【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました

  *  ゆるゆ

文字の大きさ
207 / 213
おくりもの

おくりものだよ!

しおりを挟む



 寒くなってきたね!
 あったかくしてる?
 風邪ひいてない?

 体調がおかしいときは、あったかくして、ゆっくり休んでね!

 きーちゃんは、とっても元気です!

「ねー、トマ、プレゼントしようと思うんだけど!」

 家のリビングのソファに寝転んで頬杖をつきながら見あげたキーアに、トマの栗色の瞳がまるくなる。

「ぷれぜんと??」

「12月……あぁ、ええと、年末に、贈り物をする習慣があって……」

 あるよね??
 イエスさんの誕生日は12月25日じゃないのに、イエスさん泣いてるんじゃ?? とか、もやもやすることはあるのですが! ニコラウスさんじゃなくて、赤い服のサンタさんがプレゼントを持ってきてくれるのは、とっても可愛いと思うんだよ!
 not宗教、butプレゼント!

 きーちゃんサンタさんだよ!


「……どちらの習慣で?」

 けげんそうなトマが、不審全開だよ!

「1年いい子にしてたら、きーちゃんが、贈り物をあげるんだよ!」

 しゃっとトマとヨニが手をあげる。

「どしたの?」

「いい子にしてました!」

「私も、いい子でしたぞ!」

 満面の笑顔なふたりに、キーアも笑う。


「トマにも、ヨニにも、もちろん、おくりものあげる!」

 胸を叩いたら、ヨニも、トマも、うれしそうに笑ってくれる。


 皆に贈り物を買うためのお金は、ヨニが頑張って節約してくれて、俺のためにくれたお小遣いだったりするのですが、そこはゆるして!
 冒険者ギルドとかないから、まだお金が稼げないよー。

 というわけで、予算は控えめ、気もちはたっぷりな贈り物をするのです!


「『何がいい?』って聞いて、そのまんまあげるより、俺が選んだほうが楽しい?」

 首をかしげるキーアに、ヨニもトマもうなずいた。

「何を選んでくださるのか、楽しみにしております」

「俺も! あ、でも、くちゃい茸の汁は結構です……」

 あの匂いがトマは苦手らしい。理解した!
 確かに、あれは、しょうゆを求めてやまない転生者と地元の人じゃないと厳しい香りかもしれないね。


「じゃあ、おくりものを買いに行ってきますー!」

『みーも! みーも、いく!』

 ぴょんぴょん跳ねる、みーに、首をふる。

「みーにも、おくりものを買うんだよ。びっくりさせたいから、だめ」

 ふるふる首をふった。

『みーも? おくもの??』

「俺と一緒にいてくれて、ありがとうの気もちをあげるの」

『きもち!』

「そうそう。だから、みー、いい子で、ヨニとトマと遊んでて」

 ちょっとしょんぼりな、みーを、トマがやさしく抱っこしてくれる。

「俺と遊ぼう、みー」

 トマを見あげた、みーが、こっくりうなずいた。

『わかった。きー、きをつけてね!』

 ぽふぽふ、前足で抱っこしてくれた。

「みー、かわいー! だいすき!」

『えへへ。みーも、きー、だいすき!』

「……俺は」

 ぷっくりしているトマを、抱きしめる。

「トマもだいすきだよ!」

「私は?」

 楽しそうに目をひらめかせるヨニを、抱きしめた。

「ヨニ、だいすき!」

 皆で笑える毎日が、今日も、とびきり、しあわせです!



「じゃあ、いってくるね!」

「いってらっしゃい!」

 トマが、ヨニが、みーが、手を、しっぽをふって、見送ってくれる。
 見送ってくれる皆がいるしあわせを噛みしめたキーアは、貯めたお小遣いを持って、駆けだした。


 ロデア大公国の冬の市場で、お買い物です!



「みーには、やっぱり、でっかい骨?」

 首をかしげつつ、冬の市場をうろうろする。雪がちらちら舞って、とっても寒いのだけれど、皆への贈り物を考えたら、とっても楽しい。


「キーア? ひとりで買い物か? 危ないぞ」

 手をあげてくれたのは、市場の見回りをしてくれているのだろうゼァルだった。










────────────────


 ずっと読んでくださって、ほんとうにありがとうございます!


 書いてる人の名前に読み方がつきました!(笑)


   *   ゆるゆ  です!

 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

 インスタのIDも名前といっしょに変更になりました!

 インスタ @yuruyu0
 YouTube @BL小説動画

 名前変わりましたを言うために、何かおまけのお話ーと思って、あわてて考えました!(笑)

 でも皆さま、ゼァルのお話しか楽しくないかもと思って(笑)ゼァルについてきてもらうことにしましたよ(笑)
 のんびり、続く……?(笑)かもしれません!


 楽しんでくださったら、とてもうれしいです!




しおりを挟む
感想 208

あなたにおすすめの小説

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

悪役令息に転生したのに、ヒーローもヒロインも不在で、拾って育てた執事が最強なんだが……なんで?!

はぴねこ
BL
前世の弟が好きだったゲームの世界に、悪役令息として転生してしまった俺。 本来なら、ヒロインをいじめ、ヒーローが活躍するための踏み台になる…… そんな役割のはずなのに、ヒーローともヒロインとも出会えない。 いじめる対象すら見つけられない新米悪役令息とか、ポンコツすぎないだろうか? そんな俺に反して、子供の頃に拾って育てた執事は超優秀で、なぜか「悪役執事スキル」を着実に磨いている。 ……いや、違う! そうじゃない!! 悪役にならなきゃいけないのは俺なんだってば!!! 

【完結】悪役令息の従者に転職しました

  *  ゆるゆ
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。 依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。 皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ! 透夜×ロロァのお話です。 本編完結、『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました! 時々おまけを更新するかもです。 『悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?』のカイの師匠も 『悪役令息の伴侶(予定)に転生しました』のトマの師匠も、このお話の主人公、透夜です!(笑) 大陸中に、かっこいー激つよ従僕たちを輸出して、悪役令息たちをたすける透夜(笑) 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる

路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか? いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ? 2025年10月に全面改稿を行ないました。 2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。 2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。 2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。 2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。 第13回BL大賞で奨励賞をいただきました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。

【完結】悪役に転生したので、皇太子を推して生き延びる

ざっしゅ
BL
気づけば、男の婚約者がいる悪役として転生してしまったソウタ。 この小説は、主人公である皇太子ルースが、悪役たちの陰謀によって記憶を失い、最終的に復讐を遂げるという残酷な物語だった。ソウタは、自分の命を守るため、原作の悪役としての行動を改め、記憶を失ったルースを友人として大切にする。 ソウタの献身的な行動は周囲に「ルースへの深い愛」だと噂され、ルース自身もその噂に満更でもない様子を見せ始める。

妹を救うためにヒロインを口説いたら、王子に求愛されました。

藤原遊
BL
乙女ゲームの悪役令息に転生したアラン。 妹リリィが「悪役令嬢として断罪される」未来を変えるため、 彼は決意する――ヒロインを先に口説けば、妹は破滅しない、と。 だがその“奇行”を見ていた王太子シリウスが、 なぜかアラン本人に興味を持ち始める。 「君は、なぜそこまで必死なんだ?」 「妹のためです!」 ……噛み合わないはずの会話が、少しずつ心を動かしていく。 妹は完璧令嬢、でも内心は隠れ腐女子。 ヒロインは巻き込まれて腐女子覚醒。 そして王子と悪役令息は、誰も知らない“仮面の恋”へ――。 断罪回避から始まる勘違い転生BL×宮廷ラブストーリー。 誰も不幸にならない、偽りと真実のハッピーエンド。

もふもふ獣人転生

  *  ゆるゆ
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。 もふもふ獣人リトと、攻略対象の凛々しいジゼの両片思い? なお話です。 本編、完結済です。 魔法学校編、はじめました! リクエストのお話や舞踏会編を読まなくても、本編→魔法学校編、でお話がつながるように書いています。 リトとジゼの動画をつくりました! もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。 インスタ @yuruyu0 絵もあがります Youtube @BL小説動画 アカウントなくてもどなたでもご覧になれます プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら! 第12回BL大賞さまで奨励賞をいただきました。 読んでくださった方、応援してくださった皆さまのおかげです。ほんとうにありがとうございました! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

処理中です...