささやく。
「だから、僕だけに打ち明けてくれる、りょーくんの気もちを、知りたい、の」
燃える頬で、もじもじしちゃう……!
目をまるくした涼真が、抱きしめてくれる。
「……僕にも、皆に見せない、はるちゃんの気もち、見せて、くれる……?」
「う、うん!」
「ラブレター?」
「は、はずかしい──!」
その、らぶれたーという単語自体がもう、はずかしいよ……!
泣いちゃいそうな僕の頭をなでて、涼真が笑ってくれる。
「いっしょに、はずかしいから。いっしょに書こう」
「わ、わかった!」
約束した遥斗と涼真は、その日の帰り道に、さっそく一緒にレターセットを買いに行った。持っていないからだ。
うむうむ。あまりお手紙を書いたことがないんだな。初お手紙かも……!
ひとりで入るには、気もちを奮い立たせなくてはならない可愛らしいお店も、涼真と一緒なら、ふしぎと入れる。
「うわ、かっこいー!」
「やばい」
「高校生?」
「モデル?」
「すごい!」
涼真の周りが、きゃわきゃわするので『かわいいお店に入るの、ちょっと気はずかしいな』という気もちが吹き飛ぶ。
「ふんだ。りょーくんは、僕のだもん」
ぎゅう。
腕に抱きついたら、とろけて笑った涼真が、遥斗の頭をなでてくれる。
「はるちゃん、かわいー」
「かわいーのは、りょーくんですー」
笑う頬が、ふわふわ熱い。
涼真が『かわいい』言ってくれるたび
『すきでいてくれるのかな』
どきどきするんだ。
────────────────
ずっと読んでくださって、ほんとうにありがとうございます!
久しぶりに、はるちゃんと、りょーくんのお話を書いたら、長くなりました!(笑)
というわけで、読んでくださる方、いらっしゃるのかなー? 明日も更新します!(笑)もしよかったらー♡
他のお話も見てくださった方には、重複のお知らせが続いてしまって誠に、誠に申しわけないのですが!
『もふもふ獣人に転生したら最愛の推しに溺愛されています』というお話が、第12回BL大賞さまで奨励賞に選んでくださった編集部の皆さま、多大なるご尽力をたまわりました編集者さま、応援してくださった皆さまのおかげで、本にしていただけることになりました!
イラストは、サマミヤアカザさまで、皆さまのおかげでコミコミスタジオさま週刊ランキング小説部門9位、ほんとうに、ありがとうございます! 奇跡……!
web版3人称から書籍1人称になり、骨折した肩で(笑)ほぼ全文を書き直し、新しいエピソードがたくさん入って376Pで、web版は今日まで無料です! 後ちょっとしかない! ごめんなさい!
でもたぶん、明日のお昼前までくらいは、見られると思うので、もしよかったら……!
今のうちに無料のweb版を楽しんでくださったら、明日レンタルに切り替わったときは、サマミヤアカザさまのイラストとともに、渾身の書き直しを(笑)無料部分だけでも楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
はるちゃんと、りょーくんを可愛がってくださって、おまけのお話まで読んでくださって、ほんとうにありがとうございます!
感想 75
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